マンション管理人は、中高年の方から人気が高い職業です。

「マンション管理人になるためにはどんな資格が必要？」
「資格がなくてもマンション管理人になれる？」

本コラムでは、上記のような疑問をもつ方に向けて、マンション管理人に必要な資格や、マンション管理士との違いについて解説します。

マンション管理人の仕事に興味をお持ちの方は、ぜひ参考になさってください。

マンション管理人になるにはどんな資格が必要？

マンション管理人になるために特別な資格は不要です。

例えば、弁護士や医師などの業務独占資格には、その資格の保有者しか行えない「独占業務」が定められています。

しかし、一般的なマンション管理において、資格に関する法律はありません。

ただし、ほかの業務と同様に、マンション管理人の場合も有資格者や経験者が優遇される可能性が高いと考えられます。

資格が必要かどうかは業務の内容によっても異なるため、求人広告の応募資格欄などを確認しましょう。

マンション管理人とマンション管理士の違いは？

マンション管理人とマンション管理士は、字面が似ているため混同されがちです。

しかし、言葉の意味が異なります。

「マンション管理人」とは、マンションの管理業務を行う人の通称です。

対して、「マンション管理士」とは、マンションの管理の適正化の推進に関する法律において存在が明記されている国家資格および有資格者の総称です。

そのため、インターネットで求人情報などの検索を行う際は、有資格者としての「マンション管理士」について調べたいのか、一般的なマンションの管理人について調べたいのかを区別し、キーワードを使い分けましょう。

マンション管理人とは？

マンション管理人の仕事は、マンションの管理によって住民の快適な生活をサポートすることです。

以下に、マンション管理人の一般的な業務内容を記載します。

• 設備点検
• 巡回業務
• 敷地内の清掃
• 入退去時の立会
• 受付業務
• 管理会社への報告

なお、マンションの種類や勤務形態によって業務の内容は異なります。

例えば、来訪者のための窓口を設けているマンションでは、窓口対応が必要になるでしょう。

また、騒音や違法駐車などの苦情対応も求められる場合が多いです。

マンション管理士とは？

マンション管理士とは、国家資格の名称および有資格者の総称です。

マンション管理士の主な仕事はマンションの維持管理に関するコンサルティングですが、実際の業務内容は多岐にわたります。

以下に、マンション管理士が行う業務の例を記載します。

• 相談業務
• 修繕工事計画の策定
• 管理規約の見直し
• 住民間のトラブル解決

マンション管理士は、マンション運営におけるコストの管理や、修繕工事を行う業者の選定などにも携わります。

そのため、専門的な知識だけでなく、交渉力やコミュニケーション能力なども必要になるでしょう。

※関連コラム：マンション管理士とは？役に立たない？やめとけと言われる理由も解説

まとめ

本コラムではマンション管理人とマンション管理士の違いについて解説しました。

以下に、ここまでのまとめを記載します。

• マンション管理人になるために特別な資格は不要である
• マンション管理人とは職業の名称である
• マンション管理士とは国家資格および有資格者の総称である

マンション管理人は資格がなくてもできる仕事です。

しかし、マンション管理士の資格があれば、就職や転職に有利に働くでしょう。

また、試験内容が近い管理業務主任者とのダブルライセンスによって、さらに専門性を高めることができます。

マンション管理士の資格取得を目指すなら、アガルートアカデミーのマンション管理士試験講座がおすすめです。

興味をお持ちの方は、無料の資料請求からサンプル講義を体験してみましょう。