管理業務主任者の難易度や合格率、偏差値や難しい?など解説2024年
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「管理業務主任者試験の難易度はどれほどなのか?」
「合格率は何%ほどあるのか?」
「合格点は何点なのか」
「宅建やマンション管理士とどちらが難しいのか?」
管理業務主任者試験の受験を検討されている方にとっては、非常に気になるところだと思います。
そこでこのコラムでは、管理業務主任者試験の難易度について、合格率や勉強法で見る難易度ランキング、他資格との比較などを用いて詳しく解説していきます。
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管理業務主任者試験の難易度はどれくらい?難しい?
例年合格率が20%前後である管理業務主任者試験の難易度は、他の不動産関連資格や難関資格と比較すると、「難関試験」というほどには高くありません。
ただし、不動産管理に関する幅広い知識が求められるため、合格するには十分な学習と準備が必要です。
管理業務主任者試験の合格率の推移
令和5年度管理業務主任者試験の合格率は、21.9%でした。受験者数14,652人に対し、合格者数3,208人です。
下記は合格率や合格者数などの推移です。
試験年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 正答率 | 合格点 |
令和5年 | 14,652名 | 3,208 | 21.9% | 70% | 35点 |
令和4年 | 16,217名 | 3,065 | 18.9% | 72% | 36点 |
令和3年 | 16,538名 | 3,203 | 19.4% | 70% | 35点 |
令和2年 | 15,667名 | 3,739 | 23.9% | 74% | 37点 |
令和元年 | 15,591名 | 3,617 | 23.2% | 68% | 34点 |
平成30年 | 16,249名 | 3,531 | 21.7% | 66% | 33点 |
平成29年 | 16,950名 | 3,679 | 21.7% | 72% | 36点 |
平成28年 | 16,952名 | 3,816 | 22.5% | 70% | 35点 |
平成27年 | 17,021名 | 4,053 | 23.8% | 68% | 34点 |
平成26年 | 17,444名 | 3,761 | 21.0% | 70% | 35点 |
管理業務主任者試験は平成13年からスタートしました。
管理業務主任者試験の合格率は、直近10年は20%前後で大きな変動はなく推移しています。
令和5年度の管理業務主任者試験の受験者数は14,652人で合格率は21.9%という結果です。
受験者数に関しては、開始時の平成13年は5万人以上が受験しましたが、その後の受験者数は2万人程度で推移。
年々減少傾向にあり、令和元年以降は1.5万人程度となっています。
ちなみに、不動産系資格として人気な宅建の受験者数は、毎年20万人程度です。
合格率で見る管理業務主任者難易度ランキング
管理業務主任者試験と他資格の例年の合格率を、低い順にランキング化しました。
ここでは社労士、不動産関連資格である宅建士、マンション管理士、比べられることがある土地家屋調査士、行政書士、社労士の合格率と比較しています。
ランキング | 資格名 | 合格率 |
1位 | 社労士 | 6~8% |
2位 | マンション管理士 | 8~12% |
3位 | 土地家屋調査士 | 9~11% |
4位 | 行政書士 | 10~14% |
5位 | 宅建士 | 13~18% |
6位 | 管理業務主任者 | 18~24% |
※いずれも過去5年間の合格率
管理業務主任者試験の合格率は20%前後(18~24%)で、他試験と比べると比較的合格率は高い傾向にあります。
同じ不動産系の人気資格である宅建士の合格率は13~17%、マンション管理士や土地家屋調査士は8~9%ですから、これらの資格と比較すると管理業務主任者の難易度は高くないと言えそうです。
ただし、宅建士は人気の資格だけに、十分な勉強をせずに記念受験する人や会社で強制されて仕方なく受験している人が一定数存在していると言われています。
これに対し、管理業務主任者はマンション管理士とのダブル受験や、宅建を合格した後に受験する人が少なくありません。
十分な勉強をした人が多く受験していることによって合格率が上がっている側面も見受けられます。
単純に合格率の差だけでは難易度を測れないので、油断しないよう注意しましょう。
勉強時間でみる管理業務主任者の難易度ランキング
続いて、合格のために必要とされる勉強時間(目安)から、各資格の難易度を見ていきましょう。
ランキング | 資格名 | 合格に必要とされる勉強時間(目安) |
1位 | 社労士 | 約1,000時間 |
2位 | 土地家屋調査士 | 約1,000時間 |
3位 | 行政書士 | 約600~1,000時間 |
4位 | マンション管理士 | 約500時間 |
5位 | 宅建士 | 約300~400時間 |
6位 | 管理業務主任者 | 約300時間 |
難関資格である社労士、土地家屋調査士、行政書士は約1000時間、同じ不動産関係の資格であるマンション管理士は約500時間、宅建士は約300~400時間の勉強時間が目安だと言われています。
これに対して、管理業務主任者の必要勉強時間は約300時間だとされているため、それほどの難関ではないことがわかります。
ただ、約300時間というのは、1日2時間の勉強を欠かさずしたとして150日、約5か月かかるわけですから、けっして楽な勉強量ではありません。
また、自分に不向きなテキストを使用することや、重要度の低い部分に時間をかけ過ぎるなど、勉強のやり方を間違えてしまった場合には300時間では足りなくなることもあります。
標準的に約300時間の勉強時間を要する管理業務主任者試験は、誰でも簡単に合格できる資格とは言えません。
一方で、資格講座などを上手に利用することで約300時間をかけずに合格ラインにもっていくことも可能ですから、自分に合った勉強方法を見つけることが大切になります。
関連コラム:管理業務主任者試験は独学で合格できる?必要な勉強時間やおすすめ勉強法も解説!
