北海道函館市 人事課 宮本優士さんインタビュー!人事業務とは?
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北海道函館市の人事課に所属されている、平成30年度入庁の宮本優士さんにインタビューを行いました。
人事業務の業務内容や、やりがいを感じることなど、詳しくご回答いただいています。
これから公務員を目指す方は、ぜひ参考になさってください。
目次
現在どのような業務をされていますか?

総務部人事課の人事担当者として、職員の採用、人事異動、労務管理などを担当しています。
人事業務は、職員のキャリア形成や組織運営の根幹を担うものであり、意思決定の一つ一つが個人および組織全体に大きな影響を与えます。
特に職員の採用業務においては、志望者の将来や組織の人材確保に直結する意思決定の連続であるため、制度の理解と正確かつ柔軟な事務遂行能力が不可欠です。
総務部人事課には、希望が叶う形で異動することができました。
私自身に至らぬ点はまだまだありますが、希望していた分野においてこのような責務を担えることに対して、深く感謝しつつ日々業務に取り組んでおります。
大学時代はどんな生活をされていましたか?
大学では地域政策学ゼミに所属し、方法論や地域協働を基礎として学びつつ、フィールドワークを通じた実践的な研究活動に積極的に参加しました。
卒業研究のテーマは地域の持続可能性です。
大学進学を機に函館市に移住しました。
函館市は魅力溢れる建造物や観光資源の宝庫であり、それらを有効活用している移住者や地元の方々と対話を重ねる中で、物事を俯瞰的に見ることの重要性と函館市の可能性を教えていただきました。
また、北海道江差町の伝統的なお祭りの神輿を、ゼミの仲間と一緒に4年連続で担いだことも印象に残っています。
これらの経験が今の仕事に直接役立っているかはわかりませんが、非常に有意義な経験をさせていただいたと思っています。
函館市への入庁を志した理由は?

思い出の詰まった函館市で、地域に根差した仕事に打ち込みたいと思ったからです。
もともとは地元の青森県で消防士や自衛官といった公安職に就くことに憧れており、身体を張って公共・国家に貢献したいと考えていました。
しかし、進学のために来た函館市で様々なことを経験し、「国家を形成しているのは地域であり、その地域を元気にすることが重要なのではないか」と考えるようになりました。
公務員試験では奇跡的に複数の合格をいただき、より規模の大きい自治体と悩みましたが、中核市で、ある程度のスケール感を持ちながらも地域に密着できる、基礎自治体の函館市への入庁を選択しました。
公安職として働いていたら…と考えることもたまにありますが、行政職として幅広い分野に関与できることに意義を感じているので、自分の選択に後悔はありません。
入庁する前と後でギャップを感じる部分はありますか?
身近なところに行政事務系の公務員がいなかったことから、市役所の職員といえば机に向かってコツコツと与えられた単純な事務作業が多いイメージでした。
しかし、実際は周囲の職員をはじめとし、市民の方々、事業者の方々とのコミュニケーションが業務の大部分を占めていることに驚きました。
入庁して最初に携わったのが生活保護のケースワーカー業務だったので、対人業務の頂点を最初に経験できてよかったと思います。
もちろん部署にもよりますが、「自分ひとりで完結する仕事はほとんどない」ということを、採用担当として、公務員志望の学生の方々にはお話させていただいています。
業務にやりがいを感じるのはどのような時ですか?

着手する前は絶対に達成できないと思えていた困難な業務をやり遂げ、後任の担当者に引き継いだ時です。
新規導入した職員採用管理システムの最初の担当者となった際には、全庁規模かつ多くの方の人生がかかった合格発表などの情報を、システム上でワンクリックで発出できてしまう状況は緊張の連続でしたし、前例もなかったため運用手順の構築などに苦労しました。
また、今までは紙ベースで行うのが当たり前だった採用試験関連の膨大な事務をペーパーレス化することによって、コスト削減と業務効率の向上に成功しました。
後任の担当者が上手に引き継いでくれて、業務サイクルが回っている様子を見ると、やってよかったなと感じます。
他にも、就活イベントに採用担当者として出展した際にお話しさせていただいた学生の方が実際に市職員となり、「あの時のお話を聞いて受験してみようと思った」と言っていただいたときは純粋に嬉しかったです。
函館市に入庁して良かったことは?
多くの資源と魅力、可能性に溢れたこの街で、様々な立場の方との協働を通じて、公共の観点から地域に貢献できることです。
人口減少などの課題はありますが、裏を返せば、伸びしろやできることがものすごくあるものと考えています。
地域振興やまちづくりに直接関わる業務に従事したことはまだありませんが、これまでも、これからも、小さなことであっても、仕事の一つ一つが市民の方々の生活と地域の未来に直結しているものと心がけるようにしています。
これから挑戦してみたいことはありますか?
函館市の職員になりたいと思ってくれる人を増やせるような取り組みに力を入れたいです。
具体的には、職員採用関連の情報発信方法の見直しなどを行い、潜在的な公務員志望者の方々に対して市職員として働く魅力を効果的に伝えたいと考えています。
また、私自身、行政職員としての知識や経験はまだまだ少ないので、人事異動を重ねて様々な職場を経験して自分に向いている分野を見つけ、いずれはその分野のスペシャリストになれればと考えています。
次の異動先はどこなのか、今からソワソワしているところです。
最後に
函館市で人事業務に携わる宮本優士さんにお話を伺いました。
函館市に興味を持たれた方は、ぜひ函館市のホームページをご覧ください。

この記事の著者 北海道函館市人事課 宮本優士
平成30年度 函館市役所入庁。
総務部人事課所属。
平成7年生まれ。青森県むつ市出身。
青森県立田名部高等学校を卒業後、進学を機に函館市に移住。
北海道教育大学函館校を卒業後、平成30年4月に函館市役所に入庁。
最初の配属先は福祉事務所亀田福祉課で生活保護のケースワーカー業務に4年間従事。
令和4年4月に総務部人事課人事担当に異動。
主に職員の採用・異動・労務管理の業務を行っている。