教員採用試験は筆記試験や人物試験などが実施されるため、合格するためには試験対策をしなければなりません。

しかし、中には「試験までの3か月間だけでなんとか合格したい」と短期合格を目指している方もいるでしょう。

その場合、「本当に3か月間の勉強で合格できるのか」「3か月間でどういった対策を実施すれば良いのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

本コラムでは、準備期間3か月間で教員採用試験に合格できるかどうかについて詳しく解説します。

短期間でも合格できるポイントも紹介するため、短期合格を目指す際の参考にしてください。

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教員採用試験は3ヶ月の勉強で合格できる?

結論、3か月間の勉強で教員採用試験に合格することは可能です。

ただし、3か月間という短い期間のため、1日あたりの勉強時間を十分に確保することが必要になります。

また、試験まで期間が短い場合は、学習スケジュールを計画してから勉強を進めることが重要です。

行きあたりばったりに勉強すると対策にムラや漏れが発生しやすく、合格に繋がりません。

教員採用試験の倍率は?

文部科学省が公表した令和5年度(令和4年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況についてによると、教員採用試験の全体倍率は3.4倍です。

3倍以上の倍率から、教員採用試験の難易度は高いといえるでしょう。

ただし、紹介した倍率は全国の平均です。

試験の倍率は自治体によって異なり、一部の地域では3倍よりも低い場合があります。

以下、過去5年分の教員採用試験の倍率一覧です。

小学校中学校高校全体
令和5年度(令和4年実施)2.3倍4.3倍4.9倍3.4倍
令和4年度(令和3年実施)2.5倍4.7倍5.3倍3.7倍
令和3年度(令和2年実施)2.6倍4.4倍6.6倍3.8倍
令和2年度(令和元年実施)2.7倍5.1倍6.1倍4.0倍
令和元年度(平成30年実施)2.8倍5.7倍6.9倍4.2倍
※参考:公立学校教員採用選考試験の実施状況:文部科学省
※全体は小学校・中学校・高校・特別支援学校・養護教諭・栄養教諭の合計値

教員採用試験の全体倍率は、3.4倍〜4.2倍です。

小・中・高に注目すると、小学校の倍率が低く、中学校、高校の順に合格倍率があがっています。

高校に関しては4.9〜6.9倍のため、試験に合格するためにはしっかり対策する必要があるでしょう。

教員採用試験を3ヶ月で合格するための4つのポイント

教員採用試験を3か月で合格するためのポイントは、以下の4つです。

  • 自治体の試験内容を把握する
  • 勉強のスケジュールを明確に立てる
  • すべての範囲を勉強しようとしない
  • 筆記試験の対策を早めに面接対策に注力する

自治体の試験内容を把握する

まず、受験する自治体が実施する教員採用試験の内容を把握しましょう。

教員採用試験は、自治体によって実施する内容が異なります。

また、出題傾向や試験のレベル、出題範囲なども異なるため、事前の確認が重要です。

例えば、一般的に筆記試験の科目には、一般教養・教職教養・専門教養がありますが、自治体によっては一般教養を省いているケースがあります。

また、筆記試験に加えて小論文試験を実施している場合もあるため、受験する自治体によって必要な対策が変わることを覚えておきましょう。

間違った対策をして無駄にならないよう、試験に向けた勉強を始める前に各自治体の情報はチェックしてください。

受験要項などは各自治体の公式ホームページなどに記載されています。

勉強のスケジュールを明確に立てる

3か月間で教員採用試験に合格するためには、勉強のスケジュールを明確に立てることが大切です。

時間がないからと焦ってむやみやたらと勉強することはおすすめできません。

時間が限られている時こそ、いつまでにどの対策を終わらせるのかを明確にしたスケジュールを計画し、スケジュールに沿った行動を心がけましょう。

また、勉強のスケジュールを立てると先が見通せるため、心の余裕に繋がります。

試験が迫っていると焦りがちですが、具体的なスケジュールを計画して準備が試験に間に合うイメージがもてれば、焦らず勉強に集中できるでしょう。

すべての範囲を勉強しようとしない

3か月間で試験対策を行う際には、筆記試験の科目や出題範囲をすべて勉強しようする必要はありません。

筆記試験の一般教養、教職教養の出題範囲は、大変広いです。

出題範囲を網羅しようと勉強すると、小論文や面接などの対策に時間が使えなくなってしまいます。

まず各自治体の過去問をチェックして問題の傾向を掴み、要点だけを勉強することがおすすめです。

また、短期間で合格を目指すには、出題確率を意識することも重要です。

過去問で出題数が1問の科目は捨てる、理解が難しい科目は覚えやすい分野に絞って覚えるといった割り切りも必要です。

出るかどうかわからない科目は、最初からやらないという選択をしても良いでしょう。

参考書を読んで問題集を解くという時間はないため、過去問演習でインプットとアウトプットを繰り返しながら実力を養いましょう。

筆記試験の対策を早めに面接対策に注力する

近年の教員採用試験では、全国的に人柄を重視する傾向があります。

自治体によっては筆記試験より面接のほうが重要な場合もあるため、筆記試験の対策は早めに目処を付けて面接対策に力を入れましょう。

面接では、自分の強みや長所をアピールし、教員に相応しい人物であると面接官に判断してもらう必要があります。

まずは自分の人柄や価値観を客観的に把握するために、自己分析を行いましょう。

自己分析を行えば自分の人柄について言語化しやすくなり、面接官にもわかりやすく伝えられるようになります。

また、受け答えがスムーズにできるよう、事前の準備や練習は入念に行っておくことをおすすめします。

教員採用試験を3ヶ月で合格するためのスケジュールは?

