イタリア語検定5級に挑戦しようと考えているけれど、勉強方法や必要となる勉強時間に不安を感じている方は多いのではないでしょうか。

このコラムでは、試験の概要から効果的な対策方法、独学に必要な勉強時間、過去問の取得方法、5級のレベル感、そして難易度と合格基準までを詳しく解説いたします。

これからの学習に役立つ、具体的な情報を提供しますので、イタリア語検定5級初学者の方はぜひ最後までご覧ください。

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実用イタリア語検定5級の概要

実用イタリア語検定5級の試験に関する基本的な情報をまとめて紹介いたします。

実用イタリア語検定5級の試験日

実用イタリア語検定は、年に2回、春と秋に実施されます。

春季は3月中の1週間にオンライン(IBT)で行われ、秋季は10月の第1日曜日に全国各地の会場及び、イタリア会場での実施となります。

実施級は1級・2級・準2級・3級・4級・5級ですが、二次試験のある1級と2級は秋季のみの実施となります。

下表は、春季と秋季それぞれの試験日程・申込期間・合格発表についてまとめたものです。

内容実用イタリア語検定5級の試験概要
申し込み期間春季:2月中旬~3月中旬
秋季:7月中旬~8月中旬
試験日春季:3月中の1週間
秋季:10月第1日曜日
合格発表春季:4月20日以降
秋季:11月初旬

実用イタリア語検定の次回試験は、2025年3月9日(日)に予定されています。

公式サイトで「2025年春季(3月)に全級の会場実施を目指し準備を進めている」とあった通り、2025年春季はオンラインでなく試験会場で実施予定です。

実用イタリア語検定5級の試験内容

実用イタリア語検定5級の試験内容は、リスニング試験・語彙・文法・読解などの筆記試験となります。

解答はすべてマークシート方式です。

5級は、初歩的なイタリア語を理解し、初歩的な挨拶や紹介、質問への返答ができる能力が求められます。

試験問題はイタリア人によって作成されており、イタリア語の自然な流れに沿った内容が特徴です。

実用イタリア語検定5級の試験会場

例年、春季はオンライン検定(IBT方式)で、秋季は全国の試験会場とイタリア会場で実施されています。

春季のIBT方式は、インターネットと端末さえあれば、世界中どこからでも受験可能です。試験期間が1週間程度設けられているので、都合の良い日時で受験できます。

会場受験が難しい方も自宅から受験でき、受験直前まで申込が可能なので、学習スケジュールも立てやすいでしょう。

ただし先にも述べたように、2025年春季検定は、全級の会場実施が予定されています

2025年春季検定の試験地は、北海道、宮城、東京、新潟、石川、愛知、京都、大阪、岡山、広島、福岡、宮崎、沖縄、ミラノで実施予定です。

実用イタリア語検定5級の受験料

5級の受験料は、5,000円です。

なお、WEB 申込では事務(決済)手数料の一部として 220 円が 課金されます。

実用イタリア語検定5級の配点

5級の配点はリスニングが20点前後、筆記が36点前後となっています。

参考:【2024年】イタリア語検定試験の概要~日程、試験会場、申し込み方法     

実用イタリア語検定5級の試験対策

実用イタリア語検定5級の試験はリスニングと筆記の2つのセクションで構成されています。

筆記試験は、文法・語彙・読解の3つのパートに分かれており、それぞれに基礎的な理解が求められます。

ここでは、リスニングと筆記のそれぞれの対策方法を具体的に解説していきます。

リスニングの対策

イタリア語検定5級のリスニング試験で、確実に合格点を超えるには事前の準備と試験中のテクニックが重要です。

以下のポイントに留意しながら対策を進めていきましょう。

  • イタリア語に慣れる
  • 過去問をやって慣れておく
  • リスニング試験中、問題を先に見ておく
  • 問題のキーとなる単語を聞き逃さない
  • 素直に解答を選ぶ

