不動産鑑定士は、不動産の鑑定評価を行うための国家資格です。

不動産鑑定士試験は難易度が高いため、専門学校への通学を検討している方も多いのではないでしょうか。

専門学校のカリキュラムや学費などの情報を確認し、自分に合った方法で試験勉強に取り組みたいですよね。

本コラムでは、不動産鑑定士を目指せるおすすめの専門学校を紹介します。

通信講座についても触れているため、ぜひ最後までご覧ください。

不動産鑑定士を目指せる専門学校は？

ここでは、不動産鑑定士を目指せる専門学校を紹介します。

専門学校ライセンスカレッジ

専門学校ライセンスカレッジ（以下、ライセンスカレッジ）は、福岡県福岡市に拠点を構える不動産関連専門学校です。

昭和43年の創立以来、国内唯一の不動産関連専門学校として、多くの卒業生を不動産業界へ送り出してきました。

専門学校へ通って不動産鑑定士を目指したい方には、有効な選択肢となるでしょう。

カリキュラム

ライセンスカレッジで不動産鑑定士を目指せるコースは、2年課程の宅建・鑑定士コースです。

宅建・鑑定士コースでは、1年目に宅建合格・2年目に不動産鑑定士試験合格を目指すためのカリキュラムが提供されています。

関連資格であるマンション管理士や管理業務主任者の試験対策も行えるため、これらの資格取得を目指している方にも適しているでしょう。

本コースでは、まず1年目に法律や不動産に関する知識を習得し、宅建を取得します。

続いて、2年目に不動産鑑定士試験対策を行い、資格取得後には、就職に必要なビジネス実務を身に付け、キャリア対策を行います。

参考：宅建・鑑定士コース 2年課程

就職に強い理由

ライセンスカレッジの特徴は、就職に強いことです。

ライセンスカレッジでは、学生に対するきめ細かな就職指導を行っており、就職に関するさまざまなサポートを受けられます。

また、ライセンスカレッジの卒業生は業界で高く評価されており、業界からの支援を得られやすいことも、就職に強い理由のひとつです。

加えて、最近の就職活動においては、出身大学などのブランドだけでなく、仕事に必要な資格や技能を備えた人材が評価されやすい傾向があります。

ライセンスカレッジで国家資格を取得すれば、即戦力として活躍できる知識やスキルをアピールできるでしょう。

学費・2年間でかかる費用

ライセンスカレッジに一般入学した場合、入学から卒業までの2年間でかかる学費は2,087,750円です。

この学費には、以下の費用が含まれています。

• 入学金
• 授業料
• 施設費
• 補助教材費
• 実験実習費
• 厚生費
• 通信連絡費

なお、ライセンスカレッジでは奨学特待生制度を設けており、最も学費が安くなるA特待生の学費は、2年間で1,025,000円です。

奨学特待生制度を利用するためには、奨学特待生推薦入学試験を受験する必要があります。

試験は、推薦書・調査書・面接結果などを総合して行われ、合格した場合の入学を確約することが条件となっています。

詳しい内容は、ライセンスカレッジの募集要項をご覧ください。

不動産鑑定士を目指せる専門学校は少ない

不動産鑑定士を目指せるコースが提供されている専門学校は、現時点で全国に1校のみです。

不動産鑑定士を目指せる専門学校が少ない理由は、不動産鑑定士試験に受験資格がないことであると考えられます。

受験資格として、学歴などの要件が設けられている資格試験を受けるためには、大学や専門学校などで特定の科目を履修しなければならない場合があります。

対して、不動産鑑定士資格には受験資格がないため、必ずしも専門学校に通う必要はありません。

不動産鑑定士試験に合格後、実務修習を修了すれば、誰でも不動産鑑定士として登録できます。

参考：鑑定士になるためには（鑑定士試験の概要）

通信講座もおすすめ！通信講座を利用するメリット3つ

不動産鑑定士を目指せる専門学校の選択肢は限られているため、福岡県への通学が難しい方や、費用をかけずに勉強したい方には、通信講座の利用がおすすめです。

ここでは、通信講座を利用する3つのメリットを紹介します。

• 好きな時間・場所で学習できる
• 費用を抑えられる
• 繰り返し学習ができる

好きな時間・場所で学習できる

通信講座を利用する最大のメリットは、勉強する時間や場所を自由に選択できることです。

通信講座は、決まった時間に校舎へ足を運ぶ必要がないため、自分の生活リズムに合わせて学習を進められます。

また、通勤や休憩時間などのスキマ時間を有効活用できるため、家事や仕事で忙しい社会人の方でも、無理なく合格を目指せるでしょう。

費用を抑えられる

通信講座を利用する2つ目のメリットは、通学講座や専門学校と比べて学習費用を抑えられることです。

本コラムで紹介したライセンスカレッジの学費は、2年間で約200万円です。

加えて、通学にかかる交通費も考慮しなければなりません。

対して、不動産鑑定士を目指せる通信講座の費用相場は約20万円〜65万円であり、大幅に費用を抑えられます。

自分に合った通信講座を選べば、少ない費用で効果的な試験対策を行えるでしょう。

繰り返し学習ができる

繰り返し学習できることも、通信講座を利用するメリットのひとつです。

通信講座の多くは、自宅に教材が届き、講義動画を視聴しながら学習を進めます。

集団授業とは異なり、理解しづらいポイントを何度も繰り返し学習できるため、知識を確実に定着できるでしょう。

また、インプットとアウトプットを交互に行ったり、躓いた部分に戻って復習したりと、自分のペースで反復学習を行えます。

不動産鑑定士を目指せるおすすめ通信講座は？

不動産鑑定士を目指せる通信講座では、アガルート・TAC・LECがおすすめです。

アガルートでは、不動産鑑定士試験の対策に特化した講座が提供されています。

オリジナルテキスト・論証集・講義動画などの教材を使って学習を進められるので、自宅で効率的に学ぶことが可能です。

また、10年分の短答過去問を重要度に応じてA～Cにランク付けされた、過去問集も付属しています。

過去問から厳選した問題を講義で解説しているので、しっかりと知識を定着させられるでしょう。

加えて、鑑定理論（論文）・民法・経済学・会計学の各科目において論証集が用意されているため、論点ごとにメリハリをつけた学習が可能です。

資料請求でサンプルテキストが届き、約2.5時間のサンプル講義も見られるため、まずは無料で体験してみてください。

以下のコラムでは、不動産鑑定士を目指せる通信講座について詳しく解説しています。

ぜひ参考にしてください。

関連コラム：不動産鑑定士の予備校・通信講座おすすめ3社比較とランキング【2024年6月最新】

まとめ

本コラムでは、不動産鑑定士を目指せるおすすめの専門学校や、通信講座を紹介しました。

不動産鑑定士を目指せる専門学校は、現時点で福岡県に1校のみです。

通学が難しい方や、学習費用が限られている方は、通信講座の利用を検討しましょう。

通信講座は、時間や場所を選ばず、自分のペースで学習できます。

また、生活の中のスキマ時間を活用できるため、忙しい社会人の方でも無理なく学習を続けられるでしょう。

本コラムを参考に、自分に合った学習方法を見つけ、最短距離での不動産鑑定士試験合格を目指しましょう。