受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

大学生時代に就職先として公務員も考えていましたが、大学の専攻が法律でも経済でもなかったため試験科目の多さと難しさに壁を感じました。当時の自分には学業と勉強を両立させる自信もなかったことから、民間企業への就職を選びました。

就職後は民間企業でやりがいを感じながら働いていた一方、公務員に進んだ友人らの姿やイベントなどを通じて直接関わった職員の方々の姿を見ると、大学生当時志望していた省庁で職員として勤務することを諦めきれていない自分がありました。

志望省庁で働きたい、将来的にライフステージに囚われず活躍できるところで働きたいという思いと、受験資格が30歳以下という年齢制限があることから公務員試験の受験を決めました。

アガルートをお選びいただいた理由

社会人で働きながらの受験だったため、授業時間の決まっている対面型ではなく、自分のペースとタイミングで進められるオンライン型で探していました。

中でもアガルートアカデミーさんでは、オンライン授業な上、動画配信が中心のため自分のペースで進めることができることと多くのテキストがまとめて届くため自分の勉強しやすい順番で各科目を勉強できることが大きな理由となりました。

予備校を探し始めたころは独学も視野にいれていましたが、コース内には面接講座も含まれており、面接カードの添削やフィードバックがあること、再現シートが見れることもあり、申し込みを決めました。

また、合格後は入省にむけてお金がかかることも見込まれるため、内定者全額返金も理由の1つになりました。

学習の方針と進め方

仕事をしながらの勉強だったため、電車の移動時間中や仕事の休憩中などは動画講義を見て進めていました。その場でテキストに書き込むことができないため、必要なところをスクリーンショットなどでわかるようにし、自宅での学習時間にテキストに書き込みながら復習していました。問題集のある法律系科目では、講義動画を見る→テキストに書き込んで復習→問題集で復習②の流れで頭に入れていました。

自宅や出先でも机に向かえる場所での学習では、苦手な数的処理など計算のある科目を中心に進めました。

また、勉強開始が秋頃からだったため、集中してだれずに勉強を進めるために、月ごとに今月中に1周する科目を決め、1ヶ月その科目に集中することで専門科目の基礎をしっかりと固めることができました。

公務員試験のための勉強の開始時期

2023年9月

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

法律系科目(民法、憲法、行政法)は比較的早い段階で身につけることができましたが、行政系科目(行政学、社会学、政治学)と経済系科目(ミクマク、財政学)は講義とテキストを利用してもなかなか身につけることができませんでした。

行政系科目では範囲が違う科目と重複することが多々あったため、同じ人物の項目をテキストで出てきた箇所にまとめ、復習しやすくしていました。

経済系科目(特に財政学)ではテキストを繰り返し勉強するだけでなく、時事・経済事情や政治学など、違う科目を同時に進めていると具体的な事例などがでてきて理解することが出来ました。また、講座の中では先生が「〇〇の講義で出てくるからその部分を進めると、その時理解しやすくなる」というアナウンスがあることもあり、すぐに理解できないからとその科目を諦めることなく進められました。

受講された講座の良さ、当該講座の学習方法(使い方)

教養試験

教養試験対策では数的処理と○○科学を中心に進めていました。

計算が苦手だったことから、数的処理は特に力を入れて対策をしていました。はじめに自分で解説などを見ずに初見で問題を解く、解き終わったもしくはわからなければ解説ページや解説動画を見るという流れで進めていました。講座が動画で配信のため、わからないところは何度でも見れることや再生速度も調整できるところがよかったです。〇〇科学ではそれぞれ1冊ごとにテキストがまとまっているため、出題科目としては廃止になりましたが、出題傾向がわからなかったため軽く勉強するのにぴったりでした。

専門試験

専門試験では志望先問わず使え、抵抗のない法律系科目から進めていました。

計算のある経済系科目以外では、動画やテキストを使い、机に向かえない移動中の時間も活用して効率よく進めていました。

人物試験

人物試験対策では特に自信のなかった面接カードのフィードバックを中心に活用していました。

項目によっては社会人経験を書いた方がいいのか学生時代のことを書いた方がいいのかなど悩むことが多々ありました。自分で面接カードを一通り書いて提出、先生方が添削+コメントをくださり、志望先に合わせた面接カードを作れ、面接自体も話しやすい内容に作ることができました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

法律系科目では講義動画1コマが5分から長くても15分程度のため、出勤前の準備時間や仕事の休憩中、寝る前などの隙間時間を利用して、時間を確保していました。それ以外の科目では休みで予定のない日や、友人と出かける時などは1時間程度早めに家を出て作った待ち時間などを利用していました。

自宅で学習するときや移動時間が長くまとまった学習時間が取れるときは、そのとき中心の勉強している専門試験科目を勉強し、その科目に飽きてきた際は休憩を挟み、違う科目に切り替えることで気分を変えながら勉強ができました。

直前期の過ごし方(どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか)

直前期には時事や過去問を中心に学習していました。また、令和6年度試験から出題に変更があったことから、通勤時間などの隙間時間では〇〇科学も勉強していました。科学系を直前期に勉強していたことで、時事問題であっても選択肢内のワードが違うことから正解を導くこともできました。

