このコラムでは、マンション管理士試験の出題科目の中から、建築基準法・建築設備について解説します。

建築基準法・建築設備についての出題傾向の分析や、問題の解く時の注意点、合格のための効果的な勉強方法など、、、
マンション管理士試験の情報収集をしている方へ、役立つ情報をお届けしていきます。


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マンション管理士試験における建築基準法等・建築設備の出題傾向

建築基準法とは、建築基準法、都市計画法、バリアフリー法、耐震改修促進法などの建築関係の法令についての科目です。
マンション管理の実務において、建築の基準、規制についての基本知識は不可欠なものとなります。

建築設備とは、マンションの建物及び付属施設の構造及び設備に関すること全般についての科目です。
具体的には、マンションの建築方法や材料、給水設備、電気設備、消防設備、エレベーター、修繕計画などが試験範囲に含まれます。
大規模な建築物であるマンションの様々なトラブル等に対処するためには、建築設備についての細かい知識が欠かせません。

マンション管理士にとって、建築基準法・建築設備は重要な知識だと言えるでしょう。

マンション管理士試験の全50問のうち、建築基準法・建築設備についての問題は、毎年約15問出題されます。
そのうち建築基準法からは5問程度、建築設備関連からは10問程度の出題です。

重要な分野であるがゆえに試験範囲が広く、対策が難しい科目となっています。

マンション管理士試験における建築基準法等・建築設備の解き方のポイント

建築基準法・建築設備の問題は幅広い範囲から出題されます。

すべてを網羅して試験に備えることが難しいため、試験本番の際には、わからない問題に時間をかけ過ぎないようにすることが大切です。

建築基準法・建築設備は、細かな知識を問う問題が大半で、広い範囲の中からマニアックとも言える問題が出題されることも珍しくありません。

まったく見たことも聞いたこともない問題に遭遇しても、動揺ぜずに自分の知識の中で消去法で消せる肢がないか検討してみてください
自分が知らない問題は、他の受験生にとっても難問である場合がほとんどですので、そこで考え込み、余計な時間を使ってしまうのは禁物です。

合格するのに全問正解する必要はありません。
建築基準法・建築設備でわからない問題が続いても、焦らないようにしましょう。

建築基準法等・建築設備の勉強法

試験範囲の広い建築基準法・建築設備はどのように勉強すべきなのでしょうか。

完璧に備えることが難しい科目ですから、次のようなことに注意して勉強を進めてください。

  • 過去問をしっかり押さえる
  • あまり手を広げすぎない
  • ビジュアルで覚える

以下でそれぞれについて詳しく見ていきます。

①過去問をしっかり押さえる

まずは、最低限の知識として過去問で問われた内容は確実に抑えましょう。
過去に何度か繰り返し出題された頻出の論点はしっかり理解してください。

また、出題傾向に慣れることで正解を導き出す応用力もついてきます。

②あまり手を広げすぎない

まずは基本テキストの内容と過去問をしっかり押さえて、余裕があれば、周辺知識の理解を広げていきましょう。

建築基準法や設備については、手を広げれば建築士試験レベルの勉強をすることになってしまい、キリがありません。

ただし、過去問は10年前のものまでしっかりカバーする必要があります。

③ビジュアルで覚える

建築基準法の用途地域や、単体規定の数値などは、表などにまとめたものをビジュアル的に理解すると効果的です。

また、マンション設備、建築方法、建築材料については実際の写真やイラストを見ないと理解できないものも多いので、視覚で確認しながら学習してください。

④暗記よりも体系的な理解を優先する

暗記すべき事項が多いのが、建築基準法・建築設備の特徴です。
最初から細かい数値などを覚えようとすると、勉強が辛くなります。

まずは、体系的な理解を心がけてください。
体系的に理解することで、必要事項も覚えやすくなるでしょう。

※関連記事:マンション管理士試験・管理業務主任者試験の試験内容・勉強方法と解くコツ

まとめ

マンション管理士試験における建築基準法・建築設備は、学習範囲が広く対策が難しい科目です。

そのため、独学で対策をしていると思わぬ苦戦を強いられることも。

最短で合格を目指すなら、効率よく学習ポイントを教えてくれる講座などを活用すると良いでしょう。

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この記事の監修者

工藤美香講師

不動産会社への入社をきっかけに、不動産関連資格の学習を開始。

何事も諦めないをモットーに、不動産会社での実務やモデル業と学習を両立させ、マンション管理士試験、管理業務主任者試験、宅建試験、賃貸不動産経営管理士試験全てにストレートで合格。

学習の継続のしやすさに重きを置き、要点の分かりやすいコンパクトな講義、受講生目線に立った使いやすいテキストの制作に心血を注いでいる。

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