公務員になるには公務員試験に合格する必要があります。

公務員試験の難易度は高く、制度を理解した効率的な対策が必須です。そのため試験対策に移る前に試験概要や日程、効率的な対策方法などを確認しましょう。

そこで本記事では、公務員試験の日程・流れや試験内容、合格のポイントなどを解説しています。

記事後半では実際に公務員試験に合格した方の体験談を複数掲載しているため「公務員試験の合格に向けて何をすべきか」の参考としてください。

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公務員試験とは

公務員試験とは、公務員の採用候補者を決めるための試験です。

公務員の種類は、各市町村や都道府県、国家総合職、国家一般職などが存在します。公務員試験は、主に筆記試験が課される一次試験主に人物試験が課される二次試験で実施されます。

筆記試験は文章理解や数的処理、時事などの「教養試験」と、法律や経済などの専門的な内容が問われる「専門試験」で構成されていることが一般的です。

また面接試験は個別面接が基本で、受験先によっては複数回実施されます。ただし詳細は試験種によって異なるため、個別での確認が必須です。

【2024年】公務員試験の試験日程

公務員試験対策は一次試験日から逆算して進めることが重要なため、受験先の試験日程を必ず確認してください。

主な試験種の一次試験日は以下の通りです。

国家総合職3月17日
東京都/特別区4月21日
国家専門職5月26日
国家一般職6月2日
地方上級(A日程)6月16日
市役所B日程7月9日
国家一般職(高卒/社会人)9月1日
市役所C日程9月17日
地方公務員初級(高卒程度)9月29日

別日程で試験を実施している自治体も多いです。

また、公務員試験は一次試験日が別なら併願もできます。東京特別区・国家専門職・国家一般職・地方上級を併願するなどです。詳しくは「公務員試験は併願が基本!一般的な併願数・例・おすすめパターンを解説」記事を参考ください。

第一志望を軸として、併願しやすい試験種の日程も確認しましょう。

公務員試験の試験内容

公務員試験の試験内容は、教養科目と専門科目、面接試験の大きく3つで構成されています。

  • 教養科目
  • 専門科目
  • 面接試験

ただし、公務員の種類や試験区分によって試験内容が異なるため、希望する自治体の試験内容を確認しましょう。

ここでは、各試験の概要や特徴を解説します。

公務員試験の教養科目とは

公務員試験の教養科目とは、一次試験で実施される択一式の科目です。

「教養試験」や「一般教養」などとも呼ばれます。

教養科目は大きく以下の5つの分野で構成されています。

いずれも高校卒業レベルの範囲や内容です。また教養試験は試験種に関係なく、ほぼすべての試験で実施される点も特徴です。

ただし、近年は教養試験ではなくSPIで試験を実施する自治体も増えている点に留意してください。

公務員試験の専門科目とは

公務員の専門科目とは、専門試験も筆記試験で実施される択一式の試験で「専門試験」とも呼ばれます。

最も一般的な行政職の専門試験は、以下のような内容で構成されています。

ただし、専門科目はすべての試験種で実施されるわけではありません。

地方上級や国家一般職、国家総合職などでは原則実施される一方で、近年は教養試験のみで一次試験の合否が決まる試験種も多いです。専門科目の有無によって試験対策に要する時間や併願先が変わります。

