介護福祉士とは?仕事内容・働く場所・なり方をわかりやすく解説
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介護福祉士と聞いて、どんな仕事をイメージしますか?
どんな職業なのかイマイチわからない、という方も多いのではないでしょうか。
そこで、本コラムでは介護福祉士の主な仕事内容や働く場所などを詳しく紹介します。
これから介護福祉士を目指す方は、参考にしてみてください。
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介護福祉士とは?
介護福祉士は、介護系資格のなかで唯一の国家資格です。
そのため、介護福祉士資格を持っていることで手当が付き給与アップが見込めます。
介護福祉士の主な仕事は、介護を必要とする人に対し身体的な援助や日常生活のサポートを行うこと。
なんでも手助けするのではなく、どうやったら自立できるかを考えることが介護福祉士の役割です。
介護福祉士の需要は高まっている
現在の平均寿命なのは80歳代なのに対して、健康寿命は70歳代です。
70歳になると何かしらの介護や支援などが必要になり、10年は介護が必要な期間になります。
少子高齢化によって、どんどん人口に対する高齢者の割合は高まっているため、介護福祉士の需要は高まっていると考えられます。
高齢社会の日本では介護福祉士の資格を持つことで働き口に困らないという見方もできます。
関連コラム:介護福祉士資格は意味ないって本当?より必須になってきている理由を解説
介護福祉士の仕事内容
それでは介護福祉士の仕事内容について解説していきます。
主なものとしては、
- 身体介護
- 生活援助
- 介護計画作成
というものがあります。
また介護福祉士になると職場で管理者業務を任されることもあります。
現場の主任や介護部の長、訪問介護であればサービス提供責任者など様々なものがあります。
それぞれの業務について見ていきましょう。
身体介護
一番に思いつく業務といえば、身体介護だと思います。
身体介護には、
- 食事介助
- 入浴介助
- 更衣介助
- 排泄介助
- 移乗、移動介助
- 内服介助
- ポジショニング
というものがあります。
直接体に触れて介助をするものになりますので、それなりの技術が必要になってきます。
また介護福祉士になると初任者研修修了者(ホームヘルパー)や実務者研修修了者、後身の育成も任されることになります。
きちんと体の構造などを理解して、利用者に負担をかけず、介助する側にも負担がかからない方法を身に着けておく必要があります。
また介護福祉士は利用者の状態をしっかりとアセスメントする能力も問われます。
利用者がもっている持病やこれまでにかかった病気、障害の程度、性格、経済面などからその人に一番適している介護方法を見つける必要があります。
生活援助
生活援助とは日常生活を送る上で欠かせない、
- 掃除
- 洗濯
- 調理
- 買い物
などの家事を援助することになります。
介護施設だと買い物や洗濯、調理は他の部署などが対応すること多いため、介護福祉士の仕事とは関係ないと思われがちです。
しかし、生活を支えるプロですので家事一つでも専門性を問われます。
調理では利用者の食べる力(噛む、飲み込む)という力を評価して合ったものを提供します。
買い物も経済状況や認知度により、買い置きしてても大丈夫なものや決められた範囲内でも良質なものを選ぶ知識が必要です。
介護のプロとして生活を支えていくのも仕事の一つです。
管理業務
介護福祉士となるとチームリーダーを任される場合も多く、介護計画の作成や研修の企画と運営、後身の育成などさまざまな業務が増えてきます。
実務者研修修了者というよりも介護福祉士の方が世間的にも認知度や信頼度は高く、管理者には絶対条件と言っても過言ではありません。
介護職で昇進やキャリアアップを目指すのであれば、誰しもが通る仕事です。
相談業務
利用者はもちろん、家族からも介護について相談を受けることがあります。
利き手がマヒで使えなくなった時の更衣方法やトイレでの失敗が続く場合の対処方法、物忘れがひどくなったなど様々です。
相談を受けた場合には適切に対処しなければいけません。
あいまいな返答や間違えた情報を渡してしまうと、個人の信用とともに事業所への不信感に繋がってしまう可能性もあります。
きちんと曖昧な返事はせずに、「〇〇だから手を〇〇したほうがよいでしょう」など、はっきりと答えましょう。
わからない場合には調べて再度返答を送る方法もありますので、なるべく早く誠実に対応しなければいけません。
介護福祉士の働く場所
介護福祉士が働く場所について見ていきましょう。
高齢者施設
介護福祉士の代表的な活躍の場として挙げられるのが、特別養護老人ホームや有料老人ホーム。
介護福祉士を含めた介護職員が、高齢者の生活支援を行います。
在宅介護
ホームヘルパーは聞きなじみのある職業ではないでしょうか。
ホームヘルパーは訪問介護員というのが正式名称であり、訪問介護員の中でも介護福祉士はリーダー的な役割を担って現場でも活躍しています。
医療施設
病院でも介護福祉士は活躍しています。
入院している方を看護師や医師、リハビリスタッフと連携を取りながらサポートします。
業務内容は変わらず、食事の介助や入浴介助、移動介助などさまざまです。
また、退院してからの生活を考える上でも、介護福祉士の役割は欠かせません。
障害者施設
介護福祉士は高齢者だけでなく、「日常に支障を来す障害を持っている方を支援する」専門家なので、障害者を持っている方や障害児もケアの対象です。
介護福祉士は障害者施設でも必要とされています。
行政
行政でも介護についての相談業務や介護の仕方を指導する役割を担っています。
介護に困った人やどうやって支援を受けたら良いのかわからない方の相談にのって、一緒に考えて解決策を見出していきます。
関連コラム:介護福祉士が公務員として働くには?仕事内容や受験方法を紹介!
このように生活の中のいろんなところに介護福祉士の勤め先はあります。
介護は日常生活と密接な関係にありますので、「生活のプロ」として活躍しています。
介護福祉士の年収は?
介護福祉士の平均的な年収は400万円弱になります。
平均月給では33万ほどです。
雇用形態や、施設形態によって給料が変わってくるので詳しくはこちらの記事を読んでください。
関連コラム:介護福祉士の平均的な年収・給料は?雇用、施設形態、年齢、性別ごとに紹介
介護福祉士になるには?
では介護福祉士を目指す場合、どうすればよいのでしょうか。
介護福祉士になるには受験資格が必要であり、さまざまなルートがあります。
学校に入学して必要単位を取得し、国家試験に合格するルート。
実際に現場に入って、段階を追って資格を取り、最終的に国家試験に合格するルート。
どれも共通するのは、介護福祉士国家試験に合格することです。
まずは国家試験を受験できる条件を満たしましょう。
そして年に一回開催される介護福祉士国家試験に合格することで、介護福祉士の名称を名乗って仕事ができます。
まずは介護福祉士国家試験の受験資格を調べてみてください。
日中に時間がある方や確実に試験に合格したい方は学校に通う選択もあります。
自分にあったルートで介護福祉士を目指しましょう。
関連コラム:介護福祉士国家試験の試験内容・情報をわかりやすくまとめて紹介!
関連コラム:【図解あり】介護福祉士試験の受験資格と対象者をわかりやすく紹介
まとめ
このコラムのまとめ
- 主な仕事は介護を必要とする人への身体的な援助や日常生活のサポート
- 働く場所としては高齢者施設や在宅介護、医療施設や障害者施設、行政など
- 年収は400万円弱
- なるには受験資格を得て国家試験合格の必要が
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遠藤 愛 講師
全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。
現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。
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