合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

私が公務員を目指したきっかけは、大きく2つあります。

1点目は、公務員の職業的な性質にあります。
公務員は全体の奉仕者であり、最も他者に寄り添う職業であると思います。
私は比較的に幼い時から、漠然と人の役に立つ仕事に就きたいと考えており、高校進学時に祖母の介護支援手続をした際に、役場の方が大変丁寧に対応をしてくださり、それをきっかけに全体の奉仕者たる公務員を志しました。

2点目は、公務員の安定性にあります。
公務員は、国や自治体がお墨付きを与えている職業であり、若い時に給与面で不安があるとはいえ、基本的にはリストラや降格はないです。
近年、コロナウイルスの影響で景気が低迷している中で、このような安定した職業はとても魅力的に映りました。

アガルートをお選びいただいた理由

私は、大学1年次に法曹に興味を持ち、司法試験講座を調べていた際に、実際に司法試験の学習をしていた兄からアガルートの存在を教えてもらったことが、最初にアガルートを知ったきっかけです。
その際には、無料の総合講義を受講するだけとなってしまいましたが、大学3年次に公務員を進路として決めたときに、「そういえばアガルートの講座はあるのだろうか」と思い、調べたところ、総合講義のようにテキストがフルカラーで見やすく、合格した際には返金の特典があるなどのことから、公務員試験の教材としてアガルートの公務員講座を選ばせていただきました。
また、他の予備校と違い、オンデマンド型で自分のしたいときにできることも、大きかったです。

学習の方針と進め方

私は2022年の6月ぐらいから、教養科目の数的処理をはじめ、並行して法律系科目、ミクロ経済学とマクロ経済学を学習し始めました。
もっとも、法学部に所属していたことから、憲法や行政法、民法の授業動画は見ないで、過去問の演習をはじめ、わからない部分は授業動画で確認するというようにしていました。
また、文章理解や世界史、日本史も同様に対応していました。
10月ごろに、法律科目と経済科目(ミクロ、マクロ)の6科目がだいぶ出来上がってきたので、その他の専門科目である財政学、政治学、行政学、社会学などに着手し、過去問演習で知識をつけました。
教養科目の自然科学なども同様です。
もっとも、この際には法律系科目と経済科目の過去問演習は、3回を超えていました。
1月ごろからは、論文試験と時事問題の対策をはじめ、試験直前までひたすらに過去問を解きました。
2023年の4月には総合職の試験を受け、手ごたえがあったので、法律の記述の学習を1か月ほどしていました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

もともと数学が得意ではなかったため、学習当初は数的処理に苦戦しました。
そのため、ひたすらに問題演習を重ねることで対策しました。

具体的には、まず①解いてみる(時間を計測する)、②解説を読む、③翌日ないし翌々日に再度解く、という反復を繰り返しました。
その結果、数的処理が比較的簡単な特別区などの自治体では、ほぼ満点を獲得できるようになりました。

また、模試で結果が振るわなかった時には、結果に一喜一憂することなく、自己採点ののちに必要な知識を再確認するなどして、モチベーションを維持しました。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

教養科目は、必須科目と選択科目に分けて対策をしていました。
必須科目の数的処理に関しては、テキストと問題がセットだったため、頭から解いていき、間違えた問題を繰り返し解く、というように対策しました。
文章理解については、対策のしようがない部分もあるため、特段の対策はしませんでした。
選択科目になりがちな社会科学や自然科学は、12月頃から過去問を解き、どの教科も該当範囲が広いため、頻出の分野だけに絞って演習をしました。

②専門試験対策

法律系の科目は、過去問をひたすらに解いて知識に穴がある部分を補う形で、テキストや講義動画を用いました。
経済科目は一通り講義動画を見た後で、過去問を解き、例題と過去問の演習を繰り返しました。
その他の科目は、一応本番で解けない問題が出た時に備えて、2科目多く用意することにし、財政学、政治学、行政学、社会学に12月ごろに着手しました。
基本的に問題集に書き込む形で演習をし、隙間の時間に数問解く、という風にして学習しました。

③人物試験対策

人物試験は接客のアルバイトをしていたので、言葉遣いには問題ないと感じていたため、聞かれたことに根拠を持って正確に答えるということを意識しました。
そのため、志望動機ややりたい仕事などの主要な内容以外の想定問答を、作って覚えるようなことはしませんでした。
また、面接カードでは以下の2点に注意して作りました。
1点目は、聞いてほしいところの内容を抽象的に記述することで、イレギュラーな質問が可能な限り飛んでこないことを意識し、2点目はなるべく印象に残るエピソードや動機を書くことを意識しました。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

大学3年次の前期は、大学での授業が残っていたため、大学の授業の空きコマで演習や動画視聴をし、バイトの休憩時間や寝る前、料理の時間や移動時間などの隙間時間を学習に充てていました。
後期からは、授業が減ったため、朝起きた後に2時間ほど学習し、昼食を食べて数時間学習し、バイトに行ったのちに、暗記系の科目を何問か解いて寝るような生活を繰り返していました。
また、外出する際には、専門科目のテキストを持ち歩くように心がけ、電車の中などで過去問演習をしていました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期の学習は、基本的にそれまでのやり方と変えることなく、過去問の演習をし続け、適宜知識を加えていくようにしていました。
心構えに関しては、比較的に各種の科目に早く手を付けていたため、直前に焦らないことと、ストレスをためないことを意識しました。
また、学習時間の確保に関しても、自分のしたい時にするように心がけていたので、遊びに出かけることもあれば、気が乗らないときにはあまり問題を解かない日もありました。

