受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

今の日本が今後も発展を続けるには国全体のパイを大きくする必要があると思ったからである。公立学校教職員の待遇の低さや物流2024年問題、価格転嫁問題などに見られるように日本には、「『お客様』のために頑張り、足りないところは気合いや精神論で乗り切る」という価値観が根強いと感じている。皮肉なことか、結果的に全体としてはジリ貧に陥り、歪みが生じているのではないだろうか。そのような中で、日本が世界の中で輝き続けるには国全体の利益(パイ)を大きくし、国民一人一人が頑張った分だけ利益を得ることができる社会を実現しなければならないと思い、公務員を志望した。特に、第一次産業から第三次産業に至る連関の原点にあたる農林水産業の発展はこの国の発展の原動力に不可欠だと思い、その所管官庁である農林水産省を志望した。また、地元では開発圧力から農地転用が進み、原風景が失われることに心痛め、原風景を守るには結局は農業の生産力を上げなければならないのではないかとの考えに至ったことも、農林水産省を志望官庁とした理由である。

アガルートをお選びいただいた理由

伊藤塾をはじめとする他の予備校と比較して、リーズナブルな価格設定だったことが第一に挙げられる。およそ伊藤塾の半額であり、条件を満たせば税抜価格が返金されることはできるだけ費用を抑えることを重視していた私にとって最適な選択だった。内定特典(受講料返金)を前提に「戻ってきたお金で旅行に行こう」と考えることで勉強や就活のモチベーションになった。また、1年生の時に司法試験受験を考え、アガルートに資料請求したこともあって少し馴染みがあったことも要因の一つである。その際、民法の体験講座を受講したが、想定していたよりも講義が聞きやすく続けられそうだと思ったので、公務員予備校を選ぶにあたってもアガルートが第一候補になった。

学習の方針と進め方

法学部に所属していることもあり、ある程度の法律知識は備わっていたので、法律の勉強については過去問演習を中心に行い、基礎能力試験については数的処理を中心に対策を行う方針を立てた。大体、最初の1ヶ月(10月)は民法と労働法の未修範囲をテキストと講義を使って学習したり、小さいサイズの問題集を使って知識の確認をしたりした。次の2ヶ月(11〜12月)は択一試験の過去問と記述対策を行った。1月から2月までは学校の試験対策を通して民法、行政法、商法、労働法の知識を蓄え、学校の試験の後は一次試験の対策に集中した。3月の一次試験後は記述対策(専門記述+政策論文)に集中し、二次試験(記述式)の後から池田先生による模擬面接を含め面接対策を行った。

公務員試験のための勉強の開始時期

2023年10月

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

法律区分に関しては「絶対合格し内定をもらう」という気持ちで臨み、実際にそうなる自信があった。また他の公務員を併願することもなかったため、他の公務員試験で不合格になるといった特段の失敗経験や挫折はなかった。強いて言えば、教養区分に不合格だったことを失敗体験ということができるのかもしれない。しかし、部活動の引き継ぎや就活、旅行などで勉強時間を捻出できなかったために試験に合格しなかったことは明らかだったので、特段落ち込むこともなかった。

受講された講座の良さ、当該講座の学習方法(使い方)

教養試験対策

知能分野について。文章理解は、「国家公務員教養試験500」で国家公務員総合職試験の過去問を繰り返し解いた。数的処理・資料読解はアガルートの過去問集(黄色い表紙)を繰り返し解いた。

知識分野について。普段からニュースを見るとともに、「時事対策講座」で重要な箇所をチェックした。「情報」については、「情報の対策は何をすれば良いの?」という状況だったが、アガルートの講評動画を見ると「捨て問で構いません」と言っていたので対策なしで良かったのかもしれない(これからは分からない)。

専門試験対策

(1)択一試験

憲法・民法・行政法:答えを覚えるくらいアガルートの過去問題集を繰り返し解いた。解いた後は解説を読み、頻出の箇所については基本書や判例集にあたって理解を深めた。以下の基本書や判例集に加え、アガルートの教材(憲法・民法・行政法の基本問題集)を繰り返し使ったことは言を俟たない。

・憲法

問題を解き、間違えた問題は芦部「憲法(第7版)」、宍戸ほか「憲法学読本」、判例百選(第7版)を参照してポイントを書き込んだ。

・民法

問題を解き、民法の条文や基本書(佐久間「民法の基礎1総則」「民法の基礎2物権」、潮見「債権各論Ⅰ・Ⅱ」、内田「民法Ⅲ」、前田ほか「リーガルクエスト民法Ⅵ親族・相続」)を参照して理解を深め、解説を選択肢に書き込んだ。