公務員試験の面接試験とは

公務員試験では面接試験が実施されます。面接の形態は個人面接が基本ですが、加えて集団討論を実施している自治体もあります。

個人面接の時間は1回20〜30分程が一般的です。

事前に提出した面接カードなどをもとに質問されるケースが多いです。また、複数回の面接試験や集団面接を実施している自治体もあります。

近年は人物重視の採用を実施している試験種が多く、配点ウェイトも重い傾向にあります。

各試験種の面接試験の傾向を把握して、効果的に模擬面接や自治体分析などを行うことが重要です。

公務員試験の難易度

公務員試験の難易度は高めですが、問題自体は初学者でも十分に対応できる難易度です。

そのため所属する学部に関係なく合格を目指せます。ただし、受験する職種によって試験問題の難易度が異なります。

例えば、国家総合職試験では深く複雑な知識が必要です。

一方で東京特別区や市役所試験では、比較的シンプルかつ基礎的な問題が中心な傾向にあります。

試験種によって問題の難易度が異なるため「倍率=難易度」と判断してはいけません。

採用数が少ない地方の市役所では、倍率が10倍を超えることも多々あるため、問題の難易度と試験の倍率を踏まえて受験先選びや試験対策を進めましょう。

公務員試験の合格率・倍率

近年に実施された主な公務員試験の倍率や試験結果を紹介します。

区分受験者数最終合格者数合格率倍率
国家総合職(令和6年)*110,141名1,285名12.7%7.9倍
国家一般職(令和5年)*216,318名6,476名39.7%2.5倍
都道府県庁(令和4年)*381,091名19,422名24.0%4.2倍
市・区役所*3167,638名27,175名16.2%6.2倍
町村役場*39,439名2,114名22.4%4.5倍
*1教養区分を除く
*2全区分を合計した試験結果
*3大卒程度試験の試験結果

上記の試験結果は行政職の試験結果です。ただし自治体によって倍率は大きく異なる点に留意してください。

参考:国家公務員採用総合職試験(大卒程度試験)実施状況
参考:国家公務員採用一般職試験(大卒程度試験)実施状況
参考:令和4年度地方公共団体の勤務条件等に関する調査結果

公務員になるには?なるまでの流れ

公務員になるには、公務員試験に合格し、採用される必要があります。公務員試験の受験から採用までの流れは大きく以下の通りです。

  1. 申込み
  2. 一次試験
  3. 一次合格発表
  4. 二次試験
  5. 最終合格発表
  6. 採用候補者名簿への掲載
  7. 採用(官庁訪問や採用面接が実施される場合あり)

最終合格=内定ではない点に注意してください。中には採用面接や官庁訪問が実施される試験種もあります。

官庁訪問とは、官公庁ごとに実施される採用面接のようなものです。

国家総合職もしくは一般職として働くには、試験に最終合格したうえで、官庁訪問で内定を獲得する必要があります。

地方公務員も内定漏れの可能性がゼロではありませんが、実際は合格者のほとんどは内定を得られるため、過度な心配は不要といえるでしょう。

公務員試験に合格するための対策方法

公務員試験は範囲が広く倍率も高いため、方針をもって効率的に学習を進める必要があります。

ここでは、公務員試験に合格するための勉強方法を紹介します。

公務員試験の筆記試験対策方法

公務員試験の一次試験である筆記試験対策方法は主に「参考書でのインプット」と「問題演習でのアウトプット」を繰り返します。

公務員試験対策のほとんどは一次試験の筆記試験対策です。

筆記試験では過去問と同じ論点が繰り返し出題されるため、過去問演習が基本となります。ただし、参考書をまとめて一周する方法はおすすめしません。

テーマごとに細かく区切ってインプットとアウトプットを交互に進めることがコツです。

各テーマの論点をある程度把握したら、問題演習でのアウトプットを重視した学習方法に切り替えましょう。また公務員試験は科目ごとの頻出度があるため、優先順位をつけることも重要です。

