横浜市の教員採用試験の倍率は? 過去問や試験日程について徹底解説
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横浜市の教員に興味がある方は、まず教員採用試験の倍率が気になるのではないでしょうか。
また、試験の日程や実施される内容、過去問などの情報を把握しておけば、学習スケジュールも立てやすくなります。
本コラムでは、横浜市での教員採用試験を検討している方に向けて、試験の倍率を詳しく紹介します。
試験の日程や過去問の解説もするため、興味がある方は今後の参考にぜひ最後までご覧ください。
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横浜市の教員採用試験の倍率は?
横浜市の教員採用試験の倍率について、全体と校種別で解説します。
- 全体の数字
- 校種別の倍率
全体の数字(令和元年まで記載)
以下、横浜市の教員採用試験全体の数字をまとめた表です。
採用年度 | 受験者 | 採用者 | 倍率 |
---|---|---|---|
令和7年度 | 2,111名 | 1,003名 | 2.1倍 |
令和6年度 | 3,032名 | 850名 | 3.6倍 |
令和5年度 | 2,632名 | 800名 | 3.3倍 |
令和4年度 | 2,990名 | 841名 | 3.6倍 |
令和3年度 | 2,847名 | 815名 | 3.5倍 |
令和2年度 | 3,082名 | 940名 | 3.3倍 |
令和元年度 | 3,445名 | 663名 | 5.2倍 |
令和7年度〜令和元年度の7年間における横浜市の全体倍率は、2.1倍〜5.2倍で推移しています。
もっとも高い倍率は、令和元年度の5.2倍でした。
しかし、翌年の令和2年度では3.3倍に下がっており、年度が進むごとに倍率が低くなっています。
最新年度の令和7年度では、倍率2.1倍になりました。
現在、教員採用試験の倍率は全国的に低い傾向があり、教員になれる可能性が高まっている状況です。
しかし、試験自体の難易度が下がっているわけではないため、合格するためにはしっかりした対策が必要です。
校種別の倍率(令和元年まで記載)
以下、横浜市の教員採用試験における校種別の倍率です。
採用年度 | 小学校 | 中学※ | 高校※ | 特別支援学校 | 養護教諭 |
---|---|---|---|---|---|
令和7年度 | 1.9倍 | 5.2倍 | ー | 3.4倍 | 11.5倍 |
令和6年度 | 2.0倍 | 4.7倍 | ー | 3.4倍 | 9.7倍 |
令和5年度 | 2.6倍 | 4.5倍 | 3.3倍 | 2.6倍 | 7.3倍 |
令和4年度 | 3.1倍 | ー | ー | 2.9倍 | 6.2倍 |
令和3年度 | 2.8倍 | 4.9倍 | 2.5倍 | 2.9倍 | 7.6倍 |
令和2年度 | 2.5倍 | 5.1倍 | 実施なし | 3.0倍 | 6.5倍 |
令和元年度 | 3.9倍 | 8.4倍 | 実施なし | 4.5倍 | 8.4倍 |
※令和4年度は、中学校と高等学校の試験区分を(一部)分けずに選考を行っています。受験者数は、中学校の受験者数に含まれています。競争率は「ー」と表記しています。
※参考:公立学校教員採用選考:文部科学省
横浜市の場合、養護教諭の倍率が全体的に高い傾向があります。
令和7年度では11.5倍となり、採用されるためには難関試験を突破しなければならないでしょう。
小学校・中学校・高校を比較すると、中学校の倍率が高いです。
横浜市では、小学校の倍率が1.9倍〜3.9倍、中学校の倍率が4.5倍〜8.4倍、高校の倍率が2.5倍〜3.3倍で推移しています。
しかし、高校は採用人数の若干名と発表している年度や、実施しない年度があるため、年度によっては倍率が高くなる可能性があるでしょう。
横浜市の教員採用試験の日程は?
令和6年に実施する横浜市教員採用試験の第一次試験は、令和6年7月7日です。
二次試験は、令和6年8月上旬〜9月中旬のうち、第一次試験合格発表時に指定する1日に実施されます。
以下、令和7年度採用の横浜市教員採用試験の詳細です。
申込期間 | 令和6年4月10日(水)〜5月13日(月)午後5時まで |
一次試験 | 令和6年7月7日(日) |
一次試験合格発表 | 令和6年7月26日(金) |
二次試験 | 令和6年8月上旬〜9月中旬のうち、第一次試験合格発表時に指定する1日 |
合否発表 | 令和6年10月11日(金) |
なお、横浜市では、第一次試験の前にオンラインで適性検査を受けなければなりません。
適性検査の受験期間は、受験票交付日から別途指定する期日までです。
詳細の期日は、6月中旬〜下旬に交付される受験票に記載されるため、手元に届いたらすぐに確認しましょう。
期日までに検査を受けていないと失格となり受験できないため、注意が必要です。
適性検査は、第二次試験で実施される補助資料として扱われます。
横浜市の教員採用試験の内容は?
