2級建築施工管理技士を目指すうえで、最難関となるのが第二次検定(旧:実地試験)です。

これから受験を考えている方の中には、「どんな試験なの?」「合格率や試験対策はどうすればいい?」といった悩みを抱えている方も多いでしょう。

このコラムでは、2級建築施工管理技士の第二次検定の試験内容・合格率・試験日程・受検資格・対策方法などについて幅広く解説します。

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2級建築施工管理技士の第二次検定の概要

第二次検定の試験内容

第二次検定の試験内容は次の通りです。

  • 問1  施工経験記述(必須問題 / 記述式)
  • 問2  用語説明と留意事項(必須問題 / 記述式)
  • 問3 ネットワーク・バーチャート工程表(必須問題 / 記述式)
  • 問4 法規(必須問題 / 四肢択一式)
  • 問5  施工(選択問題 / 四肢択一式)

試験時間は2時間で、解答方式は記述式と四肢択一式となります。

下記は受検種別ごとの検定基準と解答方式です。

分野検定基準解答方式
建築1.主任技術者として建築一式工事の施工管理に必要な知識を有すること四肢択一 (マークシート) 
2.主任技術者として建築材料の強度把握と所要の強度・外観を得るための措置を適切に行う応用能力を有すること3.主任技術者として設計図書に基づき、工事現場における施工計画の作成と施工図の適正な作成ができる応用能力を有すること記述
躯体1.基礎及び躯体に係る工事の施工管理に必要な知識の概略を有すること四肢択一 (マークシート)
2.基礎及び躯体に係る建築材料の強度等を把握し、所要の強度等を得るための措置を適切に行う高度な応用能力を有すること3.基礎及び躯体に係る工事の工程・品質・安全管理等の施工管理方法を理解し、設計図書に基づき、施工計画の作成と施工図の適正な作成ができる高度な応用能力を有すること記述
仕上げ1.仕上げに係る工事の施工管理に必要な概略の知識を有すること四肢択一 (マークシート)
2.仕上げに係る建築材料の強度等を把握し、所要の強度・外観等を得るための措置を適切に行う高度な応用能力を有すること3.仕上げに係る工事の工程・品質・安全管理等の施工管理方法を理解し、設計図書に基づき、施工計画の作成と施工図の適正な作成ができる高度な応用能力を有すること記述
出典:2級建築施工管理技術検定 受検の手引

第二次検定の合格率

2024年(令和6年)に実施された第二次検定の合格率は40.7%でした。

下記は、直近6年分の第二次検定の合格率です。

年度受験者数合格者数合格率
2024年(令和6年)19,283人7,851人40.7%
2023年(令和5年)21,859人6,999人32.0%
2022年(令和4年)14,909人7,924人53.1%
2021年(令和3年)15,507人8,205人52.9%
2020年(令和2年)23,116人6,514人28.2%
2019年(令和元年)22,663人6,134人27.1%

過去6年間における第二次検定の合格率は27.1%〜53.1%で推移。

直近の合格率だけでも倍近くの差があり、年度によって差が見られます。

第二次検定の試験日程

直近の2級建築施工管理技士の第二次検定の試験日は2025年(令和7年)11月9日(日)です。

項目日程
申込期間【ネット申請】2025年6月25日(水)~2025年7月23日(水)
【書面申請】2025年7月9日(水)~2025年7月23日(水)
試験日2025年11月9日(日)
合格発表日2026年2月6日(金)

例年、第二次検定の試験は11月頃に実施され、2月頃に合格発表があります。

最新の情報は 2級建築施工管理技術検定のご案内でご確認ください。

第二次検定の受検資格

2級建築施工管理技士の第二次検定を受検するには、以下のいずれかの条件を満たす必要があります。

  • 2級建築施工管理技術検定 第一次検定合格後、実務経験3年以上
  • 1級建築施工管理技術検定 第一次検定合格後、実務経験1年以上
  • 一級建築士試験合格後、実務経験1年以上

