イタリア語検定4級の概要は?レベル・勉強時間・難易度・試験対策をすべて解説
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本コラムでは、実用イタリア語検定4級のレベルや合格基準、および難易度やおすすめの試験対策について解説しています。
実用イタリア語検定4級では、イタリア語で平易なコミュニケーションを行えるレベルの能力が求められます。
4級の試験に合格するためには、5級よりもさらに広範囲の文法を学ぶ必要があるでしょう。
これから実用イタリア語検定4級を受けようと考えている方は、ぜひ本コラムを参考になさってください。
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実用イタリア語検定4級の概要
ここでは、実用イタリア語検定4級の概要を紹介します。
実用イタリア語検定4級の試験日
内容 | 実用イタリア語検定4級の試験概要 |
申し込み期間 | 春季:2月中旬~3月中旬 秋季:7月中旬~8月中旬 |
試験日 | 春季:3月中の1週間 秋季:10月第1日曜日 |
合格発表 | 春季: 4月20日以降 秋季:11月初旬 |
実用イタリア語検定4級の試験は、年に2回実施されます。
秋季試験は通常10月の第1日曜日に行われますが、春季試験はオンラインIBT方式を採用しているため、指定された期間内で希望する日時を選んで受験することが可能です。
次回の試験は、2025年3月9日(日)に実施が予定されています。
今回は2024年の秋季検定が中止された関係で、オンラインではなく試験会場で行われることが予想されます。
最新の試験日や実施会場に関する情報は、イタリア語検定協会の公式サイトをご確認ください。
実用イタリア語検定4級の試験内容
実用イタリア語検定4級の試験は、リスニング試験および筆記試験で構成されています。
筆記試験はマークシート方式であり、語彙・文法・読解などに関する問題が出題されます。
実用イタリア語検定4級の試験会場
実用イタリア語検定4級の春季試験は、例年オンラインIBT方式によって実施されます。
オンラインIBT方式の試験は、受験者が受験日時や受験場所を選択できるため、自宅などで受験することも可能です。
対して、実用イタリア語検定4級の秋季試験は、例年全国の試験会場やイタリア会場で実施されます。
秋季試験は会場受験であるため、試験日があらかじめ決まっているという点に注意しましょう。
ただし2025年の春季はオンラインでなく、試験会場での受験となることが予想されるので注意してください。
2025年春季における一次試験の会場は、以下のエリアが予定されています。
- 北海道、宮城、東京、新潟、石川、愛知、京都、大阪、岡山、広島、福岡、宮崎、沖縄、ミラノ
実用イタリア語検定4級の受験料
実用イタリア語検定4級の受験料は、6,000円です。
ただし、受験料のほかに事務決済手数料がかかる場合があります。
実用イタリア語検定4級の配点
実用イタリア語検定4級の配点は、リスニング試験が約26点・筆記試験が約36点です。
なお、全分野の合計点、およびリスニング試験・筆記試験のそれぞれに合格基準点が設定されます。
参考:【2024年】イタリア語検定試験の概要~日程、試験会場、申し込み方法等
実用イタリア語検定4級のレベル
実用イタリア語検定4級の試験では、イタリア語で平易なコミュニケーションを行える程度のレベルが求められます。
実用イタリア語検定5級に求められるレベルは、挨拶や自己紹介などを行える初歩的な能力でした。
対して、4級では、簡単な道案内・買い物・バルでの注文といった、少し複雑な会話にも対応できる能力が必要です。
加えて、4級の試験では5級よりも広範囲の文法項目が出題されます。
5級の試験では現在系のみが出題されますが、4級の試験では、近過去・半過去・大過去の使い分けや、未来系などにも対応できる知識が求められます。
特に近過去系に関する問題が多く、それに使う不規則的な過去分詞も多数出題されますので、しっかりと暗記しておきましょう。
実用イタリア語検定4級の難易度・合格基準
実用イタリア語検定4級の難易度を把握するためには、過去の試験の合格率や、合格基準点などが参考になるでしょう。
第1回から第58回までの実用イタリア語検定における4級の受験者数は総計32,739人・合格者数は総計14,109人です。
58回までの総計によって4級の合格率を算出すると、43.1%となります。
最新の第58回実用イタリア語検定4級の合格率および合格基準点は、以下の通りです。
満点 | 基準点 | 得点率 | 平均点 | |
---|---|---|---|---|
リスニング | 26 | 17 | 65.4% | 18.1 |
筆記 | 36 | 22 | 61.1% | 23.4 |
総合 | 62 | 42 | 67.7% | 41.5 |
申込者数 | 228 | |||
受験者数 | 215 | |||
合格者数 | 103 | |||
合格率 | 47.9% |
2024年3月に実施された第58回実用イタリア語検定4級の合格率は47.9%となっています。
今回の試験では受験者の半数近くが試験に合格できているため、資格試験としての難易度は比較的やさしい部類に入ると言えるでしょう。
一方で、各分野および総合得点の平均点を見ると、総合得点の平均点が基準点を下回っていることがわかります。
実用イタリア語検定は、各分野および総合得点の両方に合格基準点が設けられているため、リスニング試験・筆記試験の両方で基準点以上を取得していても、総合得点によって不合格となる場合があります。
各分野の基準点ぎりぎりを狙うのではなく、総合得点を意識した対策を行いましょう。
参考:実用イタリア語検定とは?試験の内容や級のレベル、過去問についても紹介
実用イタリア語検定4級は独学で合格できる?