他の不動産資格と管理業務主任者の難易度を比較すると?
ここでは、不動産関連の国家資格である宅地建物取引士(宅建士)、マンション管理士、賃貸不動産経営管理士、不動産鑑定士それぞれと管理業務主任者の難易度を比較していきます。
宅建士と管理業務主任者はどちらが難しい?
人気の不動産資格である宅建士は、不動産の売買や賃貸物件のあっせんをする際の重要事項の説明をすることや、契約書類への記名・押印が許可される国家資格です。
管理業務者試験とは、民法や建築基準法、区分所有法などの法令関係で多くの出題範囲が共通しています。
民法の問題などでは、管理業務主任者と比べて宅建の方が深い内容を問うものが多く、難しい問題が出題される傾向に。
また、合格率や必要な勉強時間から見ても、宅建の方が難しい傾向が見て取れます。
しかし、管理業務主任者の試験範囲はマンションの会計や設備関係なども含まれており、かなり広い範囲に渡っています。
試験範囲の広さを考えると、管理業務主任者試験の方が難しく感じる人も少なくないのではないでしょうか。
マンション管理士と管理業務主任者はどちらが難しい?
同じマンションに関連する資格であることから、科目による出題の比重は違いますが、マンション管理士試験の出題範囲は宅建よりもさらに管理業務主任者に近くなります。
マンション管理士試験では、民法や区分所有法、設備関連などではかなり深い知識を求められるものや、問題文をよく読まないと間違える引っ掛け問題が少なくありません。
個々の問題の難易度はマンション管理士の方が高いと言えます。
ただし、標準管理委託契約書など、一部の項目については管理業務主任者試験の方が難しい問題も出題されるので注意が必要です。
賃貸不動産経営管理士と管理業務主任者はどちらが難しい?
一般的には管理業務主任者の方が賃貸不動産経営管理士よりも難しいとされています。
上述の通り管理業務主任者試験の合格には300時間程度の勉強時間が必要とされています。一方、賃貸不動産経営管理士は100~250時間とされています。
また、合格率は管理業務主任者は上述の通り例年20%前後ですが、賃貸不動産経営管理士は例年30%前後です。
以上より、一般的には管理業務主任者の方が賃貸不動産経営管理士よりも難しいと考えられます。
不動産鑑定士と管理業務主任者はどちらが難しい?
一般的には不動産鑑定士の方が管理業務主任者よりも難しいとされています。
上述の通り管理業務主任者試験の合格には300時間程度の勉強時間が必要とされています。一方、不動産鑑定士は2800時間とされています。
また、合格率は管理業務主任者は上述の通り例年20%前後ですが、不動産鑑定士は短答式試験の合格率が例年35%前後、論文式試験の合格率は例年15%。
論文式試験のみの合格でさえも合格率の面では不動産鑑定士の方が低い傾向にあり、さらに大前提として短答式試験に合格する必要もあります。
以上より、一般的には管理業務主任者よりも不動産鑑定士の方が難しいと考えられます。
管理業務主任者の難易度を大学の偏差値で例えると?
管理業務主任者の難易度を大学の偏差値に例えると、下記表となります。
大学 | 偏差値 | 試験 |
東京大学 京都大学 |
68~ | 司法試験・予備試験 |
慶應大学 早稲田大学 智大学 |
65~67 | 不動産鑑定士・司法書士 弁理士 |
明治大学 青山学院大学 立教大学 中央大学 法政大学 |
60~64 | 土地家屋調査士・中小企業診断士 社労士・行政書士・技術士二次試験 通関士・マンション管理士・ケアマネジャー |
日本大学 東洋大学駒澤大学 専修大学 |
55~56 | 技術士一次試験・宅建・測量士 管理業務主任者・社会福祉士 インテリアコーディネーター |
管理業務主任者試験は偏差値55~56とされているので、比較的手が届きやすい資格だと言えそうです。
大学で例えると、日東駒専と同じくらいの難易度であると言えます。
また、不動産関連資格である「マンション管理士」より難易度は低く、「宅建」と同等の難易度ということがわかります。
管理業務主任者試験に合格するためには
管理業務主任者試験に合格するためには、予備校の利用も検討すべきでしょう。
例えば資格試験予備校アガルートアカデミーの管理業務主任者試験講座に関して、令和5年度管理業務主任者試験のアガルート受講生の合格率は61.60%(全国平均21.9%の2.81倍)となっています。
全国平均の合格率は独学受験者も含めた全体の合格率を指すため、それと比べてアガルートアカデミーという「予備校」を利用した人の合格率が3倍以上であるということ。
このように、一般的には予備校をうまく活用することで合格の可能性を高めることができます。
なお、管理業務主任者試験の予備校に関しては、以下のコラムでまとめていますので合わせてご覧下さい。
まとめ
管理業務主任者試験の難易度はそれほど高くはありませんが誰でも簡単に合格できる資格ではありません。効率的に合格を勝ち取るためには、自分に合った勉強法を見つけることが重要です。
アガルート受講生の管理業務主任者試験の合格率は70.05%となり、全国平均の3.71倍となっています。
計画的に正しく勉強すれば十分に合格できる資格ですので、是非とも挑戦してみてはいかがでしょうか。
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