・行政法

問題を解き、間違えた問題は櫻井・橋本「行政法」、判例百選(第8版)を参照してポイントを書き込んだ。情報公開法や国家行政組織法、国家公務員法、内閣法についても出題された範囲で暗記した。

・記述でも使う憲法と行政法は選択肢の文章で、記述に使えそうな規範は問題集の余白に書き込んで覚えた。たとえば、政教分離の定義など。

→憲法の政教分離の問題を解いた時に、問題集の余白に「政教分離原則は国家が宗教的に中立であることを求めるものであるが、国家が宗教との関わり合いを持つことを全く許されないとするものではなく、宗教の関わり合いをもたらす行為の目的及び効果に鑑み、その関わり合いがわが国の社会的文化的諸条件に照らし、信教の自由の保障の確保という制度の根本目的との関係で相当とされる限度を超えるものと認められる場合にこれを許さないとするものである」と書き込んで、覚える。行政法だったら、処分性の定義や原告適格の論証。

商法・国際法・刑法・労働法

友達が人事院から開示した過去問題をいただき、それを解いた。もちろん、知識の確認としてアガルートの教材も活用した。基本的には国際法・刑法・労働法で得点し、わからない問題に出会ったら商法で補うつもりで勉強した。実際にそうなった(国際法3問、刑法2問、労働法3問、商法1問)。

・問題を解く→基本書で確認、ポイントを書き込む→繰り返す

・国際法

岩沢「国際法」、国際判例百選

・ 刑法

和田「どこでも刑法」、亀井ほか「NBS刑法1総論・2各論」

・労働法

荒木「労働法」

・ 商法

田中ほか「リーガルクエスト会社法」(商法が苦手だったので株式と取締役の部分のみ勉強し、本番では株式の問題のみ解いた。田中「会社法」でも良い。)

(2)記述

法的三段論法を意識して、型通りに記述できるようにする。過去問題集の解答例の「問題提起、規範、当てはめ、結論」がどこなのかを考え、ペンで塗り分けて答案構成の仕方を勉強した。また、「規範」の部分はまるまる暗記して自分でも自在に使いこなせるようにした。たとえば、行政法の処分性の定義と原告適格の規範は暗誦できるようにした。

過去問を解いたら解説動画を参考にノートに過去問の要点を1ページにまとめた。1題あたり3つくらいのポイントがある。整理してみると似たところから出題されていることに気づいた。

有名な条文や行政事件訴訟法の条文については、条文名を覚え、解答に書けるようにした。たとえば、仮の救済(37条の5)など。

人物試験対策

・池田先生の模擬面接を活用して、本番を想定したやり取りを行なって備えた。本番通りの雰囲気で練習させてもらい、心の用意ができた。池田先生から良い評価をいただけたことは自信になった。他にも、友人や大学のキャリアセンターの人、農水省の採用担当職員の方に面接カードを読んでもらい、カードの内容をブラッシュアップした。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

時間さえあれば勉強できるように普段から択一試験の過去問題集を持ち歩いていた。部活動に取り組んでいることもあって、一次試験の直前に部活動の合宿を行うなど、なかなか時間の取れないタイミングがあったが、そうした時にも「部活と食事、睡眠以外は全て勉強に費やす」ことを実践すれば、意外にも時間は十分に確保できた。また、公務員試験対策は単なる勉強ではなく、あくまで就活の一環であることを考え、省庁の説明会などに積極的に参加した。

直前期の過ごし方(どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか)

直前だからといって特段過ごし方に変化はなかった。普段と変わらず、同じ教材を使って繰り返し問題を解き、知識を定着させた。科目数が多い分、同じ問題を解いても違う発見があり、楽しかった。

試験直前の心構えの面では、自分を追い込むことでできることを全てやり、その上で適度な緊張感を持って試験会場に向かうことを意識した。普段の学部の試験と同じくらいの高い緊張感を持って臨むことで、かえって平常心でいられたと思う。

試験期間中の過ごし方

二次試験(筆記)の終わりまでは試験対策を十全に行なった。アガルートの過去問題集を繰り返し実際に答案を構成したり、書き出したりして解答のポイントを体で覚えた。例えば、行政法の処分性の定式は当然のように暗唱できるようにした。試験期間が終わると官庁訪問への準備を急ピッチで進めなければならないので、官庁訪問に向け、志望官庁の政策について説明会や職員訪問で聞いた話を元に自分の考えを整理したり、訪問カードに書く内容を考え始めたりした。

受験した時の手ごたえ

教養試験を受験した時の手ごたえ

手応えは芳しくなかった。基礎能力試験も専門試験も難易度が上がったように思われ、自己採点をしてもギリギリ合格かどうかという点数だったので、一次試験の合格発表までは不安だった。実際に5点差で合格していたので、1問間違えると危なかったかもしれない。

