「福岡県や福岡市の公務員として働きたい!」と考えている方もいらっしゃるでしょう。

公務員試験の難易度は各自治体で差があるので、受験を考えている自治体の試験情報を知っておくことは非常に重要です。

なお、福岡県や福岡市は人口が多く人気も高いことから、しっかりと対策を練っておかなければなりません。

こちらの記事では、福岡県・福岡市の公務員の仕事内容や試験情報などを詳しく解説していくので、参考にしてください。

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「福岡県」の仕事

福岡県庁に勤めた場合、本庁や県税事務所などの出先機関に配属されることになります。

県が行っている業務は非常に幅広く、3年スパンで異動してあらゆる分野の知識を習得していくキャリアパスとなっています。

なお、職種には一般行政事務や看護師などの専門職がありますが、最も代表的な行政事務職員の初任給は以下の表の通りです。

試験区分初任給
Ⅰ類(大卒程度)201,000円
Ⅱ類(短大卒程度)180,000円
Ⅲ類(高卒程度)165,000円

※出典:福岡県職員採用試験 – 福岡県庁ホームページ

一般的な県庁職員の初任給と比較すると、福岡県庁の初任給は高い水準にあるため、待遇は恵まれていると言えるでしょう。

なお、令和3年度の地方公務員給与実態調査によると、大卒程度が188,400円、短大卒程度が168,600、高卒程度が154,600円でした。

「福岡県」で働くためには?

福岡県職員として働くためには、福岡県の採用試験に合格しなければなりません。

まずは、採用試験の内訳について確認しましょう。

試験区分試験内容
Ⅰ類(大卒程度)教養試験・専門試験・論文試験・人物試験
Ⅱ類(短大卒程度)教養試験・専門試験・論文試験・人物試験
Ⅲ類(高卒程度)教養試験・作文試験・人物試験

なお、教養試験と専門試験の出題範囲や試験時間は、以下の通りです。

試験出題範囲試験時間
教養試験文章理解・判断推理・数的推理・資料解釈
文章読解・社会科学・人文科学・自然科学
2時間30分
(50問)
専門試験政治学・行政学・憲法・行政法・民法・刑法
労働法・経済学・財政学・経営学・社会政策・国際関係
2時間
(40問)

次に、令和5年度試験の倍率は以下の表の通りです。

区分受験者数最終合格者数受験倍率
Ⅰ類(大卒程度)4744510.5
Ⅱ類(短大卒程度)163315.3
Ⅲ類(高卒程度)258574.5

※出典:過去5年間の試験実施結果 – 福岡県庁ホームページ

日頃の勉強から高い倍率を意識して、「狭き門である」ことを肝に銘じておきましょう。

試験対策法

福岡県では、筆記試験の成績が重視されている傾向にあるので、まずは筆記試験対策を重点的に行いましょう。

特に、出題数が多い判断推理や数的推理などは徹底的に対策しておき、得点源にできるレベルを目指してください。

教養試験・専門試験共に7割程度の得点ができれば突破できる可能性が高いので、日頃の問題演習では「8~9割の出来」を目指してトレーニングを重ねていきましょう。

倍率がかなり高い以上、できるだけ苦手分野を作らずに安定して得点できる学力を身に着けることが重要です。

論文・人物試験については「自分が公務員だったらどのように対応するか」といった着眼点の出題や質問が多いので、視野を広げて質問への回答力を磨いておきましょう。

「福岡市」の仕事

福岡市の職員として勤める場合は、市長部局のいずれかの部署に配属され、3~5年スパンで異動することになります。

市民と接する機会の多い部署を中心にジョブローテーションが行われ、幅広いスキルを習得していくことになります。

福岡市ならではの仕事としては、国家戦略特区に指定されていることによる独自の取り組みが挙げられます。

他の自治体では携わることのできない取組が多く行われているので、ホームページなどで確認してみてください。

また、福岡市ではやってみたい仕事や希望の異動先を具体的に申告できるので、興味がある仕事があれば積極的にアピールしましょう。

なお、行政事務職の初任給は以下のようになっています。

試験区分初任給
大卒程度197,230円
短大卒程度174,020円
高卒程度159.280円

福岡市も、他の自治体と比較すると初任給は高めなので、好待遇の自治体と言えるでしょう。

「福岡市」で働くためには?

福岡市職員として働くためには福岡市の公務員試験に合格する必要がありますが、試験内容は以下のようになっています。

試験区分試験内容
大卒程度教養試験・専門試験・論文試験・人物試験
短大卒程度教養試験・専門試験・論文試験・人物試験
高卒程度教養試験・作文試験・人物試験

なお、教養試験と専門試験の出題範囲や試験時間は、以下の通りです。

試験出題範囲試験時間
教養試験文章理解・判断推理・数的推理・資料解釈
文章読解・社会科学・人文科学・自然科学
2時間30分
(50問)
専門試験政治学・行政学・憲法・行政法・民法・刑法
労働法・経済学・財政学・経営学・社会政策・国際関係
2時間
(40問)

続いて、試験の倍率を見てみましょう。

区分受験者数最終合格者数倍率
上級464568.3
中級149383.9
初級363556.6

試験対策法

福岡市は人気があり倍率も高いので、各試験の対策をしっかりと行う必要があります。

やはり、判断推理や数的推理などの出題数が多い科目を優先的に対策するのがオーソドックスな勉強法となります。

また、難易度が低い基礎問題は科目に関係なく「必ず正解する」ことを意識し、着実に得点を伸ばせるように心掛けましょう。

公務員試験は1点が合否を分けることが多いので、苦手科目でも諦めることなくベストを尽くす姿勢が重要となります。

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この記事の監修者

小林 美也子講師 (講師紹介はこちら


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