第一次検定は満17歳以上(試験実施年度の末時点)であれば実務経験なしで受検可能ですが、第二次検定は1〜3年の実務経験が必須となるため注意してください。

2級建築施工管理技士の第二次検定の対策

2級建築施工管理技士の第二次検定では、施工管理に関する幅広い知識が求められます。

ここでは下記の頻出分野の学習ポイントを詳しく解説します。

  • 施工管理用語
  • 関連法規
  • 建築施工

施工管理用語

建築施工管理用語は、現場での業務を円滑に進めるために欠かせない知識です。

用語の意味を理解し、試験の記述問題でも適切に使いこなせるようにしておきましょう。

特に出題頻度が高い用語には以下のようなものがあります。

  • 品質管理
    QC工程表・社内検査・不可視部分・施工計画書など
  • 工程管理
    ガントチャート・クリティカルパス・フロートなど
  • 安全管理
    KY活動・TBM・作業手順書・リスクアセスメントなど

単なる暗記ではなく、具体的なイメージをもって他者に説明できるよう理解を深めましょう。

関連法規

建築施工には、さまざまな法律が深くかかわります。

法規の目的や内容を理解し、現場で正しく運用するための知識を身につけましょう。

代表的な関連法規は以下の通りです。

  • 建設業法
    主任技術者の役割・下請負人の選定・請負契約など
  • 建築基準法
    構造計算・防火規定・避難規定など
  • 労働安全衛生法
    労働災害の防止、健康管理、資格者の選任など

法令の条文を丸暗記するのではなく、実際の施工現場でどのように適用されるかを理解することが重要です。

建築施工

建築施工は大きく「建築」「躯体」「仕上げ」の3つの種別に分けられ、それぞれで施工方法や管理ポイントが異なります。

試験対策では、自分の受検種別に応じた分野を重点的に学習することが重要です。

  • 建築
    施工計画・仮設工事・品質管理など
  • 躯体
    鉄筋コンクリート工事、鉄骨工事、耐震補強など
  • 仕上げ
    内装工事・外装工事・防水工事など

実務経験がない分野についても、基本的な知識は押さえておく必要があります。

参考書や過去問題を活用し、苦手分野を克服していきましょう。

2級建築施工管理技士の第二次検定は独学できる?

2級建築施工管理技士の第二次検定を独学で合格するのは難しいです。

理由として、記述問題の対策が独学では困難なことがあげられます。

記述式問題は、自分の実務経験や知識をもとに論理的かつ的確に説明することが求められます。

しかし独学では自分の解答が正解できる水準か、客観的に判断することができません。

第三者に意見をもらえないまま学習を進めると、誤った解答パターンが身についてしまうリスクもあります。

通信講座で勉強するのがおすすめ!

本気で合格を目指すなら、通信講座で勉強するのがおすすめ。

記述問題の添削を受けられるため、自分の解答の改善点を知ることができます。

また、わからない点を講師に質問できるのもメリットです。
疑問点を放置せず都度解決できるため、効率よく学習を進められるでしょう。

2級建築施工管理技士の第二次検定の試験範囲は非常に広く、どこから手をつければいいかわからない方もいるかもしれません。

しかし通信講座は要点を押さえたカリキュラムに沿って学べるため、無駄のない学習ができます。

学習スケジュールの管理や質問サービスなどのサポートによって、モチベーションの維持もしやすいでしょう。

まとめ

2級建築施工管理技士の第二次検定は、施工管理に関する幅広い知識が求められる試験です。

試験内容は、施工経験記述や用語説明といった記述式問題と、法規や施工に関する四肢択一式の問題が出題されます。

記述式の問題では、自分の経験や知識に基づいて論理的に説明する能力が求められます。

一方、四肢択一式の問題では、網羅的で正確な知識が必要です。

受検種別は「建築」「躯体」「仕上げ」があり、試験範囲は多岐にわたります。

自分の専門分野だけではなく、関連分野の知識もバランスよく身につけましょう。

独学で2級建築施工管理技士の第二次検定に合格することは難しいです。

重要事項に絞って効率的に対策できる通信講座をおすすめします。

アガルートの建築施工管理技士講座は効率的に学べる体制を完備しているため、興味のある方はぜひチェックしてみてください。

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