教員採用試験を3か月で合格するためのスケジュールを紹介します。

紹介するスケジュールは、以下の勉強時間を目安にしています。

  • 平日:3時間×5日=15時間
  • 休日:6時間×2日=12時間

1週間で27時間勉強できれば、27時間×4週間で1か月108時間、3か月間で327時間勉強時間を確保することが可能です。

以下、具体的なスケジュールの内容です。

1か月目

1か月目にまず行う対策は、受験する自治体の試験内容の確認です。

受験する自治体の公式ホームページなどを検索し、試験内容と出題範囲を把握しましょう。

試験内容が把握できたら、過去問で例年の出題傾向を調査します。

試験日まで時間が短いため、筆記試験の科目全体は勉強せずに出そうな部分だけを勉強することが大切です。

過去問演習ができるテキストや参考書、問題集などを活用して、出題傾向を掴みましょう。

試験内容や出題傾向の調査後は、勉強スケジュールを計画します。

いつまでに何を終わらせるのかを明確にして、試験対策をスタートさせましょう。

面接や小論文の対策に注力する必要があるため、筆記試験の勉強はなるべく早めに終わらせることを意識してスケジュールを組みましょう。

2か月目

2か月目は筆記試験をメインに勉強するのがおすすめです。

過去問を解く、採点して間違った問題は解き直すを繰り返しながら、筆記試験の出題形式などに慣れていきましょう。

筆記試験の対策は、過去問の正解率が7割を超えるまで勉強するのが目安です。

過去問で7割以上の点数が取れる実力が身に付いてきたら、面接や小論文などの二次試験対策に取りかかりましょう。

3か月目

試験前の1か月は、二次試験の対策に注力しましょう。

近年の教員採用試験は、多くの自治体で人物重視の採用を行っているため、二次試験対策は非常に重要です。

試験までの期間が短い場合でも、事前の準備はしっかり行いましょう。

自治体によって内容は異なりますが、面接や小論文などが実施されます。

面接対策として、まずは質問される内容を想定し、回答する内容を考えましょう。

回答内容が準備できたら、実際の面接を想定し、声に出して答える練習も行います。

また、小論文の試験を控えている方は、小論文を書く練習も必要です。

小論文試験は自治体によって出題傾向があるため、まずは出題傾向の調査をしましょう。

過去に出題されたテーマに対し、実際に小論文を書くなど、アウトプット中心に対策を行うと、だんだん自分の書き方が身に付いてきます。

また、試験が近くなったら、過去問で筆記試験の最終確認も行いましょう。

苦手分野は問題演習を可能な限り繰り返して、克服できると理想的です。

効率よく勉強するなら通信講座の利用も検討

教員採用試験まで時間がなく、効率良く合格できる実践力を身に付けたい方は通信講座の利用がおすすめです。

通信講座は合格へのカリキュラムが整えられており、自分で参考書や過去問集を探す必要がないため、時間が足りない方にピッタリです。

また、自治体ごとの傾向分析や勉強スケジュール計画もすでに用意されています。

中でもアガルートの教員採用試験対策講座は、一次試験と二次試験の両方の対策が含まれており、講座を受けるだけで最短合格が目指せます。

さらにわかりやすいテキストと動画講義がスマホで利用可能で、スキマ時間の学習も可能です。

二次試験対策は、自治体の試験内容に合わせてカスタマイズできるようになっているため、無駄もありません。

講師へ直接質問できるオンラインサービスなどフォロー制度も充実しており、通信講座の中でもモチベーションが維持しやすいでしょう。

詳しい内容についてもっと知りたい方は、アガルートの教員採用試験対策講座をぜひチェックしてみてください。

まとめ

本コラムでは、3ヶ月の準備期間で教員採用試験に合格できるのかについて解説しました。

コラムの要点は、以下のとおりです。

  • 結論、3か月で教員採用試験に合格することは可能
  • ただし、短期間のため十分な勉強時間の確保が必要
  • 3か月で合格するためには、自治体の試験内容を把握する、勉強スケジュールを計画する、すべての範囲を勉強しようとしない、筆記試験対策は早めに面接対策に注力するの4つのポイントを抑える

3か月という短い期間で合格するためには、傾向の分析と明確なスケジュールを立てて計画的に勉強しなければなりません。

一人ですべて行うことは不安という場合には、通信講座を利用して勉強に集中することもひとつの手です。

効率良く勉強して、教員採用試験の最短合格を目指しましょう。

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