教員のやりがいや魅力とは?教員を目指すメリットとデメリットも紹介!
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教員は、教育や子どもにかかわる仕事の代表的職業です。
教員を目指す際には、「どんなやりがいがあるのか」「どんなメリットがあるのか」など、仕事の魅力について知っておきたい方も多いでしょう。
本コラムでは、教員のやりがい・魅力をわかりやすく解説します。
教員の仕事に就くメリット・デメリットも紹介するため、興味がある方はぜひ今後の参考にご覧ください。
目次
教員のやりがいや魅力を5つ紹介
教員の仕事でのやりがい・魅力は、以下のとおりです。
- 子ども達の成長に深くかかわれる
- 子ども達と感動や喜びが共有できる
- 子どもと一緒に自分自身も成長できる
- 専門分野を活かして仕事ができる
- 子どもや保護者から感謝される
子ども達の成長に深くかかわれる
教員として働く際のやりがいは、子ども達の成長に深くかかわれることです。
学校は、各教科を学習するだけではなく、子ども達の社会性や人間力を身につける場でもあります。
子ども達に寄り添いながら、一人ひとりがこれから社会で生きていくための力が備わるよう指導・サポートすることも、教員の大事な業務です。
指導を行う中で、ときには生徒に対して叱咤をしたり、相談を受けたりすることもあるでしょう。
学校で過ごす数年間で、子ども達は教員やほかの生徒とかかわりながら人間として大きく成長します。
毎年違う子ども達の成長過程を近くで見守れることは、教員の大きなやりがいです。
子ども達と感動や喜びが共有できる
教員の仕事は、子ども達と感動や喜びを共有できる機会が多く、大きなやりがいや達成感を味わえる仕事です。
例えば、体育祭や合唱コンクールは、クラスやチームが一丸となって取り組む行事です。
担任であれば教員もクラスの一員として取り組むこととなり、子ども達のサポートを行う立場になります。
また、中学校や高校では部活動があり、顧問としての指導や一緒に練習を行うことも教員の役割のひとつです。
「体育祭の優勝」「全国大会出場」など、大きな目標に向かって力を合わせていく子ども達との活動は、時には大きな壁にぶつかることもあるでしょう。
子ども達が困難を乗り越えながら切磋琢磨していく過程を一緒に過ごすことは、ほかの職業ではなかなか感じられない楽しさ・悔しさ・葛藤などが感じられる貴重な経験です。
さらに、目標を達成できた際には、子ども達と大きな感動をわかち合えるでしょう。
また、教員は遠足や修学旅行など、学校以外でのイベントにも一緒に参加します。
子ども達と一緒に過ごしたさまざまな経験は、自分にとって大切な思い出になるでしょう。
子ども達と一緒に自分自身も成長できる
教員の仕事は、子ども達と深く接していく中で自分自身も一緒に成長できる点が魅力です。
教員は、生徒達に勉強を教えたり、日常生活の指導・サポートを行ったりする立場です。
しかし、時には子ども達の真剣に取り組む姿や自由な発想による創意工夫から、さまざまなことを教えてもらう機会が多くあります。
自分の価値観では気づかなかったことや大人だけでは考えつかないことを子ども達から教えてもらえる経験は、ほかの職業にはない面白さです。
また、学校ではけんかやいじめなどの子ども同士のトラブル、保護者からの相談・要望など、複雑な課題を解決しなければならない場面も多く発生します。
さまざまな立場の人がかかわる問題は、解決できずに悩む、試行錯誤してもうまくいかないことがほとんどでしょう。
難しい課題解決に取り組む中で、多様な考え方に気づいたり、生徒や保護者との向き合い方を学んだりする経験は、教員自身も人として大きく成長できる糧になります。
専門分野を活かして仕事ができる
教員の仕事は、自分の得意なものである専門分野を活かして働ける点が魅力です。
中学校や高校の教員は、専門教科を選択して教員採用試験を受験し、採用後は合格した専門分野の授業を担当します。
また、最近では小学校でも教科担任制を導入しているケースもあり、自分の能力や専門知識を活かして働ける機会が広がっています。
自分の専門分野が好きな方にとって、授業を通して多くの子ども達に専門分野の魅力を伝えられることは、大きなやりがいに繋がるでしょう。
さらに、教えている教科が苦手もしくは好きではない子ども達が、自分の授業の中で興味をもったり、苦手を克服したりする姿を見ることもできます。
自分のサポートを通して、子ども達が学びに夢中になる姿を近くで見れる経験は、教員にしかない魅力でしょう。
子どもや保護者から感謝される
教員として働くと、子ども達や保護者から感謝されることもやりがいの一つです
直接感謝の言葉を伝えられる機会も多く、自分が人の役に立っていることや喜びを感じやすい魅力があるでしょう。
教員の仕事は、個性がばらばらな子ども達と向き合わなければならないため、大変なことが多いです。
しかし、真摯に接していくほど「先生のおかげで〇〇ができた」「先生に相談してよかった」といった感謝の言葉をもらえる機会も多くなるでしょう。
子ども達への指導やサポートに関して保護者からお礼をいわれる機会も多く、自分の仕事が各家庭に良い影響を与えていることも実感できます。
また、教師は教育を通じて地域の人々や企業など、生徒以外の多くの人ともかかわる仕事です。
地域の活動を行う中で、近所の方やかかわった団体の方からも感謝されることは多く、社会に貢献できているやりがいが感じられます。
教員の仕事のメリットは?
