【公務員】総務省の採用試験とは?試験概要や難易度・倍率や採用大学を紹介!
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本コラムでは、総務省に採用されるための方法や、入省後の福利厚生などを紹介しています。
総務省に採用されるためには、難易度が高い国家公務員試験に合格する必要があります。
国家公務員は省庁によって採用人数が異なるため、適切な対策が必要です。
総務省で働きたいと考えている方は、ぜひ本コラムを参考になさってください。
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総務省に就職するには?
総務省に就職するためには、国家総合職または国家一般職の採用試験に合格し、官庁訪問で内定を得る必要があります。
試験申込から内定までの一般的な流れは、以下の通りです。
- 試験申込
- 一次試験
- 一次合格発表
- 官庁訪問(国家一般職の受験生)
- 二次試験
- 最終合格発表
- 官庁訪問(国家総合職の受験生)
- 内定
官庁訪問とは、民間企業における採用選考活動に該当するもので、国家公務員試験に合格すれば、官庁訪問を行う資格を得られます。
官庁訪問を行わなければ内定や内々定を得られないため、必ず参加しましょう。
国家総合職と国家一般職は、試験の内容だけでなく、官庁訪問のタイミングも異なります。
自分が目指したい職種や、希望する省庁に合った対策を行いましょう。
関連コラム:国家公務員総合職とは?春試験・秋試験の内容と気になる疑問を講師が解説!
総務省採用試験の試験概要【2024年】
総務省に採用されるためには、希望職種に応じた国家公務員採用試験に合格する必要があります。
ここでは、各試験の概要を紹介します。
- 国家総合職の試験概要
- 国家一般職の試験概要
国家総合職の試験概要
令和6年試験における国家公務員採用総合職大卒程度試験の日程および受験資格は、以下の通りです。
- 日程
第一次試験:令和6年3月17日(教養区分を除く)
第二次試験(筆記試験):令和6年4月14日
第二次試験(人物試験):令和6年4月22日〜5月15日
- 受験資格
採用日時点で22歳以上30歳以下の方
国家公務員採用総合職大卒程度試験は学歴による制限がないため、採用日時点で22歳以上30歳以下の方であれば、学歴を問わず受験できます。
国家公務員採用総合職大卒程度試験の試験内容は、以下の通りです。
国家公務員採用総合職大卒程度試験の一次試験
試験種目 | 解答題数 解答時間 | 配点比率 | 内容(行政区分) |
---|---|---|---|
基礎能力試験 (多肢選択式) | 30題 2時間20分 | 2/15 | 公務員として必要な基礎的な能力(知能及び知識) についての筆記試験 ● 知能分野24題 文章理解⑩ 判断・数的推理(資料解釈を含む)⑭ ● 知識分野6題 自然・人文・社会に関する時事、情報⑥ |
専門試験 (多肢選択式) | 40題 3時間30分 | 3/15 | 各試験の区分に応じて必要な専門的知識など についての筆記試験 次の選択Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳからいずれかを選択し解答 〔選択Ⅰ 政治・国際系〕 55題出題 40題解答 〔選択Ⅱ 人文系〕 55題出題 40題解答 〔選択Ⅲ 法律系〕 49題出題 40題解答 〔選択Ⅳ 経済系〕 46題出題 40題解答 ※必須・選択問題は受験案内をご確認ください |
国家公務員採用総合職大卒程度試験の二次試験
試験種目 | 解答題数 解答時間 | 配点比率 | 内容(行政区分) |
---|---|---|---|
専門試験 (記述式) | 2題3時間 | 5/15 | 各試験の区分に応じて必要な専門的知識など についての筆記試験 17科目から2科目選択 ※詳細な科目は受験案内をご確認ください |
政策論文試験 | 1題2時間 | 2/15 | 政策の企画立案に必要な能力その他総合的な判断力 及び思考力についての筆記試験 |
人物試験 | ー | 3/15 | 人柄、対人的能力などについての個別面接 |
国家公務員採用総合職大卒程度試験の英語試験
試験種目 | 解答題数 解答時間 | 配点比率 | 内容(行政区分) |
