合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

公務員を目指すきっかけ

私は、父親が地方公務員だったため、公務員という仕事が小さな頃から身近な存在でした。
そのため、公務員の働き方やその職場環境、ワークライフバランスなども父の姿から理解することができ、私自身も父のようになりたいと思い、公務員を目指しました。
実際、公務員という仕事を明確に目指そうと考えたのは、大学生になってからで、公務員にもさまざまな種類があり、それぞれ、役割や職場環境が異なることがわかってきました。
特に、どの公務員が良いといったことはなかったのですが、試験自体は全て全力で取り組み、内定が決まったところから自分に合った公務員に就職しようと考えていました。
また、父親以外にも私の周りには公務員の方が非常に多くおり、そうした近しい人たちの話を聞く
と、ますます公務員への憧れが大きくなり、本格的に公務員を目指すきっかけとなりました。

アガルートをお選びいただいた理由

私が、アガルートを選んだ理由として、一番は金銭的な部分になります。
私自身、1人暮らしで親からの仕送りもほとんどない中での生活をしているため、予備校などに通うことが難しい状況にありました。
実際、家周辺の公務員予備校なども見学や体験をさせていただきましたが、やはり金銭的な部分で
の負担が非常に大きく、厳しい状況でした。
そんな中で学費を分割で支払うことができ、かつ、自分の好きな時間にオンラインで動画を見て学習できるアガルートを見つけ、すぐに申し込みを行いました。
特に、公務員試験となると勉強する範囲も広く、法律系の科目に関しては大学でも専攻していない分野
であったため、独学での学習は難しいなと考えていました。
そのため、一つ一つ教科ごとに動画があるアガルートであれば、理解がより早くできるのではないかと思い、選びました。

学習の方針と進め方

私が公務員試験を本格的に始めた時期は、大学3年生の10月でした。
計画としては、来年の1月までに主要科目となる科目の全動画を視聴し、2週目に入りながらも、過去問を解きながら内容の理解をより深めていきました。
また、数的に関しては解き方がわからずに、ダラダラと時間をかけて問題に取り組んでいたことが最初の時期にあり、実際の試験と同様の時間で全く解くことができなかったので、時間をより意識した演習を繰り返し行なっていました。
他の教科に関しても時間を意識して、後半からは過去問をひたすら解いていました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

授業形式の予備校ではなく、自分自身で講義動画を見て、学習するスタイルのため、特に法律科目な
どは途中で眠ってしまったり、集中力が切れてしまうことが中盤から増えていました。
ただ、そうなると意味がなくなるので、眠たくなった際には仮眠をとってリセットしたり、集中力が切れている時は、一回休憩を挟んで、またモチベーションを上げたりするなどで乗り越えていました。
また、公務員試験は一般企業と比べて、採用試験が遅い傾向にあると思います。
そのため、大学の友人や知り合いなどは、私が必死に勉強している時には内定が決まっており、楽しく遊んでいたりしていました。
その姿を見ると、なかなかしんどい思いをするかもしれませんが、友人や知り合いに公務員を目指している人を探して、一緒になって勉強を頑張ると、どうにかメンタルも保てると思います。

受講された講座の良さ・当該講座の学習方法(使い方)

①教養試験対策

教養試験対策としては、主に数的推理、判断推理を講義動画として視聴していました。
特にこの二つは、教養試験の中でも得点源となる重要な科目のため、講義動画を何回も視聴して解き方を学習しました。
また、テキストの中身がオリジナルの問題ではなく、過去問が掲載されており、その種類も国家一
般職、国家専門、地方上級などバリエーションが多岐に渡っていたため、満遍なく勉強するにはうって
つけの教材でした。

講義動画内でも、裏技や時短で解けるような解き方も教えてくれるので、非常に良かったです。

②専門試験対策

専門試験対策としては、憲法、民法Ⅰ、民法Ⅱ、行政法、ミクロ経済、マクロ経済、財政学など、多
くの講義を視聴していました。
特に、憲法、民法Ⅰ、民法Ⅱ、行政法に関しては高校、大学でも学習したことがほとんどない分野だったため、非常に時間がかかりました。
ただ、テキストや講義動画でもポイントなどがしっかりとまとめられていたため、理解と暗記がしやすい構成になっていました。
ミクロ経済、マクロ経済、財政学などの経済系の分野に関しても、微分などの数学的要素が出てきたり、グラフの読み取りなどが多かったですが、動画内で細かく丁寧に教えてくださったので非常に良かったです。

