合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

内定先

国税専門官

公務員をめざした理由・契機

コロナウイルスの感染拡大で経済に大きな影響があったことや、戦争や政治による世界情勢の激変など、何が起こるかわからない変化の大きな世の中で安定して長く働いていけるような仕事につきたいと思ったことがきっかけです。
親族に警察官や公立学校の教員など公務員として働いている人が多かったため、親のすすめで公務員を意識するようになりました。
また、進路について相談した方に「将来長く働いていくことを考えると、このご時世ではまだまだ女子には福利厚生面やライフイベントの観点から公務員をおすすめします」と言われたことも大きな決め手になりました。
中でも、専門職としてスキルが身につけられる国税専門官に魅力を感じて試験勉強を始めました。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

同じく公務員を目指していた友人がアガルートアカデミーに申し込んでいたのがきっかけです。
通信制であることから、学業と両立しながら自分のペースで進められる点が魅力的でした。また、他の予備校と比べて費用が安価だったこと、合格特典も決め手になりました。

勉強の方針と進め方

最も大事にしたのは効率です。どの分野の勉強が大事なのか、逆にどの分野はさほど力を入れなくていいのかを取捨選択するところから始めました。対策が必要だと感じた教科については、まずはテキストを一周し、分野ごとの自分の得意不得意を把握するところから始めました。
特に苦手だった範囲については付箋を貼り付けて重点的に問題演習に取り組みました。
このため、本番でも点を落としすぎることなく試験を乗り越えられたと思います。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

自分と同じように公務員と民間企業を併願する予定の友人が公務員を諦める例を何度も見て、「私ももう公務員の勉強はしなくてもいいんじゃないか」という気持ちが湧き上がってくることがありました。そんなときは今まで自分が取り組んだテキストの書き込みや付箋の数々を見直して、「ここまで積み上げてきたものを無駄にしたくない」と思うことでモチベーションを保っていました。
また、志望していた国税専門官を題材にしたドラマや映画を観るのもやる気を出すのに有効でした。

教養試験対策講座のご感想・ご利用方法

もともと数学が好きではなく、数的処理に苦手意識があったので数的処理を重点的に取り組みました。まずはテキストで解いてみて、解き方の解説が理解できなかったものは映像を視聴する、という手順で解いていきました。
「映像を観ても解き方が理解できない」ということはなく、とても学習が進めやすかったです。また、本番でも「たしかにテキストでこういうタイプの問題解いた!」という確かな手応えがあり、何度も解いてよかったと思いました。

専門試験対策講座のご感想・ご利用方法

基本的には映像を視聴しながら同時並行でテキストを読み進めていくというスタイルをとっていました。
専門試験はインプットが重要のように思えたので、テキストだけ持ち歩いて電車の移動時間で目を通したり、何か他の作業中に講師の方の解説音声だけを聞く、というようなことをしていました。
また憲法については「英語草案を読むといい」という話があったので毎日少しずつ英訳していました。英文読解や商業英語などにも役立ったと思います。

人物試験対策講座のご感想・ご利用方法

テキストで概要に目を通しました。また、民間企業も受けていたのでテキストの記述を参考にしてそちらでも面接を受けました。
結果として、民間企業も公務員試験もさほど面接の内容や聞かれることに違いはなかったので良かったと思います。後日、公務員を受験した友人に「公務員専願の人はあまり面接回数を重ねていないから、そこで結構差がつくんじゃないかな」と言われたので、やはり面接は回数をこなすことが大事だと思いました。

学習時間をどのように確保し,一日をどのように過ごしていましたか?

公務員試験の勉強時間を確保しようと特別意識していたわけではありませんが、大学のオンライン講義を視聴したら机の前に座っているついでにアガルートのテキストを開くなど、隙間時間やなにかのついでを有効活用することを意識していました。根を詰めてしまう性格なので、これくらい肩の力を抜いて学習に取り組んだことが無理のない勉強の継続と習慣化につながったと思います。
これまでの大学生活と特段変わらない日常を過ごしていたと思います。

直前期の過ごし方

特に普段と大きく変わりはありませんでした。
筆記試験の1ヶ月ほど前から記述試験の対策を始めたので、毎日7論点ずつくらいのペースで答案を暗唱するようにはしていました。民間で内定を頂いていたので、「これで落ちても行くところはある」というゆったりした気持ちを持つようにしました。緊張や不安で実力を出しきれないのが一番悔しいと思うので、特別追い込みをかけたり、何かいつもと違うことをしたりということはしませんでした。

試験期間中の過ごし方

税一本だったのでかなり筆記試験や人物試験の間は空いてしまいましたが、試験と試験の間はリフレッシュということで1週間ほどは試験のことを考えずにのびのび遊んだり好きなことをするようにしていました。
試験当日は好きなお菓子を持っていったり、待ち時間に読むためにお気に入りの小説を持っていったりとその場で気分転換ができるようなものを持ち込んでいました。なるだけストレスを溜め込まないのが一番大事だと思います。