専門試験を受験した時の手ごたえ

教養試験とは異なり、手応えは良かった。専門試験は過去問通りで、暗記した論証や当てはめを適切に行ったため、「大丈夫だ。合格しているだろう」と思った。政策論文試験については、以前本で読んだことのあるテーマが出題されたため、自信があった。対策の中で、池田先生の添削の評価が上がっていったことも自信の根拠になった。

人物試験を受験した時の手ごたえ

好感触であった。池田先生による模擬面接を含めて準備をしてきたことや面接官が丁寧に自分のアピールしたいコンピテンシーを引き出してくださったことで、やり取りをスムーズに行えた。「高評価が期待できそうだ」と思った。

合格・内定した時の気持ち

法律区分に合格したときは一安心、内定したときはこれから頑張るぞという気持ちだった。

教養区分に不合格だったこともあり、試験に合格しなければ後がないと不安だったので、法律区分に合格したときは安心した。一緒に人事院面接の対策をした友達(今の彼女)と喜びあったことが忘れられない。

内定したときは、官庁訪問を通して公務員として何をしたいかが明確になり、面接をしてくださった職員の方に対する尊敬と憧れの気持ちを持ったので、「これから日本の第一次産業のために頑張ろう」という気持ちになった。

振り返ってみて合格の決め手

まず、試験については、政策論文試験で満点、人物試験でB評価をいただいたことが合格の決め手だと思う。基礎能力試験と専門試験の点数が平均点をわずかに上回っていた程度だったことを考えると、これら2つの試験で高評価を得られたことがアドバンテージになったと分析している。

次に官庁訪問については、説明会等に参加して政策知識を得るだけでなく、その政策についての考えを持ち、「公務員として何をしたいか」を明確にしていたことが合格の決め手ではないかと考えている。私は農地政策に関心があり、インターンでも農地政策課にお世話になった。そこから今年の通常国会での農地法改正にも関心を持ち、農業の基礎たる農地について自分なりに考えてきたことが奏功したのではなかろうか。

公務員として実現したいこと、取り組みたいこと

公務員として、第一次産業の競争力を強化したい。志望動機にもあるように、第一次産業を強化することで他の産業への波及効果を期待できるのではないかと考えている。そのために、幅広い部局を経験して幅広い視野を持ち、今後20年間で転換点を迎える第一次産業を支えたい。

特に、農地について、現在、労働力が4分の1に減少すると予想される中で、「400万ヘクタールの農地」をいかにして効率よく活用するか、そもそも「400万ヘクタールの農地」にこだわる必要があるのか、という問いに答えを出したい。現在の農地法は安定的な食料供給のために、耕作者主義に立ち、地域と調和した農業の実現と農地転用の規制を目的としている。まず、農地を守り継承していくことは食料の安定供給に欠かせないことは言を俟たない。しかし、農地面積の中にも生産性や利用しやすさの如何は様々であり、また、食料の安定供給を考えるとき、輸入や備蓄と合わせて考える必要がある。そうした中で、趨勢ベースで「400万ヘクタールの農地」を守るとする政策がどこまで合理的なのか、一考の余地があるように思う。ただ農地があっても、そこに担い手がいなければ農業は成り立たない。そこで、今後は優秀な担い手に農地を集約集積することは無論、法人を含めた新たな担い手を発掘する必要がある。しかし、農地転用の恐れから現行農地法のもとでは一般法人が農地を所有することはできない。今般の国会での農地法改正で、法人の2分の1以上の議決権を農業関係者と食品事業者が有し、うち、3分の1以上を農業関係者が有する場合、例外的に農地を利用できるとされたが、今後法人化を進めるにはよりはっきりとした措置が必要なのではないかと思う。こうした課題に対応し、食料の安定供給を実現したい。

受験生に対するメッセージ

まず、試験対策については、とにかく勉強すれば受かるので、勉強し尽くす。途中で止めたくなる時もあるが、適宜休憩を挟みながら、公務員として活躍する日を想像して勉強すれば、結果は自ずとついてくる。勉強、勉強、勉強、勉強。

次に、官庁訪問については、説明会等に参加して政策知識を得るだけでなく、その政策についての考えを持ち、「公務員として何をしたいか」を明確にすることが重要ではないか。勉強すれば試験には受かるが、結局のところ、就職活動なので、こうした点を意識する必要がある。そして、自分の考えのもとになる政策知識を蓄えたり、働くことに対する自分の価値観に気づいたりするまで、それなりの時間がかかることもあるので、省庁説明会や職員訪問は積極的に参加すべきだと思う。

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