教員採用試験の勉強法とは? 試験対策と何から勉強したらいいのか徹底解説
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筆記試験や人物試験が実施される教員採用試験。
科目数が多く、合格するためには十分な対策が必要になります。
しかし、試験内容が幅広いため、何から勉強をしたら良いのかわからないと勉強法で悩まれている方は少なくありません。
本コラムでは、教員採用試験対策にお困りの方におすすめな勉強法を紹介します。
2次試験の人物試験対策についても解説するため、試験を受ける予定の方はぜひ参考にしてください。
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教員採用試験対策に有効な5つの勉強法は、以下のとおりです。
- 自治体の試験内容を把握する
- 過去問を解いて試験対策
- インプットとアウトプットを繰り返す
- 論文対策のために文章を書く練習をする
- 自己分析を行う
自治体の試験内容を把握する
教員採用試験の勉強を始めるには、まず受験する自治体の試験内容について把握することが重要です。
なぜなら自治体によって試験内容や出題傾向、試験のレベルなどが異なるからです。
教育採用試験の筆記試験では、教職教養、一般教養、専門教養が試験科目となります。
また、人格や考え方を問われる論作文試験もあります。
しかし、すべての自治体が全科目を実施するとは限りません。
3分野の教養科目を筆記試験の対象にし、論作文試験は実施しないという自治体もあれば、一般教養の科目のみを範囲外にして論作文試験を実施するという自治体もあります。
さらに2次試験の面接やグループワーク、実技試験なども自治体によって実施内容や回数が異なります。
そのため、受験する自治体を決めたら、出題科目と範囲は早めに確認しましょう。
過去問を解いて試験対策
まずは、過去問を解いて自分のレベルを確認し、どの科目を重点的に対策すればいいのか、どのレベルから勉強すればいいのかなどを判断して学習スケジュールを立てましょう。
受験する自治体の教職教養や一般教養などの過去問を解いて、すでに8割以上の点数が取れる実力があると確認できれば、中学生レベルの問題集を買って勉強する必要はないでしょう。
論作文の練習や面接試験の対策に時間を費やすほうが効率的です。
反対に、過去問演習で教養分野の点数が全く取れなかった場合は、基本的な問題から復習する必要があるでしょう。
さらに、過去問を解くと、各自治体の出題範囲や例年の傾向が把握でき、どんな対策をすれば良いのかがわかります。
受験する自治体の過去問を分析し、具体的な学習計画を立てて勉強を進めると、効率的に実力が身に付きます。
インプットとアウトプットを繰り返す
教員採用試験を突破するためには、参考書と問題集を活用して、知識のインプットとアウトプットを繰り返しましょう。
知識はただ暗記するだけでは、なかなか身に付きません。
参考書で知識をインプットし、問題集や過去問集でアウトプットするを繰り返し行うと、苦手な科目でも知識を覚えることができます。
インプットとアウトプットを繰り返す勉強法は、主に筆記試験対策に有効です。
筆記試験の中でも、教職教養、一般教養、専門教養の3つが主に知識力を問われます。
特に筆記試験の専門教養では、専門家が集まる試験となるため、問題の大学受験レベルの問題が出題される場合もあります。
自治体によっては専門教養の配点が高い場合があるため、インプットとアウトプットを繰り返して合格レベルの実力を養いましょう。
論文対策のために文章を書く練習をする
論作文の試験科目がある自治体を受ける方は、文章を書く練習を行いましょう。
論作文はテーマに沿って文章を書く試験であり、文章から受験生の理論性や表現力、人間性などが評価されます。
最近の教員採用試験では、知識やスキルよりも、受験生の人格力や人間性などを重要視する傾向があります。
そのため、論理的な文章を書けるように練習をしないと自分の価値観や考え方が相手に正しく伝わらず、高い評価が受けにくくなるでしょう。