試験への心構えでは、それまでに勉強してきた科目数や時間数を振り返ることで、「それだけ勉強してきた自分であれば大丈夫」と自分に言い聞かせることで、苦手科目や苦手分野への焦りを抑え、直前まで勉強するモチベーションを上げていました。

試験期間中の過ごし方

試験期間中では苦手な分野の振り返りと、数的処理での所見問題対策として他試験の過去問演習を中心に行いました。苦手分野を繰り返し復習することで、記憶を定着させ点数に繋がることを意識していました。

また、試験当日では会場が遠かったり受付開始時刻が早かったりするため、直前期に加えて試験期間中は特に早寝早起きを心がけていました。

当日は休憩時間に見返しやすいよう、苦手分野をまとめたテキストや、教養論文のテキストなどを数冊厳選し、移動時間や休憩時間に、直前になるとあれどうだっけと思いやすい部分を確認していました。

受験した時の手ごたえ

教養試験

教養試験受験時の手応えでは筆記試験ボーダー目安と言われる6割はきっと超えることができたかなと感じました。出題科目と問題数が変更になった初年度ということだったので不安が大きかったですが、時事の講義やホームルーム等で「出題科目としては〇〇科学は無くなるけれど、時事等とあるから軽くでも勉強したほうがいい」と先生方が言っていたので、〇〇科学も勉強していたことが手応えに繋がったと思います。

専門試験

専門試験受験時では、苦手な分野を繰り返し復習していたことから手応えを感じることができました。一方で苦手科目の経済系科目が難しかったため、予備として勉強していた科目で点数が取れたと感じられたことが大きかったです。

試験会場教室では空調がついておらず、頭があまり働かず眠気に襲われることもありましたが、試験時間が長かったことと演習では時間に余裕をもって解けていたことから、焦らず試験に向かうことができました。

人物試験

人物試験ではあまり手応えを感じることができませんでした。面接カードに沿った質問がほとんどで深掘りはあまりされないと聞いていましたが、面接カードにない質問や深掘りが中心だったためです。ほとんどの受験者の評価は4になる、会話が成立していれば足切りにはならないと話を耳にしたことや、自己採点した筆記で点数が稼げていることを思い出し、試験結果前に行われる官庁訪問に向けて気持ちを切り替えていました。

合格・内定した時の気持ち

合格発表後同日に採用面接があったため、合格発表時はあまり実感がありませんでした。採用面接に行き、人事担当者から「最終合格おめでとうございます」と言われたことで、試験に合格した実感が湧きました。同日に行われた採用面接では、当日の夕方から夜頃に内定の連絡をいただくことができました。担当者から「ぜひ一緒に働きませんか」と内定の言葉をいただいた時には、憧れの機関で働けることと約1年間の勉強が報われたことからとても嬉しく、電話口で涙が溢れそうになりました。

振り返ってみて合格の決め手

振り返ってみての合格の決め手は、筆記試験では得意科目を伸ばせたことが大きいと思います。特に憲法と行政法が筆記試験では5点満点を取ることができました。講義がわかりやすくポイントを押さえていること、問題集の実践的な問題を通じて知識を定着させられた点が繋がったと思います。わからない部分や学習を進める中で徐々に忘れてしまった部分の講義動画を何度でも見返せることも大きかったです。

また、人物試験で、人によっては厳しく答えにくいと感じる質問がありました。面接対策講座で面接カードのフィードバック時、講師の先生から同じような趣旨の質問を厳しく深掘りされました。対策講座で似た趣旨のことを聞かれていたため、人物試験当日は落ち着いて自分の言葉で答えることができたため、面接対策講座を受講していたことも決め手の1つになったと思います。

公務員として実現したいこと、取り組みたいこと

入省後は防衛事務官として、さまざまな業務を通じて安全保障や防衛力の維持に貢献していきたいです。中でも女性職員が長く働き続けられるために、パートナーとなる男性が家事育児に参加し分担できる制度の導入も進められていることから、男女問わずライフワークバランスを重視できる働き方を広げていきたいと思っています。労働者人口の減少により防衛力維持できるかが課題の1つにあるため、離職者を減らすことで貢献できたらと考えています。

また、省全体で人事管理がされているため、採用機関以外で勤務する機関交流も盛んと聞きました。官庁訪問を通して機関ごとに特色や風土が異なることを実感したので、機関交流で採用機関以外での勤務も積極的に行っていきたいです。

受験生に対するメッセージ

公務員試験の受験を通じて、志望機関に採用されたことはもちろん、試験勉強を通じてこれまで触れることのなかった法律を勉強してよかったと思います。特に民法と行政法は生活に繋がっているため、法律を学ぶきっかけになってよかったです。

また、説明会などを通して今まで名前も知らなかった機関や役割の知らない省庁などについて知る機会にもなりました。

公務員試験の受験によって自分の知識だけでなく世界が広がったと思います。特に専門試験対策のためだけとして法律を勉強していたとしたら、挫折していたと思います。講義の中でも実生活に関わることもあると講師の先生が言っており、本当にその通りだと思います。学習や説明会などを就職のためとだけ捉えず、自分の興味や実生活につながるなど捉え方を変えることが長期間の対策につながると思います。

試験の変化や対策に必要なことの多さなどで大変とは思いますが、頑張ってください。

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