2級建築施工管理技士は、建築現場で工程や安全を管理するために必要な国家資格です。

取得を検討している方の中には、「合格率はどれくらいなのか」と検定の難易度について知りたい方が多いのではないでしょうか。

本コラムでは、2025年現在で公開されている最新の2級建築施工管理技士の合格率と難易度について詳しく解説します。

合格するための勉強方法も紹介するため、取得を検討している方はぜひ参考にしてください。

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2級建築施工管理技士の合格率・合格ライン

2024年(令和6年)に実施された2級建築施工管理技士の合格率は、第一次検定の前期が48.2%、後期が50.5%でした。

また、2024年(令和6年)に実施された第二次検定の合格率は40.7%でした。

第一次検定の合格率

2024年(令和6年)に実施された第一次検定の合格率は前期が48.2%、後期が50.5%でした。

以下は、2024年を含む過去5年分の受験者数・合格者数・合格率の表です。

年度受験者数合格者数合格率
2024年(令和6年)後期22,885人11,550人50.5%
2024年(令和6年)前期13,664人6,588人48.2%
2023年(令和5年)後期27,116人13,387人49.4%
2023年(令和5年)前期13,647人5,150人37.7%
2022年(令和4年)後期27,004人11,421人42.3%
2022年(令和4年)前期13,474人6,834人50.7%
2021年(令和3年)後期32,128人15,736人49.0%
2021年(令和3年)前期13,074人4,952人37.9%
2020年(令和2年)32,468人11,366人35.0%
※2020年(令和2年)の第一次検定の実施は1回のみ

過去5年間における第一次検定の合格率は、35.0%〜50.7%で推移しています。

最新の2024年後期の合格率は50.5%のため、例年の合格率の中でも高いといえるでしょう。

また2020年や2021年前期の合格率は35〜37.9%と低いのに対し、2023年前期以降は48%以上と合格率が高くなっています。

第一次検定の合格ライン

第一次検定の合格基準は、全体の得点が60%以上かつ施工管理法で60点以上です。

ただし試験の実施状況や難易度を踏まえて変更する可能性があるため、試験を実施する一般財団法人建設業振興基金が公開する情報を確認しておきましょう。

第二次検定の合格率

2024年(令和6年)に実施された第二次検定の合格率は40.7%でした。

以下は、最新の合格率は2024年を含む過去5年分の受験者数・合格者数・合格率の表です。

年度受験者数合格者数合格率
2024年(令和6年)19,283人7,851人40.7%
2023年(令和5年)21,859人6,999人32.0%
2022年(令和4年)14,909人7,924人53.1%
2021年(令和3年)15,507人8,205人52.9%
2020年(令和2年)23,116人6,514人28.2%

2024年より過去5年間における第二次検定の合格率は、28.2%〜53.1%で推移しています。

2020年の合格率が28.2%なのに対して2022年は53.1%になるなど、第二次検定は年度によって合格率に差があります。

第二次検定の合格ライン

第二次検定の合格基準は、全体の得点が60%以上です。

ただし第一次検定と同様、試験の実施状況により調整される可能性があるため注意してください。

2級建築施工管理技士の難易度

2級建築施工管理技士の難易度は「やや難しい」といえます。

第一次・第二次検定の両方の合格率が2〜3割しかないこと、第二次検定に一定の受検資格が定められていることなどが理由です。

ここからは、受検資格と試験内容の視点から2級建築施工管理技士の難易度を解説します。

受検資格から見る難易度

受検資格から見て、2級建築施工管理技士の難易度は「やや難しい」と考えられます。

理由は、第二次検定を受検するには実務経験が求められるからです。

以下にて、2級建築施工管理技士試験の受験資格をまとめました。

検定受検資格
第一次検定試験実施年度に満17歳以上となる者
第二次検定・2級建築施工管理技士 第一次検定合格後、実務経験3年以上・1級建築施工管理技術検定 第一次検定合格後、実務経験1年以上・1級建築士試験合格後、実務経験1年以上

第二次検定は実務経験を1〜3年積んだ受検者しかいないにもかかわらず、合格率は3〜5割にとどまっています。

現場で活躍している方が受験して半数以上不合格となる状況から、2級といえど油断できない試験といえるでしょう。

試験内容から見る難易度

試験内容から見ても、2級建築施工管理技士の難易度は「やや難しい」といえます。

難易度が高い要因は、試験範囲の広さです。

第一次検定は3科目、第二次検定は1科目から出題され、各科目の幅広い知識と実務経験をもとに正確に解答しなければ合格できません。

第一次検定の試験内容

第一次検定の試験科目は、以下のとおりです。

検定科目内容問題数解答数
建築学等建築学14問9問(選択)
共通3問3問(必須)
施工11問8問(選択)
施工管理法施工管理法(知識)10問10問(必須)
施工管理法(能力)4問4問(必須)
法規法規8問6問(選択)
※参照:令和6年度【後期】2級建築施工管理技士 第一次検定のみ受検 申請専用 受検の手引

