「東京都特別区職員を目指しているけど、東京都特別職員って年収どのくらい?」
「公務員試験どこを受けるか迷っているけど、東京都特別区職員の魅力って?」

そんなお悩みをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。

本稿では、東京都特別区職員の年収・魅力をご説明したいと思います。

公務員試験を目指す参考にしていただければ幸いです。

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東京都特別区職員とは

東京都特別区職員とは、東京の23区(特別区が正式名称です)のどれかを担当し区の行政に携わる職業となります。

一方、東京都庁職員という職種が別にあり、こちらは東京都全体にわたる業務を行っています。

東京都庁職員との違い、区の運営に集中しているため生活保護、児童福祉、保育園の整備、証明書の発行、ごみ処理やリサイクル関連業務など 区民の生活に直結する仕事が主になります。

東京都特別区職員の年収は

東京都特別区職員の年収は、特別区の各区が公開している令和6年給与・定員管理等によると、平均給与月額は382,163円で、平均年収は約630万円(約6,305,689円)でした。

平均年収:約630万円(約6,305,689円)
初任給(Ⅰ類):約220,000円
(地域手当含む264,000円)

初任給は全体平均(約21万円)と比較すると、そこまで変わりません。

平均年収は、国税庁の令和5年分民間給与実態統計調査結果によると民間企業に勤務した給与所得者の平均年収は460万円(男性569万円・女性316万円)のため、特別区の平均年収は民間企業より高いといえるでしょう。

さらに公務員は充実した福利厚生があるため実質的な給料はもっと多いです。
また待遇面を見ても例外的な場合を除き、解雇されることがありません。

そうした安定性も含めると非常に魅力的だと言えるでしょう。

※平均年収は平均給与月額×12ヶ月+平均給与月額×4.5ヶ月で算出
※参考:特別区人事委員会事務局 給与勧告情報|特別区人事・厚生事務組合
※参考:国税庁統計情報|国税庁

令和5年度から初任給の改定が開始

令和5年度の特別区人事委員会事務局 給与勧告情報によると、国や民間企業における初任給の動向などを踏まえて初任給が値上げされました。

種類現在の給料月額改定後の給料月額改定額
Ⅰ類196,200円220,000円23,800円
Ⅲ類158,100円182,000円23,900円

特別区では、初任給の値上げを踏まえて若年層職員の給料に関しても一定の改善が及ぶように改定するそうです。

令和5年特別区の平均給与月額・平均給与ランキング

各区で公開している令和5年度給与・定員管理等を参考に、特別区の平均給与月額と平均年収をランキング化しました。

各区の令和5年度給与・定員管理等によると、1位は足立区で平均給与月額は435,316円、平均年収は約718万円で、23位は板橋区で平均給与月額は399,491円、平均年収は約659万円という結果でした。

順位平均給料月額平均給与月額平均年収
1位足立区298,777435,316約7,182,714
2位新宿区298,716431,234約7,115,361
3位台東区295,400430,422約7,101,963
4位目黒区296,763429,047約7,079,276
5位杉並区296,686428,812約7,075,398
6位中央区284,796428,332約7,067,478
7位世田谷区298,490427,825約7,059,113
8位品川区289,200426,621約7,039,247
9位荒川区299,885425,004約7,012,566
10位文京区292,800424,198約6,999,267
11位江戸川区297,637423,150約6,981,975
12位千代田区290,361419,290約6,918,285
13位墨田区307,528419,237約6,917,411
14位北区297,235418,297約6,901,901
15位豊島区303,715416,414約6,870,831
16位江東区304,616415,748約6,859,842
17位練馬区299,209412,738約6,810,177
18位港区299,954411,101約6,783,167
19位大田区297,758410,828約6,778,662
20位中野区292,703408,743約6,744,260
21位渋谷区293,593408,595約6,741,818
22位葛飾区289,133408,528約6,,740,712
23位板橋区292,815399,491約6,591,602