横浜市の教員採用試験の内容について、一次試験と二次試験に分けて解説します。
- 一次試験の内容
- 二次試験の内容
一次試験の内容
一次試験で実施される内容は、以下のとおりです。
試験の種類 | 試験時間・問題数・配点 | 試験の内容 | |
一般教養・教職専門試験 | ・60分 ・択一式 ・100点満点 |
・人文・社会・自然科学に関する一般教養試験 ・教育原理・教育心理・教育関係法規に関する教職専門試験 |
|
教科専門試験 | ・60分 ・択一式 ・100点満点 |
小学校 | 小学校全教科に関する専門試験(外国語活動を含む) |
・中学校 ・高等学校 ・高等学校(情報・工業・商業) |
受験する教科に関する専門試験 ※英語はリスニングを含む ※工業は科目別のほか、教科全般の出題を含む |
||
特別支援学校 | 特別支援教育に関する専門試験 | ||
養護教諭 | 養護に関する専門試験 | ||
指導案 | ・60分 | 提示された課題に対する指導案を作成する試験 ※該当する特別選考のみ実施(教職経験者・社会人・国際貢献活動経験者・スポーツ等) |
第一次試験では、一般選考の受験者全員が一般教養・教職専門試験を受験します。
択一式で出題され、100点満点の試験です。
さらに希望する校種や科目別に、教科専門試験が実施されます。
教員採用試験も、試験時間は60分です。
100点満点の択一式試験となっています。
二次試験の内容
以下、二次試験の詳細内容です。
試験の種類 | 試験時間・配点など | 試験の内容 | |
模擬授業 | ・約18分 ・配点40% |
・試験当日に提示されるテーマをもとに授業の設定・検討(5分) ・授業実施(10分) ・実施した授業に対する質疑応答(3分) ※養護教諭は模擬授業なし。代わりに模擬対応(場面指導)を実施。 |
|
個人面接 | ・約30分 ・配点50% |
面接官2人と直接対面による個人面接 | |
論文試験 | ・45分 ・配点10% |
与えられたテーマに対して800字以内で論文を書く ※第二次試験の内容だが、一次試験日に受験者全員に実施し第一次試験合格者のみを採点する。 |
|
実技試験 | ・配点10% | 音楽 | ・課題曲のピアノの弾き歌い ・アルトリコーダーによる課題曲の演奏 ・任意の楽器による独奏または独唱 |
美術 | ・授業を想定した平面および立体作品の制作 | ||
保健体育 | ・器械運動 ・陸上競技 ・水泳 ・球技 ・武道 ・ダンス ※武道以外は、当日に提示される種目もしくは泳法を行う。 |
||
英語 | ・プレゼンテーションにおける英語運用能力試験 |
二次試験では、模擬授業と個人面接が実施されます。
論文試験も二次試験に含まれていますが、試験日は第一次試験日です。
第一次試験を受験する全員が受験し、合格者のみの論文を採点します。
また、中学校・高校の音楽や美術、および保健体育、英語を希望する方は、実技試験も受けなければなりません。
横浜市の教員採用試験の過去問は?
横浜市教員採用試験の過去問は、横浜市の公式サイトで閲覧が可能です。
PDF形式でダウンロードや印刷が可能のため、試験対策などに役立てましょう。
実際に出題された過去問の例を2つ紹介します。
- 一次試験:指導案問題
- 二次試験:論文試験問題(中学校・高等学校)
一次試験:指導案問題
次の【課題1】、【課題2】のうち、どちらかひとつを選び、条件1〜3のすべてに応える指導案を作成しなさい。
【課題1】
条件1:教科で学んだ思考力・判断力・表現力を他の学習や生活場面で生かそうとする態度を養う単元構成であること。 条件2:単元構成3時間以上、内1時間を本時とすること。 条件3:①単元名、②単元設定の理由、③児童生徒の実態(授業クラスを想定)、④単元の目標、⑤単元の構成(指導計画)、⑥本時の展開、⑦評価、の7項目を記載すること |
【課題2】
条件1:「人権の尊重」をテーマとした総合的な学習(探究)の時間の単元構成であること。ただし、校内や学級の課題解決を意図した内容とすること。 条件2:単元構成3時間以上、内1時間を本時とすること。 条件3:①単元名、②単元設定の理由、③児童生徒の実態(授業クラスを想定)、④単元の目標、⑤単元の構成(指導計画)、⑥本時の展開、⑦評価、の7項目を記載すること。 |
二次試験:論文試験問題(中学校・高等学校)
【問題】
GIGAスクール構想について述べなさい。また、GIGAスクール構想を踏まえて、あなたは ICTの活用にどのように取り組みますか。あなたの考えを具体的に述べなさい。(800字以内)
※引用:令和6年度実施 横浜市公立学校教員採用候補者選考試験 第二次試験 論文試験問題【小学校】【中学校・高等学校】【特別支援学校】
なお、横浜市の公式サイトでは過去問に対する解説はありません。
また、横浜市では個人面接などを評価で重視する傾向があるため、試験に合格するためには、過去問だけの対策では不十分でしょう。
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まとめ
本コラムでは、横浜市の教員採用試験の倍率や試験の概要について解説しました。
コラムの要点は、以下のとおりです。
- 令和7年度採用の全体倍率は2.1倍
- 横浜市では中学校の倍率が高く、令和7年度の倍率は5.2倍
- 試験日は一次試験が令和6年7月7日、二次試験が令和6年8月上旬〜9月中旬のいずれか1日
- 一次試験では一般教養・教職専門試験、教科専門試験(校種・科目別)および指導案(該当する特別選考者のみ)が実施される
- 二次試験は模擬授業や個人面接、および論文試験、実技試験(該当する科目のみ)が実施される
- 過去問は横浜市の公式サイトで閲覧、ダウンロードが可能
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