教員採用試験は独学でも合格できる?倍率と合格するための3つの方法を解説
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「興味があるから、とりあえず」と手軽に学習に入れる独学は、多くの受験生が最初に検討する道です。
「教員採用試験も独学で合格できるのか」と気になっている方もいるでしょう。
当コラムでは、教員採用試験に独学で挑む場合について、難易度やメリット・デメリットを詳しく解説。
おすすめの勉強方法についても紹介します。
ぜひ参考にしてください。
目次
教員採用試験は独学でも合格できる?
教員採用試験は、一般教養や教職教養といった科目であれば独学でも合格点を取ることは可能です。
ただし、試験官に対して受け答えを行う必要がある面接試験の対策は、独学ではかなり難しいでしょう。
教員採用試験でもっとも重視される点は受験者の「人柄」「人物」です。
面接が筆記試験では掴めない人物像を判断するために行われるものである以上、試験対策はおろそかにはできません。
特に、「自治体の求める教師像と合致しているか」といった点はひとりでは確認しづらいため、第三者の添削などを取り入れた方が安心です。
また、倍率から見た試験難易度については、以下で解説します。
教員採用試験の倍率は?
教員採用試験の倍率は過去5年間で、3.4~4.2倍を推移しています。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 倍率 |
令和5年 | 121,132 | 35,981 | 3.4 |
令和4年 | 126,390 | 34,315 | 3.7 |
令和3年 | 134,267 | 35,067 | 3.8 |
令和2年 | 138,042 | 34,875 | 4.0 |
令和元年 | 148,465 | 34,952 | 4.2 |
上記は、直近5年間における教員採用試験の全国的な倍率の推移を表にしたものです。
教員採用試験は自治体や教科によっても倍率が異なるため、より正確な数値を知りたい場合は受験自治体サイトなどを参考にしてください。
直近5年のデータを見ると、教員採用試験の合格倍率自体は年々下降傾向にあることがわかります。
しかし、依然として合格倍率は3.4倍。
合格者は3人に1人ほどということになり、不採用の人数の方が多い計算になります。
合格の確率自体は上がっていると考えることもできますが、やはり独学のみで合格を目指すことはやや難易度が高い試みであるといえるでしょう。
教員採用試験を独学でするための3つの方法
ここでは、教員採用試験の試験対策を独学で行う際の効果的な勉強方法について、以下の 3点を解説します。
- 自治体の試験内容を把握する
- インプットとアウトプットを繰り返す
- 自分に合ったテキストを選ぶ
自治体の試験内容を把握する
受験を考えている自治体の試験内容は必ず把握しましょう。
教員採用試験の特徴は、自治体ごとに内容が異なる点にあります。
まずは志望する自治体のサイトなどで試験内容を確認し、公表されている内容に沿った試験対策を行うことが重要です。
各自治体の公式サイトには「自治体が求める教師像」についても記載があるため、試験内容とともに必ずチェックしてください。
面接で人柄や性格に関する質問をされた時、「自治体が求める教師像」と合致するエピソードを提示できれば合格率は格段に上がるはずです。
例えば、「熱意」を求める自治体には「やる気」をアピールするといった工夫が可能でしょう。
インプットとアウトプットを繰り返す
試験対策においては、インプットとアウトプットを繰り返すような方法がおすすめです。
すなわち知識を取り入れるだけでなく、過去問題に取り組む・模擬面接で質問に応えるといった過程も重要となります。
特に面接や小論文などについては、「実際に受け答えを行う」「実際に書く」など本番を想定したアウトプット学習が必須です。
本番と同じ制限時間を設ける・受け答えの様子を動画に撮ってみるといった練習は効果的でしょう。
面接練習のアウトプットに関しては、「思っていたより固い表情になっていた」などイメージと実際のズレを修正する効果もあります。
自分に合ったテキストを選ぶ