※特別区の平均年収は平均給与月額×12ヶ月+平均給与月額×4.5ヶ月(ボーナス)で算出
※平均年収はあくまでも目安としてお考え下さい
※参考:東京都区市町村の給与情報等の公表に関するホームページ一覧

令和5年特別区の経験年数別平均給与月額・平均年収

各区で公開している令和5年度給与・定員管理等を参考に、大卒の経験年数別の平均給与月額とその地区をご紹介します。

経験年数年齢平均給料月額
平均給料月額最高最低
地区平均給料月額地区平均給料月額
10年32歳266,927円杉並区287,056円北区205,800円
20年42歳368,015円杉並区391,092円新宿区353,000円
25年47歳389,123円目黒区410,240円新宿区370,542円
30年52歳397,795円中央区433,166円中野区379,193円

続いて、高校卒の経験年数別の平均給与月額とその地区をご紹介します。

経験年数年齢平均給料月額
平均給料月額最高最低
地区平均給料月額地区平均給料月額
10年28歳228,133円北区270,862円渋谷区196,500円
20年38歳316,460円江戸川区368,900円葛飾区231,100円
25年43歳339,820円太田区407,000円墨田区213,350円
30年48歳362,329円中央区392,466円荒川区312,925円

※区によっては一部経験年数別の平均給与月額を公開していないため、あくまでも目安としてお考え下さい
※参考:東京都区市町村の給与情報等の公表に関するホームページ一覧

東京都特別区と他の公務員職の平均年収を比較

特別区の公務員とよく比較される都道府県別の地方公務員と、指定都市別の地方公務員の平均年収を比較しました。

区分平均年収平均初任給
特別区約6,936,056円約220,400円
都道府県約6,441,246円約194,300円
指定都市約6,896,855円約183,007円
令和5年東京都特別区の平均年収・初任給と令和5年地方公務員の平均年収・初任給を比較

※地方公務員(都道府県、指定都市)の平均年収は給与月額合計×12ヶ月+期末手当+勤勉手当で算出
※特別区の平均年収は平均給与月額×12ヶ月+平均給与月額×4.6ヶ月(令和3年度ボーナス)で算出

特別区の平均年収、初任給は都道府県別、指定都市別よりも高いことがわかります。

地方公務員は地域差が大きいので、平均年収だけでなく、志望したい地域の年収を個別で調べるようにしましょう。

東京都特別区職員の3つの魅力

東京都特別区職員の魅力はたくさんありますが、他の公務員職と比べてよりよいと思われる魅力を3つご紹介します。

圧倒的な規模の都市で仕事に従事できる

一つ目は、東京という圧倒的な規模の都市で仕事に従事できることです。

東京は日本で一番の都市であることは言うまでもないですが、世界的にも有数の都市です。

民間ではこうした環境で働くことはできません。

都庁よりも現場に近い取り組みができる

二つ目は、都庁よりも現場に近いことです。

都庁の場合、東京都全体にアプローチする仕事が多くなります。

それに対して特別区は担当している区にフォーカスして仕事をするので、現場に近い場所で行政課題に取り組めます。

区民の感謝の声も届きやすく、誰に対して仕事をしているのかが分かり、やりがいを感じる機会も多いでしょう。

都内で働き続けたいならこれ以上ない待遇

三つ目は、圧倒的な待遇です。

東京都特別区職員は、公務員職の利点を高レベルで備えた待遇となっています。

安定性や信用、転勤なしなどの働きやすさがあるのはもちろんのこと、年収も他の公務員職と比較して高いです。

都内で働きたいという方にとってはこれ以上ない待遇でしょう。

最後

東京都特別区職員は、東京という日本一の大都市の行政を支えることができ、とてもやりがいのある仕事です。

そして公務員であるため、将来にわたる高収入・地位が確保できます。

特別区の職員になるには、公務員試験に合格する必要がありますが、ぜひ一度東京都特別区職員を目指すことを検討してみてはいかがでしょうか?

本稿が、皆さんの悩み解決のお役に立てば幸いです。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

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