公認心理師試験の勉強時間、いったいどれくらい必要なのでしょうか？ この質問に頭を悩ませている方は少なくありません。

毎日どれだけの時間を割けば良いのか、どの程度の期間を準備に充てるべきなのか、特にこれから勉強を始める方や多忙を極める方々にとって、計画の立て方は大きな関心事ですよね。

本コラムでは、公認心理師試験合格への道のりを明確にし、具体的な勉強時間の目安とその配分について解説します。

効率的な学習プランの立て方から、日々の学習時間の確保方法まで、試験に臨む皆さんを全力でサポートします。

公認心理師試験の総勉強時間は250～450時間

公認心理師試験の準備には、ただでさえ厳しい大学・大学院での6年間の授業や課題の積み重ねに加え、更なる努力が要求されます。

公認心理師の試験に合格するためには、追加で250～450時間程度の勉強時間が必要です。

特にAルートを選択して公認心理師試験に合格を目指す大学院生にとっては、この時間管理はさらに厳しいものとなるでしょう。

修士論文の締切、国家試験の日程、そして就職活動のスケジュールが重なり合うため、効率的な学習計画と厳格な時間管理が極めて重要になってきます。

大学院生活は学問の追求だけでなく、自身の将来に直結する重要な時期です。

公認心理師としての資格取得は、心理学を専門とする者にとって大きな目標の一つですが、そのためには試験勉強のための十分な時間を見つけ出し、計画的に使わなければなりません。

修士論文の執筆、試験対策、就職活動という三つの大きなタスクをバランスよく進めるためには、自己管理能力を高め、優先順位を明確に設定することが求められます。

合格までの過程においては、大学外部の講座の利用などといったリソースを上手に活用することも一つの戦略となり得ます。

公認心理師試験の勉強時間250～450時間は、ただ単に時間を費やすだけでなく、その時間をいかに質の高いものにするかが、試験成功への鍵となることを理解しておきましょう。

公認心理師試験の勉強時間の内訳・スケジュール

勉強時間の内訳

公認心理師試験の合格には適切な計画と時間管理が鍵を握ります。

試験に向けての勉強時間の内訳として、テキストの読み込みと講義視聴に100～150時間、過去問演習と総復習に150～200時間、苦手分野の克服や事例問題対策に50～100時間を割り当てることが推奨されます。

この時間配分を踏まえた上で、最後に、3月上旬に公認心理師試験が予定されている場合の具体的な勉強スケジュールを見てみましょう。

• テキストの読み込み・講義視聴　100～150時間
• 過去問演習、総復習　150～200時間
• 苦手分野克服・事例問題対策など　50～100時間

テキストの読み込み・講義視聴　100～150時間

試験の基礎知識を身につけるため、専門テキストの読み込みや関連する講義の視聴には、100～150時間を割り当てます。

これらは、9月から10月の2ヶ月間にかけて行い、試験範囲全体にわたる広範な知識の土台を築きます。

過去問演習、総復習　150～200時間

過去問の解析と演習には、さらに150～200時間を費やします。

11月から12月の2ヶ月間で、実際の試験に類似した環境下での問題解決能力を養います。この段階では、出題傾向を掴み、試験での時間管理や戦略的なアプローチを練習します。

苦手分野克服・事例問題対策など　50～100時間

1月に入り、これまでの勉強で明らかになった苦手分野や、試験で頻出の事例問題に対する集中的な対策に50～100時間を割り当てます。

この期間は、特定のトピックにフォーカスを当て、理解度を深め、自信を持って試験に臨めるようにします。

学習スケジュール

3月の試験に向けた具体的なスケジュールは、以下のとおりです。

• 8月　ブループリント確認、過去問試し解き、学習計画立て
• 9月～10月　テキスト読み込み・講義視聴
• 11月～12月　過去問演習
• 1月　苦手分野対策・事例問題対策
• 2月　本番を想定して演習、総復習

8月　ブループリント確認、過去問試し解き、学習計画立て

試験準備の初期段階では、まず公認心理師試験のブループリントを確認し、試験範囲を確認します。その上で、過去問を試し解きし、自身の現在の理解度と知識のギャップを把握します。

