介護福祉士合格に向けて勉強してきたけれど、手ごたえがなかった方も多いと思います。

1年間、自分なりに一生懸命勉強してきた方や思うようにできなかった方など、事情は様々ではないでしょうか。

今回は介護福祉士試験で思うような結果が出なかった方に、その原因や次回合格するためのポイントを紹介していきたいと思います。

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介護福祉士試験に落ちてしまうことは珍しいことではない

介護福祉士試験の合格率は毎年70~80%前後です。

10人に2,3人程度は不合格になる試験であり、実務から得た経験、知識だけで合格できる試験ではありません。

また仕事をしながら学習するとなると、時間も体力も必要になってくるので、より難しくなってきます。

あまり落ち込みすぎず、まずはゆっくり休んでください。

介護福祉士試験に落ちてしまう3つの理由

では、介護福祉士試験で落ちてしまう原因で多いものを見ていきましょう。

1 そもそも勉強時間が足りていない

養成学校に通っている方や自分の時間がたくさんある方は勉強時間を確保することはそこまで難しくないでしょう。

しかし、仕事をしながらや家庭を持っている方などは自分の時間が取れなかったり、体力的にも難しく、勉強時間が足りない傾向にあります。

介護福祉士試験の範囲は膨大なため、なかなか隙間時間だけで勉強するのは難しいでしょう。

関連コラム:介護福祉士試験に必要な勉強時間は250時間!内訳とスケジュールを解説

2 実務で親和性のない科目に取り組めていない

介護施設で働いている方やヘルパーなどの訪問系サービスで働いている方など、自分が関わっている科目ではそこまで苦手意識がないと思います。

しかし介護保険施設ではない方などは介護保険になじみがないため、聞きなれない言葉に戸惑うことでしょう。

また病院で働いている方などもデイサービスや居宅サービスのことなどは関わりがほとんどないため、理解しにくい点が多いと思います。

取り組む時間がなく理解できない科目があるまま試験に望むと、点数が取れず、0点科目になりかねません。

関連コラム:【科目別】介護福祉士国家試験問題の出題傾向と勉強の優先度

3 五択なのでなんとかなると思い、用語の違い、制度の違いをしっかりと理解できていない

介護福祉士試験は選択問題のため、多少理解が甘くても直感で解答できそう、と思うかもしれませんが、がそんなことはありません。

しっかり用語を理解し、制度の違いや一連の流れを理解していないと、選択肢の中から2~3ぐらいには絞ることができても、これが正解、と自信を持って答えることができません。

次の介護福祉士試験で合格するための5つの方法

それでは次回の介護福祉士試験で合格するために、これから行わなければならないことを解説していきます。

1 日常の業務や実務者研修などで学んでいないことこそ、積極的に取り組む

日常の業務で関わることや実務者研修などの研修でテキストを見ながら説明を聞きいているものは理解が早くなるので、学んでいない分野や科目は集中的に行い、理解を定着していきましょう。

理解にしづらい言葉(緩和ケアと看取りの違いなど)を徹底的に覚えていけば、点数が取れるようになってきます。

2 なんども繰り返すことで、理解が深め覚える

問題集の解説やテキストを読んでしっかり一度で覚えたほうが効率的なようにも思えますが、一度で全てを覚えることは難しく非効率です。

全体的に繰り返し行うことで体系的に覚えることができ、点と点が繋がって理解が深まっていきます。

間違ってもいい、という考え方で何度も繰り返しインプットしていくほうが精神的にも安心して学習を続けられます。

3 「基本」の理解を徹底する

介護福祉士試験の試験内容はほとんどが基本的な問題、もしくは基本の応用問題です。

覚えなければいけないことはどこの問題集にも掲載されています。

基本的なことを覚えておけば、問題文から正しい用語を選ぶ問題だけでなく、事例問題のように状況から正解を導く問題でも正解を導き出すことが可能です。

4 量より質を意識して勉強する

仕事が終わってから机に向かう、家事が終わってから机に向かうという流れを毎日行うことが理想ではありますが、まとまった時間が取れない日が続くこともあるでしょう。

「毎日〇時間勉強する」というよりも、「毎日〇個のことを覚える」や「1週間で〇〇(単元)を理解する」など時間よりも質にこだわって勉強していきましょう。

机に座ってやらなくても出勤時や帰宅時の移動中、洗濯物をたたむとき、トイレに座っているときなど隙間時間を使うことで、毎日少しづつ合格に近づいている感覚が持てることが、モチベーションを保つ秘訣です。

5 プロが作った講座を利用する

通信教材などでも介護福祉士試験対策などを行っているところが数多くあります。

市販のテキストを読むだけでは理解が難しかったり、ページは進んでいるけれど身についている実感が持てなかったりと、得手不得手があると思います。

実際に抑揚のある授業を視聴するほうが覚えやすいこともありますので、プロが作った通信講座などを利用するのも一つの手です。

関連コラム:介護福祉士国家試験の通信講座・予備校おすすめ6社を徹底比較!費用や特徴を解説

次こそは合格を!

介護福祉士試験が残念な結果となり、「もっときちんとやっておけばよかった」と落ち込んでいらっしゃるかもしれません。

後悔の念や悲しい気持ちに引きずられるよりも、次の試験までどう過ごしていくかに気持ちを切り替えていく方が来年の合格に近づくのではないでしょうか。

今までの皆さんの努力は無駄になるわけではありません。

ぎりぎりのラインで合格することもラッキーなことではありますが、これまでの分と合わせて今から積み上げた確かな知識を身につけての来年の合格は、間違いなくみなさんの大きな自信となるはずです。

介護福祉士試験に合格するためには、量より質を重視して効率よく学習していく必要があります。

隙間時間や通信講座を利用し、苦手分野を克服しながら基本を固めて点数を取りにいけるようにしましょう。

そうすれば嬉しい結果が待っているはずです!

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この記事の監修者 遠藤 愛 講師

遠藤 愛 講師

全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。

現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。

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