合格者の声|研究活動と学習を両立し国立国会図書館に合格! 宮田 瑞穂さん
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目次
合格者インタビュー
受講されていたカリキュラム
下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。
公務員を目指すきっかけ
研究に携わる方々の支援を行いたいと考えていたためです。
私はこれまで大学院で5年間研究を行ってきましたが、自らの今後のキャリアを考えると、研究に一生を捧げるのではなく、より社会に貢献する仕事をしたいと考えるようになりました。
その中で、アカデミアで活動してきた自分の経験を活かし、なおかつその分野の方々の支援を行う仕事に就きたいと考えました。
そこで、研究者の支援ができる業務として、国立国会図書館職員という選択肢があることに思い至りました。
自身も研究活動の中で、国立国会図書館の資料を利用することが多くあったので、それを踏まえて、研究に携わる方々が、直接必要としている情報を提供することができる点に魅力を感じました。
また、自身の専門である言語学においても、古い資料は重要な研究資料であるため、そのような資料の保存ができるという点にもひかれ、国立国会図書館職員を目指しました。
アガルートをお選びいただいた理由
研究活動をしながらの試験対策だったため、自身で学習時間をコントロールできるオンライン講座を探していました。
その中で、アガルートアカデミーは、様々なオンライン講座を展開しており、そのノウハウが蓄積されているのではないかと考えました。
また、実際に資料請求を行い、体験講座を受講してみたところ、講師の方の説明がわかりやすく、自分に合った講座であると考えました。
さらに、国会図書館は第二次試験が記述試験であり、その対策も行いたいと考えていたので、アガルートアカデミーでは、専門記述の対策講座があること、また添削が充実しているという点も魅力的でした。
以上の理由から、アガルートアカデミーにおける公務員講座を受講しました。
学習の方針と進め方
教養試験については、文章理解および人文科学分野はある程度の知識があったので、それ以外の分野、特に数的処理の対策に時間をかけました。
特に、国家公務員試験も併願していたので、数的処理を一番に対策しました。
専門試験については、国立国会図書館では法律を選択したので、憲法・民法・行政法の対策を重点的に行いました。
これまで法律分野にはあまり触れてこなかったので、学習前半ではそれぞれの分野についての基礎的な知識を確認し、学習後半では記述問題に対応できるよう、専門的な知識を身に着けるようにしました。
失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫
数学や計算があまり得意ではないので、数的処理の学習を始めたころは全く問題を解くことができず、このままでは試験本番でも全く点数が取れないのではないかと落ち込みました。
ただ、自分自身何かをコツコツ続けるというのは得意なほうなので、問題が解けなくても毎日最低10問は問題を解くと決め、時間がない日も数的処理だけは毎日学習するようにすると、4か月後ぐらいから解くコツがだんだんわかってきて、試験本番ではある程度の点数を取ることができたと思います。
受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)
①教養試験対策
人文科学・自然科学分野について、まず初めに提供されている受講動画を一通り見て、知識の確認をしました。
その後、教材についている問題を何度も繰り返し解きました。
また、数的処理分野では、毎日教材の問題を10~20問ずつ解いていき、わからない問題については解説動画を見るようにしていました。
アガルートアカデミーから提供されている教材は問題の解説が細かく書かれているため、設問以上の知識を確認することができるという点がよかったです。
②専門試験対策
教養試験対策と同様に、提供されている受講動画を一通り見て、知識の定着を行いました。
その後、それぞれの教材についている問題集を繰り返し解きました。
法律分野は、試験前までに問題集を4週ほどしました。
その後、記述対策として、まず教材の内容を繰り返し読み、知識の抜け漏れがないようにしました。
その後、法律分野では有名な判例を一通り確認し、条文と判例の紐づけを行いました。
そして、記述の問題集を購入し、そこで問われている問題に対して自分で回答がかけるように繰り返し練習しました。
③人物試験対策
初めに自己分析を行い、その後想定問答に対する回答を作成しました。
その後、アガルートアカデミーでの面接対策を3回ほど利用しました。
そこで、質問への回答は特に問題ないが、目線や笑顔が足りないというアドバイスをいただいたので、鏡の前で笑顔を練習していました。
また、志望している機関が行っている説明会に参加し、職務内容の確認を行って、その機関への理解を深めるとともに、そこで働いている職員の方の思いや理念に対して、自分がどう思うかなどの意見を固めるようにしていました。
学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか
基本的に研究活動は自宅で行っていたので、自宅でどのように過ごすかのスケジュールを立てました。
具体的には、朝9時から12時までの3時間は公務員試験の学習にあて、13時以降は研究活動の時間にあてていました。