これらの情報をもとに、今後の数ヶ月間でどのような勉強をすべきか、学習計画を立てることが重要です。

9月～10月　テキスト読み込み・講義視聴

続く2ヶ月は、選んだテキストや参考書の読み込み、および関連する講義やオンラインコースの視聴に専念します。

この期間は、試験範囲の基礎知識を身に付けるための貴重な時間です。毎日定められた時間を使い、効率的に学習内容を吸収していくことが求められます。

11月～12月　過去問演習

年末にかけては、過去問演習を中心に勉強を進めます。過去問を通じて、試験の形式や出題傾向に慣れ、試験での時間管理や解答戦略を磨きます。

この期間は、実践的な能力を養うために最も重要な時期であり、過去問を繰り返し解くことで知識の定着を図ります。

1月　苦手分野対策・事例問題対策

新年を迎えたら、これまでの学習で明らかになった苦手分野の克服と、試験で頻出の事例問題に特化した対策に焦点を当てます。

この1ヶ月間は、自分の弱点を強化し、自信を持って試験に臨めるように集中的な努力をする時期です。

2月　本番を想定して演習、総復習

試験本番の1ヶ月前は、これまでの学習内容を総復習し、本番を想定した演習に専念します。

この時期は、総合的な理解度を確認し、試験当日に備えて最終的な調整を行います。また、精神的な準備も同時に進め、試験のプレッシャーに対処できるように心を整えます。

このように段階を追って学習を進めることで、公認心理師試験の準備を効率的に、かつ確実に進めることが可能になります。

各自の状況に合わせて学習計画をカスタマイズし、合格に向けて着実にステップを踏みましょう。

1ヶ月・1週間・1日ごとの勉強時間

公認心理師試験の準備には、適切な計画と時間管理が求められます。試験に必要とされる総勉強時間300～450時間を、試験の6ヶ月前からスタートすると仮定し、9月から2月の6ヶ月間で分配すると、1ヶ月あたりに必要な勉強時間は約50～75時間になります。

これをさらに細分化すると、1週間あたり12.5～19時間、1日あたり約1.5～2.5時間の勉強が必要です。

テキストの読み込み・講義視聴　100～150時間

この活動には2ヶ月（60日）を割り当て、計算すると、1ヶ月あたり50～75時間、1週間に12.5～19時間、そして1日には約1.5～2.5時間の勉強が必要になります。

この期間は、基本的な知識を築き上げるために、テキストや講義内容をじっくりと理解するのに費やします。

過去問演習、総復習　150～200時間

過去問の演習と総復習には3ヶ月（90日）を費やし、これを均等に割り当てると、1ヶ月あたり50～67時間、1週間に12.5～17時間、1日には約1.5～2.5時間の勉強が見込まれます。

試験の形式に慣れ、知識の定着を図るこの期間は、試験対策の中心となります。

苦手分野克服・事例問題対策など　50～100時間

苦手分野の克服や事例問題への対策には1ヶ月（30日）を予定しておきます。

これを分配すると、1ヶ月あたり50～100時間、1週間に12.5～25時間、1日には約1.5～3.5時間の集中勉強が必要です。

この最後の追い込み期間は、自信を持って試験に臨めるよう、苦手な領域を重点的に強化します。

以上のように、勉強時間を具体的なスケジュールに落とし込むことで、目標に向けた効率的な学習計画を立てることが可能です。

計画に沿って着実に勉強を進めれば、試験当日に最大限のパフォーマンスを発揮することができるでしょう。

勉強をコンスタントに続けるコツ

公認心理師試験のような長期間にわたる学習を成功させるには、日々の勉強をコンスタントに続けることが非常に重要です。

6ヶ月間の学習計画では、各フェーズで1日1.5～3時間程度の勉強時間を確保する必要がありますが、この時間を毎日確実に確保するためには、いくつかの工夫が必要になってきます。

まず、平日と休日で勉強時間を変えるアプローチが有効です。

多忙な平日は勉強時間を少なめに設定し、週末や休日は多めに時間を割くことで、全体として必要な勉強時間を確保できます。

これにより、平日の疲れが溜まった時でも、無理なく学習を継続することが可能となるでしょう。

また、定期的にリフレッシュ日を設けることも大切です。

完全なオフの日を作ることで、心身ともにリフレッシュし、学習に対するモチベーションを保つことができます。

このリフレッシュ日は、勉強の疲れを癒やし、次の学習に向けてエネルギーを蓄える大切な時間となります。

勉強をする気力が湧かない日や体調が優れない日があっても、それで自分を責める必要はありません。

そのような日は休息を取るか、できる範囲で軽く勉強するなど、自分自身の状態に合わせた対応をすることが重要です。

勉強ができなかった日があったとしても、次の日に挽回するなど柔軟な対応を心がけましょう。

公認心理士試験は、長期間にわたる学習が必要な試験です。1日の過度な努力よりも、少しずつ着実にゴールに向かう姿勢が重要となることを理解しておきましょう。

心理師試験に1ヶ月で合格することはできる？

公認心理師試験の準備期間として1ヶ月というのは、現実的には極めて困難な挑戦と言わざるを得ません。

多くの受験生が数ヶ月、あるいはそれ以上の期間をかけて準備に励む公認心理師の試験では、1ヶ月という短期間での合格はほぼ不可能と言っていいでしょう。

修士論文の提出や就職活動といった他の重要なタスクと並行して、試験勉強を最小限の時間で済ませたいという気持ちは理解できますが、実際にはこの試験には広範囲にわたる知識と深い理解が要求されます。

公認心理師としての資格は、心理学のプロフェッショナルとしての幅広い知識と技術を証明するものです。

そのためには、基本的なテキストの熟読から過去問題の解析、苦手分野の克服に至るまで、計画的かつ継続的な学習が必須となります。

特に、試験の出題範囲は広く、一カ月という短期間では、必要なすべての領域をカバーすることが非常に困難です。

しかし、時間が限られている中でも効率的に国家試験の勉強を進めたい場合には、アガルートアカデミーのような講座を利用することが一つの解決策となり得ます。

アガルートのような講座では、試験に頻出するポイントを絞った講義や、効果的な学習方法が提供されるため、限られた時間の中でも最大限の学習効果を期待することができます。

もちろん、講座の利用だけが全てではありませんが、時間管理と効率的な学習の両方を重視する受験生にとって、価値のある選択肢と言えるでしょう。