また、論作文の出題テーマは自治体によってさまざまで、幅広い分野から出題されます。
以下、論作文の出題テーマの例です。
- 教師論
- 教育論
- 実践的な指導方法
論作文の試験は、教員としての人格が適正かどうかがチェックされます。
文章力を鍛えるだけでなく、目指す教師像や教育に対する考え方をまとめたり、教育問題などの知識力などを身に付けたりすることも重要です。
なお、具体的な論作文の勉強方法として有効なのは、出題されるテーマについて実際に文章を書くことです。
できれば、講師などの第三者に添削をお願いしましょう。
ブラッシュアップをしながら何度も練習し、いくつか書くパターンを決めておくと本番に役立ちます。
自己分析を行う
面接で自分の考えや自己アピールをしっかり伝えられるよう、自己分析は必ず行うようにしましょう。
教員採用試験の2次試験で実施される面接試験では、受験者の人格や教育に対する考えなどがチェックされます。
自己分析とは、自分の特徴や考え方を自分で理解するために、今までの経験を振り返りながら整理することです。
自己分析を行うと自分の性質を言語化しやすくなり、初めて会う面接官に対しても「自分はこのような特徴があります」「教育に対してこのような意見をもっています」とわかりやすく伝えることが可能になります。
事前に話せるように準備しておけば、緊張しやすい面接試験でも焦りにくくなり、良い印象で受け答えすることができるでしょう。
教員採用試験は何から勉強したらいい?
教員採用試験の勉強は、1次試験の筆記試験から勉強を始めるのがおすすめです。
筆記試験に合格できないと2次試験に進めない試験であるため、まずは筆記試験に合格できるような実力を身に付けましょう。
以下、筆記試験で実施される科目です。
- 教職教養
- 一般教養
- 専門教養
教職教養
教職教養は、教育に関する知識力や文部科学省が目指す日本教育の方向性への理解力が試される試験科目です。
主な出題科目は5つです。
5つの出題科目について、以下の表にまとめました。
出題科目 | 内容 |
---|---|
教育原理 | 学習道指導要領や生徒指導、学級経営などの教員として必要な教育の考え方や指導方法などが問われる科目 |
教育法規 | 学校や学校教育、教職員などにかかわる法律や法令などが問われる科目 |
教育心理 | 学習理論、生徒の発達段階、動機づけや認知のプロセスなど、教育にかかわる心理学について問われる科目 |
教育史 | 世界や日本の教育の変遷、重要な教育改革、教育思想の流れなど教育の歴史について問われる科目 |
さらに道徳教育や人権教育の原理などの分野、文部科学省や中教審、教育委員会が出した答申・資料などからも問題が出題されるため、幅広い分野を勉強しなければなりません。
また、教員採用試験では一般教養よりも、教職教養のほうが出題数の割合が多い傾向があります。
筆記試験の総合点をあげるためには教職教養の理解が不可欠となるため、優先して勉強すると良いでしょう。
一般教養
一般教養は、社会人として必要な基礎学力や常識力、時事問題への関心度が問われる試験科目です。
人文科学、社会科学、自然科学の3分野から主に出題されます。
出題範囲の3分野の詳細は、以下のとおりです。
出題分野 | 対象科目 |
---|---|
人文科学 | 国語、英語、音楽、美術、保健体育、技術・家庭 |
社会科学 | 世界史、日本史、地理、政治、経済、倫理 |
自然科学 | 数学、物理、化学、生物、地学、情報 |
あくまでも基礎学力が問われるため、出題されるのは中学校・高校教科書レベルの問題です。
難易度はそこまで高くはないですが、苦手な科目があれば克服しておきましょう。
そのほか、一般常識と時事問題の分野からも問題が出されます。
一般常識と時事問題は、基本的に過去約3年の社会的事象や地域的な話題から出題される傾向があります。
ニュースをこまめにチェックするなど、日頃からさまざまな事象に興味をもつように心がけると良いでしょう。
専門教養