教員の仕事の主なメリットは、以下のとおりです。
- 会社と比べて安定している
- 福利厚生などの手当てが厚い
- 売上やノルマをこなす必要がない
会社と比べて安定している
教員の大きなメリットは、会社員と比べて安定性が高いことです。
各都道府県の教員採用試験に合格し採用されれば、公務員として従事できます。
学校などの教育機関は企業と比べて倒産のリスクが低く、公務員の給料も安定しているため、不安なく定年まで働くことが可能です。
また、会社員は企業の経営悪化が進むと、人員削減で解雇される可能性があります。
対して、教員は人員配置が管理されたうえで採用される公務員のため、自分の要因以外で解雇されるリスクがありません。
福利厚生などの手当てが厚い
教員は福利厚生制度が整えられ、各種手当てが充実している点がメリットです。
産休・育休制度はもちろん、退職金制度・通勤手当・住居手当など、状況に合わせてさまざまな手当が受け取れます。
本コラムでは、一例として横浜市で働く教員の各種手当を紹介します。
以下、横浜市の教員が受けられる主な手当です。
- 通勤手当:55,000円/月(限度額)
- 住居手当:19,600円/月
- 期末・勤勉手当:4.50月分/年(令和5年実績) など
※参考:勤務条件・福利厚生 | 横浜市公立学校教員募集サイト
都道府県によって教員の福利厚生・手当の内容は異なるため、詳しく知りたい方は希望する地域の公式サイトで確認しましょう。
また、子育てとの両方を目指す支援も各都道府県で進んでおり、妊娠期からの休暇制度や育児休業の延長など、女性の方も長く働ける環境が整っています。
売上やノルマをこなす必要がない
教員であれば、売上やノルマに追われることなく仕事に集中できるメリットがあります。
学校は、一般企業のように利益を求めて運営される機関ではありません。
売上をあげるためのノルマや成果を求められることはないため、教員は会社員のように売上のプレッシャーを感じることはないです。
また、子ども達への指導やサポートは、正確な数値で成果を表すことはできない業務です。
成績による部署の異動もあまりない環境のため、会社員の方で陥りがちな評価だけを気にして自分らしく行動できない状況にもなりにくいです。
教員として成長するためには自己研鑽が大切ですが、極端な話、率先してスキルアップをしていなくても教員として長く務めることができます。
教員の仕事のデメリットは?