教養試験を受験した時の手ごたえ

かなり試験時間がカツカツでしたが、それだけしっかり考えて解けたということで自信になりました。特に数学は見覚えのあるパターンの問題が多くて解いていて楽しかったです。
文章理解やその他社会科学系の科目は特別に時間を割いていたわけではありませんでしたが、センター試験レベルの知識があれば問題なく解ける範囲だったので、特に難しくは感じませんでした。足切りラインはまず突破しているだろう、という手応えのように思いました。

専門試験を受験した時の手ごたえ

選択科目に得意な英語を選んだことで点を取りこぼさないようにしましたが、専門試験はどの科目を選ぶか明確に決めていなかったため、対策も突っ込んだものができておらず、どれかせめて一つの科目はこれをやると決めてしっかりやりきっておけばよかったと思いました。会計学は対策していたのと、簿記の学習をしていたこともあって点が取れました。足切りは免れましたが、ギリギリではあったと思います。映像視聴をしながら進めていた会計学に救われました。

人物試験を受験した時の手ごたえ

面接自体はかなり和やかで時折笑いもあるくらいで、最後には面接官の方にぜひ採用面接に来てほしいと言われ、本当に嬉しかったです。
ただ、「その言葉をもしかしたら他の受験生みんなにも言っているかもしれない」や「でも筆記で足切りになっていたらどうしよう」といった不安もありました。
面接自体はかなりスムーズに話せたと思い、筆記試験の点数次第だという思いが強かったです。特に論述試験の点数がどうなのか気がかりでした。

合格・内定した時の気持ち

電車の中で最終合格発表を見ました。緊張で手が震えましたが、自分の番号があったときは嬉しくて両親にすぐに連絡しました。
面接の手応えがあったので内定もきっといただけるだろうと思ってはいましたが、それでもやはり採用面接はドキドキでしたし、実際に内定をいただいたときは本当に嬉しくて帰りにデパートでちょっと高いクッキーを買ってしまいました。
これまでの勉強が実を結んだ喜びは一入でした。途中で公務員試験をやめてしまわなくてよかったです。

いま振り返ると,合格の決め手は何だと思いますか?

最後まで受験をやめなかったことだと思います。
途中で受験をやめてしまっては受かるものも受からないと思います。また、最後までやめないために、勉強のペースを調整したことも大きかったと思います。無理をしすぎず、最後まで走り抜けることが大事だと思いました。
よく受験をマラソンに例える話を聞きます。私はマラソンをやったことはありませんが、今回長い戦いを終えてたしかに「まずは最後までたどり着く」のが大事というところがマラソンっぽいかなと思いました。

公務員として実現したいこと,取り組みたいこと

国税の説明会で「税収は国家の血液」という言葉が印象的だったので、その血液をしっかり循環させられるように職務にあたりたいです。万人から好かれる仕事ではないかもしれませんが、国税庁開庁式の際のハロルド・モスの「正直者には尊敬の的、悪徳者には畏怖の的」という言葉を体現するような、誇りを持って働く国税専門官になりたいです。
私個人としては公務員を選んだ理由のひとつである、さまざまなライフイベントと仕事を両立してキャリアを途中で諦めることなく「長く働き続けること」を実現したいと思っています。また、安定した環境に胡座をかくことなく、自身のスキルアップにも積極的に取り組み、税という分野から国家をしっかり支えられる人材になりたいです。

受験生に対するメッセージ

公務員試験は長期戦です。その長い戦いの中で、先に誰かが内定をもらったり、自分が落ちてしまった試験に合格した人がいたり、そのまた逆もあったりと、さまざまな自体に直面するかと思いますが、決してくじけないで努力を続ければきっと結果はついてきます。本当に辛いときは一旦立ち止まったって構いません。諦めてしまわないことが大事です。そして言うまでもなく勉強は大切ですが、それと同じくらい休むことも大切です。美味しいものを食べたり、好きなことをしたり、メリハリをつけて自分の機嫌は積極的に自分で取りましょう。自分のメンタルをコントロールできる人間が最後に勝つと私は思います。
無理をしすぎず、最後までがんばってください。

民間向けの就活はしたか

はい。

どのような業種・職種を志望されていましたか?

金融系やIT系といった業界を「公共性の高い/これから公共性が高くなりそう」という軸で志望していました。

公務員試験と併行していくにあたってたいへんだったこと

インターンの実施が増えてくる時期がちょうど専門科目のテキストが届く時期と重なり、また民間企業へのアピール用で取得を考えていた資格の勉強、学業といろいろ重なりパンクしそうになりました。