介護福祉士の国家試験に受験する予定ではいるものの、仕事から帰宅すると疲れたり家事などで手につかない方は多いと思います。

今回は介護福祉士国家試験に短期間で合格するための勉強方法を紹介していきます。

集中すれば十分合格レベルまで到達できますので、最後までご一読ください。

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介護福祉士試験は3ヶ月前の勉強で間に合う?

結論、3ヶ月前からの勉強でも間に合います。

介護福祉士の試験は毎年1月末に筆記試験、3月末に実技試験があります。肝心なのは筆記試験です。

はりきってテキスト・参考書や過去問題集を購入したのはいいけど手つかずという方も少なくありません。

この時期になると焦る人と諦める人に分かれますが、けっして諦めることはないです。

3ヶ月間、しっかりと目標をもって実践すれば合格できる余地はあります。これから頑張りましょう。

3ヶ月前から勉強を始めて合格する方法

3ヶ月間で試験に合格するには効率よく勉強することが重要になってきます。

効率よく勉強するためにも過去問題集をメインに取り組みましょう。

過去問題集は3周する!

過去問題集って結構分厚く感じます。

これを今から3周もできる気がしない…と思う方もいらっしゃいますが、意外とできるものです。

方法としては次の順に行ってください。

1周目 まずはどんどん解いていく

問題の正解・不正解には一喜一憂しないで、次々に解いていきます。

2周目、3周目の時に理解できたかどうかをすぐに確認するため、解いた後に印をつけておくと便利です。


◯=正解して内容も理解できている
△=正解したものの、理解不足の可能性
✕=不正解

全く知らなかった用語などにも、自身でわかるように印をつけるなどして、自分の弱点を振りかえることができるようにしておくこともおすすめです。

問題を解くだけではなく解説もきちんと読みます。

時間がない中の勉強ですので、解説に書いてある内容の理解を第一目標にしながらも、用語も覚える努力は怠らないでください。

制度や法律など目新しい内容が出てくる一方、仕事での経験が活きてくる問題もあることを実感されるでしょう。

目安としては、3年分の過去問題は375問になりますので、1周目を1ヶ月程度のペースで終えるようにします。

仕事のある日は2時間程度、お休みの日は6時間程度など、自身の生活に合わせて、スケジュールを組んでみてください。

漠然と初めてしまうよりは、事前に、いつ・どれぐらい学習するかを決めておいた方が、あっという間に時間が経ってしまった、とならずに着実に進められるのではないでしょうか。

とにかく問題に触れていきましょう。

2周目 用語を覚えながら進める

2周目はじっくり覚えることを意識して進めていきます。

1周目同様にわからない問題などに印をつけていきます。

解説も1周目を同じくきちんと読みます。

2周目は用語を覚えることをより重要視します。

3周目がある、と気を緩めずにしっかりと覚えていきましょう。

2周目は、1周目より解きやすさを感じるはずです。

理解する、できるだけ覚えるを意識して進めば3周目に入っても見覚えのない言葉などは出てこなくなります。

2周目になると試験の全体像、それぞれの科目の特徴、頻出の分野が分かってくると思います。

不得意な科目・分野については、テキストや参考書に戻って、学ぶことも必要です。

時間がないと焦る気持ちも出てくるでしょうが、介護福祉士試験は0点科目を1つでもとってしまうと、その時点で不合格になってしまいます。

0点科目で不合格にならないように気をつけましょう。

3周目 間違った問題のみを解いていく

3周目は2周目で間違った問題のみを解いていきます。

わからなかった問題や正解した問題はしなくてもいいです。

もちろん、1周目、2周目と同じように全ての問題をやることが理想ではありますが、時間に余裕がないのであれば、上記にもあるように、✕や△のついた問題を〇にしていくことを優先させます。

ここまでくればあと2週間ほどあるのではないでしょうか。

わかってるはずが実は間違って覚えているというのが一番もったいないので、確実なものにするために、残り時間を有効的に使っていきましょう。

この時点で模擬試験を解くことはあまりおすすめしません。

それよりも、3周目の工程をもう一度行ったり、頻出分野・不得意分野をテキスト・参考書で確認して、知識の定着をはかるほうが効果的です。

同じ用語を違う角度から問われて答えられてこそ、実践的な知識といえます。

関連コラム:介護福祉士試験は過去問だけで受かる!理由と活用法を解説

どうしても時間がないなら…2周目まではがんばる!