イタリア語に慣れる

日常的にイタリア語を聞くことで、耳をイタリア語に慣らしておくことが重要です。

音声教材やイタリア語のポッドキャスト、音楽などを活用し、リスニングの感覚を養いましょう。

過去問をやって慣れておく

過去問を解くことで、試験の形式や出題傾向に慣れることができます。

過去問を使ってリスニングの練習を繰り返し、試験に対する自信をつけましょう。

リスニング試験中、問題を先に見ておく

どんな話なのか、どんな単語が出てくるのか予想するために、リスニングの空き時間に問題を見ておきましょう。

試験中には、問題と問題の間に隙間時間があるので、その間に次の問題の絵や文字などを確認しておくことが有効です。

問題のテーマや関連する単語を事前に把握することで、リスニング中の理解がスムーズになります。

問題のキーとなる単語を聞き逃さない

5級の場合は、単語を1〜2個聞き取りできただけで正解できる問題もあります。

リスニングの際は、問題のキーとなる単語やフレーズを聞き逃さないようにしましょう。

全体の内容をすべて理解する必要はありませんが、キーとなる部分を確実に押さえることが解答の助けになります。

素直に解答を選ぶ

ひっかけ問題がほぼないため、聞いたまま素直に答えれば正解できる確率が高いです。

5級のリスニング問題は比較的シンプルで、選択肢を絞り込むのが容易です。問題の流れや会話の雰囲気に基づいて、素直に回答を選ぶことで正答する確率が高まります。

筆記試験の対策

イタリア語検定5級の筆記試験対策は、以下の3点をポイントに行うと効率が良いでしょう。

  • 過去問を読んで傾向を掴む
  • 消去法を活用する
  • 見直しをしてケアレスミスを防ぐ

過去問を読んで傾向を掴む

5級の試験対策では、過去問を活用することが非常に重要です。

出題される問題の傾向が毎年ほぼ変わらないため、過去問を繰り返し読み、解くことで、どのような問題が出るかを把握することができます。

過去の試験問題を分析することで、よく出題される文法項目や語彙、問題形式を理解し、試験対策をより効果的に進めることができます。

消去法を活用する

試験中、選択肢に迷った場合は、消去法を使うことで正答にたどり着く確率が高まります。

5級の問題は3択ですので、3つの選択肢の中から、おかしいと思うものはまず消すと良いでしょう。

例えば、選択肢の中に明らかに文法的に誤りがあるものや、意味が不自然なものがあれば、それらを排除することによって、残った選択肢の中から正答を見つける手助けになります。

問題文を読んでわからない部分がある場合も、知っている単語や文法を使って選択肢を絞り込むことで、正答率を向上させることができます。

見直しをしてケアレスミスを防ぐ

5級は時間が余ることもあるので、しっかり見直しをしましょう。

試験の最後に、解答した問題を見直すことで、ケアレスミスを防ぎ、確実な解答をすることができます。

見直しの際には、問題や選択肢をもう一度よく読み、解答が正しいかどうかを再確認しましょう。

イタリア語検定5級の勉強時間!独学で合格できる?

ネット上には、イタリア語検定5級を独学で合格した人々の体験談も多く見受けられます。

その方々のブログやコラムを参考に、そのように勉強を進めていくと良いのか、必要な勉強時間や効果的な学習方法について解説します。

独学での合格は可能ですが、しっかりとした学習計画と十分な勉強量が必要であり、決して簡単ではないことを理解しておくことが大切です。

独学合格するまでの勉強時間はどのくらい?

イタリア語検定5級に合格するためには、通常100〜150時間のイタリア語の学習が目安とされています。

この学習時間は語学学校での授業に基づいていますので、独学の場合、学習の進捗状況や方法によっては学習時間が大きく異なるでしょう。

ただし、イタリア人と基礎的な会話ができるようになっても、文法の理解が不十分だったために、不合格になったという話もあります。

文法や語彙の基礎を正しく習得することが、試験合格には不可欠。

計画的、かつ継続的に勉強を行うことが重要です。

独学で合格した人たちの勉強方法は?