独学での学習では、自分に合ったテキストを選ぶことも重要です。
解説内容や図説の量、カラーの入れ方など、自分にとって「わかりやすい」と思えるテキストを吟味しましょう。
イラストや図表が豊富で視認性が高い方がいい・解説が詳しい方がいいなど、テキストの好みは人それぞれです。
また、「穴埋め形式で学習できる」「過去問題がメイン」「要点だけを抽出」など、テキストごとに強みや編集目的は異なります。
合わないテキストを選んでしまうと学習ストレスの原因にもなるため、可能ならば手に取って比較しながら選ぶとよいでしょう。
学習におすすめのテキストについて詳しく知りたい方は、以下のコラムを参考にしてください。
参考コラム:【2024年】教員採用試験におすすめのテキスト・参考書を紹介!教材を選ぶ3つのポイントも解説
教員採用試験を独学で勉強するメリットとデメリット
ここでは、教員採用試験の独学受験について、以下の内容で解説します。
- 教員採用試験を独学で勉強するメリット
- 教員採用試験を独学で勉強するデメリット
教員採用試験を独学で勉強するメリット
- 自由に学習できる
- 学習コストが少ない
教員採用試験を独学で勉強するメリットとして、自由に学習を進められることが挙げられます。
独学の場合、当然所定のカリキュラムや課題は存在しません。
自分で選定した教材を使っていつでもどこでも学習を進められるため、目標に向かって無理なく知識をつけられるでしょう。
また、受講料などがかからないことで学習コストが少なく済む点も独学のメリットです。
独学にかかる費用は教材費が主なもの。
何を教材とするかによって多少前後の可能性はありますが、通信講座などに数万円かかることを考えれば格段に「安上がり」といえるでしょう。
教員採用試験を独学で勉強するデメリット
- 挫折しやすい
- 面接や論文の対策がしにくい
教員採用試験を独学で勉強するデメリットは、非常に挫折しやすいことです。
独学には所定のカリキュラムも学習ゴールもありません。
みずから目標を立て、強い意志をもって学習を進められなければ、「誰も見ていないから」と楽な方へ流されてしまう恐れもあります。
また、面接や論文の対策が難しい点もデメリット。
独学にもっとも欠けている要素は「客観性」です。
自分の文章や受け答えがどのようなものかを第三者視点から評価できず、ピントがずれたまま本番に臨むことになる可能性も高いです。
適切な添削やアドバイスが欲しいのであれば、やはり通信講座などを頼った方がよいでしょう。
教員採用試験の対策なら通信講座がおすすめ
教員採用試験に向けて効果的に対策したいなら、通信講座の利用がおすすめです。
論文や面接など、ひとりでは対策の難しい試験に関してもしっかりフォローしてもらえるため、自信をもって本番に臨めるでしょう。
数ある通信講座の中でも、特にアガルートの「教員採用試験対策講座」はおすすめです。
アガルートでは、自治体ごとの試験傾向を徹底リサーチ。
志望自治体に合わせた二次試験対策をカスタマイズできるため、面接でアピールすべきポイントなどをしっかり押さえられます。
苦手な試験科目を集中して鍛えられる単科講座も受講可能。
しっかり学習したい初学者からピンポイントな対策が必要な中〜上級者まで、多くの受験生の需要に応えてくれる講座です。
まとめ
当コラムでは、教員採用試験の独学について以下の内容で解説しました。
- 独学で教員採用試験に合格することは、教養試験では可能。面接や論文はひとりで対策することが難しいため、第三者の添削やアドバイスを受けた方が安心。
- 独学で試験対策を行う際は、「自治体の試験内容を把握」「インプットとアウトプットを繰り返す」「自分に合ったテキストを選ぶ」の3点が重要。
- 自由に学習が進められること・コストがかからないことが独学のメリット。
- 挫折しやすいこと・論文や面接の対策が難しいことが独学のデメリット。
- 効果的な試験対策を行うなら、アガルートをはじめとする通信講座がおすすめ。
教員採用試験に合格するためには、面接や論文の対策も欠かせません。
独学だけでは難しそうだと思ったら、アガルートの教員採用試験対策講座を検討してみてください。
自治体ごとのポイントを押さえた指導で、確実に対応力をつけられるでしょう。