---|---|---|---|
英語試験 | ー | ー | 外部英語試験(TOEFL(iBT))、TOEIC Listening & Reading Test (公開テストに限る)、IELTS、実用英語技能検定)を活用し、 スコアに応じて総合点に15点又は25点を加算 |
出典:総合職試験(大卒程度試験)|国家公務員試験採用情報NAVI
国家公務員採用総合職大卒程度試験では、公務員に必要とされる基礎的な知識や能力に加え、各区分の専門知識および企画立案能力・判断力・思考力などが問われます。
また、最近の選考では、人物試験の結果が重視されると言われています。
国家公務員総合職試験について詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
国家一般職の試験概要
令和6年試験における国家公務員採用一般職大卒程度試験の日程および受験資格は、以下の通りです。
- 日程
第一次試験:令和6年6月2日
第二次試験(人物試験):令和6年7月10日〜7月26日
- 受験資格
採用日時点で22歳以上30歳以下の方
国家公務員採用一般職大卒程度試験は、総合職試験と同様に、学歴による制限がありません。
国家公務員採用一般職大卒程度試験の試験内容は、以下の通りです。
国家公務員一般職大卒程度試験の一次試験
試験種目 | 解答題数 解答時間 | 配点比率 | 試験内容 |
---|---|---|---|
基礎能力試験 (多肢選択式) | 30題 1時間50分 | 2/9 | 公務員として必要な基礎的な能力 (知能及び知識)についての筆記試験 知能分野24題 文章理解⑩、数的推理④、資料解釈③ 知識分野6題 自然・人文・社会に関する時事、情報⑥ |
専門試験 (多肢選択式) | 40題 3時間 | 4/9 | 【人物試験】 人柄や対人的能力など80題出題 40題解答 16科目(各5題)から8科目を選択し、 計40題解答についての個別面接 |
一般論文試験 | 1題 1時間 | 1/9 | 文章による表現力、課題に関する理解力など についての短い論文による筆記試験 |
国家公務員一般職大卒程度試験の二次試験
試験種目 | 解答題数 解答時間 | 配点比率 | 試験内容 |
---|---|---|---|
人物試験 | ー | 2/9 | 人柄、対人的能力などについての個別面接 |
※出典:国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)|国家公務員試験採用情報NAVI
国家公務員採用一般職大卒程度試験では、基礎能力や専門知識、および人柄や対人的能力が問われます。
国家公務員一般職試験について詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
関連コラム:国家公務員「一般職」とは?種類・仕事内容・試験科目・難易度等を解説
総務省に採用された人の出身大学
総務省に合格・採用された人の出身大学や学部の情報は、公開されていません。
ほかの省庁の内定者の出身大学を例にあげると、東京大学・京都大学・慶応義塾大学・早稲田大学・一橋大学・名古屋大学などが多く見受けられます。
国家公務員試験は難易度が高く、合格するためには一定以上の偏差値が必要です。
そのため、結果的に偏差値が高い大学の出身者の割合が高くなっていると考えられます。
なお、総務省の採用基準は出身大学の偏差値ではなく、国家公務員試験および官庁訪問の結果によって総合的に判断されます。
そのため、出身大学にかかわらず総務省を目指せるでしょう。
総務省の難易度・倍率と採用実績
ここでは、国家公務員試験の採用倍率や総務省の採用実績を紹介します。
国家総合職の採用人数と倍率【2023年】
2023年度の国家公務員総合職の採用倍率および総務省の採用実績は、以下の通りです。
区分 | 受験者数 | 最終合格者数 | 倍率 | 総務省実績 |
---|---|---|---|---|
政治・国際 | 993名 | 211名 | 4.7倍 | 7名 |
法律 | 6,363名 | 352名 | 18.1倍 | 11名 |
経済 | 813名 | 142名 | 5.7倍 | 3名 |
人間科学 | 258名 | 33名 | 7.8倍 | 0名 |
