「公務員浪人はやめとけって本当?」と考える方もいると思います。

一度公務員試験で失敗した場合、公務員浪人をしたうえで再受験を目指す選択肢も有力です。

しかし「やめとけ」といわれる複数のデメリットがあることも事実です。

そのため、公務員浪人のメリット・デメリットを踏まえて「公務員浪人をすべきか」「一度就職すべきか」を判断することが重要です。

この記事では「公務員浪人はやめとけ」といわれる理由やメリット・デメリット、公務員浪人をしながら合格するための勉強方法などを解説しているため、ぜひご覧ください。

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公務員浪人はやめとけと言われる理由を紹介

公務員浪人は公務員試験に合格する確率を上げる有力な選択肢ですが「やめとけ」といわれる理由もあります。

ここでは、公務員浪人はやめとけといわれる理由を5つ紹介します。

精神的な負担が大きい

公務員浪人は本人にかかる精神的な負担が大きいです。

公務員試験は難易度が高いため、浪人しても必ず合格できるとは限りません。

もし公務員浪人をしたうえで再度試験に落ちてしまうと、キャリアの空白期間が延び、もう一年浪人をすべきかの決断も必要となります。

そのため「今年も試験に落ちたらどうしよう」というプレッシャーと戦いながら生活することとなります。

一方で、一度就職してから試験対策を進める場合は「万が一落ちても民間企業で働ける」という心の余裕をもちながら学習できるでしょう。

性格にもよりますが、長期的にコツコツと学習を進められる要因になる可能性があります。

周囲と比較してしまう

公務員浪人をすると周囲の人と比較してしまう原因となります。

大学卒業後の公務員浪人であれば、周囲の友人の多くは就職しているはずです。

その中で、自分だけ浪人していると「周りだけ社会人として成長している」「友人と差が開く」などの焦りや不安を感じる可能性があります。

もちろん、その結果「本気で学習して今年は必ず合格する」というモチベーションにつながるケースもあるでしょう。

しかし極度の焦りや不安によって学習に集中できない原因や、途中で挫折してしまう原因にもなりかねません。

公務員浪人が就職活動に不利になる可能性がある

公務員浪人をすると、大学卒業後に職歴のない空白期間が生まれます。

もちろん、公務員試験においては空白期間が大きな問題になることはありません。

公務員浪人をしていても合格水準の得点を取れれば問題なく採用されます。

しかし民間企業の就職活動を行う場合は、新卒に遅れを取る原因になりかねません。

また公務員試験は倍率が高いため、浪人をしても必ず合格できるとは限りません。

公務員浪人をしたあとに民間企業の就職活動を始めると、職歴の空白期間によって不利になるリスクが生じる点に注意しましょう。

モチベーションの維持が大変

公務員試験はモチベーションの維持が大変です。

公務員試験対策では中・長期的な学習が必要となるため、学習開始直後はモチベーションが高くても、徐々にモチベーションが下がっていく可能性があります。

モチベーションが下がると学習時間の減少や学習の質の低下につながり、結果として合格が遠ざかる原因となります。

特に、公務員浪人では現役時と異なり、共に切磋琢磨できる友人や仲間が少ないです。

モチベーションを維持するためには、明確な目標意識の確立だけでなく、公務員予備校での仲間作りやカウンセリングなどが有効となります。

公務員へのこだわりから視野が狭くなる

公務員浪人をすると公務員へのこだわりから視野が狭くなる可能性があります。

公務員浪人によって「自分に合った就職先は公務員しかない」と思い込み、民間企業への就職という選択肢を手放してしまう方もいます。

一方で、一度民間企業に就職すると、会社員としてのやりがいや公務員浪人では得られない経験・価値観を得られる可能性があります。

結果として「公務員ではなく民間企業の方が向いているかも」と感じるケースもあるでしょう。

また複数回の公務員浪人を繰り返すと、後戻りするタイミングを見失い「民間企業=負け」という意識が生まれる方もいます。

このように、一度民間企業に就職したうえで公務員への転職を目指した方が、人生を総合的に見た際の幸福度が上がる場合もあります。

公務員浪人の末路は?

公務員浪人をしたからといって必ずしも公務員になれるとは限りません。

公務員浪人をして合格した方もいますが、中には二浪目を決めた方や民間企業に就職した方も存在します。

何年も浪人を繰り返した結果、職歴のないまま30代に突入してしまったという例もあります。

もちろん公務員試験に合格することが理想ですが、万が一落ちた際の対応を早い段階から決めておきましょう。

「一度浪人して失敗したらすぐに就職活動に切り替える」などと決めておけば、目標の明確化が可能となり、職歴上のデメリットとなるリスクも最小限に抑えられるはずです。

公務員浪人はどれくらいいる?