具体的には文章理解や数的処理、憲法、民法、経済原論などの優先度が高いです。詳しくは「【公務員試験】一次試験(筆記)の科目と出題形式を解説」記事を参考ください。

公務員試験の面接対策方法

公務員試験の面接対策方法は、模擬面接の活用がおすすめです。公務員試験の面接対策を独学で行うことは難しいです。

公務員予備校や通信講座の模擬面接を受ければ、面接本番の雰囲気や質問例を把握でき、回答に対するフィードバックも受けられます

独学の場合でも友人や家族を相手に話のテンポや声量、回答内容などの感想をもらう対策をおすすめします。

また模擬面接を受ける前に受験先の特徴や政策などをチェックして、回答のイメージを作りましょう。

面接試験対策は一次試験が終了したタイミングで始めることが一般的です。

関連記事:公務員試験の面接対策【質問例付】~個人面接・集団面接・集団討論~

公務員試験の勉強は6ヵ月~1年前から始める

公務員試験対策は、試験日の6ヶ月〜1年前から始める方が多いです。大学生の場合は大学3年生の春休みあたりから、遅くても1月までには対策を始めましょう。

対策を始める時期は受験先によっても異なります。

詳しい学習時間は後述しますが、試験範囲が広いもしくは難易度が高い試験は早い時期から対策を始める必要があります。

例えば国家総合職を受験する場合は、6か月前からの対策では遅い可能性があります。

一方で、教養試験だけで受験できる市役所や公安職は6か月前からの対策で十分間に合います。

もちろん1日の学習時間によっても対策を始める時期が変わるため、試験日から逆算して学習計画を立てましょう。

関連記事:公務員試験の勉強はいつから始める?まだ間に合う?タイミングや勉強時間を紹介

公務員試験勉強に必要な勉強時間は約500~1500時間

公務員試験の合格に必要な勉強時間は500〜1,500時間といわれています。

詳しい学習時間は受験先によって変わる点に留意してください。

例えば教養試験だけで受験できる市役所や公安職は300〜500時間程の学習で合格を狙えます。一方で専門試験も課される地方上級や国家一般職などでは、800〜1,200時間程の学習が必要です。

さらに国家総合職試験は地方上級や国家一般職よりも難易度が高いため、1,500時間程の学習が必要となる可能性があります。

もちろん学習効率によっても必要な学習時間は変わります。

公務員予備校や通信講座などで効率よく対策できれば学習量を削減できるため、自分に合った対策方法を選んでください。

公務員試験に合格する4つのポイント

公務員試験は闇雲に勉強するだけでは合格できません。試験対策を始める前に、効率的に学習を進めるための戦略を練りましょう。

ここでは、公務員試験に合格するための4つのポイントを紹介します。

希望する職種の情報収集を行う

受験先を決めたら希望する公務員の職種について情報収集を行いましょう。具体的には以下のような情報です。

  • 試験日
  • 試験内容
  • 出題の傾向
  • 過去の試験結果
  • 自治体や官公庁の特徴

これらの情報がわかれば、効率的な学習計画や方針などを立てられます。

また自治体・官公庁の特徴の把握は面接試験対策になることはもちろん、本当にその自治体や官公庁を受験すべきかを改めて判断できます。

公務員予備校などを活用すれば効率的に情報収集ができますが、独学の場合は公式ホームページなどを用いて最新の情報を集めましょう。

勉強・学習スケジュールを立てる

公務員試験に合格する4つのポイントのひとつとして、情報収集を終えたら学習スケジュールを立てていきます。最初に一次試験の日程から逆算して「一日何時間の勉強が必要か」を判断しましょう。

国家一般職や地方上級を受験する場合は800〜1,200時間の学習を目安としてください。

次に「どの科目から対策を始めるか」を決めます。

頻出度が高い数的処理や文章理解、憲法、経済原論などは優先順位が高いです。一方で優先度の低い科目は、学習の進捗に合わせて柔軟に計画を立てることが大切です。

学習計画はそのあとの学習効率に大きく影響する要素です。

アガルートのカリキュラムには学習サポーター制度があり、学習計画の相談もできるため、専門家の支援を受けたい方は検討してみてください。

関連記事:公務員試験の対策や勉強って何をすればいい?最初に行う3つの対策

自身に合った参考書・問題集を購入する

公務員試験を独学で学習する場合は参考書・問題集選びも重要なポイントです。初学者であれば以下の要素を満たした参考書・問題集がおすすめです。

  • 講義のような口語体な文体
  • 図や表がふんだんに使われている
  • 各テーマのまとめが充実している

また、参考書と問題集は同じシリーズを選ぶことが鉄板です。それぞれを対応させて勉強できるため、学習効率アップにつながります。

法律の改正も多々行われているため、必ず最新版を購入しましょう。

公務員試験対策の通信講座を利用する

公務員試験対策で最もおすすめの方法が通信講座の活用です。通信講座を活用する主なメリットは以下の通りです。

  • 専門家の指導やサポートの下で学習できる
  • 時間や場所に囚われる対策を進められる
  • 公務員予備校よりも費用を抑えられる
  • 軸となる参考書が配布される