デジタル | 111名 | 49名 | 2.3倍 | 3名 |
工学 | 640名 | 294名 | 2.2倍 | 1名 |
数理科学・物理・地球科学 | 124名 | 21名 | 5.9倍 | 1名 |
化学・生物・薬学 | 234名 | 32名 | 7.3倍 | 0名 |
農業科学・水産 | 368名 | 116名 | 3.2倍 | 0名 |
農業農村工学 | 126名 | 55名 | 2.3倍 | 0名 |
森林・自然科学 | 175名 | 55名 | 3.2倍 | 0名 |
教養 | 2,531名 | 423名 | 6.0倍 | 26名 |
合計 | 12,736名 | 1,783名 | 7.1倍 | 52名 |
2023年度における国家公務員総合職の最終合格者数は1,783名・総務省の採用実績は52名でした。
最も総務省の採用者が多かった試験区分は教養区分であり、全採用者数の半数を占めています。
また、次いで採用者が多かった試験区分は、法律区分となっています。
国家一般職の採用人数と倍率【2023年】
2023年度の国家公務員一般職の採用倍率および総務省の採用実績は、以下の通りです。
区分 | 受験者数 | 最終合格者数 | 倍率 | 総務省実績 |
---|---|---|---|---|
北海道 | 793名 | 457名 | 1.7倍 | 13名 |
東北 | 1,221名 | 594名 | 2.1倍 | 10名 |
関東甲信越 | 5,787名 | 2,098名 | 2.8倍 | 45名 |
東海北陸 | 1,922名 | 712名 | 2.7倍 | 10名 |
近畿 | 2,312名 | 822名 | 2.8倍 | 12名 |
中国 | 1,071名 | 580名 | 1.8倍 | 6名 |
四国 | 764名 | 360名 | 2.1倍 | 7名 |
九州 | 1,994名 | 692名 | 2.9倍 | 9名 |
沖縄 | 449名 | 161名 | 2.8倍 | 1名 |
合計 | 16,318名 | 6,476名 | 2.5倍 | 113名 |
2023年度における国家公務員一般職の最終合格者数は6,476名・総務省の採用実績は113名でした。
総務省の採用人数が最も多かった区分は、関東甲信越です。
同年の国家公務員総合職の採用倍率が7.1倍であるのに対し、国家公務員一般職の採用倍率は2.5倍であり、難易度に差があることが伺えます。
総務省に合格した人の体験談を紹介
総務省に合格した人の体験談を参考にすれば、試験対策に役立ちます。
総務省の内定者パンフレットを確認できない場合は、予備校や通信講座の合格体験談が参考になるでしょう。
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【体験談】アガルートを利用し総務省に合格した人の合格体験談
朝はアウトプットをするのが効果的だと聞いていたので、数的推理や判断推理・文章理解などの時間にあてていました。
その後は、その日にやると決めていた専門科目の問題を解く時間にあてており、論文対策や時事問題は2月頃から行っていました。
また、私は大学の授業を3年生のうちにすべて取得していたので、本番前は試験勉強の時間を十分に確保することができていました。
3年生のうちにすべての単位を取得することができる方々は、先に取得しておいた方が安心だと思います。
合格者の声|直前まで手を抜かずに学習し総務省に合格! 河野 航大さん | 公務員試験コラム
総務省の福利厚生
総務省の職員には、手厚い福利厚生が提供されます。
ここでは、総務省で働く公務員の福利厚生や給与を紹介します。
総務省で働く公務員の福利厚生
総務省で働く公務員は、有給休暇や共済制度などを利用できます。
有給休暇
総務省で働く公務員には、20日の有給休暇が付与されます。
有給休暇は理由を問わず取得できるほか、季節休暇や介護休暇などの休暇・休業制度も充実しています。
共済制度
総務省で働く職員は、共済組合に加入できます。
共済組合の組合員になると、給付事業や貸付事業に加え、組合員の情報サービスなどを利用できます。
ワークライフバランス支援制度
総務省は、職員のワークライフバランスを支援するための積極的な取り組みを行っています。
育児休業や介護休暇を取得しやすい環境づくりに加え、テレワークやサテライトオフィスの活用を推進。
