安定した仕事を求めている方にとって、公務員という選択肢は魅力的です。しかし、公務員試験には膨大な範囲の筆記試験があるため、対策に時間がかかります。

転職回数が多かったり短期で離職した経歴があったりすると、そもそも勉強しても無駄なのではと不安になりますよね。

結論から言うと、短期離職の経験があっても公務員試験は合格を狙えます。職歴がボロボロだからといって諦める必要はありません。

この記事では、短期離職があっても公務員試験に合格できる理由や対策方法について解説します。

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公務員は短期離職があっても不利にはならない

短期で離職した経験があっても、それだけで公務員試験に受からないわけではありません。

教養試験や論文試験を通して、多角的に公務員としての適性を確かめているからです。

むしろ履歴書と面接で合否が決まる民間企業よりもチャンスがあると言えます。

実際に短期離職や転職回数が多くても公務員試験に合格した受験者は数多くいます。ただし、公務員試験を受けるには受験資格を満たさなければなりません。

公務員の受験資格

公務員の受験資格を大別すると、次のような項目が挙げられます。専門職は獣医師や社会福祉士など、公安系職種は警察官や消防士をイメージしてください。

  • 国家公務員法または地方公務員法の欠格条項に該当しないこと
  • 試験区分の年齢要件に合致すること
  • 必要な資格を有していること(専門職の場合)
  • 身長・体重等が要件を満たしていること(公安系職種の場合)

一般事務職としての採用を希望する場合は、年齢要件に注意が必要です。

公務員試験は高卒程度・大卒程度・経験者(社会人枠)で区分されており、それぞれ受験できる年齢に制限が設けられています。

特に社会人枠は、ほかの区分に比べて採用人数が少ない傾向にあります。受験生に差をつけるため、筆記試験対策が特に重要です。

また、民間企業での通算経験年数も受験資格となっていることがあります。例えば、特別区(東京23区)の2024年の採用試験の条件は、以下の表のとおりです。

受験区分民間企業等における業務従事歴
1級職直近10年中4年
2級職(主任)直近14年中8年
3級職(係長級)直近18年中12年
参考:令和6年度特別区(東京23区)職員経験者採用試験・選考案内

特別区の場合は複数の企業における職務経験を通算できますが、考え方は受験先によって異なります。受験申込時に募集要項をよく確認しましょう。

職歴がボロボロな人でも公務員試験に合格する方法

短期離職を繰り返している人が合格するためには、次の4つの対策が重要です。

  1. 筆記試験(教養・専門)をしっかり対策する
  2. 自己分析を行い自分の長所を探す
  3. 志望動機を明確にする
  4. 短期離職の理由や答え方をまとめる

ひとつずつ順番に解説します。

1.筆記試験(教養・専門)をしっかり対策する

職歴に自信がない人は、筆記試験で高得点が取れるようにしっかりと対策しましょう。筆記試験と人物試験の総合点で合否が決まるからです。

近年は人物試験が重視される傾向にあるとはいえ、筆記試験で高得点を取れれば十分にカバーできます。

公務員試験の筆記試験は、教養試験と専門試験で構成されます。

教養試験の内容は政治経済や日本史などが問われる「一般知識」と、数的処理や文章理解が問われる「一般知能」です。

専門試験では憲法をはじめとした「法律系科目」、経済学などの「経済系科目」、行政学などの「行政系科目」から出題されます。

筆記試験は出題範囲が広く、すべての科目を独力でカバーすることは至難の業です。

必要以上に時間をかけず、最短で対策を行うにはアガルートの講座がおすすめです。

アガルートの公務員試験対策講座では、さまざまな試験を想定した教材を用意しています。

国家一般職や地方上級・特別区はもちろん、裁判所事務官や労働基準監督官にも対応できる構成です。

マイナー科目の労働法や会計学なども講座を用意しているため、受験先が明確に定まっていない方も安心して学習できます。

2.自己分析を行い自分の長所を探す

筆記試験対策がある程度進んだところで、自己分析を行いましょう。

面接で自身の強みをアピールし、内定先で活躍できる場面を面接官にイメージしてもらうためです。

公務員試験の二次試験では、主に人物試験が行われます。約20分から30分の個別面接を行い、志望理由が問われたり、自己PRを行ったりします。

自分の強みや弱みは、面接時に必ずと言ってよいほど聞かれる内容です。具体的なエピソードを交えて話せるように準備しておきましょう。

弱みについても正直に話してよいですが、日ごろ意識している対策とセットで話せるようにしておくと面接官に好印象を与えられます。

ただし、自己分析は突き詰めすぎないようにしましょう。短期離職を繰り返した過去を必要以上に振り返ると、自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。

