イタリア語検定3級や準2級を合格した方は、もっと上を目指したいという方も多いはず。

実用イタリア語検定2級の一次試験は例年10月、二次試験は例年12月に行われます。

2級からは面接による口述試験が追加されるため、今まで以上に十分な試験対策が必要です。

本コラムでは実用イタリア語検定2級の概要やレベル感、合格のための試験対策などをご紹介します。

実用イタリア語検定2級に挑戦したい方は、ぜひ参考にしてください。

実用イタリア語検定試験の合格を
目指している方へ

  • 自分に合う教材を見つけたい
  • 無料で試験勉強をはじめてみたい

アガルートの実用イタリア語検定試験講座を
無料体験してみませんか?

約1時間分のイタリア語検定4級・3級対策講義の一部が20日間見放題!

実際に勉強できる!実用イタリア語検定試験のフルカラーテキスト

1分で簡単!無料

▶資料請求して特典を受け取る

実用イタリア語検定2級の試験概要

実用イタリア語検定2級に関する基本的な情報をまとめました。

試験日

内容実用イタリア語検定2級の試験概要
申し込み期間7月中旬~8月中旬
試験日一次試験:10月第1日曜日
二次試験:12月第1日曜日
合格発表一次試験:11月初旬
二次試験:12月中旬
参考:検定概要|[伊検] 実用イタリア語検定試験公式サイト

実用イタリア語検定2級の例年の一次試験日は、10月の第1日曜日です。

一次試験の結果は例年11月初旬に発表され、一次試験の合格者には、例年12月の第1日曜日に二次試験が行われます。
ただし、2024年10月に予定されていた秋季試験は中止になったため、同年における2級の試験はありませんでした。

次回の試験はイレギュラーとなりますが、一次試験が2025年3月9日(日)、二次試験が4月27日(日)に実施される予定です。

最新の情報を知りたい方は、イタリア語検定協会の公式サイトをチェックしましょう。

試験内容

実用イタリア語検定2級の試験は、以下の通りです。

一次試験

  • リスニング試験
  • 筆記試験
  • 作文試験

二次試験

  • 口述試験

筆記試験の出題内容は、語彙・構文・文法・読解などです。

また、二次試験は、一次試験の合格者にのみ実施されます。

試験会場

実用イタリア語検定の試験は、オンラインIBT方式による春季試験と、全国の試験会場およびイタリア会場で実施される秋季試験に分かれています。

2級の試験は原則として秋季のみであるため、会場での受験が必要です。

2023年秋季試験における一次試験の試験地は、以下の15か所でした。

  • 国内の試験会場:札幌・仙台・東京・横浜・新潟・金沢・名古屋・京都・大阪・岡山・広島・福岡・宮崎・那覇
  • イタリア会場:ミラノ・ローマ

次回の2025年春季試験は全級試験会場で実施され、以下の14か所で開催予定です。

  • 国内の試験会場:北海道・宮城・東京・新潟・石川・愛知・京都・大阪・岡山・広島・福岡・宮崎・沖縄
  • イタリア会場:ミラノ

また2025年より一次試験を国内で受験する場合でも、二次試験をオンラインで受験することが可能となりました。

受験料

2級の受験料は、12,000円です。

併願すると割引が適用される場合もあるので、試験申し込み時にご確認ください。

一次試験と二次試験の配点

2級の一次試験の配点は、リスニング試験が22点前後、筆記試験が37点前後、作文試験が20点です。

また、面接による二次試験の配点は40点満点となっています。

実用イタリア語検定2級のレベルと勉強時間

実用イタリア語検定試験公式サイトによると、実用イタリア語検定2級では4年制大学のイタリア語専門課程卒業程度の学力を備えることが必要です。

実用イタリア語検定2級に合格するためには、日常生活や業務における一般的なイタリア語を理解し、表現できるレベルの語学力はもちろんのこと、イタリア語で説明・報告・通訳などを行える能力が求められるでしょう。

実用イタリア語検定2級は、決して簡単な試験ではありません。

試験勉強に加え、背景となるイタリアの地理や生活、およびイタリアの文化に関する知識をつけておくと、試験に役立つ可能性が高いです。

合格するまでの勉強時間はどのくらい?

