「マンション管理士とFPの相性は良いのだろうか」

「ダブルライセンスを検討しているが、本当にメリットはあるのだろうか」

上記のように考えている方も多いのではないでしょうか。

マンション管理士とFPは非常に相性の良い資格です。
2つの資格を組み合わせることで相乗効果が生まれ、今まで以上に業務の幅を広げられるでしょう。

今回は、マンション管理士とFPのダブルライセンスについて分かりやすく解説していきます。
マンション管理士を保有していてFPの取得を検討している方、もしくはFPを保有していてマンション管理士の取得を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

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マンション管理士とFPの仕事内容は?

まずは、マンション管理士とFPそれぞれの仕事内容を簡単に紹介します。

マンション管理士の仕事内容

マンション管理士とは、マンション管理に関するコンサルティングを行う専門家のこと。

主な顧客はマンションの管理組合であり、マンションの維持や管理に関する様々なアドバイス・サポートを行います。

例えば、会計処理の方法やコスト削減について管理組合にアドバイスすることもあれば、建物の修繕工事の計画を立てたり工事会社を選定したりすることもあります。
さらに、専門的な法律知識に基づき、マンションの管理規約の作成や見直しを行うことも多いでしょう。

また、騒音やゴミ出しのマナー、共同スペースの使い方など、マンションに住民トラブルはつきものです。
そのような住民トラブルに対応し、解決に導くのもマンション管理士の仕事のひとつです。

その他にも、マンション管理士の仕事には様々なものが存在します。
代表的な仕事を以下にまとめたので、参考にしてみてください。

  • マンションの維持管理に関する相談業務
  • 管理組合の運営顧問業務
  • 管理規約に関する業務
  • 管理委託契約に関する業務
  • 修繕工事に関する業務
  • 住民トラブルへの対応
  • 管理費等の滞納への対応
  • セミナーの講師 など

FP(ファイナンシャルプランナー)の仕事内容

FP(ファイナンシャルプランナー)は、お金の専門家です。
「家計のホームドクター」と呼ばれることも少なくありません。

顧客の生涯生活設計(ライフプラン)を考えたり、資金計画のアドバイスをしたりするのが主な仕事です。

まず、相談者の家族構成や資産・負債の金額、保険の加入状況などを把握した上で、どのような人生を送っていきたいのか、丁寧にヒアリングします。
そして、就職、結婚や出産、子どもの教育、マイホームの購入、老後生活など、それぞれのタイミングでどれくらいのお金が必要になるのかを計算し、資金計画のアドバイス等を行います。

特に、以下のような内容についての相談を多く受けます。

  • ライフプランの立て方
  • 家計の見直し
  • 保険の見直し
  • 住宅ローンについて
  • 教育資金について
  • 税金について
  • 年金について
  • 資産運用について

FPが対応する分野は幅広いため、得意分野を持ちながら活動する人も珍しくありません。
例えば、「住宅ローンに強いFP」「年金制度に強いFP」といった具合にです。

マンション管理士がFPを取得するメリット

マンション管理士保有者が新たにFPを取得した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

最大のメリットは、「お金に詳しいマンション管理士」として差別化を図れること。

マンションの管理組合は、お金の問題で困っているケースが少なくありません。
マンションの維持・管理のためにどのような資金繰りをすればよいのか、明確な答えが分からず、不安に感じているはずです。

そこで求められているのが、お金に詳しいマンション管理士です。

FPを取得しているということは、お金に関する様々な専門知識を有していることの証明だと言えるでしょう。
ゆえに、FPを取得しているマンション管理士は、「資金運用について適切なアドバイスをしてくれそう」という評価を得られるわけです。

管理組合からの信頼性が上がり、仕事を取れる可能性も高くなるでしょう。

FPがマンション管理士資格を取得するメリット

FP保有者が新たにマンション管理士を取得した場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

主なメリットは、FPとしての顧客開拓の幅が広がることです。

例えば、マンション管理に関する相談という窓口から、FPとしての顧客開拓を図ることができるでしょう。

また、マンション居住者に対して顧客開拓を図ることも可能です。
マンション居住者の中には、住宅ローンで悩んでいたり、金銭トラブルを抱えていたりする人もいるでしょう。

そのような「お金面での困りごと」に目を向け、コンサルティング業務を行うわけです。

マンション管理士とFP2級・1級との難易度の違い

最後に、マンション管理士とFPの取得難易度について触れておきます。

マンション管理士の合格率は例年7~9%程度(最新令和5年は10.1%)
合格に必要な勉強時間は約500時間だと言われています。

一方で、FP2級(紙試験)は、日本FP協会学科試験の合格率は例年50%前後(最新2024年9月試験は合格率が47.1%)、実技試験の合格率は例年50%前後(最新2024年9月試験は合格率が56.5%)。

きんざい学科試験の合格率は例年10~30%(最新2024年9月試験は19.00%)、実技試験の合格率は例年40%前後(最新2024年9月試験は40.45%)。
150~300時間の勉強時間が必要とされています。
マンション管理士と比較すれば、合格しやすい資格だと言えるでしょう。

また、FP1級(きんざい学科試験)の合格率は例年10%前後(最新2024年9月試験は15.95%)、実技試験の合格率は例年80~90%(最新2024年5月試験は82.67%)。
合格に必要な勉強時間は600時間が目安だと言われています。
マンション管理士と同じく、非常に難易度の高い資格なので、計画的に学習を進めることが大切です。

関連記事:マンション管理士とのダブルライセンスにおすすめな資格7選!相性が良いのは?

まとめ

マンション管理士とFPそれぞれの仕事内容や、ダブルライセンスのメリットについて解説しました。

マンション管理士とFPの両資格を保有することで、信頼性が上がり、顧客開拓の幅も広がります。

どちらも簡単な資格ではありませんが、ぜひダブルライセンスを検討してみて下さい。

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