競売不動産取扱主任者試験の合格に必要な勉強時間が宅建学習者であれば20～25時間程度と言われていますが、法律知識が無い方を前提にすると100時間以上とされています。

今回は、競売不動産取扱主任者試験の具体的な勉強のスケジュール、さらには、働く方が無理なく進められる勉強のスケジュールについて解説します。

競売不動産取扱主任者試験に合格するには100時間以上かかる

競売不動産取扱主任者試験を実施している一般社団法人不動産競売流通協会の公式サイトでは、競売不動産取扱主任者試験は宅建学習者であれば20～25時間程度の勉強で合格できる内容とされています。

しかし、この20～25時間程度の勉強時間は、宅建試験に余裕を持って合格できるだけの知識がある方が前提です。

宅建試験の合格に必要な勉強時間は300時間以上とされています。

それだけの努力をして知識が身に付いている方であれば、20～25時間程度で合格できると思われますが、法律の知識が無い方を前提にすると、100時間以上の勉強時間が必要です。

勉強時間の内訳、スケジュール

法律の知識が無い方の場合、「競売不動産取扱主任者演習問題集（一般社団法人不動産競売流通協会監修）」を公式テキストである「競売不動産の基礎知識（住宅新報出版）」を参照しながら3周以上回しましょう。

これに100時間かかります。

具体的スケジュールは、公式テキストの第1編をざっと読み、演習問題集の第1編を解く・その後演習問題集の解説を読んでも明確にならないところを公式テキストに戻って確認します。

この勉強方法で、さらに第2編、第3編、第4編、第5編と進め、演習問題集の問題150問を解くのに50時間以上(1日2時間×25日）は掛かるでしょう。

2周目、3周目は、演習問題集を解いて、公式テキストで確認することを繰り返し、精度を高めていきます。

2周目、3周目を合わせて50時間以上(1日2時間×25日）は必要となります。

なお、宅建試験の合格レベルの方については、第3編、第4編、第5編が宅建試験と重なる部分がほとんどですので、第1編、第2編を中心に勉強を進め、第3編以降は問題集をざっと解く程度で充分です。

学習を進める適切なペース

働いている方が無理なく進められるスケジュールとしては、演習問題集の問題150問を1周解くのに50時間以上(1日2時間×25日）はかかるとして、平日は1日2時間を目標に、休日は6時間を目標に、仕事等で勉強時間を取るのが難しい日の分をカバーしながら、1週間で12時間以上、1か月で50時間以上の勉強時間を確保しましょう。

さらに、先程述べたように、2周目、3周目を終えるのにプラス50時間以上(1日2時間×25日）は見ておく必要があります。

問題集を繰り返し解くことは、通勤時間や休憩時間等の隙間時間でも可能ですので、隙間時間を最大限有効に使って問題演習の勉強時間にすれば問題ありません。

この隙間時間の有効活用が、働きながら競売不動産取扱主任者試験に合格するポイントです。