不動産鑑定士試験の勉強方法で悩んでいませんか?

特に不動産鑑定士試験は暗記が大変な試験だといった情報に触れた事がある方は、心配になることかと思います。

このコラムでは試験科目の一つである「不動産の鑑定評価に関する理論」(以下、鑑定理論)ではどれくらいの暗記量が求められるのかや暗記のポイントなどがわかります。

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不動産鑑定士試験における暗記法のポイント5つ

ここでは不動産鑑定士試験における暗記法のポイントを、鑑定理論の暗記を中心として5つ紹介します。

  • 毎日基準に触れる
  • 基準は細分化して覚える
  • 専門用語は優先的に覚える
  • 専門用語を頭の中で検索できるようにする
  • 記述量の調整をできるようにする

毎日基準に触れる

不動産鑑定士試験における最重要科目である鑑定理論では、不動産鑑定評価基準と不動産鑑定評価基準運用上の留意事項(以下併せて、基準)の理解と暗記が重要となります。

基準の暗記は意味のない文章や数字の羅列を暗記する性質のものではないため、勉強開始時の想像よりは、暗記することは難しくないでしょう。

知らない言葉を暗記するのは難しいですが、知識量が増え、専門用語の語彙力が増すにつれて専門用語間の繋がりが見えてきますから、学習が進めば進むほど暗記がしやすくなります。

そのためには、毎日少しずつでも基準に触れ、専門用語や言い回しに早い段階で慣れておく事が重要となります。

基準は細分化して覚える

論文式試験では答案を表現しやすいように、基準を典型的な論点毎に分解し、細分化された論証といった形で暗記しておくと、答案を書く際に便利となります。

基準を基準通りの長文のまま暗記していると、試験の問題に応じて、基準のどの部分が解答で必要となるのかを考え、暗記した長文の文章の塊から解答に必要な部分を抜き出す作業が必要です。

基準を短い論証の形で暗記しておくと、頭の中で検索しやすくなりますから、解答を組み立てることが比較的容易になるでしょう。

特に近年の本試験における鑑定理論の問題は、小問形式での出題が一般的であり、題意が把握しやすい問題ばかりですから、普段の学習時から本試験の傾向に合わせ、小問形式に対応した論証が有効となります。

なおこれは会計学や経済学も同じ傾向にありますから、これらの科目も論証集等を用いて小問形式で効率よく暗記するとよいでしょう。

専門用語は優先的に覚える

鑑定理論では「最有効使用」や「標準的使用」、「地域分析」や「個別分析」など、特殊な専門用語が多数出てきますが、優先的に理解し暗記するようにしましょう。

鑑定理論の短答式試験では、専門用語を入れ替えた選択肢が出題されることが多くなっていますし、論文式試験では専門用語を正確に記述できなければ減点されると考えられるためです。

また会計学や経済学は専門用語の定義を解答する問題が出題されることもあるため、これらの科目でも専門用語は優先的に覚えるようにしましょう。

専門用語を頭の中で検索できるようにする

学習が進んできたら、専門用語を頭の中で検索できるようにしておきましょう。

論文式試験では、基準を横断する比較的難易度の高い問題が出題されることもあるためです。

例えば、「最有効使用」という専門用語について横断的に説明する問題が出題された場合、頭の中で基準の文章から「最有効使用」に関連する内容を検索し、答案に表現する必要があります。

ある程度基準等の暗記が進んだ後に取り掛かる内容ではありますが、ここでも細分化した論証の形で暗記しておけば、頭の中で検索する際に見出し語から検索しやすくなります。

記述量の調整をできるようにする

ある程度内容の暗記が終わり、検索もできるようになっている場合は、記述量の調整をできるようにしておくと良いでしょう。

具体的には、答案に記載する解答の分量を試験時間との兼ね合いで調整できるようにしておくと、まとまりのある答案を書くことが可能となります。

これは特に民法で必要となる能力です。

ただし、多くの受験生はここまでは中々準備ができないのが実情です。

不動産鑑定士試験合格に必要な暗記量はどれくらい?

不動産鑑定士試験合格に必要な暗記量はかなりの量と言えます。

鑑定理論だけでも100頁程度の本を1冊暗記する程度のイメージを持っていただければ良いかと思います。

もちろん一字一句暗記しなければならないものではないですし、文章として意味のあるものを暗記するわけですから、毎日コツコツ暗記することができれば十分可能な量となっています。

個人の感じ方にもよりますが、不動産鑑定士試験の科目のうち、鑑定理論、行政法規、会計学の3科目が、特に暗記が中心となる科目と言えるでしょう。

鑑定理論における鑑定評価の基準はどこまで暗記する?

鑑定理論における基準は可能な限り暗記することが望ましいでしょう。

特に専門用語の定義や、鑑定評価額の決定方法など、基本となるものについては正確に暗記する必要があります。

おおまかなイメージですが、不動産鑑定評価基準は全体の8割程度、不動産鑑定評価基準運用上の留意事項は全体の6割程度はある程度の精度で答案に表現できるように暗記しておくことが合格のためには必要と考えると良いでしょう。

なおトップクラスの受験生は、基準のほぼ全てを一字一句に近い状態で暗記してくると考えられます。

まとめ

不動産鑑定士試験は暗記が大変な試験であることは間違いありません。

しかしそれは受験生全員が同じ条件ですし、隙間時間等を有効活用し毎日継続することで、着実に暗記は進んでいきます。

特に専門用語の理解ができてくると、知識が繋がりどんどん暗記が進むはずです。

暗記に悩まれている方に、本コラムが参考になったのであれば幸いです。

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この記事の著者

阿部 美幸

令和元年不動産鑑定士試験 合格
北海道大学大学院経済学院会計情報専攻 卒業
大手資格予備校の講師として公務員試験(経済系科目・法律系科目・会計学等)、日商簿記検定試験を⾧年指導。
効率的な勉強方法を追及するため、自身で様々な資格試験を受験し、合格している。
自身の学習経験に加え様々な合格者の学習方法を分析し、効率性を追及した講義と教材の提供を行っている。

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