公認心理師になりたいと考えている方々の中には、自分が本当に公認心理師として活躍できるか、どのようなスキルや適性が必要なのか疑問を抱えている人も少なくないでしょう。

公認心理師という職業は、社会の様々な場面で心のケアが必要な人々を支えるために非常に重要な役割を担っています。

しかし、公認心理師として重要な仕事を遂行するには、特定のスキルセットや適性が求められます。

  • 公認心理師になるためにはどのようなスキルが必要か?
  • 公認心理師に向いている人の特徴とは何か?
  • 成功する公認心理師に共通する適性とは?

これらの疑問に対して、本コラムでは公認心理師に向いている人の特徴や必要なスキル、適性について詳しく解説していきます。

公認心理師としてのキャリアを目指す上で、自身が持つ特性や能力を見極め、効果的なサポートを提供できるようになるための指針を提供します。

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公認心理師に向いている人・向いていない人の特徴

公認心理師として働くには特定の性格や能力が必要です。

ここでは、公認心理師に向いている人の特徴を探ります。

公認心理師の仕事が苦手だったり、魅力を感じない場合は、別の道を探ることをお勧めします。

1 人の役に立つことに喜びを感じられる

公認心理師にとって、他人の心の痛みを理解し、その解消へと導くことは職務の核心です。

公認心理師の職に就く方は、深い共感能力を持ち、他者の悩みや不安を自分の問題として受け止めることができるべきです。

他人の苦しみを軽減し、その人生が少しでも前向きな方向に進む手助けをすることに喜びを見出すことは、公認心理師としての強いモチベーションとなります。

心理的支援を必要とする人々は、多種多様な背景や問題を抱えているのが普通です。

それぞれの個人が直面する課題に真摯に向き合い、その人に合った支援を提供するには、広い視野と深い理解力が不可欠であると言えるでしょう。

喜びや悲しみ、成功や失敗を共有することで、公認心理師はクライアントとの信頼関係を築き、より効果的な支援を行うことができるようになります。

このような喜びを感じることができる人は、公認心理師として長く、かつ充実したキャリアを送ることができるでしょう。

他者への深い共感と、それに基づく支援の提供は、公認心理師の仕事を精神的にも報われるものにします。

2 成果がでなくても時間をかけてじっくり向き合うことができる

公認心理師としての業務では、クライアント一人ひとりが抱える問題に対して、個別化されたアプローチが求められます。

すぐに効果が見られない場合でも、じっくりと時間をかけて向き合うことができる忍耐力は、この職業にとって極めて重要な資質です。

心の傷は見えないため、治療や回復には時間がかかることが多く、その過程での小さな変化を見逃さず、クライアントを支え続けることが公認心理師には求められます。

長期にわたるカウンセリングでは、クライアントの心の変化に敏感であること、そしてその変化を正しく捉え、適切なフィードバックを提供できることが不可欠です。

この過程で、クライアントとの関係構築に努めることはもちろん、自身の感情管理も重要になってきます。

時にはクライアントの進歩が見えにくい時期もありますが、そうした状況でも冷静に、そして前向きにクライアントの支援を続けることができる人が、公認心理師に適していると言えるでしょう。

公認心理師としての仕事は、クライアントの心の成長と癒しをサポートする過程で大きなやりがいを感じることができる一方で、時には困難に直面することもあります。

成果がすぐには見えないことに耐え、じっくりとクライアントと向き合うことができる忍耐と柔軟性を持つ人が、公認心理師として成功し、多くの人々の心のサポートを提供することができるでしょう。

3 相談者を尊重しながら支援を進めることができる

公認心理師として成功するためには、相談者一人ひとりの個性と価値観を深く尊重し、その上で適切な支援を行う能力が必要です。

相談者が抱える問題に対して、一方的な解決策を押し付けるのではなく、相談者自身が解決策を見つけ出せるように導くことが求められます。

これには、高い聴き取り能力と共感力、さらには相談者の立場に立って物事を考えることができる柔軟性が必要になります。

また、相談者の自尊心を守りつつ、彼らが自分自身の力で問題を乗り越えられるよう支援することも、公認心理師の重要な役割です。

そのためには、相談者の小さな変化や成長にも敏感であり、それを適切に評価し、ポジティブなフィードバックを提供できることが重要です。

相談者が自己効力感を持ち、自身の力で問題を解決していく過程を支えることができる人は、公認心理師として非常に適していると言えるでしょう。

4 相談者と一線を引くことができる

公認心理師は、クライアントの深い心理的な問題に対処する過程で、時には重く、複雑な話を聞くことになります。

このような状況では、プロフェッショナルとしての姿勢を保ちながら、適切な距離感を維持することが極めて重要です。

過度に感情移入してしまうと、クライアントを支援する能力が低下するだけでなく、心理師自身の精神的な健康を損なうリスクもあります。

セルフケアのスキルは、このような状況に対処するために不可欠であり、自己の感情を適切に管理し、ストレスに効果的に対応する方法を知っていることが求められます。

また、プロフェッショナルな支援を提供するためには、クライアントとの関係を専門的な枠組みの中で適切に築くことが重要であり、そのためには自己とクライアントとの間に適切な境界線を引く能力が必要です。

公認心理師として、クライアントの話に耳を傾けることは非常に重要ですが、それと同じくらい自己の心の健康を守ることも大切です。

適切なセルフケアとプロフェッショナリズムを兼ね備え、ストレスの多い状況下でも冷静さを保ち、効果的にサポートを提供できる人は、公認心理師として理想的な資質を持っています。

