【介護福祉士国家試験】「人間関係とコミュニケーション」の基本情報と勉強法
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「人間関係とコミュニケーション」は介護福祉士国家試験で2つ目に出題される単元です。
単元としては難しい部類ではなく、基本的な知識があれば解くことができます。
しかしどのような問題が、出題されるか分かりづらい科目です。
本記事では、人間関係とコミュニケーションの出題傾向など踏まえ勉強法を解説していきます。
「人間関係とコミュニケーション」科目とは?
「人間関係とコミュニケーション」本試験では全部で2問出題されます。
本科目は問題数が2問と少ないですが、科目上は「コミュニケーション技術」と同じ科目として考えられます。
そのため、仮に人間関係とコミュニケーションで0点をとっても不合格にはなりません。
他にも「人間の尊厳と自立」と「介護の基本」が同じ科目としてカウントされます。
問題の難易度はそれほど難しくなく、基本的な知識があれば解くことができます。
ただ介護福祉士国家試験では1点に足りずに不合格になる人もいるので、勉強する際は手を抜かずに勉強しましょう。
本科目が国家試験科目に入っている理由は、相手の立場に立って考える姿勢を身につけるためです。
介護の現場では認知症の人との関わりや多職種との連携も必要になります。
そのため、円滑なコミュニケーション能力が求められるのです。
「人間関係とコミュニケーション」では
・障害がや認知症がある人とのコミュニケーションのとり方
・他者とコミュニケーションをとる際に必要な知識
について学ぶことができます。
そのため学んだ知識は、利用者の方や多職種と連携をとる際に活かすことができます。
実務に深く関わる単元なのでしっかりと勉強しましょう。
「人間関係とコミュニケーション」の勉強法
1.出題傾向
出題傾向としては、
- コミュニケーションが難しい人とのコミュニケーション方法
- コミュニケーションに必要になる知識
などが問われることが多いです。
認知症の人や障害者とのコミュニケーション方法の理解が必要です。
また、近年は現場におけるコミュニケーションの対応なども出題されています。
そのため、実際の業務の中で勉強したことを意識することで解答率を上げられるでしょう。
勉強する際はコミュニケーション技法についてよくテキストを読み理解を深めましょう。
関連コラム:【科目別】介護福祉士国家試験問題の出題傾向と勉強の優先度
2.勉強方法
「人間関係とコミュニケーション」の勉強法としては過去問をよく解きましょう。
過去問を解いた際はただ問題を解くのではなく、分析をしてまとめましょう。
人間関係とコミュニケーションでは、以前聴覚障害がある人とのコミュニケーション方法などが出題されてます。
この問題が出題されている意図はコミュニケーションが難しい人たちとの意思疎通のやり方を理解することです。
情報をまとめる際は、ノートなどに書いておくことで復習がしやすくなります。
単語の意味が問われる問題に関しては、主要な単語についてまとめておきましょう。
介護のコミュニケーション分野でよく出る単語は下記の5つです。
- 自己覚知
- ラポール
- 受容
- 共感
- 傾聴
言葉の意味をまとめる際は単語の横に意味などを書いて覚えましょう。
そうすることで効率よく覚えることができます。
(例)
自己覚知:自分自身の性格や考え方の傾向などについて客観的に把握することで自分を知ること
また、問題に解答する際は必ずテキストなどに書いてある方法で答えましょう。
3.まとめ
「人間関係とコミュニケーション」は出題数が少ないので、勉強をしていて不安に感じる人も多いと思います。
しかし出題される問題は基本的なことが多く、難しくありません。
ただし、気をつけていただきたいのは、問われているのは実際に現場で行っているコミュニケーション方法ではなく、基本的なコミュニケーション技法です。
現場での経験だけで問題に答えると、不正解になることがあります。
復習の際は必ずテキストで確認しましょう。
ケアレスミスを減らす、大切なポイントです。
この記事の監修者 遠藤 愛 講師
全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。
現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。