「公務員試験を受けたいけど、マクロ経済学ってどんな科目?」
「マクロ経済学ってどうやって勉強すればいいの?」

そんなお悩みをお持ちの方も少なくないのではないでしょうか。

本稿では、マクロ経済学の攻略法を基礎情報・頻出分野・具体的な対策法の3つのパートに分けてご説明します。

ぜひ参考にして、公務員試験合格を勝ち取りましょう!

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マクロ経済学ってどんな試験?

マクロ経済学って何?

公務員試験経済系科目のひとつであるマクロ経済学は、国単位などより広い視点から財市場・貨幣市場・労働市場を分析する学問です。

対比されるミクロ経済学は、小さい単位の経済主体(消費者や生産者)がどのような意思決定、行動をとるのが最適なのかを考える学問になります。

そして公務員試験のマクロ経済学は、大きく分けて5つの分野に分かれています。

マクロ経済学の5分野を紹介

国民所得理論

GDPなどの国民経済計算と所得と消費、生産の3つを分析する45度線分析を学びます。

IS-LM分析

IS-LM分析とは、45度線分析の分析対象に貨幣市場を加えたものです。

利子率の高低により、貨幣に対する需要が変化することを考慮したものになっています。

AD-AS分析

AD-AS分析は、IS-LM分析に労働市場を取り入れたものになります。

物価変動に着目し、物価変動がもたらす需給への影響を学びます。

経済変動理論

様々な理論を基に、どのようにすれば望ましい経済成長を達成できるのかについて学びます。

国際マクロ経済学

海外との貿易や投資まで考慮し、マクロ経済の動きを分析します。

為替レートの上下により、これまで分析した財市場・金融市場がどのような影響を受けるのかを考えます。

出題される試験と出題数

ミクロ経済学とマクロ経済学を合わせた経済学の出題は以下のようになっています。

  • 国家総合職(経済区分):16問/40問
  • 国家一般職:10問/40問
  • 東京都特別区:10問/40問
  • 地方上級:11問/40問
  • 市役所上級・中級:11問/40問

どの試験でも経済学が25%以上を占めているので、重要な科目であることは明らかでしょう。

しっかりと対策すれば合格にぐっと近づきます。

マクロ経済学の頻出分野

頻出分野を「かなりよく出る」と「よく出る」の2段階に分けて整理しました。

勉強する順番を考える上でぜひ参考にしてください。

かなりよく出る

  • 国民所得理論:国民経済計算の諸概念、45度線分析、乗数理論
  • IS-LM分析:貨幣供給、IS曲線・LM曲線、
  • AD-AS分析:AD曲線・AS曲線、フィリップス曲線
  • 経済変動理論:新古典派成長理論

よく出る

  • IS-LM分析:貨幣需要・貨幣市場の均衡、財政・金融政策の効果
  • 国際マクロ経済学:開放経済

全体を通してみると、かなり満遍なく出題されています。

しかし、分野ごとに出題頻度の高い論点ははっきりしています。

出題頻度の高い論点から取り組み、効率の良い勉強を目指しましょう。

マクロ経済学の勉強法

経済学を学んだことなくても大丈夫?

全く心配ありません。

経済学は数学を扱うので、数学苦手だから不安に感じる人は多いです。

確かに計算問題は数題出題されますが、簡単な四則演算ができれば大丈夫です。

特にマクロ経済学は、出てくる数式の数は多いですが、複雑ではないため一つ一つ理解すれば十分に対応できます。

また、ミクロ経済学とマクロ経済学はどちらを先に勉強してもOKです。

内容的なつながりはほぼないので、軽くテキストを読んで取り掛かりやすいほうから始めましょう。

いつから勉強するべきか

後におすすめする勉強法の場合、1ヶ月の学習期間が必要になります。

もし経済学はちょっと不安という方は1ヶ月半取っておくとより安心です。

他の科目との兼ね合いを考えながら計画を立てましょう。

どのような勉強法が良いのか

一周目(約2週間):テキスト+問題集(頻出分野の箇所のみ)
二周目(約1週間):問題集でもう一度解き直し(頻出分野の箇所のみ)
三周目(約1週間):解けなかった問題だけ解き直し

余力があれば、他の分野も学習しましょう。

ポイント

  1. 頻出分野をとにかく重視
  2. 図表を使い、理解する

頻出分野をとにかく重視

マクロ経済学は、頻出論点がはっきりしているので広範囲に勉強しすぎるのは効率があまりよくありません。

頻出論点は難易度が高く理解するのに時間がかかるので、問題集を何度も解き直し理解を深めましょう。

図表を使い、理解する

マクロ経済学は計算量は多くないですが、グラフがたくさん出てきます。

ただ暗記するのではなく、自分でグラフを書いて取り組みましょう。

理解するのが早くなるうえに、初見の問題への対応力が格段に上がります。

例えば、IS-LMモデルでは財政政策、金融政策によりIS・LM曲線がシフトします。

その影響を文字で暗記すると、複雑な問題のときに対応できません。

図で実際に手を動かしてみるとすぐに解けたり、重要なヒントを得られたりします。

面倒がらずに、図を使うことを意識して勉強に取り組みましょう!

最後まで読んでくださってありがとうございます。

公務員試験のマクロ経済学は複雑な内容ですが、しっかりと対策をすれば安定した得点源になります。

本稿が、皆さんの悩み解決のお役に立てば幸いです。

ありがとうございました。

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