国家一般職で採用されれば、国や国民に貢献でき、給与や福利厚生も高水準な業務に従事できます。

しかし「国家一般職はやめとけ」という意見があることも事実です。

中には民間企業や国家一般職以外の公務員に向いている方がいます。

本記事では「国家一般職はやめとけ」といわれる理由や、国家一般職の魅力、向いている人を解説しています。

進路選択の参考になる内容となっているため、ぜひご覧ください。

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国家一般職はやめとけと言われる5つの理由

国家一般職が「やめとけ」と言われる理由として、中央省庁だと激務になる可能性がある、年功序列で給与が決まる、仕事がつまらないと感じる可能性がある、副業が禁止されている、難関試験を突破する必要がある、など5つの理由があります。

ここでは「国家一般職はやめとけ」と考えられるを5つの理由を分かりやすく紹介します。

中央省庁だと激務になる可能性がある

各中央省庁では国家一般職の採用枠が用意されています。

国家一般職で中央省庁に採用されると、国家総合職と同様に各種施策の企画立案や国会対応に従事します。

中央省庁の仕事は激務になりやすく、長時間の残業を強いられる可能性が高いです。

2022年には超過勤務の上限を超えて働いた職員の数が過去最高を記録するなど、公務員の労働環境が問題になった話題もあります。

中には「公務員は必ず定時退社」と考える方もいるでしょう。

そのような方が実際の勤務環境を体験すると、イメージとの違いで後悔する可能性があります。

年功序列で給与が決まる

公務員の給与や役職の決まり方は年功序列が基本です。

年功序列とは、年齢や勤務年数に比例するように給与や役職があがっていく制度を指します。

国家一般職では職員を対象とした人事評価が行われていますが、多くの職員が中間の評価を受けるため、一気に周りと差を付けることは難しいです。

また、良好な評価を受けても法律で決められた俸給表通りにしか昇給しないため、仕事で大きな成果を出しても急激に給与が増える可能性は限りなく低いです。

もちろん、年功序列制度には問題を起こさずに勤務すれば確実に給与があがっていくというメリットもあります。

しかし、仕事で成果を出して一気に年収や役職をあげたい方には向いていない可能性が高いです。

仕事がつまらないと感じる可能性がある

国家一般職の仕事は、基本的に前例踏襲で行われます

前例踏襲とは前例に倣って仕事を行うことで、いわゆる「マニュアル通りの業務」です。

具体的には「マニュアル通りに届出の処理を行う」「同じ流れで窓口対応を行う」などです。

もちろん例外的な仕事が発生するケースもありますが、利益を追求する民間企業ほど多くはありません。

そのため新しい仕事やクリエイティブな仕事を数多く経験したい方には基本的におすすめしません。

副業が禁止されている

国家一般職は原則として副業が禁止されています

近年は働き方改革によって副業・兼業が推進されていますが、国家公務員の副業・兼業は原則として認められていません。

副業・兼業は副収入を得られるだけでなく、本業では経験できない新たな価値観を得られるきっかけとなります。

そのため「新たな副収入が欲しい」「本業以外にもさまざまな経験をしたい」などと考えている場合、後悔する原因となるでしょう。

難関試験を突破する必要がある

国家一般職で採用されるには、難関な公務員試験に合格する必要があります

国家一般職(大卒程度)の合格には、通常800〜1,000時間程の学習が必要です。

大学生活や社会人生活を送りながら、長時間の学習を行う難易度は高いです。

また、民間企業の就職活動はこれほどの時間がかからないことも多いため、貴重な学生生活を学習に費やす覚悟が必要です。

800〜1,000時間勉強しても必ず合格できるとは限らないため「やめとけ」と感じる可能性があるでしょう。

国家一般職の5つのメリット

「やめとけ」と考える方もいる国家一般職ですが、民間企業にはないメリットも数多く存在します。

国家一般職になるメリットとして、国や国民のために貢献できる、転勤が少ない、年収が高く安定している、福利厚生が充実している、働きやすい環境がある、の5つのメリットがあります。

ここでは、国家一般職の魅力を5つ紹介します。

国や国民のために貢献できる

国家一般職の業務は国や国民のために存在します

国家一般職の仕事がなければ、国家は円滑に運営できず、国民も不自由を感じる可能性が高いです。

営利も追求しないため、民間企業では実現できないような事業も経験できるでしょう。

一方で民間企業の仕事は営利を目的としており、対価を支払う顧客のために存在します。

そのため国家一般職の仕事は、国家や国民全体という大規模な対象のために働きたい方や、人々の暮らしを支える仕事をしたい方にピッタリといえるでしょう。

転勤が少ない

国家総合職と比較して転勤の範囲が狭い点も国家一般職の魅力です。

国家一般職は全国を以下の7ブロックにわけて、ブロック単位の採用を行っています。

  • 北海道
  • 東北
  • 関東甲信越
  • 近畿
  • 中国
  • 九州
  • 沖縄

異動の範囲も原則としてブロック内のみです。

また、労働局のように原則として県外異動がない機関も存在します。

一方で、国家総合職で採用された職員は全国転勤が基本です。

そのため、国家公務員として働きたいが全国転勤はしたくない方も一般職での入庁が向いています。

年収が高く安定している

高水準で安定した給与を得られる点も国家一般職の魅力です。

「令和5年度国家公務員給与等実態調査(人事院)」を見ると、一般行政職の国家公務員の平均給与月額は「404,015円」となっています。

期末・勤勉手当を踏まえて想定できる年収は「650〜670万円」となります。

一方で国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によれば、民間企業の正社員の平均年収は「523万円」です。