独学でイタリア語検定5級に合格した人たちは、普段からイタリア語に興味を持ち、積極的に学んでいることが共通点です。

独学合格を目指すなら、まず、イタリア語の基礎をしっかり固めることが不可欠です。

独学者が実践している勉強方法は、以下の4つです。

  • とにかくイタリア語を聞きまくる
  • イタリア語の基礎をマスターする
  • 自分に合ったテキストを最低1冊やり込む
  • 過去問を繰り返し行う

とにかくイタリア語を聞きまくる

イタリア語の初心者にとって、日常生活の中でどれだけ多くイタリア語に触れるかが、合格への鍵となります。

過去問の活用はもちろん、イタリアの天気予報や交通情報、CMなどの短いコンテンツを意識的に聴くと良いでしょう。

特に天気や電話番号、道案内の表現は、試験に頻出しているので、しっかりと聞くことをお勧めします。

なお、イタリア語検定協会で提供されている無料の過去問サンプルは、必ず全て解いておきましょう。

イタリア語の基礎をマスターする

5級に合格するためには、基本的な文法や語彙の習得が重要です。

名詞、冠詞、形容詞、所有形容詞、動詞の活用等、基本的なことをマスターすれば問題ありません。

ただ、動詞の活用、特に不規則動詞の活用の多さに戸惑うことがあるかもしれませんが、ここはしっかりと覚えるべきポイントです。

検定試験では、毎回動詞の活用を問われる問題が出題されるため、この部分を重点的に学習する必要があります。

不規則動詞を含め、動詞の活用を呪文のように繰り返して唱えて覚えることで、効率よく記憶に定着させることができます。

5級の試験対策を通して、文法や語彙の基礎を確実に習得することが、今後のイタリア語学習の土台となります。

自分に合ったテキストを最低1冊やり込む

文法、語彙、読解、リスニング、模擬試験がすべて含まれたテキスト、参考書の中から、自分が取り組みやすいものを1冊選び、それを繰り返しやり込みましょう。

複数のテキストを使って学ぶよりも、最短で試験範囲を網羅して学ぶことができます。

テキストの巻末に単語リストがある参考書を活用すると、効率よく語彙力を強化できるでしょう。

過去問を繰り返し行う

実際の試験形式に慣れるためにも、過去問を何度も解くことが効果的です。これにより、出題傾向を把握し本番での対応力を養うことができます。

実用イタリア語検定5級の過去問を取得するには?

実用イタリア語検定試験公式サイトでは、過去問を取得する方法として以下の方法を紹介しています。

【有料】

  • e-ラーニングシステム
  • コンビニでのeプリント
  • 公式過去問題集

【無料】

  • 過去問サンプル(無料)

e-ラーニングシステムはエデン株式会社のクラウド型 eラーニングシステム eden LMSを利用すれば、リスニングが330円、文法・筆記が220円で購入できます。