専門教養とは、志望する校種・教科に関する専門的知識と学習指導要領・指導法について問われる試験科目です。
受験するのは志望する科目の教員になりたい方ばかりのため、出題される問題も一般教養よりも高いレベルになります。
また、校種や教科によって必要となる知識やレベルが異なる点も専門教養の特徴です。
小学校の教員であれば、基本的に学級の担任がほとんどの授業を担当するため、主要5科目や副科目などが出題科目となります。
対して、中学校や高校の社会科教員を志望する場合は、地理歴史や公民などが出題科目です。
なお、問題のレベルは志望校種よりワンランク上のレベルだと言われています。
以下、校種・教科ごとの試験科目の一例です。
志望校種 | 志望教科 | 試験科目 |
---|---|---|
小学校 | 主要5科目(国語・算数・理科・社会・英語)、音楽、生活、図画工作、家庭、体育など | |
中学校・高校 | 国語 | 現代文、古文、漢文など |
社会 | 日本史、歴史、地理、政治・経済など | |
保健体育 | 各スポーツの知識、指導方法、応急処置など |
志望する校種によっては高いレベルの問題も出題されますが、範囲が狭まるため、出題される分野や傾向は事前に把握しやすいです。
過去問を活用して、頻出度の高い科目や分野は解けるようにしておきましょう。
教員採用試験の二次試験の対策は?
近年の教員採用試験では、多くの自治体で人柄を重視する傾向があるため、2次試験対策は非常に重要です。
自分の特徴や教育に対する考えを述べる面接や論作文などの人物試験対策は、十分に行いましょう。
この章では具体的な対策法を面接・論作文試験に分類して紹介します。
教員採用試験の面接対策は?
教員採用試験の面接対策は、以下のとおりです。
- 質問される内容を想定して準備をしておく
- 実際の面接を想定して練習する
- 言葉遣いに気を付ける
質問される内容を想定して準備をしておく
面接試験で聞かれる内容は事前に公開はされていませんが、過去の受験者などの体験談により質問される内容に一定の傾向があるとわかっています。
面接試験で質問される内容を想定し、答える内容は事前に準備しておきましょう。
具体的には、人物論的な質問と教育論に関する質問が半々で聞かれるケースが多いです。
例えば、「なぜ教員を目指しているのか」「体罰に対してどのような考えを持っているのか」などが質問されます。
長所や短所などの自分の特徴やどのような教員になりたいのかなどの考えを整理して、論理的に述べられるように準備しておきましょう。
なお、面接で聞かれる質問についての情報は、対策用テキストやインターネットの記事などで得られます。
実際の面接を想定して練習する
面接に慣れておくためにも、実際の面接を想定した練習をしましょう。
事前に準備した質問への回答を覚えていても、本番で面接官に質問された際に頭が真っ白になる可能性があります。
練習を全く行わずに面接を受けるよりも、同じような状況を何度も経験してから面接を受けるほうが緊張しにくいです。
また、考えた文章を実際に言葉にすると、言い回しや使う言葉の改善にもつながるでしょう。
まずは、部屋などで椅子を準備し、面接官が目の前にいるのを想像しながら、実際に回答を口に出して話してみましょう。
また、友人や家族、大学の教授などに協力してもらい、模擬面接を何度か行うと、本番当日の受け答えがうまくできるようになります。
通信講座を利用して、面接指導などを受けることも効果的です。
言葉遣いに気を付ける
面接で良い印象を与えるためにも、普段から言葉遣いに気を付けましょう。
面接で良い評価を受けるには、第一印象が重要です。
第一印象は身なりや所作、話し方などの言葉遣いで決まります。
丁寧な言葉遣いを心がけるのはもちろんですが、過度に丁寧になって二重敬語などを使わないことも大切です。
敬語の使い方に自信がない方は、再度敬語について復習しておきましょう。
また、略語やネットスラングなどにも注意が必要です。
略語やネットスラングを使うとラフな印象や語彙力がないイメージを与えやすくなります。
教員採用試験の論作文対策は?
