合格者インタビュー

受講されていたカリキュラム

下記リンクは最新版となります。合格者の方の受講年度と異なります。

内定先

川崎市役所

公務員をめざした理由・契機

政策企画を通じて様々な社会課題の解決に貢献したいと思ったことが一番の理由です。
そう思うきっかけとなったのは、学生時代のサークル活動でした。私は学生時代に政策立案・提言を行うサークル活動をしており、社会問題について調べたり解決策を考えたりすることにとてもやりがいを感じたため、将来もそのような仕事がしたいと思いました。
私は特にジェンダーに関する問題や児童福祉の分野に関心を持っていましたが、それら以外でも幅広い分野の社会問題に関心があったため、できるだけ幅広い仕事に関わりたいと思っていたので、公務員の中でも地方公務員を中心に受験しました。
また、大学院で公共政策について学んでいたため、そこで学んだことを活かしたかったというのも理由の一つです。

アガルートアカデミーの講座を受講しようと思ったきっかけ

面接対策や論文対策を1人で行うことに不安があったため、インターネットで調べて複数の予備校を検討しました。最終的には、他の予備校と比べて受講料が安かったことと、小論文の添削や模擬面接を受けられることが決め手となってアガルートを選びました。

勉強の方針と進め方

時期ごとに目標を設定し、計画を立てて勉強していました。
まず月単位での大まかな計画を立て、それをこなすために週ごと、日ごとに何をどれくらい進めればいいかを考えました。もちろん計画通り行かないことはあるので、その場合は計画を見直しました。対策に時間がかかりそうな数的処理と経済学は9月から着手し、学部で勉強していた法学は10月から、憲法、民法、行政法の順に進めていました。
政治学や財政学、社会科学などの暗記物は年明けから問題演習を通して学習しました。

失敗経験や挫折とそれを乗り越えるための工夫

失敗経験は特にありませんが、面接シートの文章を考えるのが大変でした。限られた文字数の中で、読み手にとって分かりやすく、かつ自分をアピールできるような文章を考えるのは難しかったです。
そのため、アガルートの添削を何度も利用したり、できるだけ多くの人に読んでもらい、フィードバックをもらったりしました。それを受けて何度も修正を加え、最終的に自分でも納得のいく仕上がりの面接シートを書くことができたと思います。

教養試験対策講座のご感想・ご利用方法

数的処理については、まず講義動画を見ながらメインテキストを一通り学習した後、ひたすら問題演習を行いました。時間制限を設けて問題を解き、時間内に解けなかった問題や間違えた問題には印を付けておき、数日後から1週間後にやり直す、というように進めていました。
数的処理の問題はパターン性のある問題も多く出るので、「解けなかった問題も次に見た時は解けるようにする」ということが大事だと思います。
文章理解は得意だったので、時々気分転換がてら問題集を解く程度でした。

専門試験対策講座のご感想・ご利用方法

経済学は未習だったので、講義動画を観ながらテキストの学習を進めました。講義は分かりやすかったです。
憲法・民法については法学部で勉強していたので、講義動画はあまり観ず、問題演習を中心に行いました。行政法は未習だったので、講義動画を視聴しました。
いずれの科目についても、動画を観るのはできるだけ早く済ませて、問題演習に時間を使うことが大事だと思います。

人物試験対策講座のご感想・ご利用方法

アガルートの講座では模擬面接を何度でも無料で受けられるので、とても助かりました。ここで面接シートの添削も受けることができます。
私は面接シートの添削を含め、模擬面接を8回ほど受けました。1回は対面で、後はオンラインで受けましたが、面接シートに関しても模擬面接での受け答えに関しても、的確なアドバイスを頂くことができました。面接練習は対策本を読んだり動画を観たりするよりも、とにかく慣れることが大事だと思うので、アガルートで何度も練習できたのが良かったと思います。

学習時間をどのように確保し,一日をどのように過ごしていましたか?

大学の授業をとるコマ数をできるだけ少なくしており、かつアルバイトも週1だったので学習時間の確保は容易でした。
基本的に生活リズムを固定し、朝7時に起床、午前中に3時間、昼食後から夕食までに4時間、夕食後に1時間ほど勉強し、23時には就寝する生活を送っていました。
もちろん大学の授業もあるので、必ず1日中試験勉強に時間を充てられる訳ではなく、実際の勉強時間はこれよりも少なかったと思いますが、あまり無理せずコツコツ勉強するようにしていました。