5 学び続けることができる

公認心理師としての職務は、絶え間ない学びと自己研鑽を要求されます。

心理学は常に進化し続ける学問であり、新たな研究成果や治療法が日々発表されています。

そのため、最新の心理学の知識や技術を学び続けることは、公認心理師にとって不可欠な要素です。

この職に就く者は、専門書の読書、研修への参加、研究会やセミナーでの積極的な学びを継続する姿勢が求められます。

また、相談者の悩みや状況は多種多様であり、時には専門外の領域についても理解を深める必要が出てきます。

たとえば、特定の文化や社会的背景に根ざした問題に遭遇した場合、その背景を理解するために関連分野の知識を学ぶことが重要です。

公認心理師は、自身の専門性を高めつつも、幅広い知識に基づいて相談者に寄り添うことができる柔軟性を持つ必要があります。

自己成長のための学びを楽しみ、常に知識を更新し続けることができる人は、公認心理師として長く活躍できるでしょう。

知識のアップデートに努めることで、相談者により質の高いサポートを提供することが可能になり、自身の職業的満足感にも繋がります。

6 公認心理師の仕事が好き

公認心理師としての仕事は、深い充実感と同時に、重い責任感を伴います。

日々、人々の深刻な悩みや心の問題に寄り添うこの仕事を続けるには、強い情熱と愛着が不可欠です。

公認心理師として働くことへの深い愛情や使命感を持ち、その重責を喜んで担うことができる人は、この職業に大いに向いています。

この仕事を通じて人の心に触れ、彼らの成長や回復を支えることに喜びを感じる人は、公認心理師としてのキャリアにおいて大きな満足と成就感を得ることができるでしょう。

重い心の問題を扱うこの職は、時に精神的な負担が大きくなることもあります。

しかし、そのような状況でも前向きに対処し、自己の健康を保ちながら専門的な支援を継続できる強さと自己管理能力を持つ人は、公認心理師として成功しやすいです。

公認心理師の仕事への愛と献身があれば、困難な状況でも耐え抜き、多くの人々の生活を豊かにすることに貢献できます。

話したいことを我慢するのが苦手な人は公認心理師に向いていない

公認心理師という職業は、他者の心に寄り添い、悩みや不安を軽減することを目指しますが、その過程で非常に重要なのが「秘密保持義務」です。

公認心理師法には秘密保持義務が明確に定められており、これを守ることは公認心理師の基本中の基本と言えます。

(秘密保持義務)

第四十一条 公認心理師は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。公認心理師でなくなった後においても、同様とする。

出典: 公認心理師法 第41条 

秘密保持義務は、相談者が家族であっても、どれだけ些細な内容であっても、相談者の許可なく情報を外部に漏らしてはならないという厳しい規定です。

これは相談者のプライバシーを守り、心理的安全性を確保するために不可欠なルールです。

相談者が安心して心の内を話せる環境を提供するためには、この秘密保持が絶対に守られなければなりません。

したがって、話したいことを抑えるのが苦手な人や、感情的になってつい話してしまう人は、公認心理師に向いていないと言えます。

職業上の義務を果たすためには、どんなに親しい人に対しても、相談内容を共有したいという衝動を抑える自制心が必要です。

この自制心が持続できなければ、相談者の信頼を失い、最悪の場合は職業倫理違反となり、公認心理師としての資格や職を失う可能性もあります。

また、相談者の精神的なダメージや、その他の社会的な損害を引き起こす可能性も否めません。

公認心理師は、相談者から預かる情報を守ることが職業上の義務であり、この重大な責任を全うできるかどうかが、この職に向いているかどうかを大きく左右します。

秘密を守ることの重要性を理解し、どんな状況下でもプロフェッショナルな対応ができる人が、公認心理師という職業にふさわしいと言えるでしょう。

公認心理師に必要なスキル・適性

公認心理師には、多岐にわたるスキルと適性が求められます。

この職業は、ただ単に心理学の知識を有するだけではなく、その知識をもって具体的な支援につなげることができる能力が不可欠です。

ここでは公認心理師として成功するために必要な主要なスキルと適性を解説します。

1 コミュニケーション能力

公認心理師にとってコミュニケーション能力は、支援の基本です。

相談者の話を丁寧に聞き、適切なフィードバックを提供する能力は必須です。

また、相談者が抱える悩みを引き出し、彼らが心を開けるような安心できる環境を作り出すことも、この能力の範疇に入ります。

言葉選び一つ一つに気を配り、相談者に寄り添った対話を心がけることが求められます。

2 観察力・洞察力

相談者の言葉だけでなく、非言語的なサインや行動を観察し、その背後にある心理状態を読み解く力も公認心理師には欠かせません。

細かい変化を見逃さず、それらを通じて相談者の真の感情や潜在的な問題を洞察する能力が、効果的な支援につながります。

3 言語化能力

相談者は時に、自分の感情や状態をうまく言葉にできないことがあります。

公認心理師は、そういった相談者の繊細な心理状態を汲み取り、それを適切に言語化する力が求められます。

わかりやすく、かつ配慮深い言葉選びによって、相談者の理解を助け、不要な誤解を避けることが大切です。

4 想像力

相談者の話から、彼らが置かれている状況や感じている感情を想像し、共感する能力は公認心理師にとって重要です。

この想像力があると、相談者自身が気づいていない心の奥底にある問題を理解し、対処する手がかりを見つけることができます。

5 判断力・客観性

公認心理師は幅広い知識を持ち、それを基にした冷静な判断力を発揮することが求められます。

自分の個人的な経験や感情に左右されず、客観的に相談者の状態を評価し、適切なカウンセリングやアドバイスを行うことが重要です。

また、多様な文化的背景や価値観を理解し、それに基づいた支援を提供する能力も求められます。

公認心理師は、これらのスキルと適性を持ち合わせていることで、多様な心の問題に対応し、相談者にとって最も適切な支援を提供できるようになるでしょう。


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