介護福祉士資格は意味ないって本当?より必須になってきている理由を解説
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まわりの介護福祉士を見ても仕事内容や給料もあまり変わらないなら意味がないのでは?と思っている方も多いのではないでしょうか?
今回は介護福祉士の資格は意味がないのではと思っている方へ、介護福祉士を取得することに意味はあるのか解説していきます。
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介護福祉士資格は意味ない?
結論として、介護福祉士資格の取得には大きな意味があります。
介護福祉士の仕事内容は主に、
- 食事介助
- 入浴介助
- 更衣介助
- 移動、移乗介護
などの身体介護に加えて、生活の援助全般を行います。
しかしこの仕事は無資格でも初任者研修や実務者研修の修了者でも行える仕事内容なのです。
介護福祉士は介護系の資格でも唯一の国家資格でそれなりに時間も労力も必要とします。
そこまで頑張って取得する資格なのに、なぜ同じ業務内容なのでしょうか。
介護福祉士資格を取得する意味がないと言われる理由などを見ていきましょう。
介護福祉士資格が意味ないと言われる理由は?
介護福祉士資格が意味ないと言われる理由は3つあります。
仕事内容が無資格でもできる内容
前項でも書いたように、介護福祉士の仕事内容は無資格の人でもできる仕事内容です。
しかし無資格者と介護福祉士とでは見えない差があります。
介護福祉士は介護技術の他にも「介護過程」という介護問題を解決する考え方を学んでいます。
身体の状態や疾患、生活習慣などから、どのような支援が必要かを判断して適切な介護を提供することができる「証」なのです。
介護過程を学んでいることで、指示された介護を行うのではなく自身で判断して必要な介護を提供でき、より安全で満足感の高い介護を提供できることになります。
いくら実力があっても介護福祉士という証を持っていなければ、実力を証明することができません。
無資格や実務者研修修了者では身に着けていない、国家資格保有者ならではの技術を有する証が介護福祉士なのです。
関連コラム:介護福祉士とは?仕事内容、働く場所、なり方を紹介
責任ある仕事を任され余計に忙しくなってしまう
介護福祉士になると現場リーダーや委員会など介護以外の責任を伴う仕事を任せられることがあります。
たしかに介護業務外のことを任せられると仕事量が増えて大変ではあります。
しかしこれはどのような人にでも任せられる仕事ではありません。
もしも現在の業務で手一杯の状況でチャレンジする体力や意欲を削がれるのであれば、それは就業環境に問題があります。
きちんと資格を取得し責任ある業務を任されるのであれば、それはスキルアップできるいいチャンスでもあります。
前項で説明したように、介護福祉士は適切な介護を選択し提供できる「証」です。
自分が勉強し経験してきたことを評価してもらい、責任ある仕事を任せてもらえるのです。
例えばリーダーの業務を任せられれば、リーダーシップや管理業務などの経験を得られます。
介護福祉士を取得しより幅広い業務を任されることで、視野が広がったり、自身の成長を促す機会になり、キャリア形成にも役立つでしょう。
給料が低賃金
介護業界は賃金が低いイメージが強いです。
全国の平均年収をみると約433万円となっていますが、介護福祉士は約330万円となっています。
平均年収だけ見てもかなり少ないことがわかります。
また無資格の方の平均年収は約300万円になります。
関連コラム:介護福祉士の平均的な年収・給料は?雇用、施設形態、年齢、性別ごとに紹介
介護福祉士と無資格の方では、年間30万円しか差が出ていないのが現状です。
しかしこれから日本は高齢化社会に加速がかかり、高齢者の数はさらに増えていくことになります。
そこで必要なのが介護福祉士の存在です。
賃金が低いことで離職していくのでは支える人が足りなくなってしまいます。
そのような状況を打開するために、政府は「介護職員処遇改善加算」などを新設し介護職員の賃金をアップさせようとしています。
国もさまざまな政策を打ち出し、経済的な負担が軽減できるようにしています。
参照:介護福祉士の平均年収
国税庁 民間給与実態統計調査(令和2年度)
介護福祉士資格を持つ意味
介護福祉士資格は、前項でも説明したとおり無資格でもできる仕事内容のため、必要ないのではと思われる方も多くいます。
しかし適切な介護の判断や計画の立案、専門的な技術の提供や指導は介護福祉士の専門性となるところです。
介護の資格を持っていない職員や家族へ介護技術や計画・評価をすることができる人材が介護福祉士であり、必要とされる存在となってきます。
これからは科学的な介護が求められる時代となってきます。
なぜその援助をしなければならないのか、なぜこのような援助をこの方法でしなければならないのかと援助に「根拠」を求めれらる時代になります。
しかしこの根拠をしっかりと把握し、きちんと統計的な数値や人体の構造から説明できるのが介護福祉士です。
介護福祉士を取得することで社会からも認められ、介護の専門家として活躍できることが介護福祉士を取得する意味です。
今後ますます介護福祉士が必要とされる
介護福祉士が将来、なぜ必要なのか。
介護が必要な高齢者が増えていくのが目に見えているからです。
実際に2025年には団塊の世代と呼ばれる第一次ベビーブームで生まれた方が後期高齢者となります。
その数は約800万人とも言われています。
その反面、日本は少子高齢化社会をすでに迎えてます。
地域によっては3人に1人は高齢者の超高齢化地域も存在します。
平均寿命は80歳代なのに対し、健康寿命(日常生活に制限のない期間の平均)は70歳代です。
この数値からわかることは、10年は何かしら手助け(介護)が必要な期間があるということです。
介護福祉士はこの10年の手助けをするために必要とされています。
介護が必要な人がどんどん増えている現状では、必要不可欠な存在であることには間違いありません。
まとめ
このコラムのまとめ
- 介護福祉士は介護系で唯一の国家資格→意味はある!
- 意味がないと言われる理由①無資格でも仕事はできる②その中で責任のある仕事を任され忙しくなる③低賃金
- それでも取る意味:高齢化が進む日本において介護は重要→専門性を示す資格としての重要性
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▶資料請求して特典を受け取るこの記事の監修者 遠藤 愛 講師
全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。
現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。