不動産鑑定士の人数や平均年齢は?人手不足って本当?
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不動産鑑定士は、資格保有者の人数が少なく、希少性が高い資格のひとつです。
不動産鑑定士は人手不足であると言われていますが、不動産鑑定士を取り巻く現状はどのようになっているのでしょうか。
不動産鑑定士の人数や、平均年齢などの情報を把握し、将来性があるかどうかを判断したいですよね。
本コラムでは、不動産鑑定士の人数について解説します。
不動産鑑定の年齢構成比なども紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
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不動産鑑定士の人数・登録者数は?人手不足って本当?
不動産鑑定士は人数が少なく、人手不足であると言われています。
ここでは、不動産鑑定士の人数や、本当に人手が不足しているのかについて解説します。
- 不動産鑑定士の人数は?
- 不動産鑑定士が人手不足って本当?
不動産鑑定士の人数・登録者数は?
日本不動産鑑定士協会連合会によると、令和6年4月時点における日本不動産鑑定士協会連合会の会員数は、5,007人です。
また、令和5年1月1日時点で、国土交通省に登録している不動産鑑定士の登録者数は8,608人、不動産鑑定士補の人数は1,190人です。
対して、不動産鑑定士と似た資格であると言われている公認会計士の人数は、2024年9月時点で43,782人です。
また、不動産鑑定士と同じ不動産関連の国家資格である土地家屋調査士の人数は、2024年4月時点で15,465人となっています。
不動産鑑定士の人数は、ほかの士業資格の登録者数よりも、大幅に少ないことがわかります。
不動産鑑定士の人数が少ない理由は、試験の難易度が高いことです。
国土交通省による不動産鑑定士試験の結果によると、不動産鑑定士試験における短答式試験の合格率は約33〜36%・論文式試験の合格率は約14〜17%です。
また、不動産鑑定士試験に合格するためには、短答式試験および論文式試験の両方に合格しなければなりません。
さらに、不動産鑑定士試験に合格するために必要な勉強時間は、最低でも2,000時間であると言われています。
初学者の方や、科目の免除を受けられない方は、3,000時間以上かかる場合もあるでしょう。
必要な勉強時間の長さからも、不動産鑑定士試験の難易度の高さが伺えます。
不動産鑑定士は、試験の難易度が高く、資格保有者の人数が少ないため、希少価値・市場価値が高い資格であると言えるでしょう。
参考:事業概要
参考:概要 | 日調連について | 日本土地家屋調査士会連合会
不動産鑑定士が人手不足って本当?
不動産鑑定士の業界は、人手不足であると言われています。
特に、若年層の不動産鑑定士の確保が課題となっており、平成28年には、多様な人材の確保を目的とした試験問題の見直しが行われました。
平成28年の見直しにおいては、出題対象から一部の法令が除外され、実務経験が無ければ回答が困難な問題の出題数が削減されています。
加えて、鑑定評価書の作成に関する問題などについても見直しが行われたため、試験の難易度が下がり、実務経験がない方でもチャレンジしやすくなりました。
また、日本不動産鑑定士協会連合会の公式サイトには、不動産鑑定士を対象とした多くの求人が掲載されています。
求人情報の数からも、不動産鑑定士に対する需要の高さが伺えるでしょう。
不動産鑑定士の平均年齢・年齢構成は?
不動産鑑定士の平均年齢は、42歳です。
国土交通省が行った調査によると、平成28年において不動産鑑定士の割合が最も高い年齢は40〜49歳であり、全体の27%を占めています。
また、2番目に割合が高い年齢は60~69歳・次いで割合が高い年齢は50~59歳であり、40歳以上の割合が全体の89%にのぼります。
対して、29歳以下の不動産鑑定士は全体の0.5%です。
調査の結果から、不動産鑑定士は、40代以上の割合が高いことがわかります。
年齢 | 年齢構成比 |
~29歳 | 0.5% |
30~39歳 | 10.5% |
40~49歳 | 27.0% |
50~59歳 | 18.2% |
60~69歳 | 20.2% |
70~79歳 | 13.5% |
80~89歳 | 8.2% |
90歳~ | 1.8% |
不動産鑑定士の試験・就職に年齢制限はある?
ここでは、不動産鑑定士試験および不動産鑑定士として就職する際の年齢制限について解説します。
- 不動産鑑定士試験の年齢制限
- 不動産鑑定士の就職の年齢制限
不動産鑑定士試験の年齢制限
不動産鑑定士試験には年齢制限が設けられていないため、何歳でも受験できます。
また、不動産鑑定士試験には受験資格がないため、性別・学歴・実務経験などを問わず、どなたでも受験可能です。
不動産鑑定士の就職の年齢制限
不動産鑑定士として就職するにあたって、年齢制限はありません。
不動産鑑定士試験に合格し、不動産鑑定士としての登録を行えば、年齢を問わず不動産鑑定士として働けます。
しかし、ほかの仕事と同様に、不動産鑑定士の場合も、年齢が高くなるほど未経験からの就職・転職が難しくなると考えられます。
なるべく年齢が若い方が、転職や就職を有利に進められるでしょう。
一方で、不動産鑑定士は人手が不足している傾向があるため、求人数が豊富です。
また、不動産鑑定士は専門性が高い資格であるため、資格を持っていない人と比べて、有利な条件の求人が見つかる可能性が高いと考えられます。
積極的な就職活動を行えば、スムーズな就職を目指せるでしょう。
まとめ
本コラムでは、不動産鑑定士の人数や平均年齢を紹介しました。
不動産鑑定士は試験の難易度が高く、合格率が低い難関資格です。
ほかの士業資格に比べて資格保有者の人数が少なく、希少性が高いため、職を得られやすいでしょう。
不動産鑑定士のほとんどは40歳以上であり、中高年世代で活躍している不動産鑑定士も多く見受けられます。
一方で、不動産鑑定士として就職する際は、年齢が若い方が有利になる可能性が高いです。
少しでも若いうちに不動産鑑定士資格を取得することで、就職や転職をしやすくなり、資格を活かして働ける期間が長くなるでしょう。
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