実用イタリア語検定4級について検索すると、独学で合格できた方の体験談が多く見受けられます。
ここでは、実用イタリア語検定4級に独学で合格した方のブログやコラムを参考に、勉強時間の目安やおすすめの勉強方法を紹介します。
合格するまでの勉強時間
まったくの初心者の方が実用イタリア語検定4級に合格するためには、約400時間の勉強時間を確保しておくことがおすすめです。
イタリア文化会館が手がけるイタリア語学校の公式サイトによると、イタリア語検定4級と同レベルの語学力を身につけるためには、イタリア語の授業を150〜200時間受ける必要があるとされています。
また、独学で実用イタリア語検定4級に合格した方のブログでは、試験の2か月前には毎日3〜5時間勉強していたという体験談が見受けられます。
イタリア語学校の授業では、プロの講師による解説を受けながら学習を進められるのに対し、独学の場合は自分ですべてを理解しなければなりません。
そのため、授業時間よりも多めの勉強時間を見積もっておくことが望ましいでしょう。
実用イタリア語検定4級を受ける方の中には、イタリアが好きで何度も旅行に行っている方や、イタリア語のラジオやテレビを視聴している方が多く見受けられます。
毎日コツコツと勉強を続け、普段からイタリア語に慣れている方は、勉強時間を短縮できる可能性があるでしょう。
なお、イタリア語を習得するスピードには個人差があるため、実用イタリア語検定4級の取得に数年かかる方もいれば、数か月で合格できる方もおられます。
勉強に対するモチベーションや生活リズムによっても必要な勉強時間は変わってくるため、あくまで目安としてお考えください。
独学で合格した人たちの勉強方法
独学で実用イタリア語検定4級に合格した方の勉強方法は、以下の通りです。
参考書やテキストを読みまくる
実用イタリア語検定4級に独学で合格するためには、参考書やテキストをできるだけたくさん読むことが重要です。
実用イタリア語検定4級の試験では、5級よりも広範囲な文法の問題が出題されます。
自分がわかりやすいと感じる参考書やテキストを深く読み込み、なるべく多くの文章に触れましょう。
テキストの解説を読みながら問題を解くことで、知識の定着を図れます。
イタリア語検定協会が出している過去問を繰り返し解く
独学で実用イタリア語検定4級に合格するためには、過去問を繰り返し解くことが重要です。
過去問は試験の予行演習として活用できるほか、本番前の力試しにも役立ちます。
また、出題傾向を把握しやすくなるでしょう。
過去問を解く際は、イタリア語検定協会が出版する公式過去問題集や、コンビニなどで過去問を印刷できるeプリントサービスなどを利用すると良いでしょう。
イタリア語検定協会の公式サイトではさまざまな学習ツールが提供されているため、用途や目的に応じて利用しましょう。
通勤通学中にリスニングの音源をずっと流す
実用イタリア語検定4級に独学で合格したい方は、なるべく多くリスニングの音源を聴きましょう。
通勤や通学などのスキマ時間を活用し、可能な限り長い時間イタリア語の音声に触れることが望ましいでしょう。
ノートに例文を書き写し、イタリア語でスラスラ言えるように暗唱
独学で実用イタリア語検定4級の試験対策を行う際は、ノートに例文を書き写して暗唱するという学習方法もおすすめです。
イタリア語の例文を覚えることで、文法が頭に入りやすくなります。
また、頻出ポイントをノートにまとめれば、復習に役立つでしょう。
実用イタリア語検定4級の試験対策
実用イタリア語検定4級の試験は、リスニング試験および筆記試験で構成されています。
4級の試験では、5級よりも多くのリスニング問題が出題されます。
また、筆記試験では、文法・語彙・長文読解の3種類の問題が出題されるため、適切な対策が必要です。
ここでは、実用イタリア語検定4級のおすすめの試験対策を紹介します。
リスニングの対策
実用イタリア語検定4級のリスニング試験の対策は、以下の通りです。
過去問をやって慣れておく
実用イタリア語検定4級のリスニング試験に臨む際は、さまざまな過去問に触れ、試験の形式に慣れておくことが重要です。
過去問に慣れておけば、本試験における対応力が向上するでしょう。
問題を先に見ておく
実用イタリア語検定4級のリスニング試験では、問題を先に見ておくことがおすすめです。
リスニングの空き時間を使って、あらかじめ設問内容や選択肢に目を通しておけば、問題のテーマや出てくる可能性がある単語などを予想できる場合があります。
これにより、重要なキーワードをキャッチしやすくなるでしょう。
問題のキーとなる単語を聴き逃さない
実用イタリア語検定4級のリスニング試験を受ける際は、全体的な流れを把握し、問題のキーとなる重要な単語を聴き逃さないよう、音声に集中することが重要です。
リスニング試験では、音声の内容をすべて理解する必要はありません。
