介護福祉士の国家試験が近づいてくると、覚えられていないことが目についてしまい、焦る方もいらっしゃるのではないでしょうか。

今回は介護福祉士国家試験の直前期の勉強法、直前期までに済ませておきたいこと、直前期になったらもうやらないほうがいいことを紹介していきます。  

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介護福祉士試験の直前対策

それでは直前対策としてすべき勉強方法を紹介していきます。

1 苦手科目を見直す

まずは苦手科目を見直すことから始めましょう。

今まで勉強してきて、自分がどの科目が苦手なのかわかっていると思います。

苦手な科目を勉強するのは大変ですし、目をそむけたくなる気持ちもわかります。

しかしここで苦手科目を少しでも克服していくと、まだまだ点数が伸びていき合格に近づくことができます。

国家試験は入学試験などのように順位を競うものではありません。

とにかく点数を取ることに意識を向けていきましょう。

苦手な科目を見直して点数アップを目指します。

2 何回やっても間違える過去問題を見なおす

過去問題集を繰り返し解いていくと、何度も間違えてしまう問題が出てきます。

そのような問題は、しっかりとわかっていない問題になります。

間違った理解をしていたり、わかった気でいるのが一番危険です。

過去問題は解くことが目的ではなく、正しい理解に導いてくれる解説をしっかりと読むことが大切です。

過去問題は繰り返していくうちに、答えだけを覚えてしまうこともあります。

過去問題でたくさん正解がとれるようになったとしても、同じ問題は再度出題されることはありません。

それにもかかわらず、なぜ過去問題をするのでしょうか?

それは、試験の形式に慣れながら、解説をしっかりと理解して覚えていけば、合格できるだけの実力をつけることができる問題が揃っているからです。

何度やっても間違える問題はもう一度、しっかりと解説を読んで見直し、知識として定着させていくことが大切です。

関連コラム:介護福祉士試験は過去問だけで受かる!理由と活用法を解説

3 なんとなくわかっている用語の確認

介護福祉士の国家試験範囲は介護技術の他にも介護保険制度や社会保障制度など難しい名称が多く出てきます。

  • 特別養護老人ホームと養護老人ホーム
  • 訪問介護と訪問看護
  • 看護小規模多機能型居宅介護
  • 定期巡回・随時対応型訪問介護看護

など似た言葉や漢字が羅列してある名称が多々あり、混乱する方も多いです。

地域~、◯◯介護~など、似た用語も多く、なんとなくわかっている用語がないか、それぞれの違いがわかっているかを確認しましょう。

用語を正しく理解していないと、問題文を適切に読みとくことができませんし、正しい選択肢を選ぶこともできません。

ちゃんと名称の説明を頭の中で思い浮かべることができるまでしっかり見直しておきましょう。

直前期までに済ませておきたいこと

次に直前期までに済ませておきたいことを解説していきます。

直前期までにできていない方は最優先で取り掛かりたい内容になっています。

1 模試で感覚をつかんでおく

直前期に入る前までには模試を受験して、感覚をつかんでおくと試験日の緊張感も軽減されると思います。

問題の形式や制限時間、解答方法など模試は国家試験当日のリハーサルになります。

  • 設問数が多い国家試験なので問題を解いていくペースをつかむこと
  • 試験の雰囲気に慣れること

を目的としているので、会場での模試を受けることをおすすめします。

指定日に都合が合わない場合や、すでに会場実施の模試が終了している場合には、市販の模擬問題を利用し、自宅で時間を計って行うのもよいでしょう。

現在の実力もわかるよい機会になりますし、0点科目がある場合などは、改めて自分の弱点を発見することにも役立ちます。

2 全科目に目を通しておく

直前期になった状態で全科目に目を通せていない場合には、急いで全科目に目を通しておきましょう。

介護福祉士国家試験の範囲はとても広く、介護保険法など覚えることも多くあります。

一度確認しただけでは合格点を取ること自体難しいです。

前項でも紹介しましたが自分がどの科目が苦手なのか、どんな問題が理解できていないのかなどを把握する必要があります。

関連コラム:【科目別】介護福祉士国家試験問題の出題傾向と勉強の優先度

直前期になったらもうやらないほうがいいこと

最後に、直前期にはやらないほうがいいことをお伝えしておきます。

1 新たに応用問題を解き出す

直前期に入って新たに応用問題を解いていくことはおすすめしません。

直前期になると問題集に載っている問題だけで大丈夫なのか心配になります。

だからといって直前期に新たに応用問題を解いてしまうと混乱したり、基本問題を見直す時間もなくなってしまいます。

応用問題を解いて時間を消費するぐらいであれば、基本的な問題を徹底的に理解したり、テキストでもう一度体系的に知識を確認していきましょう。

応用問題は基本的な知識で解答することができる場合も多いです。

基本問題でしっかり点数が取れるようにしていきましょう。

2 新しいテキストや問題集を購入する

直前期に入って新しいテキストや問題集を追加購入することも避けましょう。

理由は、

  • どの問題集も内容は同じようなもの
  • 確認事項が増えてしまう

のふたつです。

書店にいけば介護福祉士国家試験対策のための問題集がたくさんあります。

しかしどの会社も多少の違いはあっても、押さえておきたい内容はほとんど同じです。

新しくテキストや問題集を購入して一からやり直すとなると、すでに合格ラインに達している箇所を再度確認することになり効率的とは言えません。

表や図も1冊のテキストに掲載されているものしっかり覚えこむようにしましょう。

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この記事の監修者 遠藤 愛 講師

遠藤 愛 講師

全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。

現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。

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