③人物試験対策

人物試験対策として、私は主に大学のキャリア支援課というところを利用していたため、アガルート
を利用する機会があまりなかったのですが、一度、面接シートを添削してもらったことがあります。
その時には迅速に対応してくださり、かつ、細かく修正の部分を指摘してくださったので、非常に助かりました。

自分自身では気づかないような視点で修正することができました。
面接カードだけではなく、人物試験の練習も行なっていたので、そこも利用できたらもっと良かったのかなと感じています。

学習時間はどのように確保し、一日をどのように過ごしていたか

私は基本的に毎日学校の図書館に朝から行き、授業のない空きコマは常に図書館で勉強するように心
がけていました。

特に、夕方から夜にかけてはアルバイトなどがありましたので、朝早起きをして図書館で勉強するという日々を送っていました。
たまに、スターバックスに行ったり、気分転換で場所を変えながら、集中できる環境で勉強を行なっていました。
特に勉強をし始めの時には、勉強をする習慣をつけるために、朝は決まった時間に起き、毎日同じ科目を同じ流れで勉強することを徹底していました。

直前期の過ごし方:どのような学習をして、どのような心構えで試験を迎えたか

直前期の過ごし方としては、今までやってきた科目をしっかりと復習することを心がけて学習をして
いました。

公務員試験になると、科目が膨大で手をつけられない科目もあることが、ほとんどだと思いま
す。
私自身も主要な科目だけに絞り、過去問などで1~2問ほどしか出ない科目は一切勉強しませんで
した。
ただ、試験が近づくと、やっぱりちょっと目を通したほうがいいかもしれない、などの気持ちが出て
くるかもしれません。
ですが、その気持ちを抑えて、これまで学習した科目の復習を行なった方が、私は割り切って試験に臨めるのではないかと思います。

試験期間中の過ごし方

私は受けられる公務員試験は、全て受ける覚悟だったため、4月に行われた、国家総合職から試験期間
が始まり、一次試験は7月ごろまで続きました。
この期間中は、直前の試験を中心に学習プランをある程度立て、勉強をしていました。
択一だけの試験もあれば、論文がある試験もあったりするので、毎回毎回試験の内容を確認して、次はどういった対策が必要なのかを考え、取り組むようにしていました。

私の場合は、第一希望が明確に決まっていなかったこともあるので、決まっていたら、その試験を中心に対策を考えていたと思います。

受験した時の手ごたえと通過・合格・内定した時の気持ち

①教養試験を受験した時の手ごたえ

教養試験に関しては数的推理、判断推理がほぼほぼ得点源だと思っていたので、この二つの科目の手
応えが、教養試験の手応えでした。

教養試験は、全ての試験でありましたが、人文科学や自然科学の部分はほとんど手をつけていなかったので、自信がない状態で試験を受けていました。
そのため、試験中はわからない問題が多く出て、非常に不安な気持ちが大きかったですが、そこは試験数を重ねるごとに感覚を覚え、数的推理と判断推理により自信を持って回答することができました。

②専門試験を受験した時の手ごたえ

専門試験に関しては、正直、不安しかなかったです。
というのも、専門試験は量も質も教養試験に比べるとレベルが上がるので、試験に間に合っていないまま、回答することが非常に多かったです。
ただ、自分が得意としている分野などの部分では、試験の回数を重ねるごとに自信がついたり、また、苦手としていた部分を自己採点を通して、次の試験に活かしていけたので、そういった面では良かったのかなと思います。
特に、専門記述などもあるとなかなか取り組みづらい部分もありましたが、自分なりに情報を集め、勉強することで良い結果に繋げることができました。