教員の仕事のデメリットは、以下のとおりです。
- 残業代や休日出勤代が少ない
- 拘束時間が長い
- 精神的な負担が大きい
- 給料が飛躍的にあがらない
残業代や休日出勤代が少ない
教員の仕事のデメリットは、仕事量に対して残業代や休日出勤代が少ない点です。
教員は学校の運営にかかわる仕事のため、始業時間の午前8時よりも早い時間帯に学校に来ているケースが多くあります。
また、部活動の顧問を任された場合や学期末のテストなどで忙しい時期は、就業時間をすぎた夜遅い時間まで残業しなければならないこともあるでしょう。
しかし、業務時間外で仕事をしても、教員に残業代が支払われることはありません。
なぜなら、給特法で残業代を含んだ教員調整額がすでに給与に含まれていることが定められているからです。
休日出勤の場合は休日出勤代が支払われますが、手当が少額のため、少ないと感じる方も多いです。
教員が多くの業務を行っても残業代が支払われない・休日出勤代が少ない状況は、現在社会問題となっており、議論がされています。
今後改善される可能性もありますが、状況が変わらなければ教員の仕事の大きなデメリットといえるでしょう。
拘束時間が長い
教員は拘束時間が長いのもデメリットでしょう。
教員は、職員会議や朝のホームルームの前に出勤するため、午前8時前には学校にいる必要があります。
また、授業が終わったあとは、テストの採点や提出物のチェックなどの事務作業を行います。
すべての事務作業が終わらなければ退勤ができず、日によっては帰宅が午後8時すぎになってしまうこともあるでしょう。
以下、教員の一般的な1日のスケジュールです。
7:00〜8:00 | 出勤 |
8:00〜8:40 | 職員会議や打ち合わせ・授業の準備・朝のホームルームなど |
8:45〜 | 午前の授業 開始 |
12:30〜 | 給食 |
13:00〜13:30 | 掃除 |
13:35〜 | お昼休み |
13:50〜 | 午後の授業 開始 |
16:00〜 | 帰りのホームルーム・下校指導 |
17:00〜 | 教員の休憩・事務作業など |
19:00ごろ | 退勤 |
一般企業の会社員であれば、お昼が食べられる休憩時間がきちんとありますが、教員だと固定の休憩時間がありません。
給食やお昼休みでも給食の指導や生徒たちにおける対応を行うため、お昼をゆっくり食べられる休憩時間ではないと言えます。
教師は、生徒たちが下校したあとに休憩を取ることが多いですが、事務作業が溜まっていたり、部活動の顧問をしている場合は休憩なしで業務を続けることもあります。
部活動によっては放課後に何時間も練習するため、部活動を受けもつと拘束時間はさらに長くなるでしょう。
精神的な負担が大きい
教員は、多様化する子ども達や保護者における対応を行う仕事のため、精神的な負担が大きいデメリットがあります。
指導する子ども達の中には、常識的で素直な子もいますが、暴力や暴言がひどい・言うことを聞かずに問題行動を起こす生徒がいることも事実です。
加えて、理不尽な理由で教員を責めるモンスターペアレントと呼ばれる保護者も珍しくなく、教員が精神的なダメージを受けるケースもあるでしょう。
問題のある生徒や保護者に学校全体で対応できれば良いのですが、対応や責任は教員に任されることが多く、つらくて辞めてしまう教員が多いです。
また、教員は新卒1年目でクラス担任になることがあり、環境の変化や仕事量の多さに苦労するケースもあります。
教員はたいへんなことが多いからこそ、うまく行った時に大きなやりがいを感じる職業です。
しかし、状況によってはやりがいや楽しさよりも、精神的な負担が多くつらさを感じることがあるでしょう。
給料が飛躍的にあがらない
教員は給料が安定している反面、どんなに努力しても給料が一気にあがることがない点がデメリットです。
公立の教員は公務員のため、勤務年数によって支払われる給料が決まっています。
率先してスキルアップをしたり、多くの業務をこなして成果をあげたりと結果を残しても、飛躍的な給料アップに繋がることはありません。
状況によっては、指導が難しい学級の担任や部活動の顧問を任されている教員より、楽な仕事を任されている教員の方が給料が高いこともあり得ます。
また、学校は利益を出すことが求められていないため、会社員の目線から見ると無駄なことが多い傾向があります。
何度も行われる会議や膨大な紙の資料など、「これまでもやってきたことだから」とずっと続く慣例が多いです。
教員は、業務効率化の提案・行動が昇給や昇進に繋がらないため、業務のやり方が改善していくスピートが遅くなってしまいます。
努力や成果によって給料があがらないデメリットは、職場の環境にも影響していると考えられるでしょう。
まとめ
本コラムでは、教員の仕事のやりがい・魅力を解説しました。
最後に、コラムの要点である教員のやりがい・魅力5選を再度紹介します。
- 子ども達の成長に深くかかわれる
- 子ども達と感動や喜びが共有できる
- 子どもと一緒に自分自身も成長できる
- 専門分野を活かして仕事ができる
- 子どもや保護者から感謝される
教員は、子ども達に寄り添いながらともに成長ができ、社会貢献ができるやりがいの大きい職業といえるでしょう。
また、教員のメリット・デメリットについても、要点として再度紹介します。
メリット
- 会社と比べて安定している
- 福利厚生などの手当てが厚い
- 売上やノルマをこなす必要がない
デメリット
- 残業代や休日出勤代が少ない
- 拘束時間が長い
- 精神的な負担が大きい
- 給料が飛躍的にあがらない
教員はやりがいやメリットが大きい反面、デメリットも多い仕事です。
しかし、ほかの職業では経験できない、子ども達とのかげがえのない思い出ができるでしょう。
子ども達とかかわる仕事がしたい方は、教員をぜひ目指してみてください。