また、ペーパーレス化の推進や会議のオンライン化をはじめとする業務改善にも力を入れています。
さらに、フレックスタイム制の導入により、柔軟な働き方が可能となりました。
総務省で働く公務員の給与・年収
国家公務員(行政職俸給表(一))の給与および想定年収は、以下の通りです。
- 平均給与月額:404,015円
- 想定平均年収:650~670万円
上記の給与月額には、322,487円の俸給および各種手当が含まれています。
また、想定平均年収は、公務員のボーナスに該当する期末・勤勉手当を加えた額で計算しています。
初任給
総務省の初任給は、採用区分によって異なります。
採用区分ごとの初任給は、以下の通りです。
区分 | 初任給* |
---|---|
総合職(大卒程度) | 240,840円 |
総合職(院卒程度) | 268,920円 |
一般職(大卒程度) | 235,440円 |
一般職(高卒程度) | 199,920円 |
総務省の初任給は、一般職大卒程度の場合で235,440円・総合職大卒程度では240,840円です。
実際の支給額は、初任給に各種手当を追加した合計額となります。
賞与
総務省では、賞与として期末・勤勉手当が支給されます。
期末・勤勉手当の支払時期および支給金額の目安は、以下の通りです。
支払時期 | 6月・12月 |
支払金額* | 給料月額等×4.42か月分*2 (6月:2.16か月分/12月:2.26か月分) |
*2給与月額等=給与月額+地域手当+扶養手当等
期末勤勉手当の支給月数は年によって異なりますが、例年4.4〜4.5か月分が支給されています。
諸手当
総務省では、基本給以外に以下のような手当が支給されます。
- 扶養手当
- 通勤手当
- 住居手当
- 夜勤手当
- 超過勤務手当
- 単身赴任手当 など
参考:国家公務員の諸手当の概要
昇給
総務省では、年1回昇給が行われます。
昇給幅は人事評価によって異なりますが、年間4号俸が標準的です。
国家公務員の年収について詳しく知りたい方は、以下のコラムをご覧ください。
総務省へ入省後の研修とキャリアパス
総務省での研修内容やキャリアパスは、採用職種によって異なります。
ここでは、総務省一般職のキャリアパスや研修制度を紹介します。
総務省入省後の研修内容
総務省では、さまざまな研修が実施されます。
入省直後の新規採用研修では、国家公務員に必要な知識を一から学べるため、社会人経験がない方も安心して働けるでしょう。
また、役職に応じた階層別研修が用意されているため、各階級に必要なスキルを習得できます。
さらに、専門分野研修が充実しているため、ニーズに応じたスキルアップが可能です。
加えて、総務省では、国際的に活躍できる職員の育成を目的とした語学研修も実施されています。
令和5年度からは職員を対象としたオンライン英会話等受講費用の一部補助も行われており、語学力を高めたい方にとって魅力的な環境が揃っています。
総務省でのキャリアパス
総務省に一般職として採用された職員は、まず係員として働きながら業務経験を積みます。
2,3年に一度の人事異動により、さまざまな業務を経験しながら係員として勤務し、20代後半で係長級に昇進する流れが一般的です。
順調にキャリアを積めば、30代後半で課長補佐級に昇進できるでしょう。
一般職として入省した場合でも、将来的には管理職や幹部職員を目指せます。
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本コラムでは、総務省に合格するための方法や、入省後の待遇などを紹介しました。
総務省は福利厚生が充実しており、家庭と仕事を両立しやすい環境が整っています。
また、総務省は国民の経済・社会活動に関わる諸制度を担う省庁であるため、やりがいを持って働けるでしょう。
総務省の職員になるためには、難関である公務員試験に合格する必要があります。
スムーズな合格を目指したい方は、通信講座や予備校を活用しましょう。
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わかりやすい講義と充実したサポート制度により、最短距離で合格を目指せるでしょう。
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