③人物試験を受験した時の手ごたえ

人物試験に関しては、実際、面接の練習を行わずに、ぶっつけ本番で臨みました。
二次試験まで通過したのが国家専門職しかなかったので、一つしか人物試験は受けていませんでしたが、想像以上にうまくできたのではないかと思います。
人物試験に関しては、常日頃の取り組み方が左右するのではないかと思います。
人前で自分の意見を発表したり、人に対しての説明をなん度も繰り返すことによって、自然とコミュニケーション能力が身につくのではないかと思います。

④合格・内定した時の気持ち

まず、最終合格をいただいた時には、非常に嬉しかったです。
特に労働基準監督官は二次試験の合格率が低いので、そこを通過したという自分自身への自信にもなりました。

また、内定の通知をいただいた時には最終合格とは違い、安堵感が非常に強かったです。
理由としては、その前の試験が思うような結果になっておらず、焦りがあったためです。
内定をいただく前は、公務員浪人も考えていたので、嬉しいというよりは安堵感が非常に強かったです。

振り返ってみて合格の決め手

今、振り返るとやはり、勉強し始めの時期に生活リズムであったり、勉強の進め方、優先度をしっかり
と決めていたことが、合格につながっていたのではないかと思います。

勉強の土台がある程度しっかりしていることで、ルーティンというか、勉強が当たり前の環境になると思います。
そうすると後は勝手に勉強するようになると思うので、その基盤作りの期間が非常に大変かなと思います。

また、人物試験に関しても、私自信、ボランティア団体に所属しており、その中で組織外の人と喋ることや大勢の前で説明、発表することもあったので、そういった場には慣れていました。
なので、就活の前にはそういった経験を積むことが大事だと思います。

公務員として実現したいこと・取り組みたいこと

私は、労働基準監督官として日本の、そして、採用された局の労働環境をより良くしていきたいと思
っています。
そして、日本人だけではなく、外国人の生活環境、労働環境も守れるように従事していきたいと思っています。

労働基準監督官は、労働環境の整備や労災補償の手続きなど、労働行政に関するさまざまな取り組みを行なっています。
時には、司法権限を行使し、使用者を逮捕することも可能であるという側面も持っており、労働Gメンとも呼ばれています。
こうした労働基準監督官として、労働者の声を聞き、その意見を実現できるように取り組んでいきたいと思います。
また、使用者とのつながりも大切にし、一緒になって労働環境の改善を図っていけるように頑張りたいと思います。

受験生に対するメッセージ

これから、公務員試験を受験される皆様へ、私の体験をもとにアドバイスさせていただきます!
まず、1つ目に明確な目標を決めましょう。
私は、漠然と公務員試験を受け、内定をもらったところから選択しようという考えで、試験を始めました。
しかし、試験はそう甘くはなかったです。
なので、自分が公務員の中でも、どの公務員になりたいかをあらかじめ決めておき、そこには絶対内定をもらう気持ちで試験を進めてください。
大きな目標があるとないとでは結構違います。

2つ目に、自分のペースでがんばりましょう。
就活生として焦りが出てくる時期に、公務員試験はあります。
同じように公務員を目指している人が、模試でいい点数を取ったりすると落ち込んでしまいます。
ただ、最終的に内定が取れれば、それでいいと思うので、周りに気を取られすぎず、自分のペースで頑張ってください。

最後に、多少の我慢は必要です。
公務員試験は民間よりも時期が遅いので、内定がその分遅くなります。
同級生が就職先が決まって遊んでいる時でも、勉強しないといけないかもしれません。
しかし、これまでの自分の積み重ねを無駄にせず、少し我慢して取り組むと自ずと結果はついてくると思います。

公務員試験、非常に長く、きついですが、自分なりの息抜きを見つけながら、頑張ってください。
応援しています。

使用していた教材とおすすめの使い方

「出たDATE問 数的推理、判断推理」
⇒過去問を多く、効率よく解きたい時に有効かなと思います。
とにかく何周もすることで問題も覚えるほどになればバッチリと思います。

「過去問 500 地方上級 教養、専門」
⇒教養、専門の基礎が出来次第、取り組むのが良いと思います。
一冊で満遍なく科目を勉強できるので、公務員試験では必須のアイテムかなと思います。