そんな方は最低でも2周目までがんばりましょう。

試験までの残り期間はできるだけ、試験勉強にあてることを意識すれば、ペースをあげることも可能です。

注意していただきたのは、量をこなすことではなく質の高い勉強することです。

日中の仕事の疲れでどうしても机に向かう気力がない日もあると思います。

その時は、のんびりテキストや参考書で図表などの確認にあてるのもありですし、いっそのこと早めに就寝して、翌日の早朝に勉強するのも一案です。

この時期で一番大切なのは体調とモチベーションです。

しっかり管理していきましょう。

問題を解く以外にできること

なにも机に向かわないと勉強できないわけではありません。

隙間時間を使って表や図を覚えることもできます。

スマホなどに問題集の図表を写真で保存して通勤時間や休憩時間に眺めるだけでも効果的です。

受験された皆さんからは、家の中で目につく場所(洗面所、トイレ、冷蔵庫の扉など)に図表を貼り、目に触れる機会をつくることで、暗記が定着した、苦手意識が薄れたという話もあります。

勉強を進める際にこれだけはしないほうがいい!2つのポイント

勉強が苦手な方には共通点があります。

1 テキスト・参考書を隅から隅まで覚えようとする

まじめな方ほど多いですが、効率的ではありません。

テキストや参考書は国家試験を意識した構成にはなっていますが、国家試験に出やすい分野は傾向としてあります。

それをまとめているのが過去問題集ですので、テキストを1ページ目から熟読するぐらいなら、過去問題を解き、頻出分野を押さえ、0点科目をなくすようにする方が得策でしょう。

テキスト・参考書は、過去問題集の解説だけでは問われている内容の全体像が見えない場合の確認で読んだり、不得意科目のおさらいや、図表を利用したりするために利用するのがよいでしょう。

関連コラム:【科目別】介護福祉士国家試験問題の出題傾向と勉強の優先度

2 文章を読んでわかった気になる

過去問題集の解説の文章を読んで、その場ではわかった気になることが多々あります。

1周目は、解説の内容も理解できない場合もあるかもしれません。

その時はテキスト・参考書で該当する部分を読んで理解を深めるようにする努力をしないと、やみくもに問題を解いただけで、終わってしまうことも起こり得ます。

特に、1日何問解く、というスケジュールを組んでいると、問題数をクリアすることが目的になってしまい、文章を目で追っているだけになりがちですので気を付けてください。

わかった気にならないよう進めていきましょう。

短期間で介護福祉士国家試験に合格するには効率よく勉強することが重要

あと3ヶ月と聞くと焦る気持ちもあると思いますが、合格者数が決まっている試験ではありません。

努力さえすれば、3ヶ月、過去問題集を繰り返えすことで合格できるレベルまで達しますので、問題を解く、理解して覚えるを繰り返していきましょう。

過去問や問題集が何が良いのかわからない、スケジュールに余裕がない人は通信講座や予備校を使ってカリキュラムに沿った勉強をすることで短期間で効率よく勉強することができます。

残された時間が少なくて焦っている人は、気になっている予備校に今から勉強を始めてもまだ間に合うのか相談してみると、状況が整理できて安心できるのでおすすめです。

関連コラム:介護福祉士国家試験の通信講座・予備校おすすめ6社を徹底比較!費用や特徴を解説

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この記事の監修者 遠藤 愛 講師

遠藤 愛 講師

全くの異業種から介護の世界に飛び込み、訪問介護員として介護業界での勤務をスタート。住居環境・経済状況が様々なケースを担当。

現在は、医療ソーシャルワーカーとして、地域の在宅・施設の福祉職と協働しながら、数多くの高齢者・障害者とその家族への退院支援業務にあたる。

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