イタリア語に圧倒されず、落ち着いて音声を聴きましょう。
問題のキーとなる単語を2,3個聴き取れれば、問題に答えられる場合があります。
また長く話す問題もあるため、大事だと思う単語は聞きながらメモを取ることが大事です。
ひっかけ問題に注意する
実用イタリア語検定4級のリスニング試験では、ひっかけ問題に注意が必要です。
5級のリスニング試験では比較的ひねりのない素直な問題が出題されるのに対し、4級のリスニング試験では、変則的な問題が出題される場合があります。
最後まで聴かないと何が問われているのかを理解しにくい問題や、すべての内容を理解しないと答えられない問題なども出題されるため、最後まで気を抜かずに取り組みましょう。
筆記試験の対策
実用イタリア語検定4級の筆記試験の対策は、以下の通りです。
過去問を読んで傾向を掴む
実用イタリア語検定4級の筆記試験を受ける際は、過去問を読んで傾向を把握しておきましょう。
過去問を読めば、実際の試験で出題される文章に慣れることができます。
単語や文法をしっかり暗記しておく
実用イタリア語検定4級の筆記試験においては、単語や文法をしっかり暗記しておくことが重要です。
名詞、形容詞、副詞などは、暗記だけでも一定の対策を行える分野です。
暗記不足によって点数を落とさないよう、十分な反復学習を行いましょう。
参考書に出てくる熟語をマスターする
実用イタリア語検定4級の文法問題parte 2には、いつも似たような熟語が出題されます。
参考書に出てくる熟語を頭に入れておけば、焦ることなく対処できるでしょう。
熟語のニュアンスを100%理解していなくても、ざっくりとした意味だけでも頭に入れておくだけでも得点につながります。
近過去・半過去・大過去・未来形の対策を行う
4級の筆記試験では、近過去・半過去・大過去の使い分けに関する問題が出題される傾向があります。
特に近過去の過去分詞の不規則形には注意しましょう。
また、未来形の人称変化についても問われるため、不規則変化を暗記しておくことが望ましいでしょう。
見直しをしてケアレスミスを防ぐ
実用イタリア語検定4級の筆記試験を受ける際は、必ず問題文や解答の見直しを行い、ケアレスミスを防ぐようにしましょう。
4級の試験では作文の問題が出題されないため、時間が余る場合もあるでしょう。
余った時間を無駄にせず、しっかり見直しを行うことが重要です。
実用イタリア語検定4級にはオンライン講座がおすすめ!
独学による実用イタリア語検定4級の試験対策に限界を感じている方や、日本語の参考書だけでは物足りないと感じている方には、オンライン講座の利用がおすすめです。
アガルートアカデミーの実用イタリア語検定試験(伊検)4級対策講座では、日本語能力試験1級の資格を保有するネイティブ講師の指導を受けられます。
イタリア語の文法や熟語などに関する丁寧な解説により、スムーズに学習を進められるでしょう。
また、イタリア語検定に精通した講師が日本語で講義を行うため、イタリア語と日本語でのニュアンスの違いを把握しながら、実践的なイタリア語を習得できます。
さらに、アガルートアカデミーの講座では、合格に必要な内容がコンパクトにまとまった教材を使用します。
理解が難しいポイントは講義でしっかり解説し、暗記で対応できる部分はテキストに掲載。
一般的な語学スクールで授業を受ける場合と比較して、圧倒的に短い時間で試験対策を行えるでしょう。
加えて、アガルートアカデミーの講座は、リスニング問題の解説も充実しています。
出題頻度が高い単語や表現、パターンなどを把握してから問題演習に取り組めるため、効率的な学習が可能です。
短時間で効果的なリスニング対策を行いたい方にもおすすめの講座であると言えるでしょう。
まとめ
本コラムでは、実用イタリア語検定4級のレベルや合格基準、およびおすすめの試験対策について解説しました。
本コラムのまとめは、以下の通りです。
- 実用イタリア語検定4級の試験は、リスニング試験および筆記試験で構成されている
- 実用イタリア語検定4級に合格するためには、イタリア語で平易なコミュニケーションを行える程度のレベルが必要
- 2024年に実施された第58回実用イタリア語検定4級の合格率は47.9%
- 普段からイタリア語に慣れている方は、実用イタリア語検定4級に合格するために必要な勉強時間を短縮できる可能性がある
- 独学で実用イタリア語検定4級の合格を目指す際は、合格者の勉強方法が参考になる
- 独学で合格する自信がない方は、オンライン講座の利用がおすすめ
実用イタリア語検定4級の試験では、5級よりもひねった問題が出題される傾向があります。
本コラムを参考に、自分に合った試験対策を行ってみてはいかがでしょうか。
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