兵庫県庁の公務員面接試験は、どのような雰囲気、流れで行われているのか気になる方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、兵庫県庁の公務員面接試験に合格した方の面接を再現します。
再現した面接内容を参考に公務員試験の面接対策を行いましょう。

【兵庫県庁】公務員試験の面接再現【2022年】

試験日・試験時間・面接官

面接日：2022年8月3日（水）
面接官： 5名
面接時間：30分

場所・雰囲気

小さめの部屋で、面接官との距離はある程度ありました。また、コロナ対策により、私が座った椅子周りは透明のボードに覆われていました。

面接内容・再現

受験者：失礼致します。

面接官：受験番号と名前をお願い致します。

受験者：受験番号〇〇〇の〇〇〇〇と申します。本日はよろしくお願い致します。

面接官：着席してください。

受験者：失礼致します。

面接官：では面接を始めます。君はTOEIC830点を取得しているけど、凄いですね。英語は大学での専門でしたか？

受験者：英語は専門ではなく、私は社会学を専門で学んでいました。

面接官：では、何故TOEICに取り組もうと考えたのですか？

受験者：私は大学2年生のの春頃からTOEICの勉強を開始したのですが、その頃にはちょうどコロナウイルスが流行り始め、私が所属していたサークルの活動が無くなってしまいました。その空いた時間をなにか将来的に役に立つスキルのために有効活用したいと考え、TOEICを通して英語学習を始めました。

面接官：なるほど。空いた時間を有効に使いたかったのことですが、なぜプログラミングや簿記などのスキルではなく、英語を勉強しようと思ったのですか？

受験者：グローバル化が年々進行していることから、現代では英語ができた方が良いと考えたからです。また、他にもプログラミングなども考慮してみましたが、英語はその中で最もとっつきやすく、コストがかからなかったので英語を勉強することに決めました。

面接官：そうなんですね。では、実際に英語を勉強して役に立ったな、と感じたことなどはありますか？

受験者：はい、あります。私はよくYouTubeを見るのですが、海外のYouTubeの動画を理解することができるようになったことや、英語で書かれたコメントを理解することができるようになったことです。そのことによって、私は海外の価値観を少し理解することが出来ましたので、自分自身の価値観も広げることが出来ました。

面接官：それは素晴らしいですね。では、少し意地悪な質問になってしまうかもしれないですが、英語は県庁で働く中で活かすことが出来ると思いますか？

受験者：正直、英語力を活かすことが出来る場は少ないと考えていますので、英語力自体を活かすことは難しいと考えております。しかし、TOEIC830点をとるまでの過程で得た継続力や忍耐力、また目標を逆算して計画を立てて実行する力は県庁で働く中でも活かすことが出来ると考えております。

面接官：なるほど、ありがとうございます。では、次の質問に移りたいと思います。教育事務職を志望した理由をお願いします。

受験者：私は広く教育現場を支えることで子供たちをサポートしていきたいと考え、県の教育事務職を志望しました。

面接官：なぜそう考えたのですか？

受験者：私は塾のアルバイトを約3年間、学習支援ボランティアを約2年間行っており、その中でたくさんの子供達と出会ってきました。それらの活動の中で、私は教育面で子供たちを支えることにやりがいを感じた経験から、広く教育現場を支えることで、より多くの子供たちをサポートしていきたいと考えるようになりました。

面接官：塾やボランティアをしていたのですね。では、具体的にそう考えるきっかけとなった経験を教えてください。

受験者：はい。そう考えるきっかけとなったボランティアの具体的な経験としては、不登校の子供を学校に通えるようにしたことから、その子の保護者と本人から非常に感謝された経験が挙げられます。この時に、私は目の前の子供だけでなく、より多くの子供たちを支えていきたいと考えました。

面接官：なるほど。ですが、教育事務職では教師やボランティア活動のように直接子供を支えることはあまりありませんが、何故教育事務職を志望したのですか？

受験者：私は先程申し上げた経験から、より多くの子供たちを支えたいと考えるようになりました。教育事務職では、教育現場を支えることで学校自体を支えることが可能であると考えています。結果として、間接的ではありますが多くの子供たちを支えることが可能となりますので、私は教育事務職を志望いたしました。

面接官：なるほど、ありがとうございます。では次の質問になります。あなたは周りの人からどのような人だと思われていますか？

受験者：明るくて話しやすい人だと言われることが多いです。特に、友人や塾のアルバイトの生徒たちから言われることが多いです。

面接官：そうなんですね。あなた自身も自分のことを明るい性格であると思いますか？

私：はい、思います。昔から色々な人と話すことが好きで、学校の行事なども積極的に参加してきましたので、明るい方だと考えております。

面接官：なるほど。常に明るい性格なのですか？

受験者：いえ、常に明るい訳ではなく、やはり疲れてしまった時や家に帰ってふとした時に暗い気持ちになってしまうこともあります。ですが、基本的には明るい性格だと思います。

面接官：はい、ありがとうございます。では次の質問ですが、あなたの弱みを教えてください。

受験者：私の弱みは、慎重になりすぎて、取り組み始めるタイミング遅くなってしまうことです。

面接官：具体的にはどのような経験からそう思ったのですか？

受験者：大学のレポートの課題で、レポートに必要な参考文献などの事前準備などに時間かけすぎてしまい、取り掛かるのが遅くなってしまうことがありました。

面接官：なるほど、ではどのような対策を施していますか？

受験者：よく生活の中で実践している事としては、5秒数えて取り組み始めるという工夫を行っています。なにか物事を始める時に、脳内でカウントダウンを行うことで、自然と体が動き物事に取り組むことができるようになりました。

面接官：面白いですね。ありがとうございます。では、最後の質問になります。あなたが兵庫県庁に受かったとして、成し遂げたい事や、なっていたい姿などを教えてください。

受験者：私は今まで生きてきた中で、何か目標に向かって行動している時、また誰かのために行動している時に幸福感を感じてきました。教育事務職で働くことで多くの子供たちを支えることや、仕事を行う上で常に目的意識を持つ事を通して兵庫県のために働いていきたいと考えています。また、私はそれらの意識を持ち働きつつ、将来的には幸せな家庭を築くことが出来たらいいな、と考えています。

面接官：ありがとうございます。では、これで面接は終了になります。

受験者：ありがとうございました。失礼いたします。

面接を終えての印象

面接を終えた時には、自分が言いたいことをしっかり言えた実感がありましたので、安心した気持ちで面接を終えることが出きました。

安心した気持ちで面接を終えることが出来たのは、面接を担当していただいた職員の方が優しく丁寧に面接をしてくださった事が理由としてあると思います。

私自身面接前には非常に緊張しましたが、職員の方達が面接をやりやすいような雰囲気を作ってくださったので、面接が始まってからは緊張が解け、落ち着いて質問に回答することが出来ました。

模擬面接と比べて実際はどうだったか

模擬面接と実際の面接の内容には大きな差異はありませんでした。

しかし、面接前の周りの受験生の雰囲気から感じた緊張感などは、模擬面接では経験しませんでしたので、精神的な面では模擬面接と実際の面接の違いは大きなものであったのではないかと感じています。

他の受験生の印象

真面目そうな好青年や、しっかりした印象の女性が多かったように感じました。

また、雰囲気に呑まれてしまっていたことが原因かもしれないですが、自分以外の受験生全員が非常に優秀そうに見えました。

受験生へのアドバイス

かなり坂道を上った先に受験会場がありましたので、非常に汗をかきました。

汗ふきタオルや汗ふきシートなどを持参した方が良いと個人的に思います。