マンション管理士という資格業、お聞きになったことがあるという方もいらっしゃると思われますが、この資格業に将来性はあるのでしょうか。

今回のコラムでは、マンション管理士の仕事内容に触れつつ、マンション管理士の将来性について解説していきます。

マンション管理士に興味のある方はぜひご覧ください。

マンション管理士は将来性がある

まずマンション管理士とは、マンションの管理等の知識を駆使して、マンションの管理組合に対する助言、指導やマンション管理について助言、指導を行う国家資格の職業です。

つまり、より簡潔に言えば、「マンションに住んでいる住人のトラブルに対するアドバイスや、マンションの維持管理に対するアドバイスを行うコンサルティング業務の専門家」がマンション管理士であるといえます。

そして、このマンション管理士ですが、結論から述べますと将来性はあるといえます。

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マンション管理士の仕事に将来性がある理由

 マンション管理士に将来性があるという理由として、次の４つがあげられます。

1. マンション需要に伴い、マンション管理士の活躍の場が拡大している
2. 全国のマンションのうちの30％が老朽化しており、修繕が必要な状況である
3. マンション管理士という職は人だからこそできる職業である
4. 取引先が突然潰れるということがない

1.マンション需要に伴い、マンション管理士の活躍の場が拡大している

現在、マンションの需要は高まりを見せています。

若者の未婚化ないし晩婚化が進んでいるため、単独世帯数、すなわち一人暮らしの数が増加しています。そのため、一軒家の持ち家よりもマンション賃貸のニーズのほうが高まっています。

このように、昨今の社会事情があいまって、マンション需要は高まりをみせています。

それに伴い、今後マンションの増加、マンション管理組合数の増加が予想されるため、マンション管理士の活躍の場が拡大していくことが予想されます。

マンション管理士需要は高いといえます。

2.全国のマンションのうちの30％が老朽化しており、修繕が必要な状況である

令和元年時点で、日本全国のマンション総数は約665万戸であり、日本国民全体の10％がマンションに居住しているという計算になります。

このうち、築年数30年を超えるマンション総数は約213万戸です。

つまり、全体の約32％のマンションが築年数30年を超過していることになります。

そのため、今後益々多くのマンションが老朽化していくことになるため、マンションの修繕、改修や建て替えの需要が一層高まります。

したがって、マンション管理士がマンション管理組合に対し修繕、改修のアドバイスや、建て替えの際の精査などを行う業務が増加していくといえるため、マンション管理士の需要も増していくといえます。

引用：https://www.mlit.go.jp/common/001351557.pdf（国土交通省）

　　：https://www.mlit.go.jp/common/001351558.pdf（国土交通省）

3.マンション管理士という職は人だからこそできる職業である

現在、AIが発展しており、より高度な処理が可能となってきています。
それに伴い、将来AIに人の職が取って代わられてしまうのではないかとも危惧されています。

もっとも、マンション管理士という職はAIが代わりを務めることはできないといえます。

マンション管理士は単に事務作業を行うだけではありません。

住民の相談業務や住民同士のトラブルの仲介、修繕等のために催す説明会での質疑応答など、人を相手にする業務がたくさんあります。

そのため、人と人が話すことで住民に安心感を与えることや、より説得的な説明が可能となります。

マンション管理組合やマンションの住民にとっても、AIやロボットではなく人に対して相談、説明を受けたいと思うのが自然ではないでしょうか。

このように、マンション管理士という職は人であるからこそできる側面も持ち併せた職業です。
そのため、AIに取って代われる危険性は少ないといえるため、将来性はあるといえます。

4.取引先が突然潰れるということがない

マンション管理士の取引先、すなわち顧客は主にマンション管理組合です。そうであるならば、マンションがある限り顧客は必ず存在するといえます。

そのため、突然顧客が倒産してなくなるなどのことがありません。

これは安定したマンション管理業務を行うことを可能にすることであり、とても大きなメリットといえます。

着実にマンション管理士としての業務を行っていくことができるため、マンション管理士の業務は安定性が期待できます。

以上の理由から、マンション管理士には将来性があるといえます。

まとめ

いかがでしょうか。

マンション管理士という職は今後ますます伸びていく職業であるといえます。

そのため、マンション管理士に興味をお持ちの方は安心してマンション管理士資格取得に向けて進んでいっていただければと思います。

今回のコラムがマンション管理士に興味のある方の参考になれば幸いです。