学習自体は1年半前から始めていたので、時間が足りなくなるということはありませんでした。
試験2か月前などは、平日に加えて、土日は一日公務員試験の学習にあてていました。
直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか
教養試験の直前期には、ある程度人文科学・社会科学等の知識問題には対応できるようになっていたので、ほとんどの時間を数的処理の問題を解くことにあてていました。
これまで解いてきた問題の中で苦手分野を重点的に対策し、試験本番での焦りが出ないように心がけました。
専門試験の直前期では、記述に向けてもう一度重要判例を確認するとともに、時間内に記述を終えられるように、時間を決めて過去問を解くトレーニングを行っていました。
試験期間中の過ごし方
試験期間中は研究活動が忙しい時期であったのもあって、あまり本格的にこれまでの学習を振り返るということができていませんでした。
そのため、試験期間中はあまり何もしていませんでした。
その中でも、移動時間中などの隙間時間を縫って、知識問題の最終確認などを行っていました。
また、試験が朝早くから行われる予定だったので、生活リズムを整えて朝型のリズムにも対応できるようにしていました。
受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち
①教養試験を受験した時の手ごたえ
国立国会図書館の教養試験は、特に問題なく解けたと感じました。
知識問題は、自信のある答えを選択できたと思いますし、数的処理も全く分からなかった問題はありませんでした。
しかしながら、英語試験が思ったよりも難しく、そちらはあまり手ごたえがありませんでした。
長文読解は特に問題ありませんでしたが、文法や語彙の知識があまりなく、その点で点数を落としてしまったと感じています。
英語は得意だったのでそこまで対策していなかったのですが、その点は試験後に後悔したことの一つでした。
②専門試験を受験した時の手ごたえ
国立国会図書館の専門試験では、法律(憲法・行政法)を選択しました。
憲法の問題は、自分が記憶していた判例の問題が出たので、その知識を生かして比較的すらすら書くことができました。
しかし、行政法のほうはあまり記憶にない判例の問題が出たので、回答に自信がなく、あまり手ごたえはありませんでした。
また、事前に時間配分のシミュレーションをしていましたが、当日は思ったより記述に時間がかかってしまい、最後のほうの結論が書けなかった問題もあったので、合格するかは五分五分だと考えていました。
③人物試験を受験した時の手ごたえ
国立国会図書館の人物試験(第三次試験)は、国家公務員試験の官庁訪問より早かったので、就職活動の中で初めての面接試験となり、とても緊張しました。
面接では志望動機など基本的な質問を聞かれましたが、緊張しすぎて事前に考えてきた内容の5割ぐらいしか話すことができませんでした。
また、質問の内容で、矛盾した答えを述べてしまったところもありました。
そのため、面接試験の手ごたえは全くありませんでした。
④合格・内定した時の気持ち
最終結果は補欠合格だったのですが、面接試験の内容から不合格だと考えていたので、補欠合格になったことに関しては驚きでした。
しかし、実際に内定をいただけるかはわからない状態だったので、その後の進路について考えていました。
しかし、9月ごろに入館の打診があり、その時はとてもうれしかったです。
国会図書館での業務に魅力を感じていたので、その中で実際に働けることになるとは、夢にも思いませんでした。
その後1週間はとてもいい気分でした。
振り返ってみて合格の決め手
面接試験ではうまく話せませんでしたが、国立国会図書館で働きたいという気持ちは強かったので、その熱意が伝わるようにできる限りアピールをしました。
特に、面接試験の最後に「何か質問等ありますか」と言われた際には、わからないことの質問をしつつ、最後に自分が国立国会図書館で働きたいこと、また自分の経験が生かせることのアピールをしました。
そのような熱意が面接官の方々に伝わったことが、合格の決め手なのではないかと考えています。
公務員として実現したいこと・取り組みたいこと
国立国会図書館では資料のデジタル化を進めていて、古い資料でも閲覧できる機会を増やしています。
今後の研究の発展には新しい資料の収蔵も必要ですが、古い資料の利用可能性を高めることも必要だと考えているので、その業務の推進を行いたいです。
特に、デジタルコレクションの充実に取り組みたいと考えています。
また、国立国会図書館の窓口を広げることが、研究の発展につながると考えているので、広報活動にも取り組みたいと考えています。
受験生に対するメッセージ
自分は専門試験の法律分野について全く知識がないまま学習を始めましたが、毎日コツコツやることで知識が身についてくると感じました。
そのため、毎日少しずつでも学習を進めていけば、試験までに必要な知識は絶対に身につくと考えています。
また、長丁場の試験だとお昼ご飯の食べ過ぎは眠気につながるので、必要最低限の食事を持っていくとよいと思います。
面接試験では熱意を伝えることが大事だと思うので、冷静に話しつつ、適度な抑揚をつけて話すことが大事だと思います。
使用していた教材とおすすめの使い方
「公務員試験 論文答案集 専門記述」シリーズ
使用していた文房具やツール
付箋