公務員試験の論文参考書の選び方・使い方とおすすめ2冊【教養記述】
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公務員試験の論文試験では、時間をかけて長文を書かなくてはなりません。
択一試験とは異なり唯一の「正解」がないだけではなく、問題意識、論理力、表現力など幅広い能力が求められます。
このため、何の対策も講じないと、とても合格基準をクリアすることはできません。
このコラムでは、論文の参考書の選び方と、地方公務員・国家公務員それぞれのおすすめ本をご紹介します。
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公務員試験おすすめの論文参考書2冊
論文対策におすすめの公務員試験の参考書は、次の2冊です。
公務員試験 採点官はココで決める! 合格論文術 2025年度版
出典:Amazon
「公務員試験 現職採点官が教える! 合格論文術」(春日文生 実務教育出版)の最大の特長は、現職採点官が合格論文例を示していることです。
一般的に、論文は模範解答が示されないため、実際にどのように評価されるのかが、今一つわかりにくい点があります。
しかし、本書では、複数の合格論文例が掲載されている上に、現職採点官による解説が加えられていますので、とても参考になります。
また、論文の書き方についても、段階的に説明されており、実際に論文を書き上げる力が身につくように配慮されています。
さらに、国や自治体別に過去問も掲載されていますので、実施状況を確認することができます。
例年2月に出版されています。
出典:Amazon
なお、同著者による社会人・経験者採用試験用の公務員試験 採点官はココで決める!社会人・経験者の合格論文&面接術 2026年度版 (公務員試験参考書)もあり、 こちらもおすすめです。
例年3月に出版されています。
国家公務員試験におすすめ『公務員試験 論文・面接で問われる行政課題・政策論のポイント』
国家公務員総合職・一般職の論文試験では、複数の資料が与えられ、それらを分析して、意見をまとめることが求められます。
出典:Amazon
公務員試験 論文・面接で問われる行政課題・政策論のポイント 2025年度版 (公務員試験参考書)の特長は、そうした自分の意見をまとめる際に必要な視点(コスト、要因など)について、わかりやすく説明されている点です。
このような視点の説明があることで、どのように資料を読み解いたら良いのかが明確になり、実際に長文の論文を書き上げる際にも役に立ちます。
また、時事問題にも解説が加えられており、知識も習得できます。
さらに、PDCAサイクルや説明責任など、「公」の視点にも触れられていますので、面接対策にも役立つでしょう。
例年、3月に出版されています。
論文参考書でわかること
参考書は多数出版されていますが、主に次のような内容が書かれています。
合格論文例
出題テーマ(公務員像、時事問題、地域課題など)に合わせて、合格論文が掲載されています。
また、表現などの注意点や評価のポイントなども解説されています。
論文の書き方
どのように論文を書き上げたら良いか、が示されています。
各段階に分けて説明しているものもあれば、単に合格論文例に注釈を付けているものなど、その内容は本により様々です。
実施状況
各自治体等における、過去の実施状況が掲載されています。
具体的には、文字数、時間、出題テーマなどです。
論文参考書の選び方
参考書を選ぶ際の注意点は、以下のとおりです。
受験する自治体等の出題傾向に対応している内容か
論文試験と言っても、自治体等によって文字数、時間、出題テーマ、資料の有無などが異なります。
このため、受験する自治体等の出題傾向に合っていなければ、意味がありません。
論文を書き上げる力が身につく本か
単なる暗記では、論文を書くことはできません。
試験当日の出題テーマに応じて、論文の構成、内容、表現などを、考えなくてはならないからです。
このため、参考書を読み、確実に論文を書き上げる力が身につくことが重要となります。
自分に合っている本か
どのような本にも、読者との相性があります。
相性が合わないと、本の内容が頭に入ってきません。
実際に書店に行き、「自分に合っている本か」を確認することが大事です。
論文参考書の使い方
公務員試験の教養科目の一つである論文試験を突破するためには、参考書を効果的に利用して対策する必要があります。
参考書の使い方としては、次のようなものがあります。
「論文とは何か」と「実施状況」を理解する
自治体等が論文試験を実施する目的や、論文の評価基準などを理解します。
「採点官は、どのように論文を評価しているのか」を知らないと、せっかく原稿用紙に文字を埋めても、全く得点にならないからです。
このため、論文の目的や評価基準を知ることが大事になります。
同時に、受験する自治体等では、どのように出題されているのかという実施状況も併せて確認します。
合格論文の構成や内容等を確認する
論文の実施目的や評価基準を踏まえた上で、実際の合格論文がどのような構成や内容等になっているのかを確認します。
例えば、論理的な文章にするために、どのように論旨を展開しているのかなどを検証するわけです。
これにより、採点官が求める合格レベルが理解できるようになります。
論文の書き方を理解し、実際に書いてみる
論文試験では、開始早々から文字を書き始めることはしません。
出題テーマに合わせて、まずは論文の構成や内容等を考えなければならないからです。
このように、論文を書き上げるためには、いくつかの段階が必要になります。
これが論文の書き方であり、受験生としては、確実に論文を書き上げる力を身につけなくてはなりません。
そして、実際に論文を書いてみて、合格論文例と比較します。
時事問題を把握する
論文の出題テーマの1つに、時事問題があります。
時事問題の場合、その内容や基本的なデータを知らないと、論文を書けないことがあります。
参考書には、時事問題の解説を掲載しているものもあり、必要な知識を習得できます。
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