アガルートでは、筆記試験対策だけでなく面接対策講座も用意しています。

自己分析の方法やコツも講義で解説しているため、自分の長所を見つけるのが苦手な方はぜひご利用ください。

3.志望動機を明確にする

自己分析とあわせて、志望動機を明確にしておくことも重要です。公務員といってもその職域は広く、どのような業務に従事したいかを話せるようにしておく必要があります。

ただし、公務員の業務について網羅的に調べようとすると時間がかかります。

受験先の目玉施策や興味関心の高い分野に絞ってリサーチするなど、ある程度範囲を絞って行うようにしましょう。

また、志望動機は受験先によってアレンジが必要です。国家公務員と地方公務員では、業務内容や仕事のスケールが異なるからです。

例えば、地方公務員の場合は特定の業務への興味関心だけをアピールしても面接官には響きません。

地方公務員の業務は多岐にわたるため、希望する業務に従事できるとは限らないからです。

地域への親和性など、どの部署でもモチベーションを保って仕事ができることをアピールしましょう。

アガルートでは、毎年数多くの受験生から面接で聞かれた質問事項や回答内容を記載した面接再現を集めています。

この情報をもとに、面接対策講座では質問される可能性の高いテーマを厳選して取り扱っており、効率的に準備を進められます。

面接対策に不安がある方は、ぜひ受講を検討してみてください。

4.短期離職の理由や答え方をまとめる

短期離職の理由を整理し、答え方をあらかじめまとめておきましょう。同じように短期で辞められては困るため、面接官は必ず理由を質問してくるからです。

離職理由が自己都合なら、反省と改善をセットで伝えましょう。

例えば、企業分析の甘さからくる不一致が理由なら、今回は丹念にリサーチして受験を決めたと伝えると好印象です。

失敗も踏まえて志望動機を作り込めれば、自分の熱意を伝える好機に変えられます。

一方で、会社の倒産や親の介護など、離職せざるを得なかった理由があるなら正直に伝えればよいでしょう。

アガルートの一部講座では、面接カード添削や模擬面接を回数無制限で受けられます。

面接は独力での対策に限界があります。経験豊富な講師の的確なアドバイスをもとにブラッシュアップし、自信を持って面接に臨みましょう。

【体験談】短期離職で公務員に合格した人の合格体験記

実際に短期離職の経験がありながら、アガルートの講座を受講して公務員試験に合格した方の体験記を一部紹介します。

ご自身にあてはめられそうな部分がありましたら、ぜひ取り入れてみましょう。

短期離職から国家一般職へ内定した男性

受験の契機・サービス残業や休日出勤が横行し福利厚生も
 整っていなかったため民間企業を退職
・既卒や短期離職が不利に働かない公務員を受験することに決めた
勉強時間・平日は隙間時間を有効活用して4-5時間
・休日は8-13時間
筆記試験対策のポイント・数的処理や文章理解といった頻出の範囲に時間を当てる
人物試験対策のポイント・早期に着手する
・広く浅く対策する
合格の決め手・情報収集を怠らなかったこと
受験生へのメッセージ・面接が苦手だと感じる人ほど早め早めの対策を
合格者の声|短期離職からの国家一般職!情報収集と早めの面接対策が鍵に 鈴木 準さん

短期離職から市役所へ内定した女性

受験の契機・販売職として働き続けられるか不安を覚え、事務職への転職を希望
・新卒・職歴関係なく受けられる公務員試験に
 挑戦してみることに決めた
筆記試験対策のポイント・隙間時間を有効活用
・教養科目は数的処理や社会科学に絞った
・専門科目は動画講義を繰り返し視聴
人物試験対策のポイント・自己分析で必死に自分の長所を探した
合格の決め手・面接対策に力を入れ、短期離職に関する答え方を考えたこと
受験生へのメッセージ・勉強して、面接対策をしっかりすれば公務員試験は突破できる
合格者の声|短期離職からの海津市役所内定 地域密着の働き方を目指して 林 万葉さん

短期離職の方におすすめの公務員通信講座

短期離職があっても、公務員試験は突破できます。

しかし、膨大な教養試験や人物試験対策など、ひとりで十分な試験対策ができるか不安を覚える方もいるでしょう。

職歴の空白期間を広げず早期に合格するためには、効率的な試験対策が必要です。

アガルートでは、国家一般職から地方公務員まで幅広く対策ができる講座を用意しています。

動画講義のため、特にわからない分野や頻出科目を集中して勉強するなど、ご自身の学習進捗に合わせた受講が可能です。

人物試験対策では論文添削や、受験生の声を踏まえた模擬面接を行います。

特にフルカリキュラム受講者は、面接カードの添削や模擬面接を回数制限なく受けられます。

また、フォロー制度が充実していることも特徴です。

  • 学習サポーター制度
  • オンライン質問サービスKIKERUKUN
  • 毎月1回のホームルーム
  • オンライン業務説明会

通信講座はモチベーションが保ちにくかったり、不明点が質問しづらかったりします。

そのため、アガルートでは学習を無理なく継続できるよう手厚いフォロー制度を用意しています。

さらに、SPI3などの採用テストの非言語分野を対策する就職試験対策講座も無料で付属しています。

公務員試験対策の講座でありながら、民間企業との併願も可能です。

教養+専門型ワイド・スタンダード対策カリキュラム(フル・ライト)【公務員試験】は、あらゆるキャリアの選択肢を作るお得なカリキュラムです。

受講相談や資料請求は無料のため、検討してみてはいかがでしょうか。

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