公務員浪人をしている方の割合を明確に算出することはできません。

参考として、文部科学省による「学校基本調査(令和5年度)」によれば、大学(学部)卒業者の卒業後の状況は以下のようになっています。

  • 就職者等:79.2%
  • 進学者:12.5%
  • それ以外:8.2%

「それ以外」の8.2%の中に公務員浪人や就職浪人、家事手伝いなどが含まれています。

その中の割合は公表されていませんが、令和4年3月の大学卒業者数は590,137名である一方で、市役所・区役所採用試験(大卒程度)の受験者数は167,638名であるため、全体の2~3%程は公務員浪人をしている可能性があるでしょう。

公務員浪人をするメリット・デメリット

公務員浪人にはさまざまなメリット・デメリットがあるため「本当に浪人すべきか」を慎重に判断する必要があります。

ここでは、公務員浪人のメリット・デメリットをそれぞれ解説します。

公務員浪人をするメリット

ここでは、公務員浪人のメリットを3点解説します。

試験勉強に使える時間が増える

公務員浪人を選択すると、就職活動や仕事に時間を割く必要がないため、公務員試験対策で使える時間が増えます。

公務員試験の合格には1,000時間程の学習が必要となるため、仕事や就職活動との両立は簡単ではありません。

公務員浪人をすると、すべての時間を勉強に費やせるため、目安となる学習時間を比較的簡単にクリアでき、合格の確率を上げられます。

そのため「公務員以外の就職は考えていない」という方に適した選択肢となるでしょう。

これまで勉強したことを活かせる

公務員浪人をすると、1年目の受験勉強の内容を活かすことができます。

現役時代にしっかりと勉強していたのであれば、各科目の基礎となる知識が身についているはずです。

また試験の傾向を把握していれば、重点的に学習すべき範囲も明確になります。

そのため通常1,000時間程の学習が必要となる公務員試験ですが、より少ない時間で合格レベルの知識を習得できるでしょう。

当然現役生よりも有利に受験できる可能性が高いです。

一度試験を体験しているため有利

一度試験を体験している点も公務員浪人生が有利になる要因となります。

特に面接試験においては、本番の雰囲気や流れ、質問内容がわかっていると、より効果的に対策が可能です。

面接試験は自治体によっても特色が異なり、体験して初めてわかることも多いため、浪人生の大きな強みとなります。

また、一次試験の本番の流れや雰囲気を掴んでおけば、当日慌てずに行動でき、逆算して学習計画も立てられるでしょう。

公務員浪人をするデメリット

ここでは、公務員浪人のデメリットを3点解説します。

無職の期間が就職活動で不利になる可能性がある

上述した通り、公務員浪人によって就職活動が不利になる可能性があります。

公務員浪人の期間は世間的に無職の扱いとなり、履歴書の職歴欄が空白になるためです。

職歴欄が空白の場合「同じ能力なら新卒を取りたい」「働きながら公務員への転職を目指すのでは?」と思われる要因となります。

公務員以外を検討していない場合は大きな問題となりませんが、民間企業への就職も検討している方にとってはデメリットといえます。

そのため「公務員と民間企業で気持ちが半々」といった方は、一度就職することも有力な選択肢です。

収入がなくなるため経済的な負担がかかる

公務員浪人をしている間は当然収入が発生しません。

公務員浪人をする場合は、最低限1年間の生活費が必要です。

また公務員予備校や通信講座を活用する場合は、講座の受講料も要します。

経済的な負担が大きいため、十分な貯蓄や親族の支援がなければ現実的でない選択肢といえるでしょう。

実際に必要な金額は個々の状況にもよりますが、費用を抑える方法としては「賃貸ではなく実家で勉強する」「公務員予備校ではなく通信講座を活用する」などがあげられます。

精神的にプレッシャーがかかる

上記でも触れましたが、公務員浪人は精神的なプレッシャーが大きいです。

不合格になると就職活動の難易度が上がり、周りと自分を比べてしまう可能性もあるため「今年は必ず合格しないといけない」という気持ちの下で学習を続ける必要があります。

必ずしも合格できるとは限らない中で学習を続けることは容易でなく、焦りや不安、モチベーションの低下などによって学習効率が下がる可能性もあるでしょう。

最悪の場合、体調不良や挫折の原因にもなるため、焦りや不安に弱い方は民間企業で働きながら転職を目指す選択肢も検討すべきといえます。

公務員浪人しながら試験に合格する5つの方法

公務員浪人をしても、現役時と同じ取り組みをしていては不合格になる可能性が高いです。

二度目の試験で確実に合格できるように、試験対策の方法を見直すことが重要です。