このように国家一般職の年収は民間企業よりも高水準となっています。

また、国家一般職の給与は業績に左右されず、期末・勤勉手当(ボーナス)も必ず支給されます。

民間企業の場合は業績悪化によるボーナス削減のリスクもあるため、安定かつ高水準な給与を得たい方は国家一般職がピッタリです。

福利厚生が充実している

福利厚生が充実している点も国家一般職の魅力です。

給与面に着目すると、年2回の期末勤勉手当を含む以下のような手当が支給されます。

  • 期末勤勉手当
  • 地域手当
  • 扶養手当
  • 住居手当
  • 通勤手当
  • 単身赴任手当
  • 超過勤務手当 など

また、以下のような休暇・休業制度も提供されています。

  • 年次休暇
  • 病気休暇
  • 特別休暇(夏季休暇/結婚休暇/産前産後休暇など)
  • 介護休暇
  • 育児休業 など

さらに職員住宅や給付事業、健康管理といった福利厚生が提供されている点も魅力です。

このように、国家一般職は各種手当や休暇制度、福利厚生が充実しているため、ワーク・ライフ・バランスを達成しながら働きたい方にも向いています。

働きやすい環境がある

働きやすい環境が整っている点も国家一般職の魅力です。

上述した通り、国家一般職の仕事は前例踏襲が基本のため、多くの仕事でマニュアルが用意されています。

また基本的にノルマもないため、精神的なストレスを受けにくい環境といえるでしょう。

さらに、真面目に勤務していればクビになることもないため、働きやすさを重視する方にもおすすめの就職先となります。

国家一般職に向いている人の特徴

上述した通り国家一般職にはさまざまなメリットや注意点があります。

そのため、仕事や環境に向き不向きがあることも事実です。

ここでは、国家公務員に向いている人の特徴を3つ紹介します。

社会のために働きたい

社会のために働きたい方は国家一般職に向いています

国家公務員の仕事は営利を目的とせず、国家や国民に向けたサービスの提供であるためです。

また、自分が興味のある分野の仕事に携わりやすい点も国家一般職の特徴です。

国家一般職は「労働局」「法務局」「税関」のように、各機関で仕事の役割が決まっています。

一度興味のある機関に採用されれば、一生涯その分野の仕事に携わることができます。

一方で県庁や市役所では自治体の運営に関するあらゆる業務が行われているため、必ずしも興味のある仕事に携われるとは限りません。

そのため、自分の興味のある分野で国民の生活や国家の運営の役に立ちたい方にピッタリの仕事といえるでしょう。

安定志向である

安定志向の方も国家一般職が向いています

上述した通り国家一般職の年収は安定かつ高水準です。

また、国家一般職の給与や昇進は年功序列が基本であるため、将来の給与や働き方のライフプランを立てやすいです。

加えて国家総合職と比較して転勤の範囲が狭く、中には県外への転勤がない機関も存在するため、将来の生活を見越して就職先を選びたい方に向いています。

勉強に苦手意識がない

勉強に苦手意識がない方は国家一般職の採用試験を乗り越えやすく、入庁後も活躍しやすいです。

国家一般職採用試験に合格するためには、800〜1,000時間程の学習が必要です。

1日3時間勉強しても約1年の期間を要する長丁場な試験となるため、途中で挫折してしまう方も少なくありません。

しかし勉強に苦手意識がない方であれば、コツコツと対策を進められ、試験に合格できる確立が向上するでしょう。

また、国家一般職の職員は入庁後も学び続ける必要があります。

定期的な法改正や処理手順の変更があるためです。

前例踏襲が基本の中でも勤勉に学び続けられれば、重要な役職に就ける可能性も高まるでしょう。

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今回は「国家一般職はやめとけ」といわれる理由や、国家一般職の魅力、向いている人を解説しました。

国家一般職には、年功序列制度や前例踏襲の仕事、副業の禁止など「やめとけ」といわれる複数の理由があります。

一方で、高水準で安定した給与や国民のために働ける仕事内容、働きやすい職場環境など、ほかにはないさまざまな魅力もあります。

この記事を読んで国家一般職が向いていると判断したら、公務員試験対策を始めてみてはいかがでしょうか。

また国家一般職の試験難易度は高いため、限られた時間の中で効率よく学習を進めることが重要です。

試験対策の方法はさまざまですが、おすすめは通信講座の活用です。

特に通信講座のアガルートであれば、専門家の映像講義や回数無制限の模擬面接、充実したフォロー制度などを活用して試験対策を行えます。

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この記事の執筆者 渡邉新太

渡邉新太(わたなべ あらた)

大学現役時に以下の公務員試験に独学で合格。
・国家公務員一般職
・国税専門官
・東京特別区
・地方上級(地元県庁)

そして、公務員としての勤務を経た後に、フリーランスのWebライターとして独立。
現在は公務員時代の知識や経験を活かして、多くの方の人生の選択に役立てるよう日々奮闘しています。

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