通信講座で効率よく学習できれば、同じ学習量でもより深い知識を習得できます。より少ない勉強時間で合格できる要因にもなるでしょう。

特に通信講座のアガルートなら専門家の映像講義や回数無制限の模擬面接、充実したサポート制度の下で学習を進められるため、興味のある方はぜひチェックしてください。

公務員試験に合格した人の試験対策・合格体験記

アガルートアカデミーの通信講座を利用して公務員試験(国家公務員、地方公務員)に合格した方の合格体験記を紹介します。

国家公務員に合格した人の試験対策・合格体験記

専門科目の配点がすごく高い為、まず最初に専門科目の講義を一通り受け終えることを目標に、頑張ってきました。
講義を聞き終えた後はすぐに問題集を解き、わからなかったところは講義ノートを見返していました。

教養は、専門科目の息抜きとして行なっていました。
特に、数的推理の問題集はとても分厚いものが支給されたので、主にそれを解いていました。

実家に住んでいたため、昼の12〜13時ごろから夜の24時まで勉強をしていました。
途中で休憩もしていましたが、最後の方は10時間勉強するようにスケジュールを組んでいました。
また、予定はなるべく入れずに、勉強をできる環境を作り上げていました。
特に家で勉強すると集中できないことがたくさんあったので、気分転換にカフェや大学で勉強するなど工夫を行っていました。

合格者の声|アガルートを選んだから農林水産省に合格できた! 高瀬 彩音さん | 公務員試験コラム

地方公務員(都・府・県庁)に合格した人の試験対策・合格体験記

配点の大きな数的処理と判断推理、専門記述を徹底的に磨き上げる、という方針で学習を進めました。
苦手でかつ出題数が多い、数的処理と判断推理については、過去問とアガルートのテキストを用いてとにかく演習を繰り返しました。
文章の解説では理解しきれない場合でも、授業動画で確認できる点は、特にありがたかったです。
質の良い過去問が豊富にテキストに収録されていたので、わかっている問題は手短に、苦手な問題は何問も解いてみるという風に、理解度ごとに取り組む問題数を調節出来た点は、短い期間で効率的に学習する上では特に助かりました

合格者の声|スケジュールが厳しくても諦めず東京都庁に合格!中村 晃太さん | 公務員試験コラム

アガルートを選んだ理由は、値段と教材内容の評判の良さでした。
予備校を探すにあったって、はじめは、大学生協から申し込める公務員予備校を検討していましたが、距離的・時間的・金銭的にも、住んでいる場所から予備校に通うのは負担になる、と考えました。
そのためオンラインで受講でき、もう少しコストが抑えられる予備校をインターネットで探したところ、アガルートを見つけました。

本格的に公務員試験の勉強を始めたのが、大学3回生の9月ごろです。
はじめに手を付けたのは公務員試験でも出題数が多い、数的処理、法律、経済です。

  1. 数的処理のテキストで問題演習
  2. 憲法のテキスト一周→民法・行政法を同時進行で学習
  3. ミクロ経済のテキストを進める。

3回生の一月ごろまでは、あまり一日の勉強時間などの目標は決めず、大学の空き時間が多くあったので活用して、とにかくこの三つを繰り返していました。

合格者の声|とにかく演習の数をこなし兵庫県庁に合格! 前田 和愛さん | 公務員試験コラム

アガルートを選んだきっかけは、小論文の添削をしてもらえるところと、オンライン上でESの添削と面接練習が無制限で受けられるというのを見たことです。書いたことのない小論文と、新卒の就職活動であまり良いイメージの残っていないESと面接が自分自身の弱みだと考えていため、藁にもすがる思いで受講を決意しました。
面接練習は社会人でも受講しやすいオンラインで、毎週のように予約していた時期もありましたが、毎度毎度違う方向からの質疑応答・コメントをくださったおかげで、本番を焦らずに楽しんで迎えることができました。

合格者の声|社会人5年目に民間企業からの転職を決意し大阪府職員に合格! 松本 優希さん | 公務員試験コラム

地方公務員(市役所)に合格した人の試験対策・合格体験記

まず数的処理、憲法、ミクロ経済学など時間を要する科目から始め、1日3時間勉強していました
必ず前日学習した箇所を復習してから、次に進むようにしていました。
年明けから行政系科目や自然科学などの暗記科目に一気に取り掛かかり、1日9時間勉強していました。
多くの科目に手をつけ始めると、以前学習した科目をどんどん忘れていってしまうため、1科目1時間と決め、1日の中でなるべく多くの科目に触れるようにしていました。