直前期の過ごし方

直前期には、数的処理・法学・経済学の復習と、暗記科目の詰め込みに徹しました。前者については特に、かなり前に学習した部分の記憶が薄れてしまっていることが少なくなかったので、できるだけ定期的に勉強し、覚えたことを忘れないようにしていました。
また、政治学や財政学、社会科学などは覚えることが多かったので、何度も繰り返し問題を解いたり、知識の確認をしたりしました。直前期だからといって特別なことをする必要はなく、今まで勉強したことを、試験当日にきちんと活かせるようにしようと考えていました。

試験期間中の過ごし方

川崎市役所では6月中旬頃に筆記試験、7月に面談試験および論文試験があり、8月上旬に最終面接がありました。6月までは筆記試験対策に集中し、面接および論文対策は筆記試験が終わってから始めました(いずれも特別区の試験である程度対策していたため、やることはそれほど多くありませんでした)。この期間には併願先の試験対策なども並行して進めなければならないため、とても大変でしたが、一つ終わるたびにおいしいものを食べたり、好きな映画を観たりして休息をとりながら乗り越えました。

教養試験を受験した時の手ごたえ

川崎市役所では教養試験と専門試験をまとめて行う総合筆記試験がありました。川崎市の筆記試験を受ける前にも他の筆記試験を何度か受けていたので、あまり緊張せず、普段通りの実力を発揮できました。
問題の難易度は難しすぎることもなく簡単すぎることもなく、手ごたえとしては6〜7割は得点できたのではないかと思います。
ミクロ経済学で、出題頻度の低いゲームツリーが出題されていたのを見た時は一瞬焦りましたが、大学院の授業で勉強したことを思い出して何とか解けました。

人物試験を受験した時の手ごたえ

全体としてはきちんと質問に答えることができたので、手ごたえはかなりありました。面接の前半はほぼ予想通りの質問ばかりだったので、練習通りに落ち着いて答えることができました。後半の一部の質問では、質問の意図が途中までよく分からず、どう答えればいいか迷うこともありました。
それでもやり取りの中でなんとか軌道修正できた様子だったので、きちんと面接官の話を聞いて、落ち着いて考えることが非常に大事だと思いました。

合格・内定した時の気持ち

筆記試験も人物試験も手ごたえがあり、きっと合格するだろうと思っていたのであまり驚きはしませんでしたが、やはり嬉しかったです。
また、公務員試験は民間企業に比べて結果が出るのが遅めなので、不安な時期が長く続いていましたが、結果が出た時にはとても安心しました。ようやく就職活動を終えることができるので、しばらくはよく休んで、その後修士論文を執筆したり、市役所での仕事に役立てられそうなことを勉強したりしたいと思いました。

いま振り返ると,合格の決め手は何だと思いますか?

第一に、モチベーションを保ちつつ地道に努力したことです。試験勉強を始めてから合格までの時間は、かなり長く感じる人がほとんどだと思います。時には丸一日勉強せず、リフレッシュする日を定期的に設けたり、親しい人に話を聞いてもらったりするなど、モチベーションを維持するための工夫をすると良いと思います。
第二に、自己分析をしっかりと行うことです。自分が頑張ってきたこと、将来やりたいことなどを考え、公務員を目指す理由をはっきりさせれば、モチベーションを保ちやすい上、面接にも自信を持って臨めると思います。

公務員として実現したいこと,取り組みたいこと

私は地方自治体における政策企画を通じて、様々な社会課題の解決に貢献したいです。
幅広い問題に関心がありますが、児童福祉やジェンダーに関する問題には特に関心があります。例えば児童虐待や家庭内暴力の防止、子育て支援、性的少数者の方への支援などです。これらの問題を解決するために、住民の声をよく聞き、有効な解決策を考え、実行していきたいと思っています。
また、ある一つの自治体で始まった新しい政策が、他の自治体にも広まったり、国の動きを後押ししたりすることはよくあります。
自治体で良い政策を立案・実行することができれば、政策波及を通じて国全体をより良くしていくことができるのではないかと思っています。私はこのような過程を通じて、様々な社会課題の解決に取り組んでいきたいです。

受験生に対するメッセージ

最初に、自分のやりたいことは何なのかをはっきりさせ、公務員になればそれが実現できるのかをよく調べ、考えることが何よりも大事だと思います。頑張って勉強して合格しても、その点にミスマッチがあれば努力が無駄になってしまいます。また、面接対策のためにも公務員を目指す理由を明確化することは重要です。
次に、筆記試験対策についてです。地方公務員の筆記試験は科目数こそ多いものの、問題がとても難しいわけではなく、同じようなポイントが繰り返し出題されることがよくあります。また、完璧を目指す必要はなく、大体の試験は6〜7割得点できれば合格できます。
ですので、ある程度の時間を使ってコツコツ勉強すれば筆記試験は通過できます。無理せず、心身の健康に気を付けながら頑張ってください。