試験期間中の過ごし方

試験期間中には、試験を模試のように気軽に受けられるものと捉えるように心がけ、試験後にはすぐに自己採点や確認をするなどして、出来なかった箇所のインプットに努めました。
また、基本夜型の生活なので、試験の前日には早く寝るように心がけていました。
また、学習に関してもそれまでのやり方を続け、問題演習と、間違えたないしわからなかった範囲のインプットに努めました。
模擬面接に関して、2回ほどして、あまり面接に時間を使わないようにしていました。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

特別区、県庁、国家一般職、国家専門職の教養に関しては、数的処理と文章理解で点数を稼ぐことができ、いずれも30点を超える結果を出すことができました。
しかし、社会科学や自然科学で2択まで絞って間違えるということが多かったため、もう少しこれらの科目の演習をして、正しい知識の獲得を意識すれば、もう少し高得点がとれたかもしれないと感じました。
国家総合職に関しては、総合職のための数的処理の対策などを特別していなかったため、数的処理で大きく点を落とし25点と感触が悪かったです。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

国税専門官と国家総合職を除くすべての受験区分で、8割程度は取れたと思います。
法律科目4つと経済科目2つをしっかりと得点することで、他の専門科目でわからない部分が出たとしても、ある程度の得点はしっかりと確保できました。

また、仮にわからない問題が出たとしても、2択までは絞り込めるなど成長を感じました。
国家総合職の法律区分は、労働法や民法で失点し、国税では会計学の分野で失点をしてしまい、7割程度になってしまいました。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

いずれの試験区分でも、好感触を得ることができました。
一部の自治体を除き、基本的に志望動機とやりたい仕事以外の内容に関しては、面接カードに書いた内容について聞かれました。
またイレギュラーな質問が来た際には、即座に根拠をつけて返答するなどの余裕を持って取り組むことができました。

面接官の方にも、その場でお褒め頂くことができました。
そのようなこともあってか、国税局の採用面接の際には、面接日の前に電話で囲い込みのようなことをしていただくこともできました。

④合格・内定した時の気持ち

一年間の公務員試験対策が実ったようで、うれしかったです。
どの自治体でも、比較的高い順位で最終合格を頂くことができ、学習の成果を存分に発揮できたと思いました。

面接がかぶってしまった自治体の採用面接には行けなかったものの、内定までいただくことができた自治体の中で、どの自治体・省庁を選ばせていただくか悩みました。
また、受からなかったならば来年はどうなるのか、という不安があったため、そのような不安も晴れ、とても清々しい気分でした。

振り返ってみて合格の決め手

合格の決め手は、細く長く公務員試験対策を続けたところにあると思います。
学習をするうえで、基本的に毎日すべての科目に触れるようにしており、一日の学習量は少なくても着実に積み重ねることができたと思います。

また、こうすることで、記憶の定着をより確実にすることができました。
加えて、新しいものに手を広げない、ということも大切にしていました。
試験の直前は、不安からか何となく新しい問題集に手を付けたくなりましたが、持っている問題集を完璧にすることに終始しました。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

公務員としては、やはり公務員を志した時と同様に、人の役に立つ取り組みをしていきたいということが大きいです。
最終的な内定先として、地元の飯田市役所を選ばせていただいたため、市民の方々に最も近い立場から自治体の抱える問題の解決を図っていけると思います。
また、やはり飯田市の文化的、経済的な発展に寄与したいと思います。
具体的には、飯田市には今後、リニア新幹線が開通するため、企業誘致やサテライトオフィスの誘致、リニア駅周辺の再開発に関する仕事や、北信や中心との格差の是正にかかわっていきたいと考えています。
また、行政のDXやAIの導入も進んできているため、そういった事業にもかかわることで、地元の発展を実現していきたいです。

受験生に対するメッセージ

受験に際して、周りの友人たちが民間就職で決まったりする中で、自分だけ受かるかどうかわからない受験の準備をすることに不安を感じたり、モチベーションを維持できない方もいると思います。
そのような際、私は自分が公務員になったときにしたい仕事などを思い浮かべながら、対策を進めました。

どのように、これらの不安に対処するかは、人それぞれだとは思いますが、過度に心配する必要はないと思います。
むしろ、このような問題に自分なりに対応できるかが、公務員試験で合格するために重要だと思います。
また、面接をはじめとする人物試験は、今まで自分が学生生活や人生の中で培ってきたものが大きく作用する場になり、この点は普通の面接とも変わらないかもしれません。
なるべく早いうちから、自己分析をしておきましょう。

使用していた教材とおすすめの使い方

・法律系科目対策講座及び問題集 各種
⇒基本的に択一の問題は条文の知識か判例の見解が問われるため、逐次判例の抜粋や条文がわかりやすくまとめられたものを参照していました。

・ポケット六法
⇒上記のように、条文を参照することができ、特に行政作用法や組織法、契約不適合責任、多数者間の再建関係等の分野は条文からの出題が多いため、必読だと思います。

・判例百選 各種
⇒上記のように、判例の知識を正しく理解するのに有用と思います。
また、国家総合職や国税専門官等の職種で必要となる専門記述でも、判例の正確な理解や条文の解釈が必要になるので、読むことをお勧めします。

・産経模試、他予備校の模試(テキストではありませんが)
⇒今の自分は、受験者のどのあたりにいるのか確認するために有用でした。
本番のようなペースで解くため、試験になれるために受験をお勧めします。

使用していた文房具やツール

蛍光ペン、チョコレート、色付き付箋