第一次検定はマークシート式で、ほとんどの問題が四肢択一式での解答です。

出題範囲は広いですが、勉強時間を確保して知識を身につければ合格を目指せます。

ただし施工管理法の能力問題は五肢択一式のため、暗記だけでなく理解を深めておく必要があるでしょう。

第二次検定の試験内容

第二次検定試験の試験科目は以下のとおりです。

検定科目内容問題数解答数
施工管理法施工管理法(知識)2問2問(必須)
施工管理法(能力)3問3問(必須)
※参考:令和6年度 2級建築施工管理技士 第二次検定のみ申請用 受検の手引

第二次検定は、知識問題がマークシート式・四肢択一式です。

能力問題は記述式で、実務経験をもとに出題テーマに沿って文章で解答します。

実務経験者でも経験記述問題に苦労するケースが多く、難易度が高いとされる要因のひとつです。

過去問や解答例を参考に記述問題の対策をしっかり行わなければ、合格には繋がりません。

1級・2級建築施工管理技士の難易度比較

建築施工管理技士の1級と2級を比較した場合、難易度が高いのは「1級建築施工管理技士」です。

第一次・第二次検定に合格しなければならない点や、全体の合格率が約2〜3割な点では、1・2級であまり差はありません。

しかし1級の第二次検定は2級よりも受検資格の条件が厳しく、場合によっては実務経験が5年以上必要です。

つまり1級の第二次検定の受検者は、2級よりも実務経験が長く専門的スキルをもっているにもかかわらず、合格率は2級とほぼ同水準となっています。

受検者のレベルの差があっても合格率に差がない状況から、1級のほうが難易度が高いといえるでしょう。

また試験内容に関しても、2級と比べて1級のほうがより深い知見が求められます。

例えば第二次検定の記述問題の場合、2級では施工計画時における自分の考えを述べる問題や専門用語の説明と留意事項を述べる問題などが出題されます。

対して1級の第二次検定では、工事全体の管理と指導監督の役割を担う監理技術者としての知識・経験が必要です。

マークシート式で解答する第一次検定でも、1級は2級よりも高いレベルの専門知識の問題が問われるため、2級よりも内容が難しいと考えられます。

2級建築施工管理技士に合格するための勉強方法

必要な勉強時間は100〜300時間

2級建築施工管理技士に合格するために必要な勉強時間は、一般的に100〜300時間と言われています。

1日2時間勉強する場合、長くて300時間÷2時間=150日(約5か月)、短くても100時間÷2時間=50日(約1.5か月)の期間が必要でしょう。

余分に時間がかかる可能性を考慮すると、余裕をもって6か月前から勉強を始めるのがおすすめ。

仕事などでまとまった勉強時間の確保が難しい場合は、スキマ時間をうまく活用した学習を意識してください。

スマホの学習アプリやデジタルテキストなどを利用すれば、休憩時間や通勤時のちょっとした時間でも勉強ができます。

短時間でも毎日の学習を続けていれば習慣化でき、仕事と勉強の両立に繋がります。

通信講座でインプットしよう

通信講座を活用して、必要な知識を効率良くインプットしましょう。

仕事などで勉強時間が限られている方は、短期合格へのカリキュラムがすべて整えられている通信講座がおすすめです。

独学は低コストで学べますが、学習計画から教材の選定まで1人でしなくてはなりません。

また、学習途中でわからないことがあってもすぐに質問できる相手がいないため、モチベーションを保つことも難しいです。

通信講座であれば講師への質問制度が整っており、独学での対策が難しい記述式問題についての質問や相談も可能です。

学習スケジュールや進捗管理もしてくれるため、仕事が忙しくても効率的に合格に近づけます。

過去問でアウトプットしよう

必要な知識をインプットできたら、過去問演習でアウトプットしましょう。

2級建築施工管理技士は知識と能力が問われるため、理解を深めて正確な知識を身につける必要があります。

インプットだけだと暗記のみになってしまい、形式が違う問題や応用問題が出題された際に対応できません。

「過去問を解く→採点する→復習する」の流れを繰り返せば、検定の傾向や問題形式に慣れることができます。

さらに過去問演習は自分の実力のチェックにも役立ち、苦手分野の把握も可能です。

苦手分野はテキストや通信講座の動画講義で該当部分を見直し、重点的に学習すると少しずつ理解が深まります。

また、検定日の直前には、模擬試験を受けることが重要です。

模擬試験を受ける際には、なるべく本番と同じような環境にし、実際に検定時間を測りながら実施しましょう。

本番に近い環境を何度か経験しておけば、試験日当日でも緊張せずに落ち着いて受検できます。

まとめ

本コラムでは、2級建築施工管理技士の合格率と難易度について解説しました。

コラムの要点は、以下のとおりです。

  • 第一次検定の合格率は3~5割程度
  • 第二次検定の合格率は2.5割~5.5割程度
  • 2級建築施工管理技士の難易度はやや難しめ
  • 2級合格のために必要な勉強時間は100〜300時間
  • 通信講座を活用すれば効率的にインプット学習ができる

2級の第二次検定は受験資格に実務経験が必要なため、働きながら受検する方が多い傾向です。

日々の仕事が忙しいと、勉強時間の確保は難しいでしょう。

短時間で効率的に合格を目指すなら、アガルートの建築施工管理技士講座がおすすめ。

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