教員採用試験の論作文対策は、以下のとおりです。
- 論作文試験の出題傾向を確認する
- アウトプットを中心に対策する
- 論文の添削をしてもらう
論作文試験の出題傾向を確認する
教員採用試験の論作文試験では、出題されるテーマに一定の傾向があるため、過去にどのようなテーマが出題されていたのか確認しましょう。
ただし、自治体によって論作文試験の傾向が異なることもあるため、受験する自治体について調べるようにしてください。
出題される傾向が高いテーマは、教師論、教育論、生徒指導・学習指導の3つです。
教師論は、受験生が目指す教師像が問われるテーマです。
教育論では、具体的な教育論が求められるテーマであり、教育の現状の理解と改善案などが問われます。
生徒指導・学習指導はさまざまな課題や場面に対して、実際にどのように対応するのかが問われるテーマとなっており、現実を無視した抽象論は良い評価につながりません。
以下、出題例の一覧です。
テーマ | 出題例 |
---|---|
教師論 | ・子どもが憧れる教師とは ・基礎的、基本的な知能技能の習得のために教員として取り組むこと ・これからの学校に求められる教育とは |
教育論 | ・心の教育への提案 ・児童・生徒の自分探しの旅をどう助けるか ・インクルーシブ教育システムにおいての考えを述べよ |
生徒指導・学習指導 | ・いじめにどう対処するか ・授業についていけないという児童・生徒にどう対応するか |
紹介したのはあくまでも一例です。
自治体によっては長い文章を提示し、文章に対する考えを述べるような出題形式もあります。
また、教育とは直接関係のない「声」や「感性」など抽象題をテーマにし、発想力や教養、文章力を試す自治体もあります。
アウトプットを中心に対策する
論作文試験対策には、アウトプット中心の勉強が有効です。
出題されやすいテーマで書く→添削を繰り返しましょう。
繰り返し書くことで、自分の文章のクセや弱点が把握できるようになり、自分なりのパターンが見つかりやすくなります。
また、論作文試験では、論理的な文章が書けないと説得力が出せません。
論理的な文章を書く型がいくつかあるため、型を覚えて当てはめながら文章を書く練習を重ねましょう。
論文の添削をしてもらう
論作文試験に合格するためには、講師などに論文の添削をしてもらうのがおすすめです。
ただ論文を書いて終わりだけの練習になってしまうと、上達することはできません。
自分以外の第3者に読んでもらうことで、1人では気付かなかった改善点が見つかります。
しかし、論文の添削ができる人が身近にいるという方は少ないでしょう。
論文の添削を受ける方法として、通信講座の利用がおすすめです。
教育採用試験対策の通信講座では、2次試験対策として論文の添削が含まれているカリキュラムが多数あります。
過去の傾向を分析し、合格者を多く指導してきた講師から添削してもらえれば、確実に論作分の実力が養えるでしょう。
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まとめ
本コラムでは、教員採用試験対策合格に向けた勉強法を解説しました。
以下、コラムの要点になります。
- まずは受験する自治体の試験内容、試験範囲を確認する
- 自治体の過去問を解いて自分の実力を確認し、学習計画を立てる
- 参考書や問題集を活用して、インプットとアウトプットを繰り返す
- 教員採用試験は、1次試験の筆記試験から勉強を始めるのがおすすめ
- 面接対策には、自己分析をする・質問される内容を想定して準備する・模擬面接などで練習する・普段から言葉遣いに気を付けるを実施すると良い
- 論作文試験対策には、自治体の出題傾向を確認する・書く→添削を繰り返す・添削をしてもらうを実施すると実力が身に付く
- 論文の添削には通信講座の利用がおすすめ
教員採用試験は科目数が多いため、試験対策に多くの時間や労力が必要です。
1人で対策するのが難しい、2次試験対策に何をしたら良いのかわからないという場合は、通信講座を利用するのがおすすめです。
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