ここでは、公務員浪人をしながら試験に合格するための方法を5つ解説します。

試験に失敗した原因を分析する

公務員浪人を始める際は、必ず一度目の試験で不合格になった原因を分析しましょう。

一例として、一次試験で不合格になる理由には、以下のようなものがあげられます。

  • 学習時間が足りなかった
  • 特定の科目が極端に苦手
  • 試験本番の時間配分を間違った など

例えば、学習時間が足りなかった場合は、日常的に学習する環境を作ることが重要となります。

また特定の科目で点数を取れなかった場合は、重点的に学習する必要があるでしょう。

二次試験で不合格になった場合も同様に、うまく回答できなかった質問や所作などを見直すことが大切です。

志望動機を明確にする

公務員浪人をする場合、改めて志望動機を明確にしましょう。

具体的には以下のような内容です。

  • なぜ公務員になりたいのか
  • 公務員になって何をしたいのか
  • 自分自身がどうなりたいのか

志望動機があいまいだと、公務員浪人のモチベーションが長続きしない可能性があります。

また「本当に自分は公務員になりたいのか」を再確認できるタイミングにもなります。

志望動機は二次試験で必ず聞かれる内容であるため、前もってイメージを作っておきましょう。

計画的に勉強する習慣をつける

公務員浪人の最大のメリットは、試験の学習時間を確保できる点です。

しかし、大学生や社会人と比較して学習リズムを作りにくいというデメリットもあります。

例えば大学生は講義があるため、スキマ時間や空き講義の時間、講義後など決まった時間に勉強しやすいです。

一方で公務員浪人はすべての時間が自由かつ自己責任であるため、自分を律せないと「自宅でダラダラしていたら一日が終わっていた」などの事態につながる恐れがあります。

そのため試験本番から逆算して一日の学習時間を算出し、毎日決まった時間に勉強する習慣を身につけることが重要となります。

面接対策をしっかり行う

前回二次試験で不合格になった方はもちろんですが、公務員浪人生の試験対策は面接対策にも力を入れる必要があります。

前回不合格になった自治体を再受験する場合、前回と同じ回答や振舞いをしていては再度不合格になり得ます。

現役生にはない浪人生活中の質問や、再受験にかける心意気などを聞かれる可能性もあるでしょう。

そのため現役時に対策していたとしても、想定問答集の作成や模擬面接の受講などでしっかりと対策を行いましょう。

特に「独学で対策した1回目の受験では面接で落ちた」といった場合、回答や作法に何かしらの問題があった可能性があります。

模擬面接で専門家から客観的な意見をもらい、万全の状態で二次試験に臨むことをおすすめします。

試験対策講座を利用する

これまで独学で対策をしていた方は、公務員予備校や通信講座が提供する試験対策講座の活用がおすすめです。

専門家の講義によって効率的に知識を習得でき、学習の不安や悩みも相談できます。

また、予備校や通信講座の活用によって情報収集も容易になります。

公務員試験の試験内容や傾向はたった1年で変わることもあるため、いち早く正しい情報を得られれば合格の可能性を上げられるでしょう。

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今回は公務員浪人はやめとけといわれる理由やメリット・デメリット、浪人生が公務員試験に合格するための勉強方法などを解説しました。

繰り返しになりますが、公務員浪人にはメリット・デメリットがあるため「本当に公務員浪人をすべきか」を慎重に判断しましょう。

また、独学で公務員に合格することは不可能でないものの、非常に難易度が高いです。

そこで、公務員浪人をするのであれば、予備校や通信講座の活用がおすすめです。

特に通信講座のアガルートであれば、充実したフォロー制度や模擬面接、効率良く学習できる筆記試験対策などを受けられます。

気になる方は無料相談から活用してみてはいかがでしょうか。

「本気で公務員になりたい」と考えているのであれば、学習時間を確保できる公務員浪人は非常に有力な選択肢であるため、ぜひ参考にしてください。

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この記事の執筆者 渡邉新太

渡邉新太(わたなべ あらた)

大学現役時に以下の公務員試験に独学で合格。
・国家公務員一般職
・国税専門官
・東京特別区
・地方上級(地元県庁)

そして、公務員としての勤務を経た後に、フリーランスのWebライターとして独立。
現在は公務員時代の知識や経験を活かして、多くの方の人生の選択に役立てるよう日々奮闘しています。

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