このe-ラーニング配信講座は、100日間何度でも演習が可能で、間違えた問題だけを復習することもできます。

コンビニでのeプリント配信を利用する場合は、全国のコンビニやスーパーにあるマルチコピー機で過去問を印刷することもできます。

料金は560円(600円:セブン-イレブンでの価格)で、リスニングのスクリプトや問題解説、翻訳も含まれています。

無料での取得方法としては、実用イタリア語検定試験公式サイトでe-ラーニング配信講座の過去問の見本問題を活用する方法があります。

この見本問題を試すことで、ご自身のデバイスがe-ラーニング配信講座に対応しているか確認することもできます。

より多くの過去問に取り組みたい場合は、5級の講座を購入すると良いでしょう。

さらに公式サイトでは、オンライン(IBT)で実施された試験問題のスクリーンショットを使って、実際の5級試験の画面操作を練習することもできます。

よろしければ、ぜひご活用ください。

参考:実用イタリア語検定のおすすめ参考書・問題集10選!無料の過去問も紹介

実用イタリア語検定5級のレベル

実用イタリア語検定5級は、イタリア語学習者にとって基礎的なレベルに位置付けられる試験です。

この試験では、初歩的な挨拶や日常的な質問への返答ができるかどうかが問われ、受験者はイタリア語の基本的なコミュニケーション能力を評価されます。

試験内容には、挨拶文や基本的な会話表現に加えて、冠詞(男性・女性・単数・複数)の使い方や簡単な前置詞、さらに基本動詞の人称変化などが含まれます。

これらは全て、イタリア語の基礎を学ぶ際に最初に習得する内容であり、言語の初歩的な理解を確認するためのものです。

試験の合格率は約6割で、決して高いハードルではありませんが、しっかりとした準備が必要。受験者は、イタリア語の基礎的な文法と語彙をマスターすることで、合格への道が開けるでしょう。

5級はイタリア語学習の入門段階を修了したことを証明するものであり、次の級へ進むための大切な基盤となります。

実用イタリア語検定5級の難易度・合格基準

実用イタリア語検定5級は、基礎的なレベルとして設定されているものの、合格には一定の難易度があります。

第1回試験が1995年に実施されて以来、第58回までに合計23,539人が受験し、そのうち14,970人が合格しています。

全体の合格率は63.6%であり、これは決して容易とは言えないものの、適切な準備をすれば合格可能な試験であることを示しています。

下表は最新の試験(第58回)の結果をまとめたものです。

満点基準点得点率平均点最高点最低点
5級リスニング201155.0%14.5200
筆記362158.3%26.5368
総合563562.5%41.45514
申込者209
受験者198
合格者140
合格率70.7%
参考:第58回実用イタリア語検定IBT 試験結果サマリー

第58回試験では、198人が受験し、140人が合格しました。合格率は70.7%と、前述の全体平均よりやや高めです。

合格基準点はリスニングが20点満点中11点、筆記が36点満点中21点、総合で56点満点中35点でした。

これらの基準をクリアするためには、リスニングと筆記の双方においてバランスの取れた学習が必要となります。

特に基本的な文法や語彙の理解を確実にした上で、リスニング力を強化することが重要です。

過去問題の演習を通じて試験形式に早めに慣れておくことも、合格への有効な対策となるでしょう。

参考:実用イタリア語検定とは?試験の内容や級のレベル、過去問についても紹介

まとめ

本コラムでお伝えした内容は下記の通りです。

  • 実用イタリア語検定5級の試験内容は、リスニング試験と筆記試験(語彙・文法・読解)で、すべてマークシート方式
  • リスニング試験対策のポイントは、イタリア語に慣れる、過去問を活用する、問題を先に確認する、キーワードを聞き逃さない、素直に解答を選ぶ、の5つ
  • 筆記試験対策のポイントは、過去問で傾向を掴む、消去法を活用する、見直しをしてケアレスミスを防ぐ、の3つ
  • イタリア語検定5級の合格に必要な勉強時間は100~150時間
  • 文法や語彙の基礎を正しく習得することが合格の鍵
  • 実用イタリア語5級の合格率は過去平均が63.6%、最新回で70.7%
  • 試験の難易度はそれほど高くはないものの、イタリア語の基礎が習得できていないと合格できない

実用イタリア語検定5級はイタリア語を学びたい人にとって、最初の登竜門となるでしょう。

自分のイタリア語の実力を試したい方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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この記事の監修者 ウッケッドゥ・ダビデ 講師

Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ) 講師

・イタリア語教師歴は10年以上

・イタリア語検定対策の豊富な経験

・日本語能力試験1級(N1)を取得

・翻訳者、通訳者としての実績も多数

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