私は元々、算数や数学に強い苦手意識を持っていたため、まずは数的処理の問題を毎日解くようにしていました。
2周目までは解答を見ながら、ひたすら解き方の理解に努めました。
3周目から少しずつ自力で解くようにし、最初的に10周ほどしたと思います。

合格者の声|諦めずに苦手分野を克服し船橋市役所に合格! 吉田 花帆さん | 公務員試験コラム

公務員試験に関するよくある質問

公務員試験の合格には戦略性が重要なため、試験にかかる疑問や悩みは事前に解決しましょう。

ここでは公務員試験に関するよくある質問に回答します。

公務員試験はどれくらい難しい?

公務員試験の難易度は出題範囲が非常に広く、倍率も高いため、高難度な試験といえるでしょう。

しかし問題自体の難易度は決して高くはなく、初学者でもしっかりと対策を行えば十分に合格水準の知識を得られます。また、公務員試験の難易度は受験先によっても異なります。

問題自体の難しさと倍率の両方に着目して難易度や受験先を判断しましょう。

公務員試験は年に何回行われる?

公務員試験は基本的に年1回しか行われません。ただ、警察官のように試験が年2回実施される職種もあります。

また地方公務員の第一回試験で採用者数が足りなかった場合は、追加募集が行われるケースもあります。試験種が異なれば併願できるため、複数試験を併願して合格の確率を少しでもあげることがおすすめです。

公務員試験は独学で合格できる?

公務員試験に独学で合格している人も存在します。

独学には以下のようなメリットがあります。

  • 費用を抑えられる
  • 自分のペースで学習できる
  • 参考書を自由に選べる

一方で、以下のようなデメリットもあるため注意が必要です。

  • 不明点を自分で解決する必要がある
  • 情報収集が難しい
  • モチベーションの維持が難しい
  • 面接試験対策が難しい

学習効率を重視する場合は、予備校や通信講座の活用が有力といえます。メリット・デメリットを踏まえて対策方法を選択しましょう。

公務員試験で出題される実際の試験問題はどんな感じ?

以下では令和5年の国家一般職試験で実際に出題された問題をいくつか紹介します。

「20円切手と50円切手と120切手が多数ある。これら3種類の切手を使用して1,960円の郵便料金を支払った。使用した切手の合計枚数が20枚であったとき、120円切手の使用枚数は何枚か。」(教養試験)

「中世ヨーロッパ世界に関する記述として最も妥当なものはどれか。」(教養試験)

「第二次世界大戦後の我が国の経済に関する記述として最も妥当なのはどれか。」(教養試験)

「表現の自由に関するア~オの記述のうち、判例に照らし、妥当なもののみを挙げているのはどれか。」(専門試験/憲法)

「ISーLMモデルに関するA~Dの記述のうち、妥当なもののみを全て挙げているのはどれか。ただし、縦軸に利子率、横軸に国民所得をとるものとする。」(専門試験/マクロ経済学)

各自治体や試験種で例題や過去問が公表されている場合があるため、ホームページを確認してみましょう。

参考:試験問題例 一般職(大卒)|国家公務員試験採用情報NAVI

大学の公務員講座は受けるべき?

大学の公務員講座を活用すれば受講料を抑えつつ、移動時間なしで公務員試験対策を進められます。また地元自治体の情報が豊富で、約1年と十分な時間をかけて学習できる点も魅力です。

一方で模試の数が少なく、二次試験対策のスタートが遅い可能性があります。また生の講義であるため時間に融通が効かず、個々の受験生のフォローも手薄い可能性があるなどのデメリットもあります。

自分の受講方法や目的によっては通信講座の利用も検討するとよいでしょう。

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この記事の執筆者 渡邉新太

渡邉新太(わたなべ あらた)

大学現役時に以下の公務員試験に独学で合格。
・国家公務員一般職
・国税専門官
・東京特別区
・地方上級(地元県庁)

そして、公務員としての勤務を経た後に、フリーランスのWebライターとして独立。
現在は公務員時代の知識や経験を活かして、多くの方の人生の選択に役立てるよう日々奮闘しています。

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