実用イタリア語検定2級に合格するためには、最低700時間以上の勉強時間を確保しておきましょう。

イタリア語学校の公式サイトによると、イタリア語検定2級に合格できるレベルの語学力を身につけるために必要なイタリア語の授業時間は、400〜500時間となっています。

授業時間を目安にして勉強に取り組み、さらに試験の2か月前から勉強時間を増やすと仮定すると、約700時間を見積もっておくと安心です。

なお、実用イタリア語2級では、イタリア語による一般的な説明や報告を理解し、一定レベルの通訳を行える能力が要求されます。

そのため、日常的にイタリア語を使える環境作りが合格への近道となるでしょう。

実用イタリア語検定2級の難易度と合格基準

結論から述べると、実用イタリア語検定2級の難易度は高いと言えるでしょう。

第1回から57回までの実用イタリア語検定2級の受験者数の総計は10,162人、合格者数の総計は1,349人であり、合格率は13.3%となっています。

下記の表は、最新の第57回実用イタリア語検定における2級の試験結果をまとめたものです。

満点基準点得点率平均点
リスニング221672.7%15.6
筆記372464.9%23.7
作文201260.0%11.2
一次総合795670.9%50.6
二次総合402460.0%32.9
総合119
申込者数195
受験者数173
合格者数34
合格率19.7%
参考:各試験方法の配点と合否基準など

第57回実用イタリア語検定における2級の合格率は、19.7%でした。

これまでの総計の合格率が13.3%であるため、第57回の試験は比較的合格率が高かったと言えるでしょう。

しかし、各項目の基準点および平均点を見ると、すべての試験項目において、平均点が合格基準点を下回っていることがわかります。

すべての試験で平均以上の得点を取得しなければならないと考えれば、2級の難易度の高さをイメージしやすくなるでしょう。

関連コラム:実用イタリア語検定とは?試験の内容や級のレベル、過去問についても紹介

実用イタリア語検定2級の試験対策まとめ

実用イタリア語検定2級の一次試験では、リスニング試験および筆記試験と作文試験が行われます。

また、一次試験の合格者には、後日面接による二次試験が実施されます。

実用イタリア語検定2級の試験を受ける際は1級と同レベルの文法力を身につけておくことが望ましいとされているため、十分な対策を行いましょう。

ここでは、実用イタリア語検定2級のリスニング・筆記試験・作文・口述試験の試験対策を紹介していきます。

リスニング試験の対策3選

実用イタリア語検定2級のリスニング試験は、以下の3つのポイントに注意が必要です。

  • イタリア語を繰り返し聞く
  • 音声をまねして読む
  • ネイティブスピーカーと実際に会話する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

イタリア語を繰り返し聞く

実用イタリア語検定2級のリスニング試験を受けるにあたっては、イタリア語の音声をできるだけ多く聞くことが重要です。

市販されている市販のCDやDVDなどのリスニング教材に加え、ラジオや映画、およびテレビ番組などのイタリア語のメディアを利用して、内容を聞き取れるまで繰り返し音声に触れましょう。

音声をまねして読む

実用イタリア語検定2級のリスニング試験で合格点を取得するためには、イタリア語の音声を声に出して読む勉強法が効果的です。

リスニングの音声を聞いていると、内容をうまく聞き取れない場合があります。

そのような場合は、聞き取れなかった部分のスクリプトを確認し、文章を音読することがおすすめです。

これにより、単語の発音と意味が繋がり、聞き取った内容を理解しやすくなるでしょう。

ネイティブスピーカーと実際に会話する

実用イタリア語検定2級のリスニング試験では、ネイティブスピーカーと実際に会話した経験が役立ちます。

実用イタリア語検定のリスニング試験では、級が上がるにつれて、ネイティブスピーカーが話す自然な言語への理解が求められるようになります。

ネイティブの講師やイタリア人と会話する機会を設けることで、実践的なリスニング力が身に付くでしょう。

筆記試験の対策3選

実用イタリア語検定2級の筆記試験は、以下の3つのポイントをしっかり押さえておきましょう。

  • イタリア語全般の文法を習得する
  • 過去数年分の過去問を行う
  • とにかく語彙力を強化する
  • 問題の全体を見る

さっそく、それぞれ詳しく見ていきます。

イタリア語全般の文法を習得する

イタリア語検定2級ともなると、イタリア語全般の文法が出題されるといっても過言ではありません。特に先立未来、遠過去、条件法、接続法の活用とその役割をしっかり覚えておきましょう。

