公務員試験の勉強を始めようと考えた時、どんな本を揃えればいいかイメージがつきにくいですよね。

書店に行くと、公務員対策本が多数並んでいるので、どれから手を付けるべきか、自分はどれを選べばよいのか悩んでもおかしくありません。

今回は、公務員試験前にそろえるべき本の種類やそれらの本を使った効果的な学習法についてまとめます。

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公務員試験の受験勉強のために揃えるべき本の種類

公務員試験の勉強でそろえるべき本には、以下の種類があります。

  1. 入門書やガイド本
  2. 参考書
  3. 過去問集、問題集
  4. 面接や小論文の対策本

まず、最初に読むべきは入門書やガイド本などの類です。それらを読み、公務員試験がどのようなものか理解しておきましょう。

次にそろえるべきは教養科目や専門科目の要点をまとめた参考書です。

参考書を揃えた後で、過去問集を用意します。

また、職種や苦手分野によっては問題集が必要かもしれません。

最後は面接や小論文対策本です。

それでは、それらの本の具体的な内容について詳しく見ていきましょう。

1.入門書やガイド本

始めに手に取るべき種類の本は入門書やガイド本です。

公務員試験と一口に言っても、採用区分や職種によって受験資格や学習するべき内容が大きく異なります。

自分が目指す「公務員」がどの区分にあるのか見定めるのが公務員試験勉強の第一歩となります。

入門書やガイド本に書かれているのは、

  • 国家公務員と地方公務員の違いやどんな人が向いているか
  • 待遇はどうなっているのか
  • 出願までの流れ
  • 試験科目と大まかな内容
  • 必要な勉強

などがまとまっています。

論文や面接試験などについても触れていますので、まずは、入門書で自分が挑もうとしている試験の概要をつかみましょう。

2.参考書

次にそろえるのはテキスト的な役割の参考書です。

テキスト的な役割の参考書とは、問題集ではなく、それぞれの分野の内容を解説するタイプの参考書のことで、基礎知識を調べながら学ぶために用意するものです。

公務員試験の科目は、大きく分けて教養科目と専門科目に区分できます。

まずは教養科目の参考書を揃える

まずは、どの職種でも出題される教養科目の参考書を揃えましょう。

教養試験は、判断推理、数的推理、資料解釈、文章理解、社会科学、人文科学、自然科学などの分野から成り立っています。

これら各分野の教科書となる参考書を見つけましょう。

参考書を使うときの注意点は、深入りしすぎないことです。

参考書を全て暗記してから問題を解きたい人もいるかもしれませんが、それでは時間がいくらあっても足りません。

参考書は大まかな理解と問題を解いてわからないときに調べるためのものとして利用しましょう。

専門科目は募集要項をしっかり確認し購入する

専門科目の場合、受けようとしている職種によって専門試験の内容が違います。

大きく分けて、行政系・法律系・経済系・商学系・その他となりますが、ガイダンス本や募集要項などを確認してから購入しましょう。

行政系は、政治学・行政学・国際関係・社会学から出題され、法律系は、刑法・行政法・民法・商法・刑法・労働法から、経済系は、経済原論・経済事情・経済史・財政学から、商学系は、会計学・経営学、その他は心理学・教育学からぞれそれ出題されます。

専門試験の参考書であっても、使い方は教養試験と同じです。

あくまでも、大まかな理解と問題を解いてわからなかったときに調べるための参考書と位置づけるのが良いでしょう。

特殊な職種は専用の参考書を準備する

ここでいう特殊な職種とは、技術系職種や専門性が高い職種の公務員試験です。

具体的には、技術系の代表が土木・建築・機械・電気などで、専門性が高いものは国税調査官や財務専門官、防衛省専門職、労働基準監督官などです。

これらの職種の場合、そもそも購入するべき参考書が一般的なものと異なるので、入門書を読んだときにどのような参考書が必要になるか調べておきましょう。

参考書は自分に合う1冊に絞る

人によっては、たくさんの参考書を買い集める人がいますが、おすすめなのは自分に合った参考書1つに絞ることです。

参考書をたくさん買ったからといって、書かれている内容が大幅に違うことはありません。

だいたい類似した内容を解説していますので、自分にとってわかりやすい1冊さえあれば十分です。

3.問題集

問題集は、それぞれの試験区分に応じた過去問が中心となります。

教養科目、専門科目の各分野ごとの問題集が販売されていますので、それらの中で使いやすいと感じたものを購入するとよいでしょう。

判断推理と数的推理に苦手意識がある場合は初級用から始める

しかし、中には過去問だけでは不十分な分野があります。

その代表が判断推理数的推理です。

判断推理と数的推理は教養科目で半分程度の大きなウェイトを占めます。

それだけに、過去問だけでは十分に習得できない可能性があります。

判断推理・数的推理を苦手とする受験生は多いので、そういった人向けの初級用の問題集や参考書があります。

苦手な人はそういったものから始めたほうが良いでしょう。

この分野に関しては、1冊の問題集では足りない恐れも十分にあります。

1冊の問題集を繰り返し解くだけでは新しい問題を解けないこともあります。

そんな時は、2冊目の問題集を購入し、同じようにひたすら繰り返し解きます。

判断推理や数的推理を全て正解できる必要はありませんが、最低でも5割はとれるようにしましょう。

4.面接・小論文の対策本

最後は面接や小論文の対策本です。

面接試験は1次試験や2次試験で行われ、国家公務員では、官庁訪問なども事実上の面接試験です。

それでは、筆記試験が終了してから購入すればよいのかというと、そうではありません。

筆記試験と同時並行で面接を実施する場合、合格発表から2次試験まで時間的に余裕がないため、筆記試験と並行して面接・小論文対策をする必要があるからです。

これらの試験対策は書籍だけでは難しい面もあります。

もし、公務員予備校などに通っている場合は、学校側と相談して対策を進めるとよいでしょう。

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