面接ってどんな服装、靴、カバン、髪型でいけばいいの?
ックとか挨拶の仕方とか、話し方とか、どうすればいいの?

公務員試験も面接重視なのはわかってはいるけど、筆記試験の準備に手一杯で面接準備まで手が回っていないのが、正直なところではないでしょうか。

本稿では、面接時で気をつけるべきマナーについて解説いたします。

参考にして、面接マナーを把握し、自信を持って面接に臨んでください。

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面接前の準備

面接前に準備しておくべきことのポイント

面接会場に行く前に服装などの準備が必要です。

あれやこれや細い点が気になり始めるとキリがありません。

ポイントは2つです。

  1. 清潔感
  2. 面接内容に集中できる

この2点です。
迷ったら、ここ2点を基準に判断してください。

「清潔感」と「面接内容に集中できる」ことが基本

・とにかく「清潔感」が基本です。

これは、新卒であっても経験者であっても共通しています。

・志望動機や自己PR、プレゼンテーションなど、面接時の受け答えのことを考えるだけで頭がいっぱいです。「面接内容に集中できる」ように、準備しておきましょう。

服装

スーツ・靴のデザインや色、髪型が気になるところかもしれませんが、現在手持ちのものでいいかどうか迷った時は、「清潔感」があるかどうかで判断してください。

スーツの色は、黒・濃紺・ダークグレー(チャコールグレーとも)が無難です。
ですが、色もデザインもよほど奇抜でなければ許されます。

シャツは白が一番清潔感ありますが、薄い色であればカレーシャツでも大丈夫でしょう。

靴も、スニーカーはよほどのオシャレさんでもない限りスーツには似合わないので、皮靴にしましょう。
歩きやすいもの、履きやすいものを選ぶようにしましょう。
面接会場までに足が痛くなると集中できなくなりますから。

あと、以外に気づかないのですが、面接のときは面接官との距離をあけて椅子に座りますが、この時、靴って結構目に入ります。
だから、綺麗に磨いておきましょうね。

スーツやシャツのシワは、清潔感を損ないます。
なので、事前にでシワを消しておくのは当然ですが、座った時にシワが出にくいデザイン・サイズを選ぶのもポイントです。

靴下ですが、男性の白はオススメしません。
ちょっと子どもっぽく見えすぎるからです。

女性のストッキングは地肌よりやや濃いめの色がすっきり見えるのでオススメです。
伝線が入ったときの予備の持参は必須です。

よく、女子はパンツスーツでもいいのかと聞かれますが、全く問題ありません。

あと、スーツでなく、パンツ(スカート)とジャケットの組み合わせでも構わないかも聞かれることがありますが、これもカジュアルすぎないのであれば許容範囲です。
スーツの方が無難ですし、楽ですが。

カバンは、いわゆるビジネスバッグでなくても、トートバッグでも問題ありません。
ただ、自立するのものがオススメです。
面接会場では、椅子の隣に床に直置きすることが多いので、自立するものが置きやすくて焦らずにすみます。

髪型

額・耳が見えるのが好印象です。
額を出すのを躊躇する方もいますが、額を出した方が断然、印象が明るくなります。

髪型が気になって面接中に髪を触るのは、想像以上に印象が悪くなります。
すっきり整えておくようにしましょう。

下見をする

自宅やホテル(試験当日の出発地点)から面接会場までの交通経路は事前に調べるだけでなく、実際に行ってみると良いでしょう。

当日、道に迷って遅刻したり焦ったりするのを防止するためでもありますが、気持ちを落ち着かせるためにも有効だからです。

もちろん、徒歩すぐであったり、土地勘がめちゃくちゃあるのであれば不要ですが。

入退時・退出時のマナー

第一印象が決まるのは入室時

面接では第一印象がものすごく重要です。
第一印象が良ければ、面接官はあなたの話を好意的な態度で聴き始めてくれます。

質疑応答前の入室時で第一印象は決まります。
この時点では、質疑応答は始まってはいませんから、立ち居振る舞いが第一印象を左右します。

以下では、入室時のポイントを説明しましょう。

(1) 入室〜着席 

①ノックを2〜3回します。回数は2回でも3回でもどちらでも構いません。

②「どうぞ」の声がしたら、軽く会釈しながらドアを開けて中へ入ります。「失礼します」と言いながらでもOKです。

③ドアを閉めます。この時に、ドアの方を向いて丁寧に閉めようとすると、ドアの方を向くので面接官に背を向けることになりますが、気にしなくても大丈夫です。

④ドアを閉めたら面接官の方を向いてお辞儀をします。お辞儀の前に「よろしくお願いします」と言ってもOKです。

⑤椅子の横まで進み、姿勢を正して立ちます。カバンは椅子の横に置きましょう。

⑥「受験番号・氏名を述べてください」と言われたら「(受験番号・氏名)です。本日はよろしくお願いいたします」ハキハキと答えてから、お辞儀をします(この時点で何をどう聞かれるかは試験によります)。