過去数年分の過去問を行う

実用イタリア語検定2級の筆記試験対策に取り組む際は、まず数年分の過去問を解き、自分のレベルを確認しましょう。

過去問を解くことで、過去の出題傾向や自分が苦手な分野を把握できるため、勉強の予定を立てやすくなります。

過去問はイタリア語検定協会の公式サイトからダウンロードできるため、活用してみましょう。

とにかく語彙力を強化する

実用イタリア語検定2級の筆記試験では、一定以上の語彙力が求められます。

準2級よりも多くの単語が出題されるため、しっかりと語彙力を高めておきましょう。

語彙力強化でおすすめの方法は、イタリアの無料オンラインメディアで構いませんので、たくさんニュースを読むこと。そして、意味がわからない場合は必ず調べましょう。

これをするだけで、グッと理解力がアップします。

問題の全体を見る

実用イタリア語検定2級の筆記試験を受ける際は、問題の全体を確認することが重要です。

2級の筆記試験では長文が出題されるため、問題の中に知らない単語が含まれているケースもあるでしょう。

しかし、一部の単語を理解できなくても、文章全体を読み取れば情報を補完できる場合があります。

最後まで諦めず、全体に目を通すよう心がけると良いでしょう。

作文試験の対策2選

実用イタリア語検定2級の作文試験を受ける際は、以下2つのポイントをしっかり対策しておきましょう。

  • 過去問や問題集でたくさん作文を書く
  • 添削してもらう

過去問や問題集でたくさん作文を書く

実用イタリア語検定2級の作文試験を受けるにあたっては、過去問や問題集を使って、できるだけ多く作文の練習に取り組んでおくことがおすすめです。

試験本番までに何度も作文の練習を行い、イタリア語の文章作成に慣れることで、想像力や創作力の向上が期待できます。

添削してもらう

実用イタリア語検定2級の作文試験対策を行う際は、できるだけ第三者による添削を受けましょう。

客観的なフィードバックを受けることで、自分の文章の問題点を把握でき、読みやすい文章を書くためのスキルが身に付くでしょう。

口述試験の対策

実用イタリア語検定2級の口述試験対策を行う際は、ネイティブのイタリア人と会話する経験を積むと良いでしょう。

実用イタリア語検定2級の口述試験は、4つのテーマの中からひとつを選択し、内容の要約および自分の意見を述べるという形式になっています。
また、イタリア語による挨拶や自己紹介なども求められるため、読解力とコミュニケーション能力の両方が必要です。
オンラインレッスンなどを利用して、ネイティブのイタリア語による会話に慣れておきましょう。

なお、実用イタリア語検定試験公式サイトには、過去に行われた口述試験の資料が掲載されています。
試験本番でどのような質問が行われるのかを確認できるため、試験対策に役立つでしょう。
資料を読み、自分の意見を伝えられるようになるまで練習しておくことがおすすめです。

まとめ

実用イタリア語検定2級の概要や試験のレベル、おすすめの試験対策などを紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

本コラムの内容について、最後にまとめます。

  • 実用イタリア語検定2級の試験は、リスニング試験・筆記試験・作文試験からなる一次試験と、口述試験による二次試験がある
  • 実用イタリア語検定2級の試験は年1回実施され、例年の一次試験は10月第1日曜日、例年の二次試験は12月第1日曜日に行われる
  • 実用イタリア語検定2級に合格するためには、4年制大学のイタリア語専門課程卒業レベルの学力が必要
  • 第57回実用イタリア語検定2級の合格率は19.7%であり、試験の難易度は高め
  • 実用イタリア語検定2級の試験に合格するためには、試験の種類に応じた対策をしっかり行う必要がある

実用イタリア語検定に興味をお持ちの方は、本コラムを参考に2級の取得に挑戦し、自分のイタリア語の能力を試してみましょう!

実用イタリア語検定試験の合格を
目指している方へ

  • 実用イタリア語検定試験に合格できるか不安
  • 勉強をどう進めて良いかわからない
  • 勉強時間も費用も抑えたい

アガルートの実用イタリア語検定試験講座を
無料体験してみませんか?

追加購入不要!これだけで合格できるカリキュラム

充実のサポート体制だから安心

全額返金の合格特典付き!


▶実用イタリア語検定試験講座を見る

約1時間分のイタリア語検定4級・3級対策講義の一部が20日間見放題!

実際に勉強できる!実用イタリア語検定試験のフルカラーテキスト

1分で簡単!無料!

▶資料請求して特典を受け取る

この記事の監修者 ウッケッドゥ・ダビデ 講師

Uccheddu Davide(ウッケッドゥ・ダビデ) 講師

・イタリア語教師歴は10年以上

・イタリア語検定対策の豊富な経験

・日本語能力試験1級(N1)を取得

・翻訳者、通訳者としての実績も多数

ダビデ講師の紹介はこちら

講座を見る