本コラムでは、教員採用試験に落ちた場合の対策や進路、来年の試験に向けた準備の方法について解説しています。

教員採用試験は倍率が高いため、対策が不十分だと試験に落ちてしまう場合があります。

これから教員採用試験を受けようとしている方は、十分な試験対策を行うとともに、試験に落ちてしまった場合の進路を考えておくことがおすすめです。

教員採用試験に落ちた場合の進路や、とるべき対策について知りたい方は、ぜひ本コラムを参考にしてください。

教員採用試験に落ちた場合の進路は

教員採用試験に落ちた場合の主な進路として、以下の4つが挙げられます。

• 1年後に再受験する
• 非常勤・臨時的任用教職員として働く
• 私立教員を目指す
• 教職大学院に通う

1年後に再受験する

教員採用試験に落ちた場合、1年後に再受験するという選択肢があります。

翌年に教員採用試験を再受験するメリットは、試験勉強に集中できることです。

働きながら勉強する場合よりも多くの時間を確保できるため、万全の状態で次の試験に臨めるでしょう。

なお、教員採用試験の合否結果は、一般的に9月下旬〜10月に発表されます。

教員採用試験の日程は自治体によって異なりますが、一般的には7月頃に一次試験が実施されるため、結果がわかってから次の試験を受けるまでの期間は約9〜10か月であるという点に注意しましょう。

参考：教員採用試験とは？試験概要・日程・申込方法・受験料・適性検査を解説

非常勤・臨時的任用教職員として働く

非常勤講師や臨時的任用教職員として働くことも、教員採用試験に落ちた場合の進路のひとつです。

非常勤講師や臨時的任用教員として働けば、教員採用試験の面接や模擬授業に役立つ実践力を身に付けられます。

また、収入を得ながら次の試験に向けた準備を行えるため、準備期間中の生活費に不安がある方にもおすすめです。

さらに、一部の自治体では、臨時的任用教員として働くことで次年度以降の教員採用試験の筆記試験の一部が免除される場合があります。

仕事と試験勉強を両立させる自信がある方には、有効な選択肢となるでしょう。

私立教員を目指す

教員採用試験に落ちてしまった場合は、私立教員を目指すという進路も検討してみましょう。

私立教員を目指す場合は、私立学校は公立学校と採用フローが異なるという点を把握しておくことが重要です。

私立学校の募集人数は、経営状況によって変わります。

年度あたり2〜3名の募集が行われるケースが多く見受けられますが、毎年決まった人数が募集されるとは限らないため、事前の情報収集が必要となるでしょう。

また、採用試験の内容は学校によって異なり、面接では学校との相性を重視される傾向があります。

公立学校の教員採用試験とは異なる対策が求められるため、各校の教育理念や校風などを把握してから面接に臨みましょう。

教職大学院に通う

教員採用試験に落ちた場合、教職大学院に通い、改めて教員採用試験を受けるという方法もあります。

教職大学院に通うメリットは教員として働くために必要な実践力が身に付くことです。

多くの実習が行われるため、現場での経験を積みながら教員としての実力を高められるでしょう。

また、教職大学院で学びながら教員採用試験を受け、在学中に合格すれば、大学院修了後に教員として採用されます。

教員採用試験に落ちた原因も追求しよう

教員採用試験に落ちた場合は、原因を追求することが重要です。

教員採用試験に落ちる原因の例は、以下の3つ。

• 一次試験の勉強が不足している
• 二次試験の面接の対策が不十分だった
• 教員の仕事に対する熱意が足りなかった

一次試験の勉強が不足している

教員採用試験に落ちた場合、一次試験の勉強が不足している可能性があります。

教員採用試験は相対評価が行われるため、具体的な合格点は定かではありません。

受験する自治体や受験者の人数、その年の受験者のレベルなどの条件によって合格ラインが変動するため、合格基準点ぎりぎりを狙って勉強すると、不合格になってしまう可能性があります。

確実な合格を目指すためには、どの自治体の試験でも7割以上の点を取れるようにしておくことが望ましいでしょう。

二次試験の対策が不十分だった

教員採用試験に落ちた原因として、二次試験の対策が不十分だったという可能性も考えられます。

最近の教員採用試験では、一次試験よりも二次試験の結果が重視されると言われています。

筆記試験に必要な知識だけでなく、面接や模擬授業などに対応できる応用力が求められるため、十分な対策が必要です。

例えば、面接では、教員を志した動機や過去の経験について深掘りされる場合があります。

また、模擬授業で評価を得るためには、現場での実践経験が必要です。

さまざまな質問に対して臨機応変に対応できるよう、自分の考えを整理しておきましょう。

独学での対応が難しいと感じる方は、二次試験対策が充実した予備校や通信講座などを利用することがおすすめです。

教員の仕事に対する熱意が足りなかった

教員採用試験に落ちた方は、教員の仕事に対する熱意が足りないと判断された可能性があります。

文部科学省の資料には、教員に求められる資質能力のひとつとして「教職に対する強い情熱」という項目が記載されています。

教職に対する使命感や熱意に加え、子どもに対する責任感や愛情を持った人材が求められるため、二次試験の面接では熱意をアピールすることが重要です。

面接で手応えを感じられなかった方は、自分の熱意をアピールできていたかどうかを振り返り、次の対策に繋げましょう。

参考：1．教員の資質能力の向上に関する基本的な考え方等

来年の試験に向けて通信講座の利用も検討

来年の教員採用試験に向けて万全の準備を行いたい方は、通信講座の利用を検討しましょう。

教員採用試験に合格するためには、一次試験と二次試験の両方を突破しなければなりません。

また、自治体によって試験内容が異なるため、独学で勉強する場合は多くの時間と労力がかかります。

自分のペースで学べる通信講座なら、働きながら再受験を目指す場合も無理なく試験対策を行えるでしょう。

最短距離で教員採用試験の合格を目指したい方には、アガルートアカデミーの教員採用試験対策講座がおすすめです。

アガルートの講座では、各科目の学習方法や頻出項目などを把握してから学習を始められます。

教員採用試験の一次試験は出題範囲が広いため、はじめに全体像を把握しておくことで、学習効率がアップするでしょう。

また、人物試験で注意すべきポイントがテキストに明記されているため、二次試験対策に力を入れたい方にも最適。

さらに、講師に直接できる質問サービスや、自治体の試験内容に合わせたオンライン指導などのフォロー制度が充実しているため、疑問や不安を迅速に解決できます。

詳しい内容を知りたい方は、無料で講座を体験できる資料請求や、無料の受講相談などを利用してみてはいかがでしょうか。

参考：教員採用試験対策講座｜アガルートアカデミー

まとめ

本コラムでは、教員採用試験に落ちた場合の対策や、来年の試験に向けた準備の方法について解説しました。

教員採用試験に落ちた場合の進路には、さまざまな選択肢があります。

来年の試験を再受験する場合は、試験に落ちてしまった原因を振り返り、次回までに弱点を克服しておくことが重要です。

また、非常勤講師や臨時的任用教職員として働きながら翌年の試験対策を行う場合は、仕事と勉強との両立が課題となります。

来年こそ教員採用試験に合格したいと考えている方は、通信講座の利用も視野に入れ、万全の対策で試験に臨みましょう。