⑦「どうぞ(お掛けください)」 と言われてから、「失礼します」と言い、浅めのお辞儀をして座ります。

(2) 挨拶

第一印象の第一印象です。
最初の挨拶の元気がいいだけでも印象は変わりますから、何度も練習しましょう。

退室時に印象を悪くしては元も子もない

質疑応答が終わっても、気を抜いてはいけません。

質疑応答がうまく行ったのに、最後の立ち居振る舞いで印象を悪くしたので、これまでの苦労も水の泡です。

逆に質疑応答がうまくいかなかったと感じても、落ち込むのは早いです。
退室するまでは挽回のチャンスがあると考えて、最善を尽くしましょう。

以下では、退出時のポイントを説明しましょう。

①面接が終われば、「本日はありがとうございました」とか「本日は貴重なお時間いただきましてありがとうございました」とお礼を述べた後に、お辞儀をします。

②ドアの前まで進み、ドアの前で面接官の方へ向き直って「失礼いたします」と言い、丁寧にお辞儀をしてからドアを開けて退室する

挨拶とお辞儀の順序

挨拶とお辞儀が同時にならないようにしましょう。
挨拶を言い終わってからお辞儀をするのが原則です。

自然にできるまでトレーニング

以上は、話す内容の問題ではなく立居振舞いの問題です。

実際に体を動かして、体が覚えて自然にできるようになるまでトレーニングしましょう。

スマホで撮影して、姿勢や声の大きさなどをも客観的にチェックするのもいい方法です。

面接本番でのマナー

面接での質問を想定して、どんなに答えを準備していても、伝わらなければ意味がありません。
初めて会った(はず)の面接官と、数十分の会話でコミュニケーションを取るためには、話し方・聴き方といった形式面が非常に重要です。

ここでは、面接官とコミュニケーションを取るためのポイントを説明しましょう。

相手に聞こえるように話す 

緊張感で、名前まで噛まないように滑舌に注意をしましょう。
とにかく「ゆっくり話す」ことを心がけてください。
すると伝わりやすくなります。

相手の目を見て話す

最近は、会話の相手を見ずにスマホを操作しながら会話する人も多いですが、やはり面接の場では古典的(?)な会話を心がけましょう。

さすがにスマホを見ながら話すことはないと思いますが、視線を合わせないで会話をすると挙動不審に見えますので、面接官の目を見て話すようにしてください。

ただ、じっと瞳を直視するのは双方ためらわれますので、相手の喉元(男性ならネクタイの結び目あたり)を見てお話するようにするといいでしょう。

結論から簡潔に

質問に対する応答は、結論(答え、はい・いいえなど)ファーストです。
理由や補足説明はその後です。
これも長すぎたり短すぎたりしないように注意して話しましょう。

簡潔かつ要点を押さえた話し方をすると、内容の良し悪しに関わらず、利発な人間の印象を与えます。

いい意味でのマイペースを貫く

面接官にはいろんなタイプがいます。
にこやかに優しく話す人であればホッとしますし、こちらもリラックスできます。

ですが、面接官も人間ですから、機械的に話す人、ぶっきらぼうに話す人、怒ったように話す人、威圧的に話す人、様々です。

ときには、圧迫面接(?)に出くわすかもしれません。

でも、そんな時でも決して落ち込む必要はありません。
いわんや、ムッとしたら負けです。

面接ってやってみるとわかりますが、ものすごく疲れます。
ず〜っと、にこやかに優しく面接官ができる方が不思議なくらいです。
なので、時には疲労困憊の面接官に、冷たい態度を取られてしまうこともあります(本人はその気がなくとも)。

それに、面接前にとんでもない問題発生が何か発生して、ご機嫌斜めなのかもしれません。

朝、ご家族と喧嘩したのかもしれません。

どんな聞かれ方をしようが、突っ込まれ方をしようが、動揺したり、落ち込んだり、ムッとしたりせず、冷静に、マイペースを貫いてください。

絶えずにこやかに対応しましょう。
そうすると面接官もホッとして、結果的にはいいコミュニケーションが取れるはずです。

面接室内だけが面接の場ではない

最後に、面接は面接室だけで行われるのではないと思ってください。

「みんな想定問答にある優等生的な答えしか言わないから、本音がわからん。(若い部下に)お前、控え室に紛れ込んで受験生の会話を聞いてこい」

こんな怖い(?)エピソードを聞いたことがあります。

ま、ここまでではなくとも、控え室での態度がチェックされていることは決して珍しくありません。

緊張を解きほぐすために、他の受験生たちと会話をするのは構いません。

ですが、大声ではしゃいだりするのは控えましょう。
たとえ小声でも、受験先の悪口や愚痴はもっての他です。

さらに、建物に入ってからの受付・廊下でもすれ違う人にはきちんと挨拶や会釈をしましょう。
どこで、面接官に会っているか、評価につながるかわかりません……なんて、せこい話ではなくて、これから先、ご縁があるかもしれない方々です。
挨拶くらいしましょう。

もっと言うと、会場近所のカフェ、最寄駅の構内など、至る所で職員の方と遭遇する可能性はあります。

面接のために聖人君子になれと言うつもりはありません。

ですが、視点を変えてみましょう。
面接をきっかけに、本人が知って気分を害するような言動を、パブリックな場所(本人に伝わるかもしれない場所)で話すことを再考する機会ととらえてみては如何でしょうか。
SNSの使い方にも同じことが言えますね。

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この記事の著者

小林 美也子講師 (講師紹介はこちら


大手資格予備校・地方自治体・企業・教育機関等様々な場所で,長年にわたり公務員試験,宅建試験の受験指導,職員研修を行う。

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