公務員試験のミクロ経済学とは?出題数や頻出分野・勉強法を解説
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「公務員試験を受けたいけど、ミクロ経済学ってどう対策すればいいの?」
「経済学勉強したことないけど大丈夫かな…」
そんなお悩みをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。
本稿では、ミクロ経済学の攻略法を基礎情報・対策すべき頻出分野・具体的な勉強法の3つのパートに分けてご説明します。
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ミクロ経済学とは?どんな科目?
ミクロ経済学って何?
公務員試験経済系科目のひとつであるミクロ経済学とは、小さい単位の経済主体(消費者や生産者)がどのような意思決定、行動をとるのが最適なのかを考える学問です。
対比されるマクロ経済学は、国単位などより広い視点から財市場・貨幣市場・労働市場を分析する学問になります。
そして公務員試験のミクロ経済学は、大きく分けて6つの分野に分かれています。
- 消費者理論:消費者がどの財をどの程度消費すると満足度が高まるのかを考えます。
- 生産者理論(完全競争):生産者の立場から、どれだけ生産すれば一番利益が出るのかを考えます。しかし、独占や数社で市場を独占する寡占などケースを除いた完全競争のみに絞っています。
- 生産者理論(不完全競争):独占や寡占のケースを考えます。
- 市場理論:少し視点を広げて市場に着目した分析を行います。
- パレート最適と市場の失敗:市場のメカニズムが機能しない場合にどうすればいいのかを考えます。
- ミクロ貿易論:比較優位論などの貿易に関する理論を学びます。より広い視点での分析はマクロ経済学で行われています。
出題される試験と出題数
専門科目の試験において、ミクロ経済学とマクロ経済学を合わせた経済学の出題は以下のようになっています。
国家総合職(経済区分):16問/40問
国家一般職:10問/40問
東京都特別区:10問/40問
地方上級:11問/40問
市役所上級・中級:11問/40問
どの試験でも経済学が25%以上を占めていて、重要な科目であることは明白です。
ぜひマスターして得点源にしていきましょう。
ミクロ経済学の頻出分野
頻出分野をまとめてご紹介します。
勉強する順番を考える上でぜひ参考にしてください。
かなりよく出る
消費者理論:無差別曲線、財の分類、価格弾力性
生産者理論(完全競争):生産関数と費用関数、損益分岐点と操業停止点
生産者理論(不完全競争):独占、複占・寡占、ゲーム理論
よく出る
消費者理論:代替効果・所得効果
市場理論:市場の安定、余剰分析
パレート最適と市場の失敗:パレート最適、外部効果、情報の不完全性
全体を通してみると、消費者理論と生産者理論はかなり頻出になっています。
この2つはミクロ経済学の基礎であるため、しっかりと理解すると他の分野にも応用が利きます。
ミクロ経済学の勉強法
経済学を学んだことなくても大丈夫?
全くもって問題ないです。
どうしても不安という方は薄めの新書をざっと読んで全体像を掴むのも一つの手です。
また、経済学には多少数学を扱うので、数学苦手だから無理と諦めてしまう人は多いです。
確かに計算問題は数題出題されますが、特に高度な計算は要求されません。
基本的な四則演算ができれば大丈夫です。
一つ一つ丁寧に理解して勉強を進めれば、十分対応でき、かなりの得点源になります。
いつから勉強するべきか
次節でおすすめする勉強法の場合、1ヶ月の学習期間が必要になります。
もし経済学に全くもって触れたことがなくて不安という方は1ヶ月半取っておくと安心でしょう。
他の科目との兼ね合いを考えながら計画を立てましょう。
どのような勉強法が良いのか
一周目(約2週間):テキスト+問題集(頻出分野の箇所のみ)
二周目(約1週間):問題集でもう一度解き直し(頻出分野の箇所のみ)
三周目(約1週間):解けなかった問題だけ解き直し(頻出分野の箇所のみ)
余力があれば、他の分野も学習しましょう。
ポイント
- 頻出分野をとにかく重視
- 問題を解ききることを意識
頻出分野をとにかく重視
広く浅くやってしまうと、どの問題もあと一歩になりかねません。
特に経済学という科目は丁寧な理解を求められるため、その傾向が強いです。
まずは、頻出分野から完璧にし、余裕があれば残りの分野に手を付けましょう。
問題を解ききることを意識
「何となくできそう」や「公式は覚えた」くらいの理解度だと点数を取り切れなくなってしまいます。
「わかる」と「できる」の差が大きい科目なので、重要度の高い問題は何度も解き直し、解ききれるまで練習しましょう。
「類題が来たら絶対に解ける!」という確信をもって、本番を迎えられるのがベストです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
公務員試験のミクロ経済学は、難易度が高い分しっかりと対策をすれば大きな得点源になります。
本稿が、皆さんの悩み解決のお役に立てば幸いです。
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