独立開業を見据えてマンション管理士を目指しているけど、独立開業でもちゃんと稼げるのか不安に思ったことはありませんか?
もし独立開業できても、食べていけないとなると不安ですよね。

マンション管理士は独立開業すれば、実力次第で会社員以上に稼げる可能性があります。

このコラムでは、マンション管理士の独立開業した場合の年収や、独立開業のメリット・デメリットを紹介します。

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マンション管理士は未経験でもすぐに独立開業できる

資格を取得し、マンション管理士としての登録を行うことで、すぐに独立開業は可能です。

独立開業するにあたり、特別な要件はなく、契約も誓約書などの手続きのみ。
個人事業主または法人として届け出を行った段階で、独立開業とみなされます。

※関連コラム「マンション管理士に合格したら登録が必要?登録料や手続きの流れを解説

マンション管理士として独立開業した場合の年収は?

マンション管理士の平均年収は400万円前後といわれていますが、独立開業することで実力次第では500万円~1000万円ほどの収入を実現できる可能性があります。

しかし、マンション管理士の仕事に独占業務や設置義務はないため、実務経験や人脈、営業力などがないと独立開業で稼ぐことは難しいでしょう。

公益財団法人マンション管理センターのアンケート調査結果によると、マンション管理士として働いている人の60%以上が年収400万円以下です。

※引用:公益財団法人マンション管理センター.「マンション管理業務についてのアンケート」

関連記事:マンション管理士は年収1,000万円を目指せる資格なのか?

マンション管理士として独立開業するデメリット~食えない可能性~

マンション管理士として独立開業するデメリットを紹介します。

マンション管理組合の資金不足

1つ目のデメリットは、マンション管理組合の資金不足で報酬が低くなりがちなことです。

マンション管理組合のよくある悩みのひとつが資金不足。

マンション管理組合は資金不足の解消のため、管理委託費などの支出を見直そうとします。
そんな状況下で、マンション管理士に高額な報酬を支払おうと考える管理組合は少ないでしょう。

マンション管理士の知名度が低い

2つ目のデメリットは、マンション管理士の知名度が低く、契約の難易度が高いことです。

独立して顧問契約を結ぼうとしてもメリットを理解してもらいにくく、なかなか契約までスムーズにいかないことも珍しくありません。
当然、契約できないと収入を得ることも難しくなります。

収入面が安定しない

3つ目のデメリットは、収入面が安定しないことです。

会社員は成果や能力に関わらず、一定の収入を得ることができますが、独立開業は実力次第で収入が変わります。

マンション管理士は専門知識を活かしたマンション管理や問題解決力が求められます。
また、独占業務や設置義務もないため、実務経験がないまま独立開業で稼ぐことは難しいでしょう。

マンション管理士として独立開業するメリット

マンション管理士として独立開業するメリットを紹介します。

マンション管理士の需要は増えると予想されている

1つ目のメリットは、マンション管理士の需要増加が予想されていることです。

一人暮らしの世帯数が増加により、マンション需要は増加しています。
また、全国のマンションの老朽化に伴い、課題解決力を持つマンション管理士の需要は増えると予想されています。

そのため、今後はさらなる収入アップが期待できるのではないでしょうか。

会社員以上に稼げる可能性がある

2つ目のメリットは、マンション管理士として独立開業すると、実力を発揮できれば会社員以上に稼ぐことができるという点

会社員と違い、独立開業して実力を発揮できれば、成果はすべて自分のもとに入ってきます。
収入に天井はなくなり、会社員以上に稼ぐことが可能です。

自分で仕事を選べる

3つ目のメリットは、自分で仕事を選べるという点です。

大規模修繕のコンサルティングなど、単価の高い仕事を選ぶなど工夫することで、年収アップだけでなく、労働時間を減らすことも可能になるでしょう。

自分のペースで仕事を進めたい方向けです。

※関連コラム:マンション管理士とは?役に立たない?やめとけと言われる理由も解説

※【アガルート調べ】マンション管理士試験合格者の職業別構成比

資格試験予備校アガルートでは受講生に対してアンケートを実施しています。令和5年度試験の合格者の回答は以下の結果となりました。

数字としては会社員が7割以上と最多で、自営業者は7.3%となっています。

前章ではマンション管理士として独立開業するメリットとして、会社員以上に稼げる可能性がある点について触れました。

こうした魅力も、多くの会社員の方がマンション管理士を取得する理由の一つと考えられるでしょう。

※令和5年度マンション管理士試験合格者向けアンケート結果のマンション管理士試験合格者の職業構成比から引用

まとめ

マンション管理士は未経験でもすぐに独立は可能です。

ただし、実務経験や営業力などがないと稼ぐことは難しいため、しっかりとした事前準備が欠かせません。

とは言え、独立開業して成果を上げることができれば、会社員以上に稼げる可能性もあり、大幅な年収や自由度のアップが期待できます

魅力的な仕事のため、ぜひチャレンジして、将来性のある仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。

【令和5年】マンション管理士試験に合格した人のアンケート調査概要

アンケート概要マンション管理士試験合格者のアンケート
調査方法アガルートアカデミー内でのアンケート調査
調査対象アガルートの講座を利用して令和5年度マンション管理士試験に合格したユーザー
調査対象地域日本国内

アンケート回答者の属性

年代20代30代40代50代60代以上
割合1.8%10.9%34.5%29.1%23.6%

マンション管理士試験合格者の職業構成比

受験回数割合
会社員76.4%
自営業7.3%
公務